アーモンドアイ鬼差しV桜の女王候補/シンザン記念

外から差し切ってシンザン記念を制したアーモンドアイ(手前)(撮影・前田充)
外から差し切ってシンザン記念を制したアーモンドアイ(手前)(撮影・前田充)

<シンザン記念>◇8日=京都◇G3◇芝1600メートル◇3歳◇出走11頭

 一躍、女王候補だ。1番人気アーモンドアイ(牝3、国枝)が登竜門を制した。後方から段違いの豪脚で大外一気を決めた。牝馬の制覇は12年ジェンティルドンナ以来。“桜花賞V率100%”の幸先良い勝利を挙げた。戸崎圭太騎手(37=田島)と馬主の(有)シルクレーシングは、ともに史上初となる3日連続重賞Vの快挙。ロードカナロア産駒は重賞初制覇となった。

 水色と赤の勝負服に身を包んだ戸崎が、またまた輝きを放った。雨と泥にまみれた顔から白い歯がのぞく。3日連続重賞V。史上初の偉業を鮮烈に締めた。後方からアーモンドアイを大外へ導き、悠々と追い出しを開始。鼻先のはるか前へと脚を伸ばす豪快なフォームで大外を突き抜けた。残り50メートルで先頭に立ち、ゴールまでの間に後続に1馬身3/4差。破格の瞬発力だ。

 戸崎騎手 自信を持って乗った。本当に強い。馬場が良くない中で、この脚を使えた。馬場を問わない走り。これだけのパフォーマンスを見せてくれたので、本当に楽しみ。

 年明けから手綱さばきがさえわたる。昨年は4年連続のリーディングを逃し、悔しさを胸に新年を迎えた。「一番はリーディングを取り返すこと。毎年2月までは調子が良くない。最初から気を入れて、それに馬が応えてくれた。いい流れをつくれた」。正月3日間で計8勝の好発進。

 それでも「(シンザン記念で)ゲートで遅れてしまったのはミス」と反省を忘れなかった。向上心は尽きない。

 クラシックへの登竜門を制した天才少女は、女王候補に名乗りを上げた。牝馬の制覇は12年ジェンティルドンナ以来6年ぶり。3冠牝馬の背中も知る鞍上は「すごいものを感じた」と素質を確信した。過去10年で3着以内に入った牝馬3頭はすべて桜花賞を勝利。幸先の良い1勝となった。

 夢はふくらむばかりだ。国枝師はかつて手がけた3冠女王アパパネとの比較を問われ「あっちは力という感じで、こっちは切れという感じ。調教からして動きが違った」。今後は桜花賞(G1、芝1600メートル、4月8日=阪神)を目標に前哨戦を挟むかどうかも含め検討する。頂点を目指す名手と逸材。希望に満ちた18年が幕を開けた。【太田尚樹】

 [2018年01月09日 08時06分 紙面から]

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