<菊花賞>◇25日=京都◇G1◇芝3000メートル◇3歳◇出走18頭

 皐月賞2着、ダービー4着の福永騎手&リアルスティール(矢作)が、最後の1冠も首差2着に惜敗した。最後の直線、キタサンブラックとの壮絶なたたき合いを演じたが、わずかに届かなかった。スタート直後の下りから向正面までは比較的スムーズだったが「その後に他馬と接触したのが、痛かった。なだめて何とか我慢させていたけど・・・そのあと辛抱して脚を使っているだけに、悔やまれる」と福永は心情を隠さなかった。

 前走後は初の3000メートルに対応させるべく、坂路とCウッドを併用し、より実戦に近い調教を行ってきた。矢作師は「勝った馬も前半は掛かっていたけど、北村にうまく乗られた印象だった。うちのは正攻法で、よく辛抱してくれた。悔いのない、いい仕上がりだったと思います」と悔しさを押し殺すように話した。

 これで7戦2勝、2着4回。新馬戦を勝って以降は、常に世代のトップクラスで戦ってきての成績だから価値がある。次走に関して師は「ジャパンCか、個人的には香港カップも視野に入れている。まずは無事でいてくれれば」と話した。悲願のG1制覇はまたもお預けとなったが、この先には世界も見据えた戦いが待っている。【中上博】

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