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海外新着コラム

from LA

サンフランシスコ定番の観光スポットベスト5を紹介

今年はますますヘルシー・エコ志向が進むと予想されるアメリカ西海岸。その中でも食に対する市民の関心が高く、オーガニック文化の最先端を走っているのがサンフランシスコ(SF)。新鮮なシーフードが楽しめるフィッシャーマンズワーフや最新グルメの宝庫フェリー・ビルディング・マーケットなど食はもちろんのこと、ゴールデン・ゲート・ブリッジやケーブルカー、ツインピークスなど見どころがいっぱいあります。日本から直行便も出ているので今年はSFでグルメと観光を楽しんでみてはどうでしょう。サンフランシスコを訪れたら絶対に外せない定番の観光スポットベスト5を紹介します。

夕暮れ時に黄金色に輝くゴールデン・ゲート・ブリッジ

●ゴールデン・ゲート・ブリッジ

外せない定番の観光スポットといえばやはりここ。世界でもっとも美しい橋と称される深紅に塗られたゴールデン・ゲート・ブリッジは日本では「金門橋」とも呼ばれており、すっきり晴れた日だけでなく、霧が立ち込めた日も幻想的で美しい景観が楽しめます。また、夕暮れや夜のブリッジもロマンチックで、いつ訪れても違う顔が楽しめます。全長約2.7kmの橋は車で渡る以外にも、徒歩や自転車でも通行が可能。サンフランシスコ側の南端にはギフトショップとカフェもあるので、お土産を探すのに立ち寄るのもおすすめです。

坂の街SFは景観も美しいので写真撮影スポットもいっぱい。海に浮かぶのは脱獄不能といわれる刑務所があったアルカトラズ島

SFの町並みと美しい橋を一緒に眺めるなら橋を渡り切った北側にあるビスタポイント、晴れている日なら南側にあるフォートポイントからもベイエリアやアルカトラズ島なども望める絶景です。

SFを代表する観光名所といえばカニが楽しめるフィッシャーマンズワーフ

●フィッシャーマンズワーフ

カニの看板でおなじみのSFのウォーターフロント北側に位置するフィッシャーマンズワーフは、19世紀半ばのゴールドラッシュの頃から水揚げが盛んな漁港として栄えた名所。ゆでたてのカニはもちろん、新鮮な魚介類を楽しみたいなら絶対に訪れるべき場所です。レストランで豪華にカニやロブスター、フライドカラマリ(イカのフライ)やオイスターなどを楽しむこともできるだけでなく、屋台で気軽にお好みのシーフードをオーダーして豪快にカニにかぶりつくこともできます。

SFを訪れたら絶対に食べたいパンをくりぬいた中にアサリがたっぷり入ったクラムチャウダー

また、ここを訪れたなら、SF名物のサワードウと呼ばれる酸味のあるパンをくり抜いた中に入れたクラムチャウダーも外せません。オットセイがのんびりお昼寝している様子や漁船が停泊している姿も見られ、とても風情があります。

グルメ通に大人気のスポット「フェリー・ビルディング・マーケット」では食のトレンドを知ることができる

●フェリー・ビルディング

SFの食の最先端を楽しむなら、外せない場所。かつてはフェリー乗り場として大勢の市民が行きかっていた建物が、今ではSFグルメの発信地として人気です。ウオーターフロントにある歴史を感じるフェリー・ビルディングは現在もここから対岸に渡るフェリーなどが運航していますが、おいしい物を食べるためだけに訪れる人もたくさんいます。チーズやワイン、オイスター、アイスクリームにハンバーガーまで地元の人気店が軒を連ね、チョコレートやはちみつなどの手作り商品を購入することもできます。建物の前で週2回新鮮なオーガニック野菜や果物などを販売するファーマーズマーケットが開かれており、地元で採れた新鮮な食材を楽しむことができます。

ツインピークスからのSFの街並み

●ツインピークス

SFで夜景を楽しむならここ。高さ約280mの2つの山が並ぶツインピークスは、車で山頂まで行く以外にも徒歩で登ることもできます。山頂からはSFの町並みを一望でき、高層ビルの向こう側に広がるゴールデン・ゲート・ブリッジやベイブリッジまで絶景が広がっています。日中も良いですが、街全体がキラキラと光り輝く夜景もきれいです。ちなみに、ドラマ「ツインピークス」と同じ名前ですが、ここはドラマのロケ地ではありません。

ドラマ「フルハウス」にも登場したアラモスクエアにたたずむ美しいビクトリア建築の家々

●アラモスクエア

1987年から95年にかけて放送されたオルセン姉妹が子役で出演していた人気ドラマ「フルハウス」のロケ地として知られるのがここ。ビクトリア建築で有名なSFにおいて、ここは特に10世紀に著名な建築家たちによって建てられた美しい家が並んでおり、ここからの景観は絵葉書にもなっています。高台になった芝生の公園からは目の前に並ぶカラフルなビクトリア建築の家の後ろに広がる現代的なダウンタウンの町並みが見える撮影スポットです。これらの家には現在も住民が住んでいるので、中に入ったりすることはできませんが、公園の芝生に座ってのんびりしたり、近くのカフェを散策したりするのも楽しいですよ。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。日刊スポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)

ハリウッド直送便

司会不在、繰り返す白紙撤回…アカデミー賞異常事態

アカデミー賞授賞式で与えられるオスカー像(AP)

いよいよ今週末に迫ったアカデミー賞授賞式ですが、今年は直前まで何かともめ事が起きる異常事態となっています。日本からは「万引き家族」が外国語作品賞に、「未来のミライ」が長編アニメーション映画賞にそれぞれノミネートされるなど日本でも注目が集まる今年のアカデミー賞は、ネット配信映画として初の受賞が期待されるネットフリックスの「ROMA/ローマ」が作品賞、監督賞など最多10部門にノミネートされ、レディー・ガガが初主演映画「アリー/スター誕生」で主演女優賞に、「ブラックパンサー」がアメコミ作品として初の作品賞候補入りするなど何かと話題性もありますが、昨年から度々トラブルに見舞われています。世界中が注目する映画の祭典で一体全体何が起きているのでしょう。

今年の授賞式を巡っては、司会に決まったコメディー俳優のケビン・ハートが、過去の同性愛者に対する差別的ツイートが原因で発表からわずか数日で降板する騒動が勃発。その後も新たな司会者が決まらないまま、今年は司会者抜きで進行されることになったのはすでに報道で伝えられている通りですが、今度はテレビの生中継時間を1時間ほど短縮する関係で撮影賞など4部門をCM中に発表し、テレビで生中継しないことを決めたアカデミー賞に対し、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ロバート・デ・ニーロら大物俳優やギレルモ・デル・トロ監督、クリストファー・ノーラン監督ら業界内部から、「この4つの部門に携わる人たちへの侮辱だ」との批判の声があがったのです。世間一般であまり注目が集まらない賞をCMの間に発表し、結果と受賞者スピーチを編集したものをその後に放送するという案でしたが、50人以上の映画人たちが公開書簡に署名し、映画界で最も権威あるアカデミー賞に対して「愚かな決断だ」と待ったをかけたのです。その結果、発表からわずか4日後にはこの案は撤回されることになりました。近年の視聴率低迷が理由としてあげられていますが、「ROMA/ローマ」でメガホンを取ったアルフォンソ・キュアロンも、「映画の歴史において、音響色、物語、出演者、音楽がない名作は存在しません。撮影や編集なしで映画は成り立ちません」とコメントするなど、映画の根幹に関わる部分を無視するようなアカデミー賞の決定に失望した人も多かったようです。

授賞式の時間短縮は、他にも歌曲賞(主題歌賞)にノミネートされた楽曲のパフォーマンスにも影響を及ぼしています。「アリー/スター誕生」で主題歌賞にノミネートされたガガとブラッドリー・クーパーは、授賞式でパフォーマンスを行うことがすでに発表されていますが、主題歌賞にノミネートされている5曲中2曲しか当日ステージで披露されないと今月に入ってバラエティー誌が伝え、批判が殺到。後に「RGB」からジェニファー・ハドソンが「I’ll Fight」を、ベッド・ミドラーが「メリー・ポピンズ リターンズ」から「幸せのありか」を歌うことが発表されましたが、「バスターのバラード」からの楽曲披露は明らかにされていません。それぞれの楽曲を短縮して全5曲披露される可能性もあるようですが、「司会者も音楽もないない授賞式なんてありえない」「不公平だ」といった声があがっていました。

この他にも「人気映画賞」部門を新たに設立することが決まりながらも、作品賞へのノミネートが有力視されていたマーベル映画「ブラックパンサー」を作品賞から除外するのが目的ではないかと映画ファンからも批判が相次いだことを受けて人気映画賞を新設する案が白紙になるなど、今年は一度発表された事案が批判を受けて覆る事態が何度も繰り返し起きています。

前代未聞のトラブルで30年ぶりに司会者なしで開催される今年のアカデミー賞は、果たしてどのような授賞式になるのでしょうか。第91回アカデミー賞授賞式は現地時間2月24日にハリウッドのドルビー劇場で開催されます。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)

from LA

LAシルバーレイクの知られざるスポット…それは

ロサンゼルス(LA)のダウンタウンの北に位置するシルバーレイクは、アーティストやミュージシャンが多く住む街として知られています。おしゃれなカフェやレストラン、ショップも多く、街散策するのも楽しいエリアですが、シルバーレイクには隠れたスポット「階段」があります。

筋肉痛覚悟で上まで登りたくなる階段がいっぱいです

平坦で広大な土地が広がるLAですが、実はシルバーレイクは丘が多く、インスタ映えするかわいい階段がたくさんあるのです。数ある階段の中からおすすめの階段を紹介します。

ハートとレインボーカラーがフォトジェニックな階段

●大きなハートの階段

一番のおすすめは、Micheltorena Stairs(ミシェルトレナス・ステアーズ)と名付けられた写真撮影にぴったりのかわいいハートの階段。メインストリートのサンセット・ブルバード沿いにある小学校Micheltorena Elementary Schoolの向かいある階段は、側面がハートや虹色に塗られていて見ているだけで楽しい気分になります。階段は3段に分かれており、トータル177ステップを上りきるまでに両脇のフェンスやコンクリートに壁画なども見ることができ、フォトジェニックな階段は知る人ぞ知るLAっ子に人気の写真撮影スポットです。

近くで見るとハートに顔が。細かなディテールまでこだわっています

●ピアノの鍵盤の階段

Ali Mama Cafeの横にある階段には、ピアノの鍵盤が描かれています。演奏している気分で階段を上るのも楽しく、ミュージシャンが多い街らしいアートな階段です。音楽好きにはたまらない階段は、弾むように上りたくなります。

音符の壁画にピアノの鍵盤の階段も写真に収めたくなる人気スポット

●もっとも急な丘にある階段

Almanda Elementary School(アルマンダ小学校)の裏にある丘は、LAでも最も傾斜がきついと言われる丘。そこにある196ステップの階段を上りきると、街を見下ろすパノラマビューが楽しめます。

●アーティスティックな階段

フーバー・ワーク・ステアウェイ(Hoover Walk Stairway)と名付けられた階段は、住宅地にある小さな階段なのでLA初心者は探すのが難しいと思いますが、目玉の壁画が目を引くインパクト大の穴場スポットです。

アーティスティックなカラフルな壁画が目を引く階段は、LAらしい雰囲気

●映画のロケ地にもなった階段

アカデミー賞短編映画賞を受賞した映画「ミュージック・ボックス」(32年)の撮影に使われた階段は、現在は「ミュージック・ボックス・ステップス」と正式に名付けられてファンが訪れる名所となっています。階段を上りきったところには、「Music Box Steps」の看板もあり、ダウンタウンが一望できます。

ショッピングやグルメも良いですが、ちょっとディープな穴場の階段巡りでインスタ映えを狙うのもLAならではの楽しみです。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。日刊スポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)

ハリウッド直送便

L・ガガ3冠のグラミー賞、オバマ夫人登場に歓声

グラミー賞授賞式オープニングに登場したアリシア・キース(左)とミシェル・オバマ元大統領夫人(AP)

米音楽界最高の栄誉とされるグラミー賞授賞式が10日、ロサンゼルスのステープルズ・センターで開催され、レディー・ガガが映画「アリー/スター誕生」の主題歌「Shallow」で最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス賞と最優秀楽曲賞の映画・テレビ・その他映像部門を受賞するなど3冠に輝きましたが、今年も様々なハプニングやサプライズがありました。東京出身の映画監督ヒロ・ムライさんが、ラップ歌手チャイルディッシュ・ガンビーノの楽曲「This is America」のミュージックビデオ(MV)で最優秀ミュージック・ビデオ部門を受賞したニュースは日本でも報じられている通りですが、全84部門もの賞があり、中でも「年間最優秀レコード」「年間最優秀アルバム」「最優秀新人賞」「年間最優秀楽曲」の主要部門4部門が最も注目されるグラミー賞のハイライトをリポートします。

◆ミシェル・オバマ元大統領夫人がサプライズ登場

ミシェル・オバマ元大統領夫人が、レディー・ガガ、アリシア・キース、ジェニファー・ロペス、ジェイダ・ピンケット=スミスと手をつないでオープニングに登場すると、会場は大きな歓声と拍手が沸き起こり、セレブたちもスタンディングオベーションに。「ジャンルに関係なく、音楽は私たちの尊厳と悲しみ、希望と喜びを分かち合う手助けをしてくれます」と音楽の大切さを訴え、女性の受賞が目立った今年のグラミー賞を代表する名場面となりました。

◆カイリー・ジェンナーが恋人のトラヴィス・スコットとツーショット

愛娘が1歳を迎えたモデルで実業家のカイリー・ジェンナーが、珍しくレッドカーペットにトラヴィス・スコットと揃って登場し、抱き合うなどラブラブぶりをアピール。しかし、婚約の噂もある2人が会場入りしたのは、各局のインタビューが終わった後だったため、念願のツーショットインタビューは実現せず。3部門にノミネートされていたスコットは残念ながら無冠に終わりました。

◆カーディ・Bが初の最優秀ラップ・アルバム賞を受賞

昨年は女性のノミネートが少ないと批判を浴びたグラミー賞でしたが、今年はカーディ・Bが、女性としてはじめて最優秀ラップ・アルバム賞に輝く快挙。スピーチでは緊張からか、「マリフアナ吸いたい」と発言して会場を盛り上げました。そんなカーディ・Bは、昨年12月に離婚を宣言している夫でラップグループ「ミーゴス」のメンバー、オフセットとレッドカーペットでツーショットを披露。濃厚キスまで披露して話題に。

◆ジョイ・ヴィラが再びトランプ支持ドレスで登場

過去にも「アメリカを再び偉大に」と描かれたドレスで授賞式に出席するなどトランプ米大統領の支持者として知られるジョイ・ヴィラが、トランプ大統領が政策に掲げるメキシコとの国境沿いの壁建設を支持するメッセージ入りドレスで出席。一方、オープニングを飾ったラテン系歌手カミラ・カベロがリッキー・マーティンと共にヒット曲「ハバナ」を披露した際にセットのベンチに座る人が「壁ではなく、橋を作ろう」と書かれた新聞を手にする演出があり、無言でトランプ大統領に抵抗したと話題に。

◆授賞式でのパフォーマンスを巡るトラブルで欠席したアリアナ・グランデが初のグラミー受賞

授賞式でのパフォーマンスを巡ってプロデューサーとの対立が原因で欠席したアリアナ・グランデが、「Sweetener」で最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞を受賞し、初のグラミー賞に輝きました。受賞結果を確認したグランデは、「今夜は会場にはいないし、賞にこだわりすぎないようにしているって言ったけど。ファック…最高に素晴らしい気分」とインスタグラムにコメント。また、昨年急逝した元恋人のラップ歌手マック・ミラーが最優秀ラップ・アルバム賞の受賞を逃した後は、「クソみたい」と再びSNSに投稿した。

◆レディー・ガガがブラッドリー・クーパー抜きで大熱唱

映画「アリー/スター誕生」の主題歌で俳優ブラッドリー・クーパーと共に歌った「Shallow」でポップ・パフォーマンス賞などを受賞したレディー・ガガが、英国アカデミー賞授賞式に出席するために欠席したクーパーに「あなたと歌えてよかった」と感謝のスピーチ。さらにステージではクーパーの代わりにマーク・ロンソンがギターを担当し、単身でステージに立ち、映画のオリジナルとは異なるバージョンで熱いパフォーマンスを繰り広げた。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)

from LA

NY発スイーツ“クロナッツ”がLAでも大人気

ショッピングモール「グローブ」にあるお店は、カリフォルニアらしい開放的な雰囲気。黄色いパラソルが遠くからでも目を引きます

ドーナツとクロワッサンを融合したハイブリッドスイーツ「クロナッツ」を考案してニューヨークで大人気のペイストリーショップ「ドミニク・アンセル・ベーカリー」が、ロサンゼルス(LA)に進出したのは2017年のこと。ニューヨーク店はクロナッツを求める人たちで大行列ができる人気で、日本でも表参道に出店しているドミニク・アンセル・ベーカリーですが、LAのショッピングモール「グローブ」内には世界初となるレストラン「189 by Dominique Ansel」もあります。1階はイートインやテイクアウトができるベーカリーで、2階がレストランになっており、ブランチやランチメニューの他、ディナーやアルコールを提供するバーもあるので、地元の人のみならず観光客にも人気が高く、いつも大勢の人で賑わっています。ベーカリーはオープンテラス席の他、店内にも座席があるので、買い物の途中にちょっと休憩するにも便利です。

NYで爆発的大ヒットとなったクロナッツは1個6ドル

見た目のインパクトも大のキーライムを使ったさっぱりとしたケーキ

シェフのドミニク・アンセル氏は、2017年に史上最年少で世界の最優秀パティシエ賞を受賞した次世代を担う期待のパティシエの一人。LA店はカリフォルニアらしい開放的な雰囲気とヒップでスタイリッシュな内装が特徴で、クロナッツ以外にも食べる直前に目の前でマシュマロをあぶってくれる「フローズン・スモア」など見た目の美しさだけでなく、見ていて楽しいスイーツがたくさんあります。さらにここLAでしか味わえない限定メニューも多く、中でもアボカド・トースト・アイスクリーム・サンドイッチなど遊び心溢れるメニューはおススメです。これはセレブに人気のアボカド・トーストをコンセプトにアイスクリームにしてしまったもので、アボカド・オリーブオイルのアイスクリームとリコッタ・マスカルポーネ・アイスクリームにショートブレッド、オリーブオイルとシーソルト、ドラゴンフルーツとフリーズドライのラズベリーをトッピングしたオリジナリティー溢れるアイスです。

アボカド・トースト・アイスクリーム・サンドイッチはLAでしか食べられません

ショーケースに並んだケーキは種類も多く、どれにしようか悩んでしまいます

クロナッツは6~8週間ごとにフレーバーが変わるので、何度訪れても飽きることはありません。また、クロナッツ以外にも見た目が美しいケーキやマカロン、マドレーヌやペイストリーなども充実しており、特にDKA(クイニーアマン=仏の伝統的な焼菓子)は人気があります。また、おしゃれなエコバックやTシャツ、レシピ本などのオリジナルグッズも売られているので、お土産にも喜ばれそう。バレンタインデーのこの時期は、バレンタインデー限定のスイーツもある他、レストランでは14日にバレンタインデーを祝う特別メニューも用意されています。この時期、LAを訪れた方はぜひチェックしてみて下さい。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。日刊スポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)

カラフルなマカロンはバレンタインデーに人気のギフト

from LA

ラムズがスーパーボウル進出で地元LAはお祭り騒ぎ

米プロフットボールリーグ(NFL)の王者を決めるスーパーボウルは、アメリカでは年に1度のお祭りとして知られるほど盛り上がります。今年も現地時間3日にジョージア州アトランタでその全米最大のスポーツイベントが行われましたが、今年は地元ロサンゼルス(LA)が本拠地のラムズが17季ぶりの出場を決めたことで、LAはまさにお祭り騒ぎとなりました。

「ラムズ・ドーナツ」に期間限定で名前を変えたランディーズ・ドーナツの名物看板の前は記念撮影スポットとしてにぎわっていました。(写真は公式インスタグラムより)

街中がラムズカラー一色に染まり、前夜にはダウンタウンにあるLAで最も高いビル「ウィルシャー・グランド・セントラル」も、ラムズカラーのオーシャンサイドブルーにライトアップされ、地元チームを応援。また、LAで知らない人はいないほど有名な空港近くにあるドーナツ店「ランディーズ・ドーナツ」も、映画に登場するなどランドマーク的存在の巨大なドーナツ型の看板を「Randy’s Donuts」から期間限定で「Rams Donuts」に名前を変更。さらに、オーシャンサイドブルーのグレーズに黄色でRAMSのロゴが描かれた「ラムズ・ドーナツ」も販売し、ラムズファンたちが行列をなしていました。1日に1万個ものドーナツを売る「ランディーズ・ドーナツ」ですが、地元メディアによると3日はそれを上回る売り上げが期待されているとのことです。他にもユニークなフレーバーで知られるハリウッドにある俳優ダニー・トレホのドーナツショップでも、「ラムズ・ドーナツ」がお目見えし、こちらも大勢のファンたちでにぎわっていました。

フットボール型とラムズのチームカラーのブルー色のドーナッツを販売したトレホ・コーヒー・アンド・ドーナツ(写真は公式インスタグラムより)

「スーパーボウル・サンデー」と呼ばれる試合当日は、LA市内のスポーツバーには昼から大勢の人が集まり、試合開始まで飲みながらNFL談議に花が咲きます。また、あちらこちらでパブリックビューイングや観戦パーティーも行われ、試合を見てないと翌日の会社や学校で話題についていけないほどの国民的イベントなのです。スーパーボウルのテレビ視聴率は40%超えといわれており、多くの家庭でもホームパーティーをしながら観戦するのが習わし。そしてそんなフットボール観戦に欠かせないのは、やはりビールなどのアルコールということで、翌日は胃薬の売り上げが急増したり、二日酔いで会社を病欠する人が続出するともいわれています。

一方でLAには30年以上長きにわたってNFLチーム不在の期間があり、NBAレイカーズや昨年もワールドシリーズに出場したメジャーリーグのドジャースなど地元に根付いた人気チームがあることから、アメフト人気は他の都市に比べるといま一つといわれています。しかし、今年は2016年にLAに再移転してきたラムズがスーパーボウルに進出したこと、相手は3季連続11回目となる出場でNFL史上最多となる9回の出場記録を持つベテランQBトム・ブレイディを有するニューイングランド・ペイトリオッツということもあり、地元での盛り上がりも例年より大きかったように感じます。

鮮やかなブルー色をしたランディーズ・ドーナツの期間限定ラムズ・ドーナツも大人気。観戦しながらドーナツを味わった人も多かったようです。(写真は公式インスタグラムより)

結果は経験豊富なペイトリオッツが若手中心のラムズを13-3で破り、2季ぶり6度目の優勝を果たしました。NFL不毛の地だったLAには現在、ラムズとサンディエゴから17年に移転してきたチャージャーズの2チームがあり、2020年には両チームが共同使用する40億ドルの建設費をかけた7万240人収容の新スタジアムがオープン予定。ラムズの躍進でこれからますますフットボール熱も高まってくることでしょう。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。日刊スポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真は公式インスタグラムから)

ハリウッド直送便

動画配信作やアメコミ、アカデミー賞に大きな変化か

今年もいよいよ24日に第91回アカデミー賞授賞式が開催されますが、最多10部門にノミネートされているのは、動画配信サービス大手ネットフリックスが製作した「ROMA/ローマ」です。作品賞やアルフォンソ・キュアロン監督の監督賞、ヤリッツァ・アパリシオの主演女優賞などの他、外国語作品賞にもノミネートされており、日本からノミネートされている「万引き家族」にとっては強力なライバルとなっていますが、受賞すれば動画配信作品としては初の快挙となるだけに大きな注目が集まっています。一方で、動画配信サービスの作品は劇場公開とほぼ同時または劇場公開を経ずに全世界に配信されるため、業界内ではアカデミー賞の選考対象とするべきかどうか賛否両論が毎年起きており、賞の行方を関係者は固唾(かたず)をのんで見守っています。

ここ数年はネットフリックスやアマゾンを筆頭とする動画配信サービスの台頭が目覚ましく、ハリウッドのみならず世界各国の映画賞でも対応に追われています。世界3大映画祭の一つカンヌ国際映画祭では、「仏国内で劇場上映されない作品はコンペティションの対象から外す」という新ルールを設け、ネットフリックス作品は全てコンペティション部門から排除されたことで、「ROMA/ローマ」はコンペ部門には選ばれませんでした。しかし一方で、ベネチア国際映画祭では最高賞にあたる金獅子賞に輝き、同じくネットフリックス作品の「バスター・スクラッグスのバラード」も脚本賞を受賞するなど、ネットフリックスの躍進ぶりが話題となりました。ハリウッドの映画業界もこうした背景に危機感を募らせており、スティーブン・スピルバーグ監督は過去のインタビューで、「もし良い作品ならエミー賞をとるべきで、オスカーではない」とコメントし、映画界で最も権威のあるオスカーではなく、テレビ界のアカデミー賞とされるエミー賞の対象とすべきだとの見解を示しています。アカデミー賞の候補となるためには、「ロサンゼルス郡内にある劇場で連続7日以上上映されること。劇場公開前にテレビ放送、ネット配信、ビデオ発売がされていないこと」の2点が条件で、動画配信作品はその条件をクリアにするためにロサンゼルスやニューヨークなどの数カ所の劇場で1週間劇場公開をした後すぐに動画配信されるのが実情です。「ROMA/ローマ」の場合は、ネット配信の3週間前となる昨年11月21日におよそ100館で劇場公開されたことでこの条件はクリアしていますが、通常の作品は劇場公開からネット配信まで90日間ほどが慣例となっているため、劇場側からも批判の声が出ており、アカデミー賞授賞式前にノミネート作品を一挙まとめて再上映している大手AMCが、「ROMA/ローマ」の上映を拒否したことも明らかになっています。

ハリウッドのメジャースタジオの多くはアメコミヒーロー映画や大ヒット作の続編、人気スターによるアクションなどに巨額の資金を投入する一方で、興行収入が見込めない上質なドラマや社会派作品は資金集めに苦労する傾向があり、多くのクリエーターが潤沢な資金力を持つ動画配信サイトに流れていくという現実もあります。実際に1970年代のメキシコを舞台にキュアロン監督自身の幼少期の体験を交えて中流階級の家庭で働く家政婦の1年間をモノクロ映像で追う「ROMA/ローマ」のような地味な作品をメジャースタジオが製作することはほとんどなく、近年アカデミー賞を受賞しているのはインディペンデント系作品が多いのもそのためです。今年は「ROMA/ローマ」が候補入りしたことで配信サービスの作品にも門戸が開かれただけでなく、「ブラックパンサー」がアメコミ作品としては史上初めて作品賞にノミネートされるなど、多様性が求められるアカデミー賞において大きな変化が起きているようにも感じます。主人公は普通の家政婦で、出演する俳優も全員が無名、言語も現地で使われているスペイン語という異色の動画配信映画「ROMA/ローマ」がオスカーを手にすれば、ハリウッド映画の今後にも大きな影響を及ぼすことになるでしょう。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)

from LA

アートの息吹感じるおしゃれエリアROW DTLA

広々とした敷地内には複数の建物が立ち並んでおり、小さな街を形成しています

再開発が進むロサンゼルス(LA)のダウンタウンで今もっとも注目されるスポットは、古い倉庫群や工場跡を再開発した「ROW DTLA」。1917年~23年頃に建てられた古い倉庫や工場をリノベーションした建物にオフィスやレストラン、ショップなどが集まる複合施設で、広々とした敷地内にはアパレルや雑貨店などを中心に自転車店やアートギャラリー、レストランなどが軒を連ねています。おしゃれな雑貨やキッチン用品を集めたショップや地元の新鋭デザイナーの作品が並ぶアパレル店などは見ているだけでもワクワクし、他にはない『MADE IN LA』のお店もたくさん出店しているので、のんびりと散策したくなります。敷地内には、東京を走るがコンセプトの「tokyobike(トーキョーバイク)」やコムデギャルソンの川久保玲デザイナーがディレクションするセレクトショップ「ドーバーストリートマーケット」、福岡発の文具メーカー「ハイタイド」など日本発のお店もあり、若者を中心に人気があります。

のれんの先は日本食レストラン。全てがおしゃれに見えてきます

東海岸発の人気オイスターバーなども出店し、ショッピングからグルメまで楽しめます

ROW(ロウ)はLAのダウンタウンにあるリトルトーキョーの南側に位置する路上生活者が多く住む治安の悪い地域「スキッド・ロウ」からきており、DTLAはダウンタウンLAの略。その名からも想像できるように一昔前なら絶対に地元の人でも近付かないような治安の悪いエリアだった場所にあります。この周辺エリアは1900年代初頭にはLAの食料配送の拠点としてにぎわっていましたが、いつしか廃墟と化してしまい、80年代には犯罪が横行して危険な地域として地元民から敬遠されるエリアとなっていました。その対策として、LA市がアートで街を浄化しようと廃墟となった建物や工場跡を地元のアーティストたちに貸し出すプログラムを始めたことで、現在のようなおしゃれなスポットへと変貌を遂げていった歴史があります。そのため、ROW DTLAも古い建物自体のかっこよさを残しながらインダストリアル(工業的)な雰囲気を生かしてきれいにリノベーションした建物群が特徴で、おしゃれな街並みは一見の価値があります。スキッド・ロウに隣接しているものの、敷地内には大型立体駐車場もあり、きれいで安全なので、すぐ近くにある同じく再開発でおしゃれな街に生まれ変わったアーツディストリクトと合わせて散策することができます。

アパレルの倉庫跡などもそのまま建物が残されていて、古き良き時代の雰囲気を今も感じることができます

古い建物を生かしたおしゃれな街並みは、一見の価値があります

特に人気なのが、過去のこのコラムでも紹介した毎週日曜日に開催される人気のフード屋台が集まる食のイベント「スモーガスバーグ」で、話題の屋台フードを求めてグルメ好きのLAっ子たちでにぎわっています。初めて訪れるなら、スモーガスバーグでブランチを楽しみつつ、ショップ巡りを楽しんだり、徒歩で行ける近郊のブリュワリーまで足を延ばしてみるのもおススメです。若いアーティストたちの刺激を感じながら散策できるおしゃれなROW DTLAは、まだまだ進化していくことが予想されています。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。日刊スポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)

ハリウッド直送便

「ブラックパンサー」アメコミ初のオスカーに輝くか

映画「ブラックパンサー」(Marvel Studios-Disney via AP)

第91回アカデミー賞のノミネーションが22日に発表され、今年の作品が出揃いました。日本からは、「万引き家族」(是枝裕和監督)が外国語作品賞に、「未来のミライ」(細田守監督)が長編アニメーションにそれぞれノミネートされましたが、最多10部門に名を連ねたのは「ROMA/ローマ」と「女王陛下のお気に入り」の2作品でした。また、日本でも大ヒットした英ロックバンド「クイーン」のボーカル、故フレディ・マーキュリーの半生を描いた「ボヘミアン・ラプソディ」は作品賞やラミ・マレックの主演男優賞など5部門に名を連ね、今年の賞レースで常に注目の的であったレディー・ガガの映画初主演作となった「アリー/スター誕生」は予想通り作品賞、主題歌賞、ガガの主演女優賞、ブラッドリー・クーパーの主演俳優賞など7部門で候補入りしましたが、クーパーは期待されていた監督賞のノミネートを逃すサプライズもありました。

そんな中、大きな話題となっているのが、マーベル・コミック初の黒人が主人公のスーパーヒーロー映画「ブラックパンサー」が作品賞を含む7部門にノミネートされる快挙を達成したことです。これまで権威あるアカデミー賞でアメコミ作品が作品賞にノミネートされたことは皆無で、同作は史上初めてオスカー候補入りしたアメコミ作品となりました。過去のアカデミー賞を振り返ってみても、批評家の評価が高かった「ダークナイト」(08年)ですら撮影賞や美術賞など7部門にノミネートされたものの作品賞の候補入りを果たすことはできず、それを機に作品賞の間口を広げることで一般映画ファンに人気の作品もノミネートの対象となるよう翌年から作品賞枠が5作品から10作品に拡大されることになりましたが、それ以降もアメコミ作品が作品賞の候補になることはありませんでした。2017年には女性監督がメガホンを取り、女性がヒーローの大ヒット作「ワンダーウーマン」が批評家やメディアから絶賛され、史上初の作品賞ノミネートが期待されましたが、候補入りすることはありませんでした。

「ブラックパンサー」は主要キャストのほとんどが黒人俳優というこれまでのハリウッド映画にはない画期的な作品として話題になり、昨年3月に全米公開されるや否や社会現象になるほどの大ヒット。アフリカ文化のルーツに対する尊敬や社会的メッセージもある作品として多くの映画ファンを魅了しただけでなく、批評家からも高い評価を受けていただけに、早い時期からオスカー候補入りが期待されていました。そのため昨年、アカデミー賞に「人気映画部門」を新設する案が浮上した際には、「ブラックパンサー」を作品賞から排除するのが目的ではないかと批判する声が多数出たほどでした。今作がノミネートされたことの意義は大きく、主演の俳優チャッドウィック・ボーズマンは、「我々は歴史的な偉業を成し遂げました」と喜びのコメントをしていますが、これを機にジャンルを問わず多くのファンに支持される作品がアカデミー賞にノミネートされる新時代がやって来るかもしれません。

そして、「ブラックパンサー」は27日に行われたアカデミー賞の行方を占う上で最も大切な賞の一つとされる第25回全米俳優組合(SAG)賞授賞式で最高賞に当たるキャスト賞をサプライズ受賞したことで、本命不在といわれる今年のオスカーでは何が起こるか分からなくなってきました。SAG賞受賞で勢いに乗る「ブラックパンサー」がオスカーを手にするのか、期待される授賞式は2月24日にハリウッドのドルビー・シアターで行われます。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)

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ラスベガスで映画の題材となったホテル&ロケ地紹介

ストリップと呼ばれるメイン通りには、数多くのカジノホテルが立ち並んでいます

エンターテインメントの街ラスベガスは、前コラムでも紹介したように数多くの映画の題材やロケ地となっており、これまでたくさんの名作がラスベガスで作られてきました。前コラムに続き、ロケ地となったホテルを紹介します。

高級感があるアリアはゴージャスな雰囲気のカジノ。ストリップから奥まったところにあるため、喧騒を離れて過ごしたい人には最適

●アリア・リゾート・アンド・カジノ

マット・デイモンが当たり役となった記憶を失った元CIAの殺し屋を演じた「ボーン」シリーズ第5弾「ジェイソン・ボーン」(16年)の舞台はラスベガス。マッカラン空港など市内のあちらこちらで撮影が行われていますが、主なロケ地となったホテルは2009年にオープンした「アリア・リゾート・アンド・カジノ」です。高級ブランド店などが軒を連ねる複合施設「シティセンター」内の中核を成す高級カジノ・ホテルで、フロントデスクや客室エレベーター前にあるペイストリーショップ、エレベーターなど館内の様々な場所でロケされている他、ホテル前でもカーチェイスシーンなどが撮影されています。

プラネット・ハリウッドはジェニファー・ロペスやバックストリート・ボーイズらが常設公演を行っていることでも知られています

●プラネット・ハリウッド・ホテル

シルベスタ・スタローンを始めとするハリウッドスターが株主に名を連ねる「プラネット・ハリウッド・ホテル」は、元々セレブの目撃率が高いことで知られていますが、「ラスベガスをぶっつぶせ」(08年)のロケ地でもあります。英語のタイトルはブラックジャックの別名でもある「21」ですが、カードカウンティングという手法で大金を稼いだ集団の実話を基にした物語で、その勝負の舞台となったカジノがプラネット・ハリウッド・ホテルでした。

●ハードロック・ホテル

プラネット・ハリウッドと共に「ラスベガスをぶっつぶせ」の舞台になっているのが、ハードロック・ホテルです。主人公ベンがカウンティングの初戦の地に選んだのが、このホテルでした。ロックをテーマにしているホテルだけあり、劇中にはボン・ジョビのポスターなどもちゃんと映っています。このホテルでは他にもニコラス・ケイジ主演の「コン・エアー」(97年)で飛行機が巨大なギターに突っ込むシーンなどにも登場しています。

●サーカス・サーカス

90年代に撮影された作品に登場する老舗ホテルの多くはすでに廃業して解体されており、現在は跡かたも残っていませんが、1968年開業の「サーカス・サーカス」は今も残っている数少ないホテルの一つです。「007 ダイヤモンドは永遠に」(71年)に登場している他、「リービング・ラスベガス」(95年)でアルコール依存症の主人公ニコラス・ケイジが娼婦と出会う場面の撮影などが行われています。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。日刊スポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)

2000年代に入るとストリップの再開発で古いホテルは爆破され、次々と新しいホテルが誕生して街並みが変貌しています

ハリウッド直送便

ハリポタ主役も アルコール依存から復活したスター

ダニエル・ラドクリフ(07年6月撮影)

現地時間22日に発表されるアカデミー賞ノミネーションで最多ノミネートが期待される映画「アリー/スター誕生」で、レディー・ガガ演じる歌手を夢見る主人公アリーをスターダムに押し上げたロックスターを演じたのは、監督にも初挑戦したブラッドリー・クーパー。アルコール依存症に苦しむ役どころをリアルに演じ、監督賞と主演男優賞のWノミネートの可能性も取りざたされていますが、実生活でもアルコールと薬物依存に苦しんだ過去があります。「世界にひとつだけのプレイブック」(12年)、「アメリカン・ハッスル」(13年)、「アメリカン・スナイパー」(14年)で3年連続アカデミー賞にノミネートされ、シリアスなドラマからコメディーまで幅広い役どころを演じる俳優として大成功を収めているクーパーですが、プライベートでは15年ほど前の29歳の時に泥酔してコンクリートの床に自ら頭を打ち付ける失態を犯したことで禁酒を決意したといいます。血まみれになって病院に運ばれた一件以来、禁酒を続けたことで俳優としての成功を手にしたと過去のインタビューで語っていますが、今作でも撮影中はもちろんアルコールは一切摂取しておらず、劇中で見せた酔っ払った迫真の演技はもちろん全てしらふ。過去の実体験が良い意味で生かされ映画の大成功につながったといわれていますが、ハリウッドではクーパー以外にも、アルコール依存症から見事に復活を果たして活躍するスターたちがいます。

◆ロバート・ダウニー・Jr

子役時代に薬物に手を染めて刑務所にも服役するなど薬物絡みで過去6回逮捕された過去があるロバート・ダウニー・Jrは、2003年にアルコールと薬物を絶つことを決意し、海に所持していた薬物を全て捨てたといわれています。そこからはメル・ギブソンの助けを借りて俳優復帰し、マーベルの「アイアンマン」(08年)の主演に抜てきされて再ブレーク。どん底からハリウッドで最も稼ぐ俳優になりました。

◆ダニエル・ラドクリフ

「ハリー・ポッター」シリーズで主人公ハリーを演じて一躍大スターとなったダニエル・ラドクリフは、わずか11歳で名声を手に入れた重圧からアルコールに走るようになったといいます。ハリーを演じながら私生活では夜な夜な飲み歩くアルコール依存症生活を送った末にシリーズ最終章の撮影後に断酒を宣言。丸メガネで愛くるしいキャラクターから一転して「アンダーカバー」(16年)ではスキンヘッドになるなど、シリーズ終了後はハリーのイメージを覆すような役柄にも挑戦し、公私ともにハリーとアルコール依存症からの脱却を目指しています。

◆ベン・アフレック

長年アルコール依存症と闘っているベン・アフレックは、昨夏3度目となるリハビリ施設入所で、再びアルコール依存症に陥っていることが明らかになりました。10年間連れ添ったジェニファー・ガーナーと離婚するなど私生活の問題から再びアルコールに手を出し、バットマン役を務める「ジャスティス・リーグ」の続編やバットマン単独の新作映画への出演と監督も降板することになったなどと伝えられています。10月末にリハビリ施設を退所した後は、さっそく撮影現場に復帰する姿が目撃されており、俳優としてこれからが正念場といえるでしょう。

◆ドリュー・バリモア

「E.T.」(82年)で愛らしい演技を披露して一躍人気子役となったドリュー・バリモアは、10代で大麻を愛用し、その後は飲酒と喫煙、コカインなどの薬物使用とだんだんとエスカレートし、荒れた私生活で女優としてのキャリアを破綻させた過去があります。しかし、アダム・サンドラーと共演した「ウエディング・シンガー」(98年)でそんな転落人生から復活。その後は「25年目のキス」(99年)「チャーリーズ・エンジェル」(00年)「50回目のファースト・キス」(04年)など大ヒット作に立て続けに出演し、女優として見事な復活を遂げました。私生活では3度の結婚で2人の子供をもうけ、今ではワインとコスメのプロデュースでも成功を収めるビジネスウーマンでもあります。

ショウビズ界では他にもブリトニー・スピアーズやスーパーモデルのナオミ・キャンベルらアルコールや薬物依存から禁酒して見事に立ち直っているスターたちがいます。いよいよ今日、アカデミー賞のノミネートが発表となります。果たしてクーパーが期待通りWノミネートとなるか注目です。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)

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ラスベガスの豪華ホテルで気軽に映画ロケ地巡り

不夜城ラスベガスと言えば、ギャンブルや華やかなショーをイメージする人も多いですが、実はラスベガスを舞台にした映画も数多く製作されています。近年ではジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモンら豪華俳優陣が競演した「オーシャンズ11」(01年)や「ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」(09年)、一昔前ならマーティン・スコセッシ監督の「カジノ」(95年)やニコラス・ケイジ主演の「リービング・ラスベガス」(95年)、ウォーレン・ビーティ主演の「バグジー」(91年)など本当にたくさんの映画が撮影されています。ゴージャスなホテルを舞台にした映画もたくさんあるので、気軽にロケ地巡りが楽しめるおすすめホテルを2回に渡って紹介します。

◆ベラージオ

ラスベガスを舞台にした映画の代表作「オーシャンズ11」の舞台となったのは、ストリップに面するラスベガスを代表するカジノリゾートホテル「ベラージオ」。

「オーシャンズ11」のロケ地として有名なベラージオは、イタリアのコモ湖をイメージした豪華なカジノホテルとして人気

犯罪スペシャリスト集団がカジノの金庫破りに挑む同作は、ホテルの全面協力の元で撮影が行われ、ホテル前の湖で毎日行われている美しい噴水ショーはもちろん、アートギャラリーやピカソの作品が展示されているレストラン「ピカソ」、エントランス、フロントなど様々な場所で撮影されています。ちなみに劇中に登場するセキュリティールームはセットで、実在するものではないそうです。

◆シーザーズ・パレス

人生初の晴れ舞台である結婚式を控えた新郎が独身最後のひと時を男友達とラスベガスで過ごすも羽目を外し過ぎて記憶を失うコメディ「ハングオーバー」シリーズ1作目の舞台となったのは古代ローマ宮殿をモチーフにした「シーザーズ・パレス」です。

シーザーズ・パレスは、セリーヌ・ディオンが常設公演を行っていることでも有名

劇中で主人公たちが宿泊したスイートルームは実在していないそうですが、プールやエントランスなどホテルのあちらこちらで撮影されています。また、シリーズ第3弾「ハングオーバー!!!最後の半生会」(13年)も同ホテルで撮影が行われており、俳優ケン・チョン演じるチャウがペントハウスで売春婦らとドラッグパーティーを行うシーンやブラッドリー・クーパー演じるフィルらが屋上からのペントハウスのベランダに降下するシーンなどスリリングな映像が楽しめます。

ホテルのギフトショップには「ハングオーバー」のグッズが販売されている他、キャラクターたちが登場するスロットマシーンもあるので、映画ファンには必見です。ちなみにこのホテルでは、他にもトム・クルーズとダスティン・ホフマンが共演する「レインマン」(88年)の撮影も行われており、2人がダンスを練習するペントハウスは実在しており、「レインマンスイート」と呼ばれて今もファンに人気があるそうです。

古代ローマをテーマにしたゴージャスなシーザーズ・パレスは、複数の棟やショッピングセンターもある巨大なホテルで、宿泊する部屋に行くにも迷子になる人もいるほどです

◆フラミンゴ・ラスベガス

巨大カジノリゾートが立ち並ぶ現在のラスベガスの基盤を作ったと言われる“バグジー”の名で知られたギャング、ベンジャミン・シーゲルの半生を描いた「バグジー」の舞台となったのは、ストリップの中心地に位置する老舗カジノホテル「フラミンゴ・ラスベガス」。

現在のラスベガスの基盤となったカジノホテル「フラミンゴ・ラスベガス」は、フラミンゴのネオンが観光客をお出迎えしてくれる

かつては「フラミンゴ・ヒルトン」の名で知られた巨大カジノリゾートを作ったバグジーの成功と転落を描いた同作は、ラスベガスの歴史を知ることができる貴重な作品でもあります。

2000年代に入って急激に変貌を遂げるラスベガスでは、当時の面影を残すホテルはもうあまり残っていないので、昔の雰囲気が今も残る同ホテルはぜひ訪れて欲しい一軒です。95年に公開された「リービング・ラスベガス」でもフラミンゴのネオンが輝く同ホテルが登場しています。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。日刊スポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)

フォーコーナーと呼ばれる中心地にあるフラミンゴ・ラスベガスは、かつてはフラミンゴ・ヒルトンの名で親しまれていました

ハリウッド直送便

司会者不在のアカデミー賞にアベンジャーズ集結か?

アカデミー賞授賞式まで6週間を切りましたが、いまだに司会者は決まっておらず、今年は司会者不在となる可能性が高まっています。ことの発端は昨年12月に司会者に抜てきされたコメディー俳優のケビン・ハートが過去の同姓愛者に対する差別的なツイートを掘り起こされて批判されたことが原因で、わずか2日で辞退を発表したことにあります。その後、新たな司会者選びは難航し、2017年から2年連続でホストを務めたジミー・キンメルや06年と14年の司会者エレン・デジェネレスの復帰が取りざたされるも、共に辞退したといわれています。アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは、準備期間などを考慮すると代役を立てるのは時間的に厳しいと考えており、今年は司会者抜きでスターたちが持ち回りで進行していくことになるだろうと米メディアは伝えています。

そもそも、なぜここまで代役選びに苦戦することになったのでしょう。原因の一つは今回の一件が尾を引いていることは間違いありません。6日に行われたゴールデン・グローブ賞授賞式で司会を務めたコメディー俳優アンディ・サンバーグと女優サンドラ・オーが、「なぜ今晩のホストは私たちなのかというと、それは過去に問題発言をしていないのが、もはやハリウッドで私たちしかいなかったからよ」とかなりダークなジョークで会場を盛り上げていましたが、過去のSNSでの発言が掘り起こされて批判をされるのは今回に始まったことではなく、品行方正な司会者を探すのは困難を極めたことは想像に難しくありません。また、映画芸術科学アカデミーは過激なジョークや個性が強すぎるコメディアンの起用には消極的な一方で、なんとかして視聴率低迷を食い止めたいという思惑もあることから人選が難航しているのもうなずけます。また、引き受ける側からしてもプレッシャーが大きい上に1万5000ドルとギャラが安いオスカーの司会はあまり魅力的ではなくなっているということもあるでしょう。

司会者抜きの授賞式は実に30年ぶりのことですが、水面下ではすでに視聴率回復の起爆剤としてマーベルのスーパーヒーローたちが集結する映画「アベンジャーズ」のキャストを集結させる計画があるとハリウッド・レポーター誌が報じています。正式な発表はないものの、授賞式を放送するABCテレビはディズニーの傘下であることや「アベンジャーズ」シリーズは4月26日に完結編「アベンジャーズ/エンドゲーム」の公開を控えていることからプロモーションにもなるため、実現する可能性は高いと見られています。実現すれば、アイアンマン演じるロバート・ダウニー・Jrやキャプテン・アメリカのクリス・エバンス、ハルク役のマーク・ラファロらがオスカーのステージに勢ぞろいすることになり、若い世代にもアピールする絶好の機会となるでしょう。

注目される91回授賞式は2月24日にハリウッドのドルビー・シアターで行われます。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)

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今や宇宙食、M&M’sワールドでカラフル空間満喫

インパクト大の外観。遠くからでないと写真には収まりきりません

カラフルな砂糖菓子でコーティングされたチョコとして世界中の老若男女に愛されているアメリカ生まれのM&M’s。パッケージに描かれている5色のかわいいキャラクターも人気ですが、ラスベガスにはそんなM&M’sとキュートなキャラクター愛に溢れる専門店「M&M’s ワールド」があります。

見ているだけで楽しい気分になる量り売りコーナー。どの色を入れようか迷ってしまいます

カジノホテルが立ち並ぶメインストリート「ストリップ」にあるM&M’sワールドは、遠くからでも一目でM&M’sのキャラクターが見て取れるほどインパクト大。そして一歩店内に入ると、誰もが思わず「かわいい!」と声を出してしまうほどインスタ映えするカラフルでキュートな空間が待っています。

4階建ての店内は「レッド」「イエロー」「グリーン」「ブルー」の4色のキャラクターに色分けされており、Tシャツや靴下などアパレルやマグカップやボウルなどの食器、ぬいぐるみやステーショナリー、雑貨など様々なキャラクター入り商品がフロアごとにカテゴリー分けされて売られています。

壁一面に並ぶ様々な色のM&M’sは圧巻

中でも一番人気なのが、壁一面に並んだカラフルなM&M’sが入った筒のような入れ物から好きな色を自分好みで好きなだけミックスできる量り売りコーナー。赤や黄色、緑など定番色以外にもグレーや黒、パープル、紺色などお菓子らしからぬ色もあり、見ているだけでも楽しめます。備え付けの専用袋に自分好みのM&M’sを詰めるだけでもワクワクしますが、それを入れるためのキュートなケースも売られており、中にはカジノの街らしくスロットマシーン型ケースなどもあるのでお土産にも喜ばれそうです。ほかにも無料の3D映画を上映するシアターや4色のキャラクターたちと記念撮影ができるコーナーなどもあり、ショッピング以外にも楽しめる仕掛けがいっぱいです。

店内のエレベーター横の壁には、その歴史が一目でわかる絵が描かれています

そんなM&M’sワールドにおいて今もっとも話題なのが、チョコレートにメッセージや絵柄を刻印して自分だけのオリジナルM&M’sを作ること。専用機械の画面からチョコレートに刻印したい文字や絵柄を選び、好きな色のM&M’sを好きな分だけ専用カップに入れ、最後はそれを機械に投入すると自分だけのオリジナル商品の出来上がりです。文字や絵柄は4つまで選ぶことができ、1列に9つの文字まで入るので名前やメッセージなどを入れて特別な記念日の思い出にしたり、プレゼントしても喜ばれそう。カップのサイズも大中小と選べるので、これからの季節はハート模様と好きな人の名前を刻印したバレンタインデーのオリジナルチョコを作ってみるのも良いかもしれません。

靴下コーナー。大好きなキャラクターになりきって好きな色を選んでみては?!

ちなみにM&M’sはアメリカで1941年から販売されている長い歴史を持つチョコ。日本でも1981年に「お口でとろけて、手にとけない」のキャッチフレーズで販売が開始されて流行しましたが、戦時下の時代においてスペインで兵士たちが手を汚すことなく砂糖をまぶしてチョコレートを食べている姿からヒントを得て開発されたのがM&M’sの始まりだったと言われています。どんな環境でも溶けずに甘いチョコが手軽に楽しめるため、1982年にはスペースシャトルに搭載されて宇宙飛行士たちのおやつとして宇宙にも旅立ち、今日まで宇宙食としてその役割も果たしています。

4色のキャラクターたちとの記念撮影できるコーナー以外にも店内のいたるところにキャラクターたちが鎮座しています

M&M’sワールドは、全米では他にフロリダ州オーランドとニューヨークにしかなく、西海岸ではラスベガス店が唯一の店舗。自由の女神があるカジノホテル「ニューヨーク・ニューヨーク」の斜め向かいと言う便利な立地にあるので、ラスベガスを訪問した際にはぜひチェックしてみて下さい!(米ロサンゼルスから千歳香奈子。日刊スポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)

ハリウッド直送便

論議必至?GG賞に動画配信作「ROMA/ローマ」

「ROMA/ローマ」でゴールデン・グローブ賞外国語映画賞と監督賞のアルフォンソ・キュアロン監督(AP)

アカデミー賞の前哨戦として知られる第76回ゴールデン・グローブ賞授賞式が6日にビバリーヒルズで行われ、外国語映画賞は受賞が期待されていた是枝裕和監督の「万引き家族」は惜しくも受賞を逃しました。受賞したのは「ゼロ・グラビティ」(13年)などで知られるアルフォンソ・キュアロン監督の「ROMA/ローマ」で、キュアロン監督は監督賞にも輝くW受賞となりました。ハリウッド外国人映画記者協会の会員の投票によって決まる同賞において、市川崑監督の「鍵」以来59年ぶりとなる受賞を果たすことはできませんでした。ちなみに「ROMA/ローマ」はNETFLIXオリジナル作品として昨年末から配信されていることから、今回の受賞を受けて22日にノミネートが発表されるアカデミー賞を前に動画配信サービスが手掛ける同作がアカデミー賞の選考対象として妥当かどうか再び論議を呼ぶことになりそうです。

今年のゴールデン・グローブ賞では、アニメーション作品賞にノミネートされていた細田守監督の「未来のミライ」も受賞を逃して日本勢は無冠に終わりましたが、最大の話題は何といってもドラマ部門作品賞、レディー・ガガの主演女優賞、ブラッドリー・クーパーの主演俳優と監督賞のWノミネート、そして主題歌賞の5部門に名を連ねていた有力候補「アリー/スター誕生」が1冠に終わったことでしょう。これまで今年の賞レースの目玉として話題をさらっていた同作でしたが、蓋をあけてみると受賞したのは楽曲「シャロウ~『アリー/スター誕生』愛の歌」の主題歌賞のみにとどまる結果となりました。特にスターへの道を駆け上がる歌手を熱演したガガの受賞は確実視されていただけに、大きなサプライズとして受け止められており、ネット上では受賞を逃したことを悲しむファンのコメントが相次いでいます。主演女優賞を受賞したのは、「天才作家の妻-40年目の真実-」のグレン・クローズで、名前が呼ばれた時に驚いたような表情をしたのが印象的で、本人が一番受賞に驚いたのかもしれません。

また、クーパーの受賞が期待された主演男優部門で選ばれたのは、日本でも大ヒットした英ロックバンド、クイーンの軌跡を描いた「ボヘミアン・ラプソディ」でボーカルの故フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレック。同作は作品賞にも輝き、音楽対決は「ボヘミアン・ラプソディ」に軍配があがりました。マレックは「感動を超えている。胸から心臓が飛び出しそうです。生涯の喜びを与えてくれてありがとう。これはあなたに捧げる賞です」とマーキュリーに感謝し、サプライズ受賞を喜びました。マレックはこの受賞によってアカデミー賞ノミネートも現実味を帯びており、今年のオスカーレースではこの2作品の音楽対決が再び大きな話題となりそうです。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)

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Lガガ主演作、黒人刑事対KKK…オスカー候補紹介

レディー・ガガ

新年明けましておめでとうございます。平成最後の新年を迎えましたが、ここハリウッドでは6日に発表されるゴールデン・グローブ賞授賞式を前に早くも今年の賞レースの話題で持ち切りです。2018年は黒人が主役の初の本格的スーパーヒーロー映画「ブラックパンサー」やレディー・ガガの映画初主演となる「アリー/スター誕生」、日本でも大ヒットしているクィーンの伝記映画「ボヘミアン・ラプソディ」など話題作がめじろ押しの1年だったので、今年は例年に比べても特に映画ファンには楽しみな賞レースになっていると思います。また、今年は日本からも是枝裕和監督の「万引き家族」の外国語作品賞や細田守監督の「未来のミライ」のアニメ映画賞ノミネートなどもあり、日本人にとっても賞レースの行方は気になるところでしょう。

映画ファン待望のアカデミー賞ノミネーション発表まではまだ少し時間がありますが、今年の賞レースの予想を交えながらオスカー候補になりそうな注目作品を紹介します。

◆「アリー/スター誕生」 日本でも公開中

レディー・ガガが初の映画主演を果たし、「アメリカン・スナイパー」(14年)などで知られる俳優ブラッドリー・クーパーが監督デビューした「スタア誕生」の4度目となるリメイク。クーパー演じる大スターに才能を見いだされてスターへの階段を昇り詰める主人公アリーをガガが好演。ガガは劇中で披露する歌声はもちろんのこと、演技でも高い評価を受けており、主演女優賞の候補に名乗りをあげています。また、ガガと共に劇中で素晴らしい歌声を披露したクーパーも監督としての手腕も高く評価され、ゴールデン・グローブ賞では主演男優と監督賞にWノミネートされており、オスカーでもガガの主演女優賞と共にクーパーのWノミネートにも期待が持たれています。

◆「ヴァイス」 日本公開未定

ゴールデン・グローブ賞で最多6部門にノミネートされたのが、米国史上最強の副大統領といわれたディック・チェイニー氏の伝記映画。徹底した役作りで肉体改造もいとわないことで知られるクリスチャン・ベールが体重を20キロ増やしてチェイニー元副大統領になりきり、その変貌ぶりが話題にもなった同作は、オスカーでも作品賞、監督賞、主演男優賞、ジョージ・W・ブッシュ大統領を演じたサム・ロックウェルの助演男優賞、脚本賞などのノミネートが有力視されています。「アメリカン・ハッスル」(13年)「マネー・ショート 華麗なる大逆転」(15年)でアカデミー賞にノミネートされ、「ザ・ファイター」(10年)で助演男優賞を授賞しているベールが、実話で4度目のノミネートとなるか注目です。また、「スリー・ビルボード」で昨年のアカデミー賞助演男優賞を受賞したロックウェルがブッシュ大統領を完璧にコピーした演技も注目されており、2年連続ノミネートにも期待が持たれています。

◆「グリーン・ブック」 3月1日より日本公開

第43回トロント国際映画祭で最高賞にあたる観客賞を受賞してオスカーレースの筆頭候補にあがった注目作。ゴールデン・グローブ賞でも作品賞や監督賞など5部門にノミネートされています。まだ人種差別が残る1960年代の米南部を舞台に黒人ジャズピアニストとイタリア系の運転手の人種を超える友情を描いた実話です。運転手を演じたヴィゴ・モーテンセンの主演男優賞とピアニスト役のマハーシャラ・アリの助演男優賞ノミネートも確実視されています。「ムーンライト」(16年)でアカデミー賞助演男優賞に輝いたアリの2度目の受賞にも期待です。

◆「女王陛下のお気に入り」 2月15日より日本公開

18世紀初頭のイングランドを舞台にした宮廷ドラマである本作は、ゴールデン・グローブ賞で2位タイとなる5部門にノミネートされている他、第75回ベネチア国際映画祭でも審査員大賞となる銀獅子賞と女優賞をW受賞しています。病弱なアン女王を演じてベネチアで女優賞を受賞したオリヴィア・コールマンは主演女優賞、貴族への返り咲きを狙う女官を演じたエマ・ストーンと女王の幼なじみで女王の世話役として絶大な権力を持つレディ・サラを演じたレイチェル・ワイズは共にゴールデン・グローブ賞助演女優賞候補に挙がっており、オスカーでも実力派女優2人のWノミネートが実現する可能性も。

◆「ブラック・クライズマン」 3月日本公開予定

鬼才スパイク・リー監督が、70年代に黒人の刑事が過激な白人至上主義団体KKKに潜入捜査する大胆不敵な事件を題材にしたノンフィクション小説を映画化。第71回カンヌ国際映画祭では最高賞パルムドールを受賞した「万引き家族」に次ぐグランプリを受賞しており、ゴールデン・グローブ賞でも作品賞、監督賞、アダム・クーパーの助演男優賞で候補入りしています。主演の黒人刑事ロンを演じるのは、名優デンゼル・ワシントンの息子ジョン・デビッド・ワシントン。くしくも父ワシントンがアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたリー監督の「マルコムX」が映画デビュー作だったワシントンと「スター・ウォーズ」シリーズでカイロ・レンを演じるドライバーの相棒コンビによる掛け合いも注目。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)

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4大歌姫がベガスを舞台に豪華なショーバトル

世界一のエンターテイメントシティと言われるラスベガスは、きらびやかなネオンやカジノ、グルメ、夜景、アトラクションなど楽しみが満載ですが、忘れてならないのがショーの鑑賞。シルク・ドゥ・ソレイユの「O(オー)」や「Ka(カー)」、マイケル・ジャクソンとのコラボレーション「マイケル・ジャクソン・ワン」などは日本人観光客にも人気ですが、ラスベガスでは人気アーティストたちが常設公演を行っていることでも知られており、今年は人気の4大歌姫たちが豪華なショーでバトルを繰り広げています。普段のコンサートツアーとは違うラスベガスならではのゴージャスでエネルギッシュなショーは一見の価値ありです。

●レディー・ガガ

今年一番の話題はレディー・ガガの公演 (写真はパークMGM公式HPより)

レディー・ガガの初となる待望のラスベガス公演がついに昨年末スタートしました。昨年は映画「アリー/スター誕生」で女優としても大きく飛躍したガガは、ホテル「パークMGM」内にある劇場で昨年12月28日に初公演を行い、ファンを熱狂させました。ラスベガス公演は長年の夢だったと語るガガは、「全てのショーで心を込めてパフォーマンスする」と宣言しており、「レディー・ガガ:エニグマ」と「レディー・ガガ:ジャズ&ピアノ」というコンセプトの全く異なる2種類のテーマで公演を行います。今年は11月までの自身のヒット曲をベースにした「エニグマ」20公演とアコースティック路線の「ジャズ&ピアノ」4公演の計24公演の日程が発表されており、1月は17日、19日、20日、24日、26日、31日の6公演が行われる予定です。

●マライア・キャリー

公私ともに何かと話題の多いマライア・キャリーもラスベガスで定期公演を敢行中 (写真はシーザーズ・パレス公式HPより)

圧倒的な歌唱力で人気のマライア・キャリーは、昨年7月よりシーザーズ・パレス・ホテルのコロセウムにて新しい定期公演「バタフライ・リターンズ」をスタートさせ、約1年ぶりにラスベガスにカムバックしました。2015年から17年夏にかけて同じくシーザーズ・パレスで定期公演「#1トゥ・インフィニティ」を行っていたキャリーは新たな公演でも、ゴージャスなドレスやパワフルな歌声で観客を沸かせています。今年の公演は2月13日に幕開けし、2月21日まで5公演が予定されています。

●セリーヌ・ディオン

今年6月で見納めとなるセリーヌ・ディオンのラスベガス公演はチケット完売必至の人気ショー(写真は公式HPより)

映画「タイタニック」の主題歌などで知られるセリーヌ・ディオンは、シーザーズ・パレスで2003年から定期公演を行ってきた大ベテラン。売れっ子の人気スターがラスベガスで常設公演を行うという新たなムーブメントを作ったのがディオンでした。昨年、今年6月を最後にラスベガスの定期公演を終了することが発表され、ディオンの美しい歌声を楽しめるのもこれが最後のチャンスです。これまで16年間に渡って1000回を超える公演を行い、450万人以上の観客を動員してきたラスベガスの女王ディオンは、1月2日から今年最後の公演をスタートさせています。フィナーレとなる6月8日まで37公演が発表されています。

●ブリトニー・スピアーズ

ラスベガスにカムバックを果たすブリトニー・スピアーズの新しいショーも話題 (写真はパークMGM公式HPより)

今年ラスベガスにカムバックを果たすのが、ブリトニー・スピアーズ。2013年末からプラネット・ハリウッドホテルで常設公演「ブリトニー:ピース・オブ・ミー」を行ってきたスピアーズは17年末で公演を終了。しかし、新たにパークMGMに場所を移してまったく新しいショー「ブリトニー:ドミネーション」をスタートさせます。過去4年間に渡って行った公演で1億3770万ドルを稼ぎ出したと言われるスピアーズは、新しいショーでもチケットの完売が見込まれています。スピアーズの新たな公演は、2月13日に幕開けし、8月17日までの公演チケットが発売中です。

また、今年は4月6日から7月9日までエアロスミスがパークMGMで長期公演を行うことも決まっており、ラスベガスでは旬のアーティストから大御所まで豪華なアーティストの公演が目白押しです。人気スターのショーは完売になることも珍しくないので、オンラインなどで事前にチケットを購入するのがおすすめです。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。日刊スポーツ・コム「ラララ西海岸」)

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NYだけじゃない 賑わう西海岸のカウントダウン

アメリカのカウントダウンと言えば日本でもおなじみのニューヨークのタイムズスクエアが有名ですが、ここロサンゼルス(LA)でもカウントダウンを楽しめる場所がいくつかあります。渡米当初はハリウッドサインをバックにカウントダウンなどと期待したのですが、残念ながらハリウッドでは大規模なカウントダウンは行われていませんが、ダウンタウンでは毎年大勢の人が集まるカウントダウンイベントが行われています。

ダウンタウンにあるグランド・パークで行われるカウントダウンは無料のイベントで、年齢制限なく誰でも入場できます。園内には3つのステージがあり、LAのトップDJや地元のバンドによるライブ演奏が深夜まで続き、ハイライトのカウントダウンは市庁舎の建物をバックに3Dプロジェクトマッピングで新年を迎えます。近年はすっかり安全になって地下鉄も開通してアクセスも良くなったので、観光客でも安心して訪れることができます。カウントダウンイベントは午後8時から始まり、日をまたいで深夜1時まで続きます。

ちょっと豪華なカウントダウンを楽しみたいと言う人には、ロングビーチに停泊するクイーン・メリー号に乗船して新年を迎えるのもおすすめ。大晦日は「ニューイヤーズ・イブ」と題した特別イベントを開催しており、カウントダウンの瞬間まで豪華な船内で食事やお酒と共に音楽やダンスを楽しみながら過ごし、カウントダウンと共に打ちあがる花火を船上から眺めることができます。こちらのイベントは21歳以上限定で、オンラインからチケットを購入することができます。

船上に打ち上げられる花火は圧巻 (写真はクイーン・メリー号の公式HPより)

同じロングビーチのウォーターフロントでは、東海岸の年明けに合わせて午後9時から花火の打ち上げと共にカウントダウンが行われます。対岸にクイーン・メリー号を眺める美しい夜景をバックに打ち上げられる花火はとてもきれい。イベントは午後5時から始まり、会場ではビールやワイン、フードの販売もあり、音楽の生演奏、ゲームやフェイスペイントなど子供の遊び場などもあるので家族で訪れるにもおすすめです。

LA以外にも、ラスベガスでは豪華なカジノホテルが立ち並ぶストリップを通行止めにしてカウントダウンの花火の打ち上げがある他、ダウンタウンの歩行者天国街フリーモント・ストリートでも最大規模のカウントダウンイベントが毎年行われていますし、サンフランシスコのウォーターフロントでもカウントダウンの花火の打ち上げが行われます。

そして元日にはLA郊外のパサデナで130年の歴史を誇る新年を祝うローズ・パレードが行われます。名前の通り、バラなど花で装飾されたフロートやマーチングバンド、馬などが次々と登場し、毎年何十万もの人が沿道で観覧し、全米でテレビ中継もされる新年の一大イベントです。昨年は京都橘高等学校の吹奏楽部マーチングバンドも参加したので、日本でもテレビで見たという人もいるのではないでしょうか。

アメリカでは2日には会社がスタートするというところも多く、すぐに日常生活が戻ってきてしまいますので、お正月らしい雰囲気が感じられるのは31日と元日だけ。この時期にLAにいらっしゃる方は、ぜひ短いお正月気分を楽しんでみて下さいね。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。日刊スポーツ・コム「ラララ西海岸」)

ハリウッド直送便

レディー・ガガの好演絶賛 銀幕で成功した歌姫たち

レディー・ガガ(16年11月撮影)

今年の賞レースを席巻している「アリー/スター誕生」が日本でも先週末からようやく公開されましたが、歌手を夢見る主人公を熱演したレディー・ガガの演技は世界中で絶賛され、来年1月に発表されるオスカーでも候補入りすることは間違いないといわれています。4度目のリメークとなる本作はクリント・イーストウッド監督がビヨンセ主演で進めていた企画でしたが、ビヨンセの妊娠で製作が中止され、当初ビヨンセの相手役に決まっていたブラッドリー・クーパーがそのまま自らが監督と主演を務める形でガガを代役に抜てきして製作されたものです。1937年に公開されたオリジナルの「スター誕生」は、アカデミー賞で7部門にノミネートされ、脚本賞を受賞。ジュディ・ガーランド主演で1954年に製作された2作目も、アカデミー賞主演女優賞、主演男優賞にWノミネートを果たすなど6部門で候補入り。ガーランドはゴールデン・グローブ賞主演女優賞に輝きました。そして3回目のリメークでは大スター、バーブラ・ストライサンドを主演に迎え、舞台を映画業界から音楽業界に移して大成功を収め、ストライサンドが作曲して歌った主題歌「スター誕生の愛のテーマ」はアカデミー賞歌曲賞やグラミー賞最優秀楽曲賞などを受賞する大ヒットとなりました。

そんな名作にガガが主演することに対し、キャストが発表された当初は否定的な意見が多く、イーストウッド監督も「ガガが主演?と驚いた」と語るなど女優としての実力を疑う厳しい声が圧倒的でした。しかしふたを開けてみると、多くの批評家が「今年一番の映画」と評し、歌手を目指す女性を等身大で演じたガガの見事な演技を手放しで絶賛したのです。ハリウッドではガガ同様に、歌手として成功を収めながら女優としてもスクリーンで輝いた演技を見せたスターたちがいます。

2012年に48歳の若さで急死したホイットニー・ヒューストンもその1人。1992年に公開された「ボディガード」で、世界的スーパースターのレイチェル役を演じたヒューストンは、劇中で披露した「オールウェイズ・ラブ・ユー」が大ヒット。ボディガードを演じたケビン・コスナーとの共演も話題となり、映画初主演で自身と役を重ね合わすかのように見事にレイチェルを演じて作品も大成功を収めました。

「スター誕生」への出演はかなわなかったビヨンセですが、「カルメン:ア・ヒップ・ホぺラ」(01年)ですでに映画出演を果たしています。その翌年は「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」でクレオパトラ役を演じてアフロヘアを披露。06年にはスティーブ・マーティンと共演した「ピンクパンサー」にも出演するなど積極的に女優活動を行っており、1960~70年代のモータウン・サウンド全盛期を舞台にしたブロードウェイミュージカル映画「ドリームガールズ」(06年)でダイアナ・ロスをモデルにしたコーラスガールのキャラクターを好演。この役を演じるにあたって厳しい食事制限で14キロの減量をするなど役作りに励んだことが認められ、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネートされました。

他にもビョークが映画出演2作目となった「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(00年)でカンヌ国際映画祭主演女優賞を獲得し、作品も最高賞であるパルム・ドールを受賞する評価を受けた他、「マドンナのスーザンを探して」(85年)で女優デビューしたマドンナもミュージカル映画「エビータ」(96年)でゴールデン・グローブ賞主演女優賞に輝いています。今年の賞レースを席巻するガガは、ハリウッドで女優として最も成功した歌姫の一人として歴史に名を刻むことは間違いないでしょう。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)

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記念日まで出来た クリスマスはダサいセーターで

日本ではクリスマスはキレイに着飾って家族や恋人、友達と過ごすという人も多いと思いますが、こちらアメリカではあえてダサすぎるセーターを着てクリスマス気分を盛り上げようという、ちょっと変わった文化が流行中。毎年12月の第3金曜日をダサいクリスマス柄のセーターを着る日とする「ナショナル・アグリー・セーター・デー」という国を挙げた記念日まで作られているほどです。

この時期になると、お店にはアグリー・セターやアクセサリーなど小物が商品棚にたくさん並びます

こんなダサいセーター誰が着るの?と言うものが、より人気です(写真はアグリ-・クリスマス・セーターを専門に扱うオンラインショップより)

ハリウッド映画やアメリカのドラマなどで、ダサダサの赤や緑色のセーターを着ているシーンを見かけたこともある人も多いと思いますが、雪だるまやサンタクロース、トナカイ、クリスマスツリーなどが描かれたアグリー・セーター、つまりダサいセーターをクリスマスに着る文化は、2010年頃から流行り始めました。今ではビヨンセやミラ・クニス、マイリー・サイラス、マット・デイモンらハリウッドセレブたちもアグリー・セーターを着てテレビ出演したり、写真をSNSに投稿するなど、すっかり文化として定着しています。でもそもそもなぜ、アグリー・セーターがここまで流行ったのかというと、ひと昔前のアメリカではクリスマスプレゼントとしておばあちゃんが孫に着るのが憚れるクリスマス柄の派手な手編みセーターを贈る風慣があったことから、子供の頃に一度はそんな経験をしたという世代がそのダサさを逆手にとってジョークギフトとして贈るようになったことが始まりだったと言われています。今ではイベント感覚で、皆でアグリー・セーターを着て楽しむことが主な目的になっています。

マット・デイモンやビヨンセらハリウッドセレブたちもこの時期はアグリー・セーターを着てお出かけします(写真はイン・スタイル誌のHPより)

あのベッカムだって着ています!(写真はピープル誌のHPより)

今年のナショナル・アグリー・セーター・デーは21日でしたが、その日は家族や友人とアグリー・セーターを着て集まってパーティーをしたという人もたくさんいました。アグリー・セーターを着ていることが参加の条件で、パーティーによっては一番ダサいセーターを着ていた人にプレゼントが贈られたり、参加者全員でお揃いのセーターを着て記念写真を撮るなどある種ゲーム感覚で楽しめるのが最大の魅力です。また、この日は職場や学校にもアグリー・セーターを着て行く人も多く、SNSで写真をシェアして皆でそのダサさを競い合っています。でも実はアグリー・セーターを着るのはこの日だけとは限らず、クリスマス前後のこの時期は子供だけでなく、大人までもが街中でも堂々とアグリー・セーターを着て歩く姿をよく見かけますが、皆本気でダサさを追求しているのでなんだかとても新鮮です。

アマゾンでは様々な柄のセーターが売られています(写真はアマゾンより)

クリスマスの定番アニメ「グリンチ」のキャラクター入りのセーターも(写真はメイシーズオンラインより)

もはやセーターとは呼べないようなものまで登場(写真はアグリー・セーター専門サイトより)

「80年代に着ていたわ」なんて懐かしがる人もいるアグリー・セーターは、どこで買えるのかというと、ターゲットやウォルマートなどの量販店の他、ショッピングモールやパーティーグッズを扱う専門店などでも買うことができる他、アマゾンなどオンラインでもたくさん売られています。また、「アグリー・クリスマス・セーター」専門のサイトまであり、もはやセーターとは言えないティラノサウルスがセーターから飛び出しているものや、サンタクロースがぶら下がっているようなユーモアたっぷりのセーターもあります。皆で一緒に着れば怖くない?! 今年のアグリー・セーター・デーもたくさんの人が悪趣味なセーターを着て楽しんだようです。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。日刊スポーツ・コム「ラララ西海岸」)