42歳ミナリク、母国チェコの誇り胸に世界渡り歩く

フィリップ・ミナリク騎手
フィリップ・ミナリク騎手

 フェブラリーS(G1、ダート1600メートル、18日=東京)は4頭が木曜追いを行った。サウンドトゥルー(せん8、高木)は初騎乗のフィリップ・ミナリク(42)が美浦坂路で感触を確かめ、相棒を絶賛。日本のG1初制覇へ意欲を見せた。

 刻まれた顔の皺に世界を渡り歩いてきた男の渋さがある。チェコの首都プラハ出身の42歳。主戦場はドイツだが、会見は通訳を介し、英語で行う。「99年にアメリカで調教に乗る仕事を半年経験した。それも含めて、さまざまな場所で仕事をしているうちに、英語が身に付いたよ。チェコ語、ドイツ語、英語・・・、もちろん、日本語も勉強中だよ」とほほ笑む。週末は調整ルームで過ごす日本式も苦にしない。「たぶんチェコ人のJRA初勝利じゃないかな。火曜に携帯電話をオンにしたら、ポジティブなメールがたくさん届いていた。体が震えるくらいハッピー」。母国の誇りも胸に秘め、日々を過ごす。

 [2018年02月16日 08時16分 紙面から]

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