ニューマーケット編、最終回!

 こんにちは。ニューマーケット編の3週目。今週はダルハムホールスタッドを訪れたときのことをお伝えします。

 ダルハムホールスタッドはシェイク・モハメド殿下が所有する、世界最高峰の牧場です。実は19年前、私がニューマーケットで最初に訪れた場所でもあります(笑い)。その時は、ジャパンカップ勝ち馬シングスピールやマキャヴェリアンに会いました。

 19年ぶりの牧場は、新しくメインオフィスができており少し変化はありましたが、すべてにメンテナンスが行き届き、非常にきれいでした。

 最初に紹介する種牡馬は、2016年度カルティエ賞年度代表馬、最優秀3歳牡馬に選出されたゴールデンホーンです。2015年の凱旋門賞の勝ち馬で、史上初の凱旋門賞3連覇に挑んだトレヴを破ったことでも有名です。

 次に紹介するのは、世界のG1レースを距離や芝・ダートを問わずに活躍馬を輩出し続けているドバウィです。ドバウィの父親は、モハメド殿下が今まで所有した馬の中でも最高傑作の1頭、ドバイミレニアムです。わずか1世代しか産駒を残せなかった悲劇の種牡馬ですが、数少ない産駒の中からドバウィによって血が残せていることは、奇跡に近いと思います。私はニューマーケットにいたとき、生でドバイミレニアムの追い切りを見たことがあるので、その血がつながることはうれしく思います。

 最後に紹介するのは、今年の春のドバイシーマクラシック後に脚のけがで引退したポストポンドです。ポストポンドはドバウィ産駒であり、ドバウィの後継種牡馬として期待されています。先日、ダルハムホールスタッドでの種牡馬展示会でお披露目会が行われました。引退したのがこの春ということもあり、いつでも現役復帰できるような体つきでした。これから来春まで、種牡馬になるための体力づくりがされて行きます。

 久しぶりに訪れたニューマーケットでは、世界の広さや、馬を大事にする環境をあらためて感じることができて、本当に良かったです。今後も皆さまに世界的に有名な種牡馬を紹介できる機会があればと思っています。もし皆さまの中でイギリスに行く機会があれば、ぜひニューマーケットに来て見て下さい。馬に対するこの環境に衝撃を受けると思います。

(レースホースコーディネーター)

英ニューマーケットのダルハムホールスタッドで、けい養されているゴールデンホーンと安藤です!
英ニューマーケットのダルハムホールスタッドで、けい養されているゴールデンホーンと安藤です!
これがドバウィです!
これがドバウィです!
現役を引退したばかりのポストポンドは、まだ筋骨隆々といった印象です。でも、とってものんびりしていてかわいかったですよ
現役を引退したばかりのポストポンドは、まだ筋骨隆々といった印象です。でも、とってものんびりしていてかわいかったですよ