有力馬が始動戦に札幌記念選択/秋の重要ステップ

 今週の日曜札幌メインは、札幌記念(G2、芝2000メートル、20日)が行われる。今でこそ「札幌記念→天皇賞・秋」は王道ローテだが、作り上げたのは伊藤雄二元調教師。97年、名牝エアグルーヴがここを使い、秋の盾と連勝を決めた。「大一番の前に1度、体をつくり仕上げることで、秋は馬に無理なく調整できる」は当時、同氏が語っていた理論だ。

 エアグルーヴ以降、札幌記念には秋G1を狙う有力馬が数多く出走するようになった。09年ブエナビスタはオークスを勝利した後、始動戦として選択した(2着)。3歳牝馬としては異例のローテで話題となった。11年トーセンジョーダンはここを制して、続く天皇賞・秋でG1初制覇を飾っている。14年は凱旋門賞に挑むハープスターとゴールドシップが国内最終戦に選択。2頭でワンツーを決めた。昨年は前年の年度代表馬モーリスが出走。2着に敗れたが、秋は天皇賞→香港Cを連勝を果たした。

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