<有馬記念:追い切り>

 有馬記念の最終追い切りが22日に行われ、アルバート(牡5、堀)が出走馬唯一の木曜追いを行った。美浦ウッドでの3頭併せで先着を許したが、陣営は順調をアピール。ステイヤーズS連覇の好調をキープしたまま、大一番に臨む。

 アルバートの前方には僚馬2頭がいたままだった。ブライトバローズ(古馬1000万)、レアリスタ(古馬1600万)を前後に置いた美浦ウッドの最終追い。直線で追い出されても、ギアがトップに上がることはなかった。5ハロン68秒2-12秒9を計時したものの、1馬身+1馬身の遅れ。手応えで格下に見劣った。

 見栄えは悪い。それでも、橋本助手は涼しい顔だ。「間隔は詰まっているので、今日はさらっと。遅れは心配していません」。ステイヤーズS優勝からのローテは昨年(11着)と同じ。だが、すでに秋3戦を消化していた昨年と、この秋3戦目では過程が違う。「状態がフレッシュなので、良い形でいける」。煮詰めすぎるのを避ける調整。併走遅れには常勝・堀厩舎の意図が隠されていた。

 あとは発馬を決めるだけだ。枠は8枠15番。コーナー6回の長丁場で、1つのロスが命取りになる。橋本助手は「前走はゲートで行き脚がつかなかったので、ゲートを決めてほしい」と展望を語った。モーリス、サトノクラウンで香港G1を連勝し、厩舎の勢いは最高潮。オーラスの大一番も外せない1頭になりそうだ。【松田直樹】

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