<NHKマイルC:1週前追い切り>

 NHKマイルC(G1、芝1600メートル、5月6日=東京)の1週前追い切りが26日、東西トレセンで行われた。ディープインパクト産駒カツジ(牡、池添兼)は重馬場の栗東坂路で4ハロン52秒6-12秒1の好時計を単走でマーク。前走ニュージーランドTを大外から差し切った末脚は、広い東京でさらに威力を増しそうだ。

 カツジが鋭く脚を伸ばした。傾斜がきつくなる残り2ハロンで24秒8-12秒1。午前6時の開場後すぐに登坂したとはいえ、重馬場で好ラップを刻んだ。池添兼師は「今日の馬場でしまいがしっかりしていた。これだけやれることがいい」と満足そう。手綱を取った松山騎手も「前回と変わりなく、いい感じをキープしている」と話した。

 前走ニュージーランドTは行き脚がつかず、好位を取ったデビュー3戦から一転、後方待機。それでも3コーナー過ぎから一気に前に進出し、直線は大外から差し切った。中山での豪快な勝ちっぷりは、東京で魅力度がさらに増す。師は「この前の競馬からも、東京は苦にしない」と、初めての左回りにも自信をのぞかせた。

 唯一連対を外した2走前のきさらぎ賞(5着)は、フレグモーネが治ったばかりで490キロ。師は「太かったし、馬体も緩んでいた」と参考外と捉える。ベストは前走の470キロ台で「ここに来てたくましくなってきた気がする。トモの筋肉の張りが良くなってきた」。混戦とみられる3歳マイル王決定戦を前に、馬体の成長もある。【久野朗】

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