<追い斬り激論:宝塚記念>
宝塚記念(G1、芝2200メートル、25日=阪神)の追い切りが21日、東西トレセンで行われた。「追い斬り激論」では木村有三記者と辻敦子記者が激突した。
木村 栗東でこんなに雨に打たれたのは初めてだ。
辻 Cウッドで騎乗した人は直線が向かい風。激しい雨が顔に突き刺さって痛かったそうです。
木村 堅いと言われる宝塚が荒れるサイン?
辻 どうでしょう?
木村 競馬記者になってG1で唯一的中したのがシュヴァルグランが2着した天皇賞・春。今日の追い切りも良かったと思う。
辻 追い切ったのはかなり馬場が悪い時間帯。それでも最後まで一生懸命に走ってジュンテオドーラ(3歳500万)に併入です。
木村 もともと調教では動く馬ではないからね。友道師も「乗っていた助手もしっかり動いていて問題ないと言っていたし、見ていてもこの馬なりに良かったと思う」と話していた。
辻 前走は内容も良かったと思ったのですが結局2着に敗れました。キタサンブラックとの差をどう埋められるかですか。
木村 前走はスタートが心配だったけどいい位置を取れた。距離短縮でもブラックからそんなに離れずに競馬できると思うんだ。
辻 私の気になる馬も聞いてもらえませんか。シャケトラです。追い切りはCウッドで3頭併せ。不良馬場でもしっかり走り、外タニノアーバンシー(古馬1000万)に併入。内レッドウィズダム(古馬500万)に3馬身先着。前半はゆったり入って、しまい馬なりでこの時計。併せたウィズダムに騎乗していたルメール騎手も「いい状態みたい」と話していました。
木村 前走はブラックに1秒以上離された。
辻 スタートがすべて。レース後も元気いっぱいみたいですし、前川助手も「体質の弱いところを見せないし、いい過程を踏めている」と。順調であることが何よりですし、距離が短くなって逆転のチャンスがあるのはこの馬でしょ。上半期最後のG1は何としても当てたいです。
[2017年06月22日 12時00分 紙面から]