<京都大賞典:追い切り>

 天皇賞・秋の前哨戦、京都大賞典(G2、芝2400メートル、12日=京都、1着馬に優先出走権)へ、宝塚記念を制したラブリーデイ(牡5、池江)が8日、栗東Cウッドで追い切った。豪快に先着し、態勢は整った。

 ラブリーデイは軽やかにCウッドを駆け抜けた。最後に気合をつけられると、併せたプリンスダム(古馬1000万)を2馬身半突き放し、6ハロン86秒5-11秒9をマーク。池江師は「態勢は整った。硬い馬場がいいので開幕週の京都の馬場はいい。距離は若干長いけど、そこは馬場が軽い分、もつんじゃないかなと思っている」と期待した。

 天皇賞・秋を目標に、その後はジャパンC、有馬記念を見据える。輸送を考慮し、今回は京都大賞典をステップレースに選んだ。「たたき良化型」と師が話すように、G1・3連戦に向けて、今回が大事な一戦になることは間違いない。

 6月の宝塚記念でG1を初制覇。師は「すべてがかみ合ってきた」とその成長を説明する。以前は口を切ることもあった。「馬が真面目すぎて、とにかく走りたいという感じだった」(山元助手)が、昨秋からフラットワークという前進、後退、停止、数字の「8」を描くように歩く調教方法を取り入れたことで徐々に落ち着きが出た。

 昨秋から今春にかけてひと皮むけたラブリーデイが、さらにもう1歩先へ歩を進める。【辻敦子】

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