16年ぶりに誕生したJRA女性ジョッキーの藤田菜七子騎手(18=根本)が初めて落馬し、競走中止のアクシデントに見舞われた。10Rハナリュウセイが発馬直後につまずいて落馬。「対処する時間もなかった。馬券を購入してくれた方に申し訳なく思います」。

 幸い、額の擦過傷だけで済み、メインの11Rマリーンカップのブラックバカラには騎乗(8着)。しかし発走直前に対戦を熱望していたブチコが故障で競走除外。「ナイターの光りで以前見たときより輝いて見えました」と残念そうだ。

 2日間で金沢、船橋の遠征をこなした。この日は5鞍で最高は6着止まりだったが、根本師は「金沢で7鞍乗せてもらって、翌日に船橋のナイターで彼女にはきつい日程だったが、重賞に乗せてもらえていい経験になった」と評価した。落馬に関しては「ケガはないし、大丈夫。僕は有馬記念で落馬しているんだから」と冗談を交えながら問題なしと強調。ブラックバカラの雑賀正師は「頑張って乗ってくれた。また高知に来てほしいし、(5月4日の)福永洋一記念の日にお願いできれば」とオファーを出す意向を明かした。【木南友輔】

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