賞金総額世界一として昨年から始まったペガサスワールドC(G1、ダート1800メートル、米ガルフストリームパーク)が27日に開催されます。

 フルゲート12頭の出走権利を1枠100万ドル(約1億1500万円)で売却して捻出した1200万ドル(約13億8000万円)を賞金の原資とした同レースですが、今年は主催者サイドからさらに400万ドル(約4億6000万円)の提供もあって賞金総額は1600万ドル(約18億4000万円)にアップ。現時点で賞金配分は発表されていませんが、優勝賞金は昨年と同額の700万ドル(約8億500万円)か、それ以上が約束されています。

 昨年はアロゲートが、米国最強を決めるBCクラシック(G1)に続いて逃げ切り勝ち。3月のドバイWC(G1)でも勝ってダートの世界3大競走を制しました。しかし、帰国後は3連敗。連覇のかかったBCクラシックでも精彩を欠いて5着同着に終わり、引退しました。

 入れ替わって米国の頂点に立ったのが、今回のペガサスWCで単勝1倍台の支持を集めるガンランナー(牡5)です。昨年のドバイWCは2着も、アロゲートの引き立て役でした。ところが、米国に戻って一変。夏から東部地区のG1を3連勝。アロゲートの2番人気で臨んだBCクラシックでは並み居る韋駄天(いだてん)を抑えて主導権を握ると、最後まで先頭を譲らず後続に2馬身1/4差をつけて優勝。昨シーズンは6戦5勝で25日に発表される米国の年度代表馬をほぼ確実にしています。

 ガンランナーは今レース限りで引退し、ケンタッキーで種牡馬入りすることが決まっており、S・アスムッセン師は「有終の美」に向けて全力を尽くしています。

 ライバルは単勝7~9倍の2番手グループにいる3頭ですが、B・バファート厩舎のウエストコーストとコレクテッドはともにBCクラシックでガンランナーにちぎられており、形勢は不利。鋭い末脚で12月のシガーマイル(G1)を制して本格化をうかがわせるシャープアズテカが展開面で伏兵に浮上しています。【奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)