今週の日曜京都メインは天皇賞・春(G1、芝3200メートル、30日)が行われる。

 シュヴァルグランが「2強」撃破へ、臨戦態勢を整えてきた。25日はCウッドと坂路で調整。大江助手は「(阪神大賞典で)1回使って競馬モードに入っている。力強さが増し、ズブさも解消して、機動力を高めるように中間はやってきた。そのあたりが出れば」と目を細める。

 これまでキタサンブラックとは4度、サトノダイヤモンドとは2度対戦も、先着したことはない。それでも、年明けからの成長に逆転への糸口がある。「トモがしっかり使えるようになった。スタートからおっつけなくてもいい位置を取れる。(福永)祐一君も『良くなった』と言っている」。津田助手も5歳になってからの充実を証言する。

 折り合い、スタミナに不安はない。大江助手は「めちゃくちゃ楽しみ。相手は強いけど、競馬ですから。ロスのない上手な競馬もできる。もちろんチャンスはあると思ってます」と手応えを示す。ブラックの直後の内めを回り、ダイヤを後方に置いて、先に抜け出せば・・・。半姉ヴィルシーナ(13、14年ヴィクトリアM)、半妹ヴィブロス(16年秋華賞、17年ドバイターフ)に続く3きょうだいG1制覇へ。戴冠イメージを膨らませ、淀の決戦へと出陣する。【木村有三】

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