衝撃を受けた雪中競馬

 こんにちは。先週は雪の影響で、日曜日に行われる予定であった中京、京都開催が中止になり、振替開催で月曜日に中京、火曜日に京都と大変なことになりました。この先、今年はこのような延期がまたありそうな予感がしているので、ファンの皆さまに、雪の中で競馬を乗った感じと、雪の日に行われる競馬開催がどれほど危険かをお話ししたいと思います。

 私が騎手時代に主戦場にしていたのは、カナダのウッドバイン競馬場やフォートエリー競馬場です。ウッドバイン競馬場で実際に猛吹雪の中騎乗した時の経験ですが、まず寒さ以上に気になったのは、視界でした。ナイター競馬用の照明で馬場を照らしていましたが、スタートから視界不良で全く前が見えず、各ジョッキーが声を出し合い、位置取りを教えて道中を走るという、若手の私には衝撃的な競馬でした。また、ダートレースのため、砂のキックバックが小石のような氷になり、人馬の顔や身体に当たり、ゴーグルが割れたり、全身にあざが出来るような衝撃を受けながらレースを終えました。結果は3着だったと思いますが、結果より無事にレースが終わったことにほっとしました。そして、このレース後にその日の競馬開催の中止が決まって、またほっとしたことをよく覚えています(笑い)。

 芝レースは凍ってスケートリンクのように滑りやすくなるので、もっと危険です。ダートは凍結防止剤を馬場にまくことで馬場が硬くなり、馬の皮膚にも炎症を起こさせることがあるので、これもまた危険です。


 馬券の参考としては、芝レースは良馬場とは違う馬場の硬さですが、硬い馬場経験で好結果を出している馬をお薦めしたいです。また、ダートレースは外枠や先行馬有利だと思います。波乱のレースも多いと思うので、万馬券を狙うなら、こういう時がいいかもしれません(笑い)。

 競馬の内容は白熱すると思いますが、3月ぐらいまでは競馬場は極寒の寒さなので、暖かくして、足元に気をつけて行ってくださいね。今週の日曜日は、ニッポン放送さん日曜競馬中継にゲスト出演するので、気軽に聞いて下さい。応援をお願いします(笑い)。(レースホースコーディネーター)

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