角居師ブラックスビーチで13週連続Vだ/オークス
現役単独最長となる12週連続勝利中の角居勝彦調教師(53)が、ブラックスビーチ(牝3)でオークス3勝目を狙う。休み明けの未勝利戦を勝って迎えた前走スイートピーSは、上がり33秒4の末脚で差し切り。「勝ち気な気性ですが、ハミ受けの位置が安定し、人間の指示を我慢して聞けるようになってきた」と愛馬の急成長に目を細める。
血統は超一流だ。父ディープインパクトに、母の父キングマンボ。「まだ未完成だけど、その中でトライアルをこなしてくれた。力のある馬だと思う」。17日は、美浦から北村宏騎手が駆けつけ調教に騎乗。「スピードのためが利くか不安でしたが、北村騎手が来てくれて『思ったよりも我慢が利く。大丈夫そうです』と話してくれた」と師。初距離の2400メートルを前に、気性面の安定も心強い。
2月26日から始まった管理馬の連続週勝利記録は先週、競走体系が大幅刷新された84年以降で単独最長の「12週」に達した。G1連続開催の最中に話題を振りまいているが「やっぱりG1を勝たないとなあ、とは思いますけどね」と笑顔。05年シーザリオ、08年トールポピーに続くオークス制覇で、自らの記録更新に花を添えたい。【木村有三】