レッドファルクス合格点「いい反応」/高松宮記念

<高松宮記念:追い切り>

 高松宮記念(G1、芝1200メートル、26日=中京)の最終追い切りが22日、東西トレセンで行われた。昨年のスプリンターズS覇者レッドファルクス(牡6、尾関)は美浦ウッドの併せ馬で豪快に先着。前走香港スプリント12着惨敗からのぶっつけG1とハードルは高いが、巻き返しムードだ。

 直線ではじけなかった1週前とは違った。王者レッドファルクスの最終追い切りは美浦ウッドの併せ馬。ザッツクール(3歳未勝利)を4馬身追いかけ、直線は大きな完歩で突き放した。時計は5ハロン67秒4-12秒8。全身を使った大きな完歩を披露し、太め感は見られない。尾関師は「1週前に動く馬と追ってスイッチが入った。いい反応で動けていたと思います」と合格点を与えた。

 本来は断然の主役になってもおかしくないが、そうでないのは前哨戦を使わなかったため。尾関師は「香港の後は疲れが見られたし、レース前から見えない疲れがあったのかもしれない。左回りがいい馬で体調面を含めて総合的に判断し、最初から高松宮記念でいいかなと。順調に調整できている」と説明する。2日の帰厩後は順調に乗り込みを消化。週を追うごとに動きに鋭さが増した。昨年のスプリンターズSもCBC賞から3カ月の間隔で挑んでおり、「現状は同じイメージで進められている」と話す。

 中京芝は3戦無敗と抜群の相性だ。高松宮記念は一昨年に賞金不足で除外。昨年も賞金不足で登録を見送っており、出走は悲願だった。尾関師は「ようやくたどり着きました。CBC賞のときは絶好調でないと思って送り出したら、装鞍所で元気になっていて驚いた。この馬の中京のイメージなら普通に走れる状態をつくれば結果は・・・」と見据えた。秋春スプリント1連覇の手応えを持って送り出す。【木南友輔】

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