<ジャパンC:1週前追い切り>

 ジャパンC(G1、芝2400メートル、29日=東京)の1週前追い切りが18日、東西トレセンで行われた。7度目のG1制覇を狙うゴールドシップ(牡6、須貝)は横山典弘騎手(47)が栗東へ駆けつけ、栗東坂路で併せ馬。4ハロン51秒3の好時計で7馬身の大差先着を果たした。引退までラスト2戦。完全燃焼へ順調な仕上がりをアピールした。

 前日の雨を大量に吸った栗東坂路でゴールドシップが圧倒的な走りを見せた。大きな完歩でスタートから14秒1-12秒9とラップを刻み、後半は12秒0-12秒3。2馬身先行するシュテルングランツ(古馬1000万)の横で軽く気合を付けられると、ラスト200メートルから一気に突き放した。

 終わってみれば7馬身の大差先着。横山典騎手は「良かったです。順調に来ている」と好感触を伝えた。「今日は強調できるのが、またいだときのリラックス感が良かったこと。醸し出すものがいい雰囲気だった。走りだしてしまえばしっかり走ってくれる」。合格した先月22日の発走調教再審査以来の騎乗。「1日1日の積み重ね。厩舎スタッフが頑張ってくれている。あとは彼次第」とパートナーの底力に期待した。

 見守った須貝師は開口一番「すごかったな」と驚きを隠せなかった。「動きも良かったし、想定する以上の体。時計的にもこの馬場でしまいまでしっかり。いいときの状態にある」。厩舎前の運動まで丁寧にチェックし、合格点を与えた。

 一昨年15着に敗れたJCへの再挑戦。師は「京都もあれだけ駄目駄目と言われたけど、天皇賞を勝った。東京も大丈夫」と力強い。残り2戦。悔いのない仕上げで臨む。【木南友輔】

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