タルマエ君と皆さまに感謝!

 ハローです。皆さま、多数の応援ありがとうございました。最後の1ハロンまで夢を見ました。本当に多くのファンの方や、多くの関係者に支えられ、無事ドバイWC遠征が終われたことに感謝いっぱいです。今夜、ホッコータルマエ君は帰国します。そして、自分も帰国します。また、来年もドバイへ戻ってこられるように頑張ります。短い間でしたが、ご愛読ありがとうございました。ホッコータルマエ君の部屋から、皆さまへの感謝の写真です。(おわり=レースコーディネーター)

レース翌日のタルマエ君と安藤です。皆さん、応援ありがとうございました!
レース翌日のタルマエ君と安藤です。皆さん、応援ありがとうございました!

いざ、出陣!

 ハローです。いよいよ、レース当日です。レース前日の夜は、日本食レストランで決起集会を行い、人の結束は整いました。あとは、ホッコータルマエ君が多くの人の支えと日の丸を背負い、世界に挑みます。去年のことを思うと、この日をまた迎えられて、感無量です。ホッコータルマエ君は走りたくてウズウズしているので、日の丸がドバイの空の一番高い場所に揚がるよう、皆さま祈って、応援して下さい。私、安藤裕は今夜を最高に楽しもうと思います!! いざ、出陣!!!


レースが待ち遠しいです!

 ハローです。皆さん、日刊スポーツの記事でもご存じだと思いますが、最終追い切りも無事に終わり、世界のメディアに向けての合同記者会見、そして枠順抽選会もすべて、予定通り終わりました。

 ホッコータルマエの矢部オーナーは、枠順抽選会当日にドバイに入られました。枠順を選ぶとき、僕の耳元で真ん中に行きますと言われて、2枠を取ることができました。何もかもが順調にすごせていることが、ホッコータルマエ陣営の余裕と、適度な緊張感を保てています。ホッコータルマエ君とみんな同じように、レース当日が待ち遠しいです。(レースホースコーディネーター)

25日午後、枠順抽選会でワールドカップの枠順が決まり、出走できることに感謝の言葉を述べる矢部オーナー(真ん中)と安藤裕氏(右)
25日午後、枠順抽選会でワールドカップの枠順が決まり、出走できることに感謝の言葉を述べる矢部オーナー(真ん中)と安藤裕氏(右)

タルマエを支える熱き友情

 ハローです。今回は現地の人とのエピソードを書きたいと思います。ドバイWC開催時には、各国に頭数分の現地ヘルパーが配属されます。この人たちは、インド人やパキスタン人で、ドバイWC以外のときは、検疫厩舎で仕事をしたり、ゴドルフィンに戻って働いています。その中で、日本人陣営を支えるインド人ヘルパーについてお話をしようと思います。

 彼の名前はシャリフ。40代で日本厩舎の厩舎長を毎年しています。寡黙で誰よりも働き、日本人好みの気遣いができ、日本人関係者には尊敬の念を持たれています。去年、ホッコータルマエ君はレース翌日に体調を崩し、ゴドルフィン病院に入院しました。検疫厩舎に着いたときから、西浦厩舎のヘルパーとして働き、レース当日もパドックで相良厩務員とともにホッコータルマエ君を引いていたので、入院した際も私たちとともに看病をし、私たちが帰国するまで人馬のサポートをしてくれました。

 彼に対して西浦厩舎の信頼はとても厚いです。西浦厩舎の皆さんが、彼を尊重し、思いやり持って彼に接していたので、彼もそれに応えようとしたことがそうさせていると思います。言葉の壁を越えた友情が生まれ、いつしか家族のような感じとなったので、タルマエ君が帰国する際には、西浦昌一助手と涙の抱擁を交わしたのです。

 ホッコータルマエ君はドバイから復帰後、日本で活躍し、ドバイWCに再挑戦することができました。また今年もシャリフが西浦厩舎のサポートをしてくれています。久しぶりの再会の時もみんなで熱い抱擁を交わし、今年は去年のリベンジをすると燃えています。

 ホッコータルマエ君は、男の熱い友情の中でドバイワールドカップに挑みます。もしテレビ観戦される際、ホッコータルマエ君の横に、日本人以外の人がいたら、それがシャリフです。今夜は、西浦厩舎の皆さんとそシャリフとその同僚たちと、カレーの食事会をしてきました。レースへ向けて、チームの結束は日に日に強くなっています。

(レースホースコーディネーター)

チームタルマエを支える現地サポーターのシャリフ(左から3人目)です。左から安藤、相良助手、1人おいて西浦助手
チームタルマエを支える現地サポーターのシャリフ(左から3人目)です。左から安藤、相良助手、1人おいて西浦助手

調教の様子を詳しくお伝えします!

 ハローです。48時間検疫終了後の、初日のメイダン競馬場での調教と人馬の様子を、もう少し詳しくお伝えしようと思います。前回の写真でお伝えした調教の詳細です。

 競馬場のメーンコースと本馬場は、国際馬のために午前6時45分に開場されます。国際馬のほとんどが一斉に調教をしていました。現地馬も競馬場で調教をしているので、国際馬と現地馬は、時間をずらして調教しています。

 ホッコータルマエ君は、西浦昌一助手と相良助手とともに馬場入りし、タペタから新ダートに変わった感触を確かめながら、馬場を1周しました。朝日の影響もあり、気温25度ぐらいの中での調教でした。調教後の汗を洗い流す姿は、すごく気持ち良さそうでした(笑い)、

 ホッコータルマエ君は、去年も遠征しているので、人馬ともに慣れた感じで、調教の感触も良く見え、良かったです。ここから、調教のピッチも上がっていきます!! お楽しみに。

(レースホースコーディネーター)


とってもチャーミング!

 ハローです。メイダン競馬場での調教がスタートしました。馬はすごく元気です。洗ってもらっている顔が、すごくかわいいです。(レースホースコーディネーター)

メイダン競馬場のダートコースを歩くタルマエです(撮影・安藤裕)
メイダン競馬場のダートコースを歩くタルマエです(撮影・安藤裕)
相良助手に甘えるタルマエです(撮影・安藤裕)
相良助手に甘えるタルマエです(撮影・安藤裕)
水をかけられ、気持ちよさそうにするタルマエです(撮影・安藤裕)
水をかけられ、気持ちよさそうにするタルマエです(撮影・安藤裕)

もうすぐ調教が始まります!

 ハローです。前回のコラムでお話しした安着祝いは、昨晩無事行われました。各陣営との絆を深め、チームジャパンが1つになれる会でした。

 いよいよ、48時間検疫も開けます。ドバイワールドカップ調教ゼッケンも届き、いよいよ本馬場での調整が始まります。本馬場での調教が始まると、レースまでのカウントダウンが始まります。メイダン競馬場の新ダートはどんな感触か? 西浦昌一調教助手も本当に楽しみにしている感じがします。そして、今日現地の装蹄師との打ち合わせも行いました。チーム一丸、レース向けて万全を期しています。

(レースホースコーディネーター)


ホッコータルマエの調教ゼッケンが届きました(撮影・安藤裕)
ホッコータルマエの調教ゼッケンが届きました(撮影・安藤裕)
今年のチームタルマエです! 左から安藤、西浦助手、相良助手です
今年のチームタルマエです! 左から安藤、西浦助手、相良助手です

無事到着 チームジャパン始動です!

 ハローです。ドバイ時間の朝4時ごろ、ホッコータルマエが無事にメイダン競馬場に到着しました。まずはひと安心です。

 今回は、日本馬のドバイ遠征の裏側について少し書かせていただこうと思っています。皆さんが注目するのは、レースの結果ですが、そこへ行くまでの臨戦過程では、さまざまな人が助け合っているのです。

 ドバイでは、国別の検疫厩舎になっています。日本国内では敵同士、ドバイのレースでも敵同士であっても、国別の厩舎になっていることで、自然と「チームJAPAN」という雰囲気になっていくのです。日の丸を、誰かが一番高い場所へ掲げてほしい! そして、お互い無事に日本に帰国する、という感じです。

 その中で、毎年の恒例行事があります。「安着祝い」といって、人馬ともに無事にドバイに到着できたことへの神様への感謝の気持ちも込め、チームJAPAN全員で今後の無事などを祈願して行う食事会です。人馬が到着した最初の夜に行います。

 最初は少し緊張気味ですが、お酒などが入り、徐々に全員の結束力が増していくといった感じです。今回の安着祝いは顔見知りの関係者が多いので、いい雰囲気になると思います。

 今年の安着祝いはこれからです。どんな会になるか今から楽しみです!

(レースホースコーディネーター)

メイダン競馬場の検疫厩舎はこんな雰囲気です(撮影・安藤裕)
メイダン競馬場の検疫厩舎はこんな雰囲気です(撮影・安藤裕)

ドバイWCをレポートします!

 初めまして! レースホースコーディネーターの安藤裕です。極ウマプレミアムでホッコータルマエとの「ドバイ遠征日記」を書かせていただくことになりました。短い間ですが、よろしくお願いします。

 レースホースコーディネーターは日本馬の海外遠征に際し、オーナーや調教師と契約を交わし、いろいろと遠征の下準備をしていきます。関係者の通訳業務や国内・国外の競馬団体と交渉、世界のメディアへの対応など、仕事は多岐にわたります。

 仕事をする上で私が一番大事にしていることがあります。厩舎スタッフがより心地よい環境で仕事に集中できるようにサポートすることです。なぜ、そう考えるようになったかは、私の経歴がそうさせているのではないかと思います。

 私が何者かとお思いの方も多いでしょうから、軽く自己紹介をさせていただきます。98年から07年まで、イギリス、アメリカ、カナダ、シンガポール、マレーシアで競馬の仕事をしていました。03年にカナダで騎手免許を取得。04年からは、07年にレース中の大きな事故で引退するまで、騎手として実際の競馬に騎乗していました。

 08年から10年まではプロ野球チームで通訳をしていましたが、2011年に競馬の世界へ復帰。調教師や育成牧場などが使う調教管理ソフトの会社を設立し、その中の業務の1つとして、自分の夢でもあったレースホースコーディネートをしています。短期免許で来日した外国人騎手(ギュイヨン騎手、エスポジート騎手)の通訳もしました。

 ドバイには、去年もタルマエに同行しています。残念な結果に終わり、その上、現地で体調を崩すアクシデントもありました。今年、同じ馬で同じレースに挑める喜びを感じ、使命感に燃えています。タルマエ関係者には本当に感謝の気持ちしかありません。

 レースはまだ1週間以上先ですが、私はすでにドバイに到着しています。西浦厩舎のスタッフと、19日に到着する馬を待ち構えなくてはいけないからです。これから数日間ですが、現地リポートをさせていただきますので楽しみにしてください。(レースホースコーディネーター)

ドバイの空港に着きました!(撮影・安藤裕)
ドバイの空港に着きました!(撮影・安藤裕)