貴重な長距離、天皇賞・春を世界の一大イベントに

 こんにちは。今週の日曜日は、京都競馬場で第157回天皇賞・春が行われます。先週のコラムで紹介した英国のグランドナショナルは、長い歴史を持つレースとして有名ですが、天皇賞も前身となるレースを含めると、明治初期から行われており、長い歴史と伝統を持つレースです。

 開設当初は、天皇陛下自ら競馬場に赴いて観戦されることが多くありましたが、国内外の情勢によりそのようなことが行われなくなり、2005年に東京競馬場で行われた天皇賞・秋で106年ぶりに天覧競馬が行われました。国内では、大変名誉あるレースとして知られている天皇賞ですが、ここ数年、海外馬の参戦はありません。近年、世界的にレースの距離体系が変化し、長距離馬にとって出走出来るレースが減少傾向にあり、3200メートルで行われる天皇賞・春は、世界的に見てとても貴重なレースです。海外の強い長距離馬が、日本に参戦しやすい環境をつくることで、春は天皇賞・春、秋はオーストラリアのメルボルンカップというように、世界中の長距離馬にとって、一大イベントとして認知して欲しいと思います。

 最後に、今回の天皇賞・春にはオーストラリアを代表する騎手の1人、ボウマン騎手が、シュヴァルグランで参戦します。先日、ボウマン騎手とシドニーで話す機会があった時に、「シュヴァルグランは、距離が長ければ長いほどいい」と話をしていたのが印象的でした。とても難しい淀の3200メートルをどのように乗るのか今から楽しみです。(レースホースコーディネーター)