ブラック歴史的V! あるぞ凱旋門ワンツー

 こんにちは。今週は、先週の天皇賞・春を振り返りたいと思います。レース内容が歴史的だったと感じたからです。

 ヤマカツライデンが大逃げを打ち、実質的にはキタサンブラックが逃げる展開となりました。ブラックは直線でもスタミナが切れることはなく、あのディープインパクトより速い、3分12秒5というレコードタイムで勝利しました。ちょっとオーバーかもしれませんが、今世紀中に破られることが考えにくい走破タイムだと思います。前走の大阪杯のレース内容もそうですが、今現在、国内にはキタサンブラックを負かせる馬はいないと思えます。

 この勝利でいよいよ、秋の凱旋門賞も視野に入ってくると思います。その時はサトノダイヤモンドと再戦という形になると思いますが、この2頭なら凱旋門賞のワンツーフィニッシュも大いに可能なのではないかと感じます。この秋は、フランスから目が離せないかもしれません。

 話を、今週行われるNHKマイルカップに話を移しましょう。

 今年の3歳世代は、牝馬が強いと言われ、このレースの有力馬候補2頭も牝馬です。この時期は、どの馬も距離適性が未知な部分もあるので、どの馬にもチャンスがありそうです。その中で、賞金的に出走が微妙ですが、出走できれば面白い存在がいます。タイセイスターリーという馬です。短距離王ミッキーアイルの半弟で、かなりの能力を秘めていると感じさせてくれるレース内容ばかりなのですが、レースに対してまだまじめではなく、他の馬をまだばかにした感じ。まだまだ本気で走っていないと思っています。G1特有の淀みない流れが、彼の眠っている能力を目覚めさせてくれるかもしれません。

 最後になりますが、今週は現地時間の6日にケンタッキーダービーが行われます。今年は多頭数で波乱の雰囲気です。出走メンバーの中には、ベルモントSに出走プランがあるエピカリスのライバル馬も多くいると思うので、ぜひテレビ観戦していただきたいです。

(レースホースコーディネーター)