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社会新着コラム

政界地獄耳

また離党…小池百合子再選へ黄信号/政界地獄耳

★都知事・小池百合子の再選戦略に黄色信号がともった。7日、小池チルドレンともいえる地域政党・都民ファーストの会の都議会議員3人が「党の意思決定の過程が不明瞭だ」などとして離党した。同党はおととし10月にも2人の離党者を出しておりこれで5人が小池流についていけないと離れていった。離党した都議は「党の執行部はある方針を確約しながら、翌日に全く違うことを知らせることがあった。意思決定の過程やプロセスがおかしいのではないかと何度も伝えてきたが改善されなかった。都民ファーストの会を離れ、みずからの信じる価値観のもとで、改めて『東京大改革』に挑戦したい」と決意を語った。

★つまり小池のアイデアや修羅場のくぐり方、突破力は小池にだけ備わっていて、小池の秘書が党の代表になっても役割は秘書でしかなく、理想を持った都議たちはそのギャップを埋められなかったということになる。院政を敷いた小池がダメなのではなく、小池が自分で改革を進めなくてはならなかったのではないか。その意味ではまじめな都議になればなるほど同党の離党ドミノに突き進む可能性も高そうだ。しかしそれでは小池の再選戦略とは合わず、何のために都議会公明党にひれ伏し、自民党との関係改善を図ってきたのかわからなくなる。

★東京都と他道府県の税収格差を埋める国の措置に、都が「都民の税金が奪われる」と小池が国と戦っている件も先の衆院選挙で小池は自民党のための野党分断を図ったと思っていても、官邸や自民党はそうは思っていないようで都議会自民党との手打ちもうまくいかず、その代償は大きい。来年は東京オリンピック(五輪)と都知事選挙があるが、このままでは東京都は五輪資金の支出による財源不足で国から交付を受ける自治体に転落し、その責任を小池がとることになりかねない。その意味では小池は議会運営よりも都民ファーストとともに都民に約束した東京大改革の履行に進路を戻すしか再選の道はない。(K)※敬称略

政界地獄耳

何を切り取るべきか?/政界地獄耳

★五輪相・桜田義孝が競泳選手の池江璃花子の白血病公表についてのコメントに批判が相次いだことを受けて産経新聞電子版は14日、「『がっかり』だけではなかった 桜田五輪相発言全文」を報じた。13日、衆議院予算委員会で桜田は「突然の話にショックを受け、率直に残念である旨を発言をした。発言の中で『がっかりしている』『盛り上がりが若干、下火にならないか心配だ』という部分については配慮を欠いたと思い、お詫(わ)びをし、撤回したい」と陳謝、撤回した。

★しかし産経が掲載したように全文を読めば特段問題はないと感ずる人もいる。マスコミの悪意ある切り取りが問題だという声もある。だが、発言の中で“特異”な発言があるからニュースになる。その部分が切り取られるのは当然のこと。新聞やテレビ・ラジオは紙面や時間が限られ、その“特異”な部分だけが取り上げられることがニュースバリューとなる。ところがネットの出現により全文掲載が可能になった。

★何がニュースなのか、その「切り取り」をマスコミに任せず全文掲載させて読者や視聴者が判断すべきという声がある。前後を読めば理解されるという理屈だ。「早く治療に専念していただいて、頑張っていただきたい。また元気な姿を見たい」とした上で「がっかり」「下火」発言を書き込めば桜田発言は問題はなかったのか。

★マスコミの役割は膨大な情報量の中から何がニュースなのかを切り取ることにある。それを放棄したらマスコミは無用になり、発言録の全文だけ掲載すればいい。メディアがどの部分か、何を切り取るかがニュースの価値だからだ。ただ産経がネットに掲載したように「要旨」ではなく全文を載せるべき事柄もあるはずだ。メディアの環境が変化する中、何がニュースなのか、何を切り取るべきかが問われているといえる。(K)※敬称略

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池江はアスリートの手本になりうる/政界地獄耳

★13日、白血病を公表した池江璃花子選手がツイッターを更新した。「皆様からの励ましのメッセージの中に『骨髄バンクの登録をした』『輸血、献血をした』など、沢山の方からメッセージを頂きました。私だけでなく、同じように辛(つら)い思いをしてる方達にも、本当に希望を持たせて頂いてます。もちろん私にとって競泳人生は大切なものです。ですが今は完治を目指し、焦らず、周りの方々に支えて頂きながら戦っていきたいと思います。しばらくの間、皆様に元気な姿をお見せすることができないかもしれません」などとつづられていた。

★これこそが今の日本のアスリートの姿ではないか。自身の不安やつらさとともに希望を心配しているすべての人に与える力。スポーツ選手のすばらしさを改めて感じた方々も多いはずだ。これこそが東京オリンピック(五輪)・パラリンピックを目指した日本アマチュアスポーツ界関係者の思いにつながるのではないか。昨年、指導者のパワハラやセクハラが相次いで問題となった。だが、既に池江世代の選手たちには国際感覚やメンタルの強さ、そして何より高潔性(インティグリティ)が備わっているとみるべきだろう。

★スポーツだけではない社会人としての優れた人柄とアスリートとしての努力によって社会から尊敬される人物になる。まさに池江はこれからの日本のアスリートの手本になりうる人材ではないか。一方、五輪相・桜田義孝や自民党参院議員会長でJOC副会長・橋本聖子の言葉足らずの発言は贔屓(ひいき)の引き倒しだし、東京五輪招致を巡りフランス司法当局から贈賄容疑で捜査されているJOC会長・竹田恒和らアスリートを支える側の体たらくが残念でならない。アスリートたちの環境整備をするはずの彼らがこれでは選手は一流、支える組織は二流といわれかねない。頑張れニッポン。(K)※敬称略

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公式会見の司会進行に「閣議決定」する理由/地獄耳

★自由党共同代表で参院議員・山本太郎が質問主意書で「記者の質問権のみならず国民の知る権利をも侵害されかねない状況だ」と問うたことに対して15日、政府は「必ずしも簡潔とは言えない質問が少なからずある。今後とも長官の日程管理の観点からやむを得ない場合、司会者がこれまでと同様に協力呼び掛けなどを通じて、円滑な進行に協力を求める」との閣議決定をした。また閣議決定だ。同時に会見は「内閣記者会が主催するもので政府が一方的に質問を制限できる立場にない。あくまで協力依頼にすぎない」とした。

★その通りだ。そもそも内閣記者会が主催しているのならば司会者が質問を遮ることも理屈にならない。首相官邸で会見を仕切る官邸報道室長・上村秀紀は内閣記者会とどういう関係なのか。内閣記者会が上村に司会を要請しているのか。協力依頼どころかこの会見の構造自体に問題があるとは思えないのか。本来、官房長官の日程のコントロールが上村の仕事であり、質問制限は「あと1問だけ」とか「もう時間です」だけが発言すべきことではないのか。

★官房長官会見は政府が国民に伝えたいことを言い、記者が聞きたいことを聞く場所だ。政府の発言はいずれも公式なものになる。ただ、安倍内閣になってから会見場では復興相・今村雅弘(当時)が記者に激高し、「ここは論争の場ではない。ここは公式の場なんだよ。人を誹謗(ひぼう)中傷するな、出ていけ。2度と来るな」と言い放ったり、外相・河野太郎が質問に答えず「次の質問」と繰り返すなど、聞きたくない質問、都合の悪い質問を遮るような、その先に国民がいることを無視する対応が続いている。会見は記者たちが質問できる公式の場だ。そして政府と記者が国民の代わりに対峙(たいじ)する場所にもなる。「閣僚の不遜な態度は国民に伝わっている」ことも閣議決定して欲しい。(K)※敬称略