<有馬記念>◇27日=中山◇G1◇芝2500メートル◇3歳上◇出走16頭
ラストランとなったゴールドシップ(牡6、須貝)は1番人気に推されたが、豪快な負けっぷり。
ラスト1000メートルで最後方からの大外ロングスパート。すっかり白くなった馬体が先行勢に襲いかかると、12万人をのみ込んだ観客席が大歓声に揺れたが、まくりきれず。3コーナーで3番手まで押し上げるのが精いっぱい。燃え尽きるように8着に沈んだ。内田騎手は「自分の中で悔いのない乗り方ができた」と振り返り、「やったかなと思ったけど・・・。現実は厳しかった。もっと前に行きたかったけど、意外と行けなかった。見せ場だけになった」。
夕闇の引退式では「ありがとう」と温かい声に包まれた。奔放さで周囲を振り回したゴールドシップらしく、記念撮影をごねて立ち止まり、いななくなど最後まで気ままに振る舞い、ターフを去った。