史上2人目の重賞100勝達成/藤沢和雄調教師略歴
今年の日本ダービー(G1、芝2400メートル、28日=東京)の主役は、4戦3勝のレイデオロ(牡3)を送り出す藤沢和雄調教師(65)だ。先週のオークスをソウルスターリングで制し、史上2人目の重賞100勝を達成。現役最多のJRA通算1348勝を挙げる美浦の天才ホースマンだ。
<藤沢和雄(ふじさわ・かずお)アラカルト>
▼牧場育ち 1951年(昭26)9月22日、北海道生まれ。実家は競走馬の生産牧場を営んでいた。
▼英国修業 大学卒業後に競馬の聖地ニューマーケットで4年間を過ごす。プリチャード・ゴードン厩舎でホースマンとしての基礎、独自の哲学を身に習得。
▼名馬との出会い 帰国後、調教助手として81年の2冠馬(皐月賞、ダービー)カツトップエース、84年の3冠馬シンボリルドルフに携わる。
▼藤沢和流 厩舎開業後は集団での縦列調教、レース直前の追い切りと呼ばれる調教を「馬なり」で行うなど、常識にとらわれないスタイルで勝ち鞍を量産。
▼動物好き 現在は禁止されたが、かつては美浦の自厩舎でタカやレースハトを飼育。釣りも大好き。
▼通算成績 現役調教師では断トツとなるJRA通算1348勝(重賞100勝、G1・25勝)。全国リーディングは12回。
▼海外遠征 98年にタイキシャトルでフランスのG1ジャックルマロワ賞を勝利。欧米の大レースへの遠征経験は多数。
▼座右の銘 「ハッピーピープル、メークハッピーホース」(幸せな人が幸せな馬を作る)