<チャンピオンズC:追い切り>
JRA・G1初制覇を狙うアウォーディー(牡6、松永幹)が好気配をアピールした。Cウッドでフェルメッツァ(古馬1600万)を7馬身ほど追走。4コーナーの七分どころを回りながら内に潜り込み、2頭で体を並べる。そこからビシッと追われて6ハロン82秒1-12秒3をマークした。首差遅れだったが、松永幹師は「抜け出すとやめるので追いかけさせた。そんなに動くタイプではないし、最後までよく踏ん張っていたと思います」と合格点だ。
昨年9月の1600万からダートに矛先を向け、前走JBCまで無傷の6連勝。砂無敗でのJRA・G1制覇に王手をかけた。この3戦は半馬身、頭、3/4馬身差。「ジョッキーが本当にうまく乗ってくれる」と、師は武豊騎手のゴール板を測ったかのような押し切りに賛辞の言葉を送る。
その鞍上は、先週のジャパンCをキタサンブラックで勝利。チャンピオンズC(前身JCダート含む)との芝→ダート“世界戦”の同一年の連勝の例はない。アウォーディーで自身初に挑む武豊騎手は「ダートで走るようになって1走ごとに力強さが出てきたし、左回りはコーナーがすごくスムーズ。厳しいレースになると思うけど、当然、期待してますよ」と好勝負を誓った。【中西典章】
<武豊騎手 一問一答>
-JBCクラシックで統一G1初制覇
武豊騎手 連勝していたが、それまでで一番強いメンバーが相手だったので、どれだけやれるかなという気持ちだった。1走ごとに力強くなっている。
-今度は中京
武豊 特に癖がある馬ではないし、右回りでも勝っているけど、左回りはコーナリングがすごくスムーズ。
-1800メートルは?
武豊 いいと思いますよ。ここは目標にしてきたレース。メンバーは強力ですし、厳しいレースにはなると思いますが、当然、期待している。
-松永幹夫師(元騎手)が管理する馬での挑戦
武豊 ジョッキー時代から、お世話になっていた。一緒に勝てればうれしい。
-抱負を
武豊 おそらく主役になるでしょうが、こういう馬にG1で乗れるのは騎手として光栄。馬は充実している感じがしますし、ベストを尽くして勝てればいいね。