今週末は各地で注目レース、豪は日本から移籍馬人気

 今週末は中山記念の他にも世界各地で注目のレースが行われます。

 まず、現地24日にはカタールのアルライアン競馬場で準重賞のエミールズトロフィー(芝2400メートル)が開催されます。これはカタールで行われる唯一のサラブレッドによる国際招待競走。例年であれば、勝ち馬が3月末のドバイワールドカップ開催に向かうのですが、今年はあいにく、カタールと周辺諸国が国交断絶中。欧州からの遠征馬が勝ったとしてもダイレクトにドバイに入ることは不可能な状況です。主役は島川隆哉氏がイタリアに所有するマクマホン(牡4、父ラモンティ)です。昨年は地元イタリアでダービーを勝って、暮れも押し詰まった12月30日のカタールダービーを勝って、これが2度目の遠征。好勝負を期待して良さそうです。ライバルはG1香港ヴァーズでハイランドリールの4着に善戦したケミカルチャージ(牡6、父シーザスターズ)や、一昨年のこのレースの覇者で地元のリーディングジョッキー、ハリー・ベントレーが乗るザブルーアイ(牡6、父ドバウィ)などでしょう。

 24日には英国のリングフィールド競馬場でオールウエザー開催の総決算であり、ドバイ遠征を視野に入れる馬たちが参戦するG3ウインターダービー(AW2000メートル)が行われます。1番人気はエイダン・オブライエン厩舎で、ここ6戦で5勝、2着1回の上がり馬クリアスキーズ(牝5、父シーザスターズ)。2番人気はマイケル・スタウト厩舎のオートクラティック(牡5、父ドバウィ)で、この2頭がやや抜けているようです。人気はありませんが、昨年はG1英ダービー(14着)にも駒を進めたカリディ(牡4、父ハイシャパラル)も、ここから始動します。ドバイで穴を出す馬が潜んでいる可能性もあり、チェックしておきたいレースです。

 25日にオーストラリアのコーフィールド競馬場で行われるG1フューチュリティステークス(芝1400メートル)には日本から移籍したブレイブスマッシュ(牡5、父トーセンファントム)と、トーセンスターダム(牡7、父ディープインパクト)がそろって参戦します。前走のC・Fオーアステークス(芝1400メートル)では前者が3着、後者は11着でした。ブレイブスマッシュは前走で素晴らしい末脚を見せたことで単勝3・6倍の1番人気に推されています。敗れたトーセンスターダムにしてもひとたたきして前進は確実。ワンツーがあって不思議ありません。このレースにはノーザンファーム吉田勝己氏が現地で共有するショウタイム(牡3、父スニッツェル)も出走します。

 同日、香港ではG1香港ゴールドカップ(芝2000メートル)が開催されます。ここには現在の香港の中距離戦線の主役級が勢ぞろい。G1香港カップで1、2着したタイムワープ(せん5、父アーキペンコ)とワーザー(せん6、父タヴィストック)、それに昨年のG1クイーンエリザベス2世カップでネオリアリズムの2着し、その後にレースを途中でやめちゃう悪癖が出て、休んでいたパキスタンスター(せん5、父シャマーダル)も久々に姿を見せます。4月のG1クイーンエリザベス2世カップとは同条件なので、見込みのある馬を見つけておいて約2カ月後の馬券につなげたいところです。

(ターフライター・奥野庸介)

※競走成績等は2018年2月22日現在

2年前の香港ダービー出走時のパキスタンスター。この時は2着でした
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日本にやってくれば人気になること間違いなしのハリー・ベントレー
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