ゴールドアクター余裕の走りで復活予感/宝塚記念

ウッドチップで追い切るゴールドアクター(撮影・柴田隆二)
ウッドチップで追い切るゴールドアクター(撮影・柴田隆二)

<宝塚記念:追い切り>

 宝塚記念(G1、芝2200メートル、25日=阪神)の追い切りが21日、東西トレセンで行われた。

 ゴールドアクターは美浦ウッドを軽やかに駆けた。前を行くスカイステージ(障害未勝利)との差は約10馬身。2馬身差に迫った直線だけで、内から1馬身抜け出した。6ハロン82秒0-13秒0。騎乗した宮崎騎手(レースは横山典騎手)は「僕が乗った2週前よりもさらにトモに力が入った」と好感触を伝えた。3頭併せの1頭が馬場入りを嫌がり2頭併せに変更となったが、余裕の走りで復活を予感させた。

 前走の天皇賞・春7着は輸送やイレ込みを考慮して調教を控えた。「それが裏目に出た」と中川師。パドックから覇気がなく、痛恨の出遅れも喫した。その教訓を今回は生かす。1週前に負荷を強めた実質的な最終追いをこなす以前のパターンに戻し、巻き返しの可能性を探ってきた。「いい方向に向いている。期待して送り出せる出来」。人馬に自信が戻った。

 15年有馬記念覇者が夏のグランプリ初参戦。中川師は「京都の3200メートルよりこれぐらいの距離が合う。もう1つタイトルを取れる馬だと思っている」と笑顔で締めた。2200メートルは【2 1 0 0】。得意距離で主役の座を奪い返す。【松田直樹】

 [2017年06月22日 08時59分 紙面から]

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