春G1へ大事なステップ 関西3強を分析/中山記念
<追い斬り激論:中山記念>
中山記念(G2、芝1800メートル、26日、1着馬に大阪杯優先出走権)の追い切りが22日、東西トレセンで行われた。ヴィブロス(牝4、友道)とリアルスティール(牡5、矢作)はドバイターフ(G1、芝1800メートル、3月25日=メイダン)、アンビシャス(牡5、音無)は大阪杯(G1、芝2000メートル、4月2日=阪神)のステップレースになる。追い斬り激論は先を見すえた仕上げの“関西3強”を中西と平本が分析した。
中西 朝一番の坂路に現れたアンビシャスはいっぱいに追われて4ハロン52秒3-12秒7で、何とかグレナディアーズ(古馬オープン)に首差先着。格好はつけたという評価やな。
平本 音無師は「先週より動きは良くなっている。坂路は得意ではない馬だし、これぐらいでいいと思う」と及第点でしたよ。
中西 目立った動きではないけど、芝の実戦タイプだから仕上がりは9割ぐらいでも勝ち負けだろう。去年の天皇賞・秋(4着)の止まり方を見てもベストは1800メートルだと思う。音無師は「前走は向正面からジワーッと掛かっていた。前向きさは相変わらずなので、それがいい方に出れば・・・。後ろからになるかもしれないが、ルメールさんはうまく折り合いをつけてくれる」と好勝負を見込んでいたけど・・・。
平本 ヴィブロスが良かったですね。
中西 1週前にCウッドの併せ馬でハードに追い、この日は坂路で馬なりでジュンテオドーラ(3歳未勝利)に併入。時計は4ハロン53秒9-12秒5。
平本 牧場では470キロぐらいあったそうです。当日は430キロ台ぐらいになりそうですが、成長しているのは間違いありません。
中西 俺は「牝馬に太い馬はいない」が持論だけど、1週前のこの馬を見た時に例外もおるんやなと思ったわ。かなり、ええリフレッシュ放牧だったんちゃうかな。友道師は「週1回ぐらいの割合で牧場に見に行っていたけど、行くごとに成長を感じた」と。
平本 友道師は生まれた時からお姉さんのヴィルシーナより切れそうと思っていたそうです。期待度が伝わってきますね。
中西 関西の3頭の中ではヴィブロスの気配や成長度に一番魅力を感じる。
平本 リアルスティールは坂路で単走。しまい重点に追われ4ハロン51秒6-12秒2で、肩ムチが2発入ってましたね。目標はドバイですが、能力の違いで今回も好勝負でしょう。
中西 この馬はあまり良く見せるタイプではないけど、たいがい本番は走る。今回も動きや毛ヅヤ、馬体の張りは八分程度と見ているけど・・・。
平本 G1級の馬は違います! 矢作師も「100とは言えないけど、ここでも好勝負だよ」と前向きでした。夏負けの影響で直行になった去年の天皇賞・秋でも2着でした。
中西 3頭それぞれピークではないけど、上位争いかな。平本の◎候補は?
平本 う~ん。アンビシャスとヴィブロスとリアルスティールで迷ってます。
中西 この対談は何やったんや・・・。