<ジャパンC:追い切り>

 今週もM・デムーロ騎手(38)を狙え! ジャパンC(G1、芝2400メートル、26日=東京)の枠順が23日確定した。鞍上は今年のG1シリーズで、オークスから10戦連続3着以内と絶好調。コンビを組むサトノクラウン(牡5、堀)もこの日、美浦ウッドコースで好調をアピールした。

 サトノクラウンがふつふつと闘志をかき立てた。日本の出走馬では唯一の木曜追いは、美浦ウッドで静かに始まった。外サトノオンリーワン(2歳未勝利)、中ブレステイキング(新馬)を前に見ながら、直線入り口でわずかに加速が促される。無理をせず、残り1ハロンでじんわりストライドを伸ばして先行馬2頭との併入に持ち込んだ。

 絶妙なさじ加減だ。4ハロン54秒5-14秒0。重馬場を差し引いても時計は目立たない。だが、陣営が重視したのは動きの質だった。森助手は「1週前に単走でしまいがふわふわしたのを矯正するために、今週は併せ馬にしました。しまいの反応を見ても動きはいい」と説明した。ライバル馬アイダホに騎乗するムーア騎手を鞍上に据えてまで行った最終確認。攻めすぎず、守りすぎず、勝つための集中力を引き出した。

 ストップ・ザ・キタサンブラックの最右翼になる。前走の天皇賞・秋は2着。泥にまみれた追い比べでキタサンに首差届かなかったが、脚勢は上回った。森助手は「幸い、大きなダメージもなく、中間も順調にきた。1度使った分、いい状態で臨める」とリベンジに燃える。15年17着、16年14着と結果の出なかった舞台で成長を示し、今回はさらに体調アップを見込む。

 ベストの距離で逆転を夢見る。東京2400メートルは15年ダービー3着以来、2年半ぶり。今春は早々に国内専念を表明し、タイトル加算に備えてきた。森助手は「この馬には一番適した舞台」と力が入る。昨冬、香港ヴァーズまで制した距離なら、前進あって後退なし。3つ目の“王冠”を掲げる瞬間が近づいている。

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