<エンプレス杯>◇4日=川崎◇統一G2◇ダート2100メートル◇4歳上◇出走12頭

 2番人気の中央馬アムールブリエが待望の重賞初制覇を飾った。連覇を狙ったワイルドフラッパーは単勝1・3倍の断然人気を背負ったが、逃げて直線で力尽き、3馬身差の2着に敗れた。3着にもケイティバローズが入り、中央勢が上位を独占した。

 2連勝の勢いは本物だった。絶好の3番手を確保したアムールブリエは、常にライバルをマークしながら進んだ。浜中騎手が「いい位置を取って早めにワイルドフラッパーを目標にしたかったですから」と振り返れば、松永幹師も「騎手が馬をしっかり押して、いいポジションにつけてくれた」と口をそろえた。2人は手応えの良さから4コーナーで勝利を確信した。

 「充実している。もっと強くなって交流の主役になれる馬だと思う。楽しみが広がった」。浜中が期待に胸を膨らませれば、師も「今のところ注文はない。このまま成長してくれればいい。次走は未定。まずはリフレッシュさせてあげたい」と話した。母は05年天皇賞・秋を制したヘヴンリーロマンス。良血が開花した。【深沢一千代】

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