<新馬戦情報>

 今週行われる中京新馬戦の目玉は、牝馬限定の日曜6R(芝1400メートル)に出走するエスティタート(松永幹)だ。父は新種牡馬であのオルフェーヴルの全兄ドリームジャーニー。父譲りの軽快なスピードを調教で見せており、上に重賞2勝のフラガラッハがいる厩舎ゆかりの血統馬だ。武豊騎手とのコンビで初陣Vを目指す。

 武豊のお手馬に、また1頭、素質馬が加わるか。先週の2歳戦は阪神で5馬身ちぎったポルトフォイユの勝ちっぷりが光ったが、今週のエスティタートもなかなかの好素材。6月24日の坂路で武豊を背に4ハロン52秒6-38秒2-24秒5-12秒1の好時計をマーク。軽快にパンドラズホープ(3歳未勝利)に3馬身先着した。

 横山助手は「体を目いっぱい使って走り、追い出すと重心がグッと下がる。反応が他の馬とは違いますね」と血統馬らしいセンスをアピールする。上のフラガラッハは中京記念を連覇。イリュミナンスも4勝しているようにコンスタントに走る母系でもある。

 「その2頭と比べて成長力はわからないけど、ギャロップのフォームなんかはこの馬の方がいい。2歳戦から走ってくれそう。初戦から楽しみ」と週末の勝ち上がりを期待している。

 新種牡馬ドリームジャーニーは2歳王者で宝塚記念、有馬記念を勝ったように、仕上がりの早さと成長力を兼備。偉大すぎる全弟オルフェーヴルと同じ社台スタリオンで繋養(けいよう)され、初年度の種付料は弟の600万円に対し、150万円。本馬はコンパクトな馬体やスピード、負けん気が父譲りだ。

 「体は430キロぐらい。今のところは毛づやや見た目はもうひとつですけど、中身が違います。追いかけられてムキになる若さもありますが、前に馬を置くと問題ない。フラガラッハもイリュミナンスも雨でガラッと落ちましたが、この馬も良馬場が良さそう」

 父ドリジャニは新潟での新馬勝ちや宝塚記念など夏場の強さは有名だった。初陣Vなら2歳牝馬路線を沸かす1頭になる。

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