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猪木氏が終生のライバル馬場さんに捧げる「ダー!」

ジャイアント馬場没20年追善興行のオープニングであいさつに登場したアントニオ猪木氏は会場と一緒に「1、2、3、ダー!」(撮影・河田真司)

<ジャイアント馬場没20年追善興行>◇19日◇両国国技館

アントニオ猪木氏(76)が、終生のライバル、馬場さんの没20年追善興行に「1、2、3、ダー!」で花を添えた。オープニングセレモニーに登場すると、ジョークを交えた軽妙なあいさつで健在をアピール。最後は得意のパフォーマンスで、主要11団体が集結した平成最後のオールスター戦を盛り上げた。試合終了後には追悼セレモニーも行われ、馬場さんをしのんで10カウントゴングも鳴らされた。

   ◇   ◇   ◇

馬場さんの全日本と、猪木の新日本が、同じ会場でファンを盛り上げた。全日本のテーマ曲に続き、オープニングセレモニーで登場したのは猪木だった。リングにはあえて上がらず「元気ですかー!」と声を張り上げた。8800人の超満員の観衆に「20年ぐらいになると忘れられる人が多いが、今日は会場にたくさんの方に来ていただいて、ジャイアント馬場に成り代わりお礼を申し上げます」と、終生のライバルに代わって頭を下げた。

猪木は、60年4月に力道山にスカウトされて入門。道場には、プロ野球巨人から先に入門していた馬場さんがいた。同年11月の同日に2人はデビュー。若手時代は、1杯のラーメンを2人で分け合い、年上の馬場さんから背広をプレゼントされたこともあった。そんな2人が全日本と新日本に別れ、ともに経営者としてしのぎを削った。

「ある日ホテルですれ違ったとき『お前はいいなあ』と馬場さんに言われました。私がいつも挑戦し続けたので、馬場さんも困っていた。馬場さんには、さんずの川で待っているという手紙をもらいました」と、ジョーク交じりに馬場さんをしのんだ。

昨年8月に腰の手術を受け、一時は車いすに乗っていたが、今年1月4日にはパラオで始動。懸命なリハビリを続け元気な姿でリングに戻ってきた。動と静、攻めと守りの興行、長年の2人の関係を「合わせ鏡」と表現した猪木は、馬場さんの没20周年記念興行が決まると、出席のため日程を調整した。

猪木の“開会宣言”でスタートした興行は、11団体61人が熱戦を繰り広げ、平成最後のオールスター戦を彩った。メインイベントの後には、出場全選手に、国内外からのレジェンドが加わり、リングに集結した。新日本の坂口征二相談役が「馬場さんも天国からこの大会を喜んでいると思います」とファンに語りかけ、追悼の10カウントが鳴らされた。【桝田朗】

ジャイアント馬場没20年追善興行のオープニングであいさつに登場したアントニオ猪木(撮影・河田真司)

アブドーラ小林、師匠ブッチャーさんの襲撃できず

アブドーラ小林はフォークを懐に仕込んで師匠アブドーラ・ザ・ブッチャーさんの襲撃を計画していたが失敗(撮影・高場泉穂)

<ジャイアント馬場没20年追善興行>◇19日◇両国国技館

アブドーラ小林(42=大日本)が、師匠アブドーラ・ザ・ブッチャーさん(78)の襲撃に失敗した。

99年から大日本に参戦したブッチャーさんの付け人を務めたのは約1年間。短いが、小林にとっては今でも忘れられない濃密な時間。「セクハラ以外のハラスメントを受けた。その時の恨みを晴らしたい」と襲撃を予告していた。

第1試合のメモリアルバトルロイヤルに出場した後、第3試合後に行われたブッチャーさんの引退セレモニーで付添人として、車いすを押した。腹部に2本フォークをしのばせ、背部からの急襲を狙ったが初代タイガーマスク、武藤敬司、スタン・ハンセンら花束贈呈のためリングに上がるレジェンドの姿を見て、たちまち弱気に。「こんな厳かな式になるとは…」。フォークを出す機を逸し、ブッチャーさんをかいがいしく、お世話するだけに終わった。

付け人時代は、しょっちゅうケンタッキーフライドチキンを買いに行かされ、外国人の集まる六本木の名物バー「ガスパニック」への送迎も毎回させられていた。小林は、自身の3カ月ぶりの復帰戦の際となった前日18日にもブッチャーさんについて「酔うと金払わないというのはよくありましたね。ほんとです。ガスパニックに行くと、六本木なんで駐車場料金が1万円近くするんですよ。だから車で寝て待ってました。あの人、昔のスターじゃないですか。でも、若い女性からしたら分からないわけですよ。意外ともてなかった、というのはかわいそうでした」と知られざるエピソードも明かしていた。

この日ブッチャーさんに約15年ぶりに再会した小林は、その時のリベンジどころか「偉大さが身に染みました。記憶の片隅でも覚えててもらえたのがうれしい」と感動した様子。「20万円ぐらい立て替えていましたが、チャラになりました」とすがすがしい表情で話した。【高場泉穂】

引退セレモニー後、ブッチャーさんの車いすを押すアブドーラ小林(撮影・高場泉穂)

元新日本KUSHIDA結婚&愛娘誕生をダブル発表

KUSHIDA

今年1月をもって新日本プロレスを退団したKUSHIDA(35)が20日、自身の結婚と愛娘の誕生をダブルで発表した。

同日に自らのインスタグラムを更新し「私事ですが入籍、そして昨年、娘が生まれましたことを今日ここにご報告させて頂きます」とつづった。併せて海岸で娘を抱いて夕日を見ている後ろ姿の写真も掲載した。

「家族とともに新たな人生の旅、出会い、ここから来る未来を想像してはワクワク、期待しています。(中略)日本で思ってくれている人がいる…それだけでも心強いし、何よりがんばれるエネルギーになります。感謝しています」とコメントしたKUSHIDAは「今後については…、時が来次第、報告させて頂きます」としていた。

棚橋が宮原に「僕を超える素材」関本にもラブコール

コーナーに上ってポーズを決めた棚橋弘至(右)に宮原健人も同じポーズで返す(撮影・河田真司)

<ジャイアント馬場没20年追善興行>◇19日◇両国国技館

団体の垣根を越えた夢のタッグマッチが馬場さん追善興行のメインを飾った。

新日本のエース棚橋弘至(42)がヨシタツ(41)と組み、5年前の幻のタッグチーム「ザ・ワールド」を再結成。対するのは3冠ヘビー級王者で全日本エースの宮原健斗(29)、かつて馬場さんも巻いた世界タッグ王者で大日本の顔、関本大介(38)。

65年前、日本で初めて本格的な興行が行われた「プロレスの日」に、各団体のトップが激突した。20分超の激闘を制したのは宮原。ヨシタツをシャットダウン式スープレックスホールドで沈め「ありがとう両国!」と絶叫した。試合後は「プロレスは最高ですかー」と観客をあおり、棚橋とともに「プロレスを最高に、愛してまーす」と叫んで、締めくくった。

試合後、棚橋は初対戦の宮原、関本を絶賛した。宮原を「宝」と表現し「人間が持っているハートの部分で屈託がない。明るい光を放っている。昔の棚橋、いや僕を超える素材」とほめちぎった。関本についてもラリアット、逆水平などの技術をたたえ、「関本選手対新日本プロレスの選手、ぜひまた何らかの形でつながっていけたら」とラブコールを送った。

かねて棚橋をリスペクトしてきた宮原はこの日の輝きでは「負けてない」と胸を張りながらも「やっぱりカリスマ性が違う」とすごさを実感。「僕としては唯一追いかけたい背中。今日当たれたことに何かプロレスの神様が与えてくれた意味があると思う」と語った。棚橋から対抗戦の誘いを受けた関本は「大日本をもっと大きくしたい気持ちがあるので、チャンスがあれば殴り込みたい」と対決実現に意欲をみせた。

閉会セレモニーでジャイアント馬場さんの写真とともに記念撮影する棚橋ら(撮影・河田真司)

キングストン大番狂わせでブライアンへの挑戦権獲得

ユニット「ニュー・デイ」のビッグE(左端)、ウッズ(右端)と勝利を喜ぶキングストン(C)2019WWE,Inc.AllRightsReserved

<WWE:スマックダウン大会>◇19日(日本時間20日)◇米ルイジアナ州ニューオーリンズ・スムージー・キング・センター

愉快な3人組ユニット「ニュー・デイ」に所属するコフィ・キングストンがWWEヘビー級王座の次期挑戦権を獲得した。

メインイベントでAJスタイルズ、ジェフ・ハーディと組み、同級王者ダニエル・ブライアン、サモア・ジョー、ランディ・オートン組との6人タッグ戦に出場。ブライアンから馬乗りパンチ連打を食らい「オレがWWE王者だ」と叫ばれ、オートンにもテーブルにたたきつけられた。

この日ばかりは良いところなしで終わるかとみられたが、AJスタイルズにカーフ・クラッシャーを決められて苦悩の表情を浮かべたブライアンに向け、キングストンはダイブ攻撃からのトラブル・イン・パラダイスを成功させて3カウントを奪った。

王者からフォールを奪う大番狂わせを起こすとニュー・デイの3人で一緒に大喜び。17日のPPV大会でのエリミネーション・チェンバー形式WWEヘビー級王座戦などでも活躍したばかりのキングストンは観衆から大きな声援を受けた。すると、ステージに登場したシェイン・マクマホン・コミッショナーが、3月10日のPPV大会ファストレーン(米オハイオ州クリーブランド)で王者ブライアンに挑戦するのはキングストンになったと発表。PPV舞台での王座挑戦が決定した。

WWEヘビー級王者ブライアン(下)から3カウントを奪ったキングストン(C)2019WWE,Inc.AllRightsReserved

王者アスカ不覚、ローズの策略にはまりフォール負け

マンディ・ローズ(下)を攻め込むスマックダウン女子王者アスカ(C)2019WWE,Inc.AllRightsReserved

<WWE:スマックダウン大会>◇19日(日本時間20日)◇米ルイジアナ州ニューオーリンズ・スムージー・キング・センター

スマックダウン女子王者アスカが格下相手に不覚を取った。

ライバルとなるベッキー・リンチやシャーロット・フレアーがロウ女子王者ロンダ・ラウジーとの抗争を繰り広げ、自ら保持するベルトの次期挑戦者が浮上してこないのが現状。まずリング上でインタビューを受けたアスカは「シャーロットとベッキーは既に倒しているから興味がない。興味があるのは、誰が私と対戦する準備ができているか」と王者の風格を漂わせた。

するとマンディ・ローズ、ソーニャ・デビルの2人が姿を見せ「誰にも相手にされないかわいそうなアスカ! でも私はあなたと対戦する準備ができてるわよ」と挑発してきたローズとのノンタイトル戦が決まった。試合途中に入場してきたレイシー・エバンスに気を取られたアスカは背後からローズの攻撃を許した。何とか気合を入れ直し、スライディング・ニーから顔面にヒザをたたき込んだ。 完全に追い詰めた展開だったが、ローズから目を痛めたとのアピールがあり、レフェリーに距離を置くよう指示されたアスカ。しかし、その隙を突かれ、丸め込まれてフォール負け。格下となるローズの策略にはまり、まさかの3カウントを許し、悔しがった。

ノンタイトル戦で、マンディ・ローズ(上)に丸め込まれてフォールされるスマックダウン女子王者アスカ(C)2019WWE,Inc.AllRightsReserved

諏訪魔「このままじゃだめだと」3冠戦へ秘策完成

3冠ヘビー級選手権の前哨戦に快勝し、場外に倒れた王者宮原へ向かい、勝利を誇示する挑戦者の諏訪魔

<全日本:新木場大会>◇20日◇新木場1st RING

諏訪魔(42)が、3冠ヘビー級王座どりに秘策を完成させた。

全日本の新木場大会が20日行われ、諏訪魔へメインで24日の横浜大会でタイトル挑戦する3冠ヘビー級王者宮原健斗と6人タッグで対戦。

諏訪魔は戦いの中で、宮原にブリッジを効かせた滞空時間の長いジャーマンスープレックスを2度決めた。試合は宮原組のヨシタツをラストライドに沈め快勝。「博多で宮原にKOされてこのままじゃだめだと考えた」と、ひそかにブリッジの強化に取り組み「ブリッヂを効かせた速いジャーマン」(諏訪魔)を完成させた。「3冠戦はジャーマンがオレにとっての武器になる。回数をこなせた、今日で手応えは十分。オレの良いところを出して3冠を取る」と宣言した。

元UFC2階級王者サンピエール引退 病気で離脱中

サンピエール(2012年2月24日撮影)

元UFC2階級(ウエルター級、ミドル級)制覇王者ジョルジュ・サンピエール(37=カナダ)が現役引退することが分かった。20日(日本時間21日)に米メディアで一斉に報じられたもので、21日(同22日)にカナダ・モントリオールで引退会見に臨む見通しだという。

UFCの歴史の中でパウンド・フォー・パウンド(階級を超越した最強選手)の1人とされるサンピエールは17年11月のUFC217大会でミドル級王者マイケル・ビスピン(英国)から王座を奪取した後、自らの病気を理由に王座を返上し、長期離脱していた。

すさまじい攻撃力で「ラッシュ」の愛称を持つサンピエールは02年1月に総合格闘技デビュー。03年にUFCと契約し、06年にウエルター級王座を獲得。同級最強王者の称号をほしいままにしてきた。

UFCではタイトル戦勝利が13回、メインイベントでの勝利数が12回、ウエルター級王座の防衛数は9回を誇る。13年12月に同級王座を返上し、休養していた時期もあった。復帰戦となった17年11月のビスピン戦での2階級制覇は史上4人目の快挙だった。

「ハイフライヤー」リコシェ2連勝、必殺技さく裂

エリック・ヤング(下)にコーナートップから630度スプラッシュを狙うリコシェ (C) 2019WWE,Inc.AllRightsReserved

<WWE:スマックダウン大会>◇19日(日本時間20日)◇米ルイジアナ州ニューオーリンズ・スムージー・キング・センター

ドラゴンゲートや新日本プロレスで活躍した「ハイフライヤー」リコシェがWWE2大ブランドで2日連続の勝利を挙げた。18日のロウ大会に続き、同日のスマックダウン大会にも登場。エリック・ヤングとのシングル戦に挑んだ。

ハリケーン・ラナからドロップキックを決めて先制したリコシェは敵セコンドとなるアレクサンダー・ウルフ、キリアン・デインの挑発に気を取られた隙を突かれ、ヤングから強烈なパンチを食らった。劣勢の展開になってしまったものの、ヤングのコーナーポストへの誤爆を誘発させて流れを変えると、アッパーカットからのスタンディング・シューティングスタープレス、さらにひねりをいれたトペ・コンヒーロで追い込んだ。

会場の熱狂ムードを全身に浴びながら、コーナートップから必殺の630度スプラッシュをさく裂させて3カウントを奪った。ロウ、スマックダウンのWWE2大ブランドをまたぎ、2日連続デビューを白星で飾ってみせた。

2日連続のWWE登場で勝利を飾ったリコシェ (C) 2019WWE,Inc.AllRightsReserved

石井慧が東欧メジャー団体KSW出場 相手は元王者

3月23日に開催される東欧人気の総合格闘技興行KSW47大会でのデビュー戦が発表された石井慧

08年北京オリンピック(五輪)柔道男子100キロ超級金メダリストで総合格闘家の石井慧(32=チーム・クロコップ)が3月23日、ポーランドのアトラスアリーナで開催される東欧トップの総合格闘技興行KSW47大会に出場することが20日(日本時間21日)、発表された。

KSWデビュー戦の相手はアントニオ猪木が主宰したIGFに出場経験もある元KSWヘビー級王者フェルナンド・ロドリゲスJr.(31=ブラジル)に決定に決まった。

身長190センチ、体重107キロの体格を持つロドリゲスJr.は通算戦績は12勝4敗。石井は18日にKSW(コンフロンタチャ・シュトゥク・ヴァルキ=ポーランド語で総合格闘技が激突)との契約が発表されたばかりで、元王者との対戦が決まった。KSWの公式ツイッターを通じ、石井は「KSWでヘビー級王者になる」と動画で宣言した。

3月2日、愛知・名古屋国際会議場で開催されるHEAT44大会に初参戦する石井は、HEAT同級王者カルリ・ギブレイン(31=ブラジル)に挑戦する。17年4月、RIZINでのヒーリング戦(横浜アリーナ)勝利以来、約2年ぶりの国内MMA戦で、SBC(セルビアン・バトル・チャンピオンシップ)同級王者として凱旋(がいせん)帰国。「王者対決」を控えており、3月は2試合に臨むことになった。

KSWは04年に設立され、09年のKSW12大会はポーランドの地上波放送で視聴者数650万人をマークするなど同国内でサッカーやF1などと並ぶ人気スポーツコンテンツ。17年5月に開催されたKSW39大会ではワルシャワ国立競技場に5万7000人以上の観衆を集めるなど東欧でもっとも人気と注目を集める総合格闘技イベント。また15年からはRIZINと提携を結び、選手派遣も実現している。