スワーヴリチャード好時計で2馬身半先着/有馬記念

スワーヴリチャード(右)はM・デムーロ騎手を背にCウッドでリッジマンと併せて追い切る
スワーヴリチャード(右)はM・デムーロ騎手を背にCウッドでリッジマンと併せて追い切る

<有馬記念:1週前追い切り>

 グランプリ有馬記念(G1、芝2500メートル、24日=中山)の1週前追い切りが14日、東西トレセンで行われた。アルゼンチン共和国杯を制して勢いに乗る3歳馬スワーヴリチャード(牡、庄野)は、栗東Cウッドで6ハロン79秒0-11秒8の好時計をマーク。騎乗したミルコ・デムーロ騎手(38)も「すごい」と絶賛の動きで、好調をアピールした。

 しばしの間、雪が降りやんだ栗東で、スワーヴリチャードが猛烈な動きを披露した。Cウッドで、3馬身半先行した僚馬リッジマン(古馬1600万)との差を徐々に詰める。4コーナーを回り、M・デムーロ騎手から合図がでると、一気に加速。逆に2馬身半突き放してゴールした。

 「すごい! とてもいい具合だよ」。鞍上も、思わず絶賛した。それもそのはず。時計は6ハロン79秒0-11秒8。庄野師も「雪が降っていたけど、それほど馬場は悪くなかった。1週前だからしっかりやっておこうと。ちょうどいい追い切りができた」と満足げに笑みをこぼした。

 人馬ともに勢いがある。ダービー2着後の疲れが長引いたが、復帰戦の前走・アルゼンチン共和国杯を快勝。同レースからコンビを組むイタリアンも、今年はJRA・G1で年間最多に並ぶ6勝を挙げている。有馬記念での新記録達成へ「スタートもうまいし、折り合いもつく。前走と同じようなレースをしたい。楽しみ。もう1つ、G1を勝ちたい」と気合十分。強い思いを込めるように、この日はゴール後もしばらく手綱を緩めず追い続けた。

 「以前と比べて体がしっかりしてきたので右回りも問題ない。前走の勝ちっぷりが良かったから自信を持って行ける」と庄野師。キタサンブラックやシュヴァルグランなど年上の強敵に、3歳の成長力で勝負を挑む。【木村有三】

 [2017年12月15日 08時54分 紙面から]

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