<阪神JF:追い切り>

 阪神JF(G1、芝1600メートル、11日=阪神)の追い切りが7日に東西トレセンで行われた。

 無敗女王へ。3連勝中のジューヌエコールは、栗東坂路からCウッドへ。2歳牝馬の当週の追い切りだが、しっかりとしたメニューだった。坂路で4ハロン60秒1-15秒0をマークした後、Cウッドで4ハロン54秒7-11秒7をマーク。しまいは馬なりで鋭く伸び、先行するダノンキングダム(新馬)と並んでゴール板を駆け抜けた。安田師は「予定通り。いい形で稽古も消化し、内容も良かった」と納得の表情だった。

 デビューから2戦は重馬場、やや重馬場での勝利だった。それだけに良馬場の前走で時計勝負になった時がどうか、という師の心配もあった。しかしそのレースではペースが遅い中でも我慢が利き、直線ではいい脚で抜け出した。「前走はよく辛抱してくれたと思う。あれよりも遅くなったらどうかで、テンがゆっくりになるのは怖いが・・・」。

 慎重に話す安田師だが、3勝の中で2戦目のききょうSの勝ちっぷりを高く評価する。大外枠だったこのレースでは、出遅れて後方から。直線は豪快な脚で前をとらえ勝利をつかんだ。「初戦と前走は同じような勝ち方だったが、2戦目は後方から行って、目を見張るような伸びを見せてくれた。多彩な競馬ができるなという感じ」。まだ3戦の中で、高い素質を見せたジューヌ。4戦4勝の戴冠なら91年ニシノフラワー、02年ピースオブワールドに続く快挙となる。馬名の由来は「大規模艦隊に強力な小型艦で対抗する19世紀の海軍の戦略思想」だが、前走時490キロの雄大な馬体で2歳女王の座へ突き進む。【辻敦子】

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