<クイーンエリザベス2世C>◇24日=香港シャティン◇G1◇芝2000メートル◇3歳上◇出走13頭

 日本馬3頭は香港の雨に泣いた。1番人気に推されたラブリーデイ(牡6、池江)は掛かり気味の追走で好位から伸びきれず、0秒98差の4着に敗退。地元の香港ダービー馬ウェルテル(せん4)が4馬身半差で圧勝した。

 熱気と湿気の中でラブリーデイが力尽きた。気温25度、湿度89%。雨上がりのシャティンの芝に脚をとられ、失速した。単勝2・9倍の1番人気に応えられず、0秒98差の4着。馬名の「すばらしい天気」とはならず、持ち味のスピードを発揮できなかった。

 やや重の馬場に加え、道中も誤算だった。モレイラ騎手は「よく走ったけど、道中で力んでいて最後でいっぱいになった」と振り返る。発馬は悪くなかったが、好位をとるために序盤で手綱をしごかれ、少し頭を上げて行きたがる場面があった。池江師は「馬はすごく良かった。馬場も大いに(影響が)あったと思うし、少しハミをかんでた。内枠の分、出していったので。悪い部分が重なった」と肩を落とした。

 今後は、順調なら連覇がかかる宝塚記念(G1、芝2200メートル、6月26日=阪神)へと駒を進める。トレーナーは「あくまで状態次第だけど、2連覇を目指すことになると思う。日本代表馬として結果を出せなかったし、どこかでリベンジしたい」とG1・2勝馬の巻き返しを誓った。【太田尚樹】

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