<青葉賞>◇2日=東京◇G2◇芝2400メートル◇3歳◇出走18頭◇2着までダービー優先出走権

 川田将雅騎手(29)騎乗の1番人気レーヴミストラル(松田博)が3連勝で重賞を初制覇した。勝ちタイムは2分26秒9。2着タンタアレグリア(国枝)までがダービー(G1、芝2400メートル、5月31日=東京)の優先出走権を獲得。来年2月に定年を迎える松田博資師(69)は最後のダービー挑戦で悲願のタイトルに挑む。

 良血レーヴミストラルが壮絶なたたき合いを制してダービー切符を手にした。最後の直線。内からタンタアレグリア、ヴェラヴァルスター、レーヴミストラルが横一線に並んでの追い比べ。外のミストラルが川田のげきに応えてグッと抜け出し、2着タンタアレグリアに半馬身の差をつけてゴール。初騎乗だった川田は「長くいい脚を使ってくれた。今度定年される松田先生の最後のダービーに運ぶことができて良かった」と愛馬をねぎらった。

 3頭いる兄がすべてダービーに出走。姉レーヴディソールは阪神JFを無敗で制するなど奇跡のファミリー。兄レーヴドリアンと姉レーヴディソールを手掛けた松田博師にとっては、ゆかりの血統で最後のダービー出走にこぎ着けた。「権利だけは絶対取れると言ってたからな。馬任せだけど、それだけ(出走権獲得)でも良かった」と胸をなで下ろした。

 くしくも、僚馬ハープスターの長期離脱(右前脚の繋靱帯の負傷)が明らかになった翌日に、期待の良血でダービー出走を決めた。名牝ブエナビスタなどJRA重賞71勝の名伯楽は「運だけじゃ出せんから。実力もなければ」と、最後のチャンスでの悲願達成を見据えた。【山田準】

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