土曜京都の若駒S(3歳オープン、芝2000メートル、23日)で、良血マカヒキ(牡、友道)が無傷2連勝を狙う。昨年10月18日の京都新馬戦(芝1800メートル)を快勝。金子真人オーナー(※登録名は金子真人HD(株))が絶賛したという逸材だ。父ディープインパクトも05年に勝った出世レースを制し、クラシックへ歩を進める。

 1戦1勝のマカヒキが大物感を漂わせる。父ディープインパクト、全姉が重賞2勝のウリウリ。初戦は追われることなく33秒5の末脚で圧勝し、鮮烈なデビューを飾った。「完勝だった」と友道師は振り返る。

 口取り写真を撮る際には落ち着いていた。「息が上がっているところもなかった」と師。506キロの雄大な馬体。金子真人オーナーも驚きを隠せなかったようで、師は「『こんなどっしりしている馬はキンカメ以来ですよ』とオーナーが話していた」と明かす。キングカメハメハは04年のダービーをレコードで圧勝した同オーナーの所有馬。その名が出てくるあたり、期待の大きさが分かる。

 前走で鼻出血が確認されて出走制限を受けていたが、師は「牧場でも何ともなかった」と説明する。間隔は空いたが「マイナス体重になると思う。新馬戦はぼてっとした感じだったけど、使って体は引き締まっている」と、前走以上を期待させる体つきになった。

 1週前にはルメール騎手が騎乗してCウッドで6ハロン80秒0-12秒0。友道師が「ビシッと追っていなくてあの時計」と驚く好タイムだった。担当の大江助手も調教で騎乗する際は慎重で「思った以上に時計が出るから感覚としてはちょっと遅いかなというくらいで予定通りになる」とそのスピード感に圧倒されている。

 05年にこのレースを勝った父、そしてキングカメハメハのような名馬への期待を背負い、まずは2勝目へ出陣する。【辻敦子】

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