<田中聖二の切り札登場:ダービー>

 ダービー(G1、芝2400メートル、31日=東京)の枠順が28日、JRAから発表された。「切り札登場」の田中聖二が狙うのはリアルスティール(牡、矢作)だ。皐月賞ではドゥラメンテに敗れたが、折り合いの不安がなく、安定感ではこちらが上。3連単の1着固定で勝負だ。馬券はウインズ後楽園で金曜発売される。

 皐月賞の圧勝劇のインパクトが強かったからだろうか? ドゥラメンテが、2月の共同通信杯でリアルスティールに敗れているという事実が忘れられているような気がする。スティールはキャリア1戦の身で臨みながら、完璧な競馬でドゥラメンテの追い込みを封じた。2頭の対戦成績は1勝1敗と五分だが、ダービーと同じ東京競馬場で勝っているのは◎の方だ。

 ドゥラメンテの魅力が「荒々しさ」だとすれば、こちらの魅力は「センス」。共同通信杯でも、2着に敗れた皐月賞でも、スッと折り合い、レースセンスの高さを見せつけた。距離が2400メートルに延びる今回は今まで以上に折り合いが重要になってくる。皐月賞馬は強さの中にどこか危うさを秘めているが、◎は安定感抜群。これといった不安要素がないのは心強い。

 鞍上の福永祐一騎手は、付きっきりでこの馬を仕上げてきた。過去15回の挑戦で2着が2度。まだダービージョッキーの勲章を手にしていないが、いよいよ悲願を成し遂げるとみた。27日の最終追い切りも、抜群の手応えで先着。鞍上も自信を持って大一番に臨む。今年こそだ。

 当然ながらドゥラメンテが強敵となるが、スティールからドゥラメンテを外した馬券もきっちり買いたい。(13)を1着に固定して、3連単で流す。

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