外国人初のJRA騎手として1日に“デビュー”予定だったクリストフ・ルメール騎手(35)が、前日夜に阪神競馬場の調整ルームでツイッターを使用したとして30日間(開催9日間、1日から30日まで)の騎乗停止となった。
<調整ルームQ&A>
Q 調整ルームとは?
A 各競馬場と東西トレセンにある騎手のための施設です。1965年に八百長で騎手が逮捕された事件を機に制度ができ、翌66年から運用が開始されました。現在、レースに乗る騎手は前日午後9時までに入室しなければなりません。
Q なぜ入るの?
A 八百長や情報漏えいの防止など、公正確保のためです。家族や厩舎関係者と会う以外に外部とは接触できません。電話やメールはもちろん、インターネットの閲覧など通信も禁じられています。土曜のレース後に別の競馬場へ移動する際も、基本的に同様です。
Q 強制的に携帯電話を預けさせれば?
A JRAと騎手クラブとの取り決めで、自己管理と決まったようです。JRAの説明によると「預かってしまうと、返す際に渡し間違えるなどの恐れもある」という理由だそうです。ただ、監視やチェック機関があるわけではなく、あくまで自主規制、自己管理に任されています。
Q 騎手はどう過ごす?
A 競馬場への移動以外に外出はできません。テレビは見られますし、体重調整のためのサウナもあります。心身ともにベストの状態で競馬に臨めるように環境が整えられています。
Q海外にもある?
A 日本だけの独自のシステムです。ルメール騎手がいたフランスはもちろん、外国にはない制度です。