<日経賞>◇28日=中山◇G2◇芝2500メートル◇4歳上◇出走12頭

 4番人気アドマイヤデウス(牡4、橋田)が1月の日経新春杯に続き、重賞連勝を飾った。勝ちタイムは2分30秒2。中団から直線外に持ち出して、一気の差し切り勝ち。5月3日京都の天皇賞・春(G1、芝3200メートル)の主役の一角に躍り出た。1馬身3/4差の2着にウインバリアシオン、春の盾3連覇を狙うフェノーメノは8着に敗れた。

 アドマイヤデウスが直線を切り裂いた。追い込み馬の単騎逃げというフラガラッハの奇襲にも、岩田は慌てず中団7番手で折り合いに専念。4角からまくり気味に進出すると直線で並ぶ間もなく前団をのみ込んだ。岩田は「行く馬がいなかったら主張しようと思ったが、うまく流れてくれた。どういう競馬もできるから」と淡々と振り返った。

 3歳春は皐月賞9着、ダービーは7着に敗れた。橋田師は「3歳は日程に合わせるから窮屈で。回復を待ってから、もう少しゆっくりやれていたら」と敗因を口にした。その思いを実践し、ダービー後はリフレッシュに専念。7カ月半ぶりの日経新春杯で古馬を一蹴すると2カ月の間隔を空けて臨んだ日経賞も連勝。「馬に合わせ間隔を空けてやってきた。おかげで、馬も成長してきている」。師は目を細めた。

 G2を連勝し、満を持して天皇賞・春へ。岩田が「(距離は)長ければ長いほどいい。今日以上にレースできると思う」と言えば、橋田師も「切れはあるし、天皇賞向きじゃないかな」と期待を寄せる。充電完了したデウスが、古馬G1戦線の主役に躍り出た。【山田準】

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