青森山田・佐藤洸史郎「悔しい」で終わった春を糧に夏は笑顔へ/みちのく勢センバツストーリー2
「みちのく勢 センバツマル秘ストーリー」第2回は青森山田の佐藤洸史郎外野手(2年)です。【取材・構成=濱本神威】 ◇ ◇ ◇ お祝いムードの中で、佐藤洸はただ1人泣いていた。2回戦の広陵(広島)戦では8回に2点、9回に3点を先行されたが、2度追いつき、延長10回に勝ち越す劇的逆転勝利。甲子園を沸かせ、選手らはみな笑顔だった。だが8回裏に代打出場...
「みちのく勢 センバツマル秘ストーリー」第2回は青森山田の佐藤洸史郎外野手(2年)です。【取材・構成=濱本神威】 ◇ ◇ ◇ お祝いムードの中で、佐藤洸はただ1人泣いていた。2回戦の広陵(広島)戦では8回に2点、9回に3点を先行されたが、2度追いつき、延長10回に勝ち越す劇的逆転勝利。甲子園を沸かせ、選手らはみな笑顔だった。だが8回裏に代打出場...
野球のU18(18歳以下)日本代表候補の強化合宿2日目の5日、奈良県内で7イニング制の紅白戦2試合を行い、両軍の女房役がアピール合戦を展開した。 紅組は高崎健康福祉大高崎(群馬)のセンバツVに貢献したプロ注目の箱山遥人捕手(3年)が木製バットで左翼へ本塁打を放ち、守っては計14イニング無失点。「うまく引き出せるように、(投手の)プライドを傷つけないように」と...
甲子園で春夏通算5度の優勝を誇る横浜(神奈川)が5日、入学式を行い、古畑雄大内野手(1年)も名門の門を叩いた。 古畑の父和彦さん(43)はPL学園(大阪)出身で、98年夏の甲子園準々決勝では松坂大輔投手擁する横浜と延長17回の激闘を演じたことで知られる。 当時のPL学園主将を務めた西武平石洋介ヘッドコーチ(43)は「話は聞いていました。楽しみですよ」と笑顔を...
伝説のDNAが名門に注入される。甲子園で春夏通算5度の優勝を誇る横浜(神奈川)が5日、入学式を行った。 古畑雄大内野手(1年)は「数々の歴史がある横浜高校で野球ができるのは本当に幸せです。これからの3年間、楽しみです」と15歳とは思えないバリトンボイスを響かせた。 ◇ ◇ ◇ 松坂大輔投手を擁し、同校が春夏連覇した98年。語り継がれる夏の甲子園...
甲子園で春夏通算5度の優勝を誇る横浜(神奈川)が5日、入学式を行った。沖縄県出身の東浜成和投手(1年)は「本格的な野球ができる場で、甲子園の大舞台を目指して戦っていく気持ちがすごく強くなりました」と引き締めた。 ソフトバンク東浜巨投手(33)は親戚にあたる。「父方のおじいちゃんが、巨さんのおじいさんと兄弟です。はとこにあたります」という間柄。今年の元日に沖縄...
今春センバツに出場した青森山田と八戸学院光星は、青森県勢として史上初の2校初戦突破を果たした。タイブレークでの逆転勝利や150球を超える力投など、青森を盛り上げた2校。日刊スポーツ東北版では「みちのく勢 センバツマル秘ストーリー」と題し、語られなかった涙や努力、笑顔を全3回でお届けします。第1回は八戸学院光星の最速140キロサイド左腕・森田智晴投手(3年)で...
駒大苫小牧で04年、05年夏の甲子園連覇時のメンバーだった五十嵐大氏(36)が1日付で札幌大谷野球部監督に就任した。3月末まで同部部長を務めていた。夏の甲子園を制した実績を糧に、聖地へ地道に歩を進めていく。「(甲子園には)行きたいですけど、甘い世界じゃない。自然と応援されるようなチームづくりが最初」と抱負を口にした。 実戦での指揮は2日に静内とのダブルヘッダ...
野球のU18(18歳以下)日本代表候補の強化合宿が4日、奈良県内のグラウンドで始まった。 昨年世界一に輝いた、U18W杯の選考材料になる合宿で33選手が参加した。指揮を執る小倉全由監督(66)は「機動力野球を意識したい。1人1人いいものを持っている」と理想のチーム像を描く。初日は約3時間練習し、守備練習や打撃練習、一部の投手がブルペンに入った。合宿は6日まで...
高校野球春季神奈川県大会の抽選会が行われた。 6日に開幕し、5月4日に決勝予定。上位2校が春季関東大会(群馬、5月18日~)に出場する。
野球のU18(18歳以下)日本代表候補の強化合宿が4日、奈良県内のグラウンドで始まった。 侍ジャパン井端弘和監督(48)が合宿を視察した。視察後の取材で、記者からの質問で今秋ドラフトの上位候補で右の強打の遊撃手・花咲徳栄の石塚裕惺内野手(3年)について問われ、「みんなうまいし、肩強いなと思います。高校生が一気に伸びるんで」とし「ここからまた夏に、1つ2つ伸び...
侍ジャパン入りへ猛アピールする。野球のU18日本代表候補選手強化合宿が4日から3日間、行われる。 北海道からは最速142キロ左腕の高橋幸祐投手(北照3年)が唯一参加。自慢の直球、カーブ、スライダーに加え、新球チェンジアップも駆使し、日本代表が2連覇を目指すU18アジア選手権(台湾)への生き残りを誓った。 関東合宿中の北照は3日、多くのプロ野球選手を輩出してき...
高校女子硬式野球の名門・開志学園が新監督の佐藤忠行監督(49)の下で3日に始動した。 高校野球の現場に身を置いてきたが、22年間勤めた県高校教員を辞して未知の世界に跳び込んだ。「白紙の状態で挑戦したい」。新潟市白根野球場での初練習は紅白戦で選手の可能性を探った。 開志学園は21年春の全国高校女子硬式野球選抜大会で優勝し、22年夏の同選手権では準優勝。佐藤監督...
<高校野球・練習試合:帝京長岡21-0未来富山〉◇2日◇新潟・帝京長岡グラウンド 帝京長岡(新潟)のプロ注目右腕、茨木佑太投手(3年)が、未来富山(富山)との練習試合に先発した。プロ複数球団のスカウトが視察する中、力強い直球を軸に5回4安打無失点の好投をみせた。 ひと冬越えて進化した姿を披露した。187センチ、92キロの恵まれた体格から投げ下ろす直球は、この...
高校野球の甲子園大会に春夏35回出場し、計40勝を挙げた阪口慶三氏(79)が関商工(岐阜)の特別顧問に就任して指導に携わることが1日、分かった。週に数回グラウンドで選手や監督のサポートする。 健康上の理由で、昨年限りで大垣日大(岐阜)の監督を退任していた。同氏は母校の東邦(愛知)を38年間率い、2005年から大垣日大の監督を務めた。一昨年のセンバツで昭和、平...
日本一に導いたダブルエースに次ぐ、新戦力を発掘する。高崎健康福祉大高崎(群馬)は1日、春夏通じて初の甲子園優勝から一夜明け、紫紺の優勝旗を故郷へ持ち帰った。 群馬県勢初のセンバツ優勝を成し遂げた同校は、左の佐藤龍月投手、右の石垣元気投手(ともに2年)のダブルエースが軸。佐藤は準々決勝で中指の血マメがめくれるアクシデントを乗り越え、計309球、準決勝、決勝に先...
U18日本代表候補強化合宿(4月4~6日)のメンバーに選出された高崎健康福祉大高崎・箱山遥人捕手(3年)と高山裕次郎内野手(3年)が1日、意気込みを語った。 箱山は「すごい選手の中で選んでいただいた。個々の意識の高さをしっかり吸収して、参考にしていきたい」。高山は「すごい選手ばかりで自分がアピールできるか少し不安はありますけど、バッティングをアピールして、見...
光泉カトリック(滋賀)の硬式野球部が1日、公式X(旧ツイッター)で24年度の指導体制を発表した。伊藤文隆監督(69)が退任し、新監督には前任の古沢和樹氏(38)が20年夏以来4年ぶりに復帰する。 伊藤前監督は77年ドラフト1位で阪神に入団し、投手として54勝を挙げるなど活躍。引退後はプロ野球の解説、社会人チームの監督を務め、20年から同校の監督を務めていた。...
第96回選抜高校野球大会で2年連続の準優勝を飾った報徳学園(兵庫)が1日、西宮市の同校で報告会を行った。野球部員、OB、保護者に加え、この春入学する新入生も参加した。 講堂の壇上で大角健二監督(43)は「日本一に手の届くところまで来て、そのチャンスを逃したというのは本当に私は反省しかありません」と悔しい表情をみせながらも、「報徳は水準が上がってきている。『日...
2024年からさわかみ関西独立リーグに参戦する姫路イーグレッターズは1日、元楽天、ヤクルトの榎本葵氏(31)が、打撃兼外野守備走塁コーチに就任すると発表した。 榎本氏は九州国際大付(福岡)から10年ドラフト4位で楽天に入団。17年にヤクルトに移籍し、この年限りで退団。18年は社会人野球を経て、月から独立リーグのBC・富山(現日本海リーグ)に入団し、19年に退...
<センバツ高校野球:高崎健康福祉大高崎3-2報徳学園>◇3月31日◇決勝◇甲子園高崎健康福祉大高崎(群馬)が悲願の初優勝を果たした。野球愛好会の顧問からスタートした青柳博文監督(51)も涙した。 優しい人だ。2月10日、千葉・館山市で行われた合宿の取材へ行った。 「創部したころは大変でしたね。お金もなかったし。そこでつらくなって高校野球の監督を辞めてしまう人...
センバツ優勝から一夜明けた1日、高崎健康福祉大高崎の生方(うぶかた)啓介野球部長(42)はもう頭を切り替えていた。 「夏に向けてどういうふうにチーム作りをしなきゃいけないかとか、コンディショニングも含めてどう持っていくべきか、そんなことをずっと考えてます」 05年から同校の指導に携わり、野球部長として青柳博文監督(51)を支えてきた。優勝が決まると、両こぶし...
4月1日になった。街にフレッシュマンの姿があふれる。日刊スポーツにも新入社員がやって来た。そのうちの1人が言った。 「箱山主将のような人間になれるよう、頑張ります!」 箱山主将とは、3月31日のセンバツ高校野球決勝で日本一になった、高崎健康福祉大高崎(群馬)の箱山遥人捕手(3年)のこと。歓喜から一夜明け、携帯電話には100件くらいのお祝いが届いたという。 2...
NHKで3月31日に放送されたセンバツ高校野球・決勝「高崎健康福祉大高崎-報徳学園」(午後1時5分)の平均世帯視聴率が6・2%(関東地区)だったことが1日、ビデオリサーチの調べで分かった。平均個人視聴率は3・4%だった。 同1時31分から104分間の平均世帯視聴率は5・8%(平均個人視聴率は3・2%)。NHK・Eテレで放送された午後0時20分から45分間の平...
センバツ大会本部は3月31日、応援団の最優秀賞に耐久(和歌山)を選び、団長の山本絢花さん(3年)が表彰を受けた。 初出場で創部120年目。校名のイニシャルが浮かび上がる応援を評価され「感動と喜びがいっぱい。卒業生のご尽力が大きい」と語った。 優秀賞は別海(北海道)、豊川(愛知)、田辺(和歌山)。閉会式の司会を務めた鹿児島純心女子の竪道夕夏さん(3年)は「緊張...
<センバツ高校野球:高崎健康福祉大高崎3-2報徳学園>◇31日◇決勝◇甲子園高崎健康福祉大高崎(群馬)が甲子園で初優勝した。OBで西武育成選手の是沢涼輔捕手(23)も「おめでとうございます」と祝福のコメントを寄せた。 チームメートには同校先輩でもある柘植世那捕手(26)もいる。「柘植さんと『すごいですね』と試合のたびに話していました」。是沢はテレビ中継で見た...
<センバツ高校野球:高崎健康福祉大高崎3-2報徳学園>◇31日◇甲子園◇決勝高崎健康福祉大高崎(群馬)が、春夏通じて初の甲子園優勝を果たした。報徳学園(兵庫)とのセンバツ決勝は1回に2点を先制されるも、逆転勝利。かつて“機動破壊”で注目を浴びたチームは、低反発バットが導入された今大会で強い適時打を重ねるほど進化した。野球愛好会の顧問からスタートした青柳博文監...
<センバツ高校野球:高崎健康福祉大高崎3-2報徳学園>◇31日◇甲子園◇決勝高崎健康福祉大高崎の投手陣は佐藤龍月、石垣元気の2年生だけで優勝した。それも全試合継投。センバツの全試合継投Vは、55年浪華商(投手=谷本、広島、佐川)、87年PL学園(野村、橋本、岩崎)、94年智弁和歌山(松野、笠木)に次ぎ4度目だが、過去は全員3年生。2年生だけのオール継投Vは大...
<センバツ高校野球:高崎健康福祉大高崎3-2報徳学園>◇31日◇甲子園◇決勝高崎健康福祉大高崎(群馬)が初優勝した。主将を務める箱山遥人捕手(3年)を中心に、心技とも強いチームになった。 箱山は強肩強打で今秋ドラフト候補に挙がる。青柳博文監督(51)も「現時点なら捕手では歴代で一番いい」と評する。その歴代もすごい。阪神・長坂拳弥捕手(29)西武・柘植世那捕手...
<センバツ高校野球:高崎健康福祉大高崎3-2報徳学園>◇31日◇甲子園◇決勝 高崎健康福祉大高崎(群馬)が、春夏通じて初の甲子園優勝を果たした。 甲子園では東日本の高校が4連続Vを果たしている。最近の甲子園では夏の大会を含め22年夏の仙台育英から山梨学院、慶応に次ぎ東日本勢が4連覇。東日本を富山、岐阜、愛知、三重以東の24都道県、西日本を石川、滋賀、奈良、和...
<センバツ高校野球:高崎健康福祉大高崎3-2報徳学園>◇31日◇甲子園◇決勝高崎健康福祉大高崎(群馬)が、春夏通じて初の甲子園優勝を果たした。報徳学園(兵庫)とのセンバツ決勝は1回に2点を先制されるも、逆転勝利。かつて“機動破壊”で注目を浴びたチームは、低反発バットが導入された今大会で強い適時打を重ねるほど進化した。競り負けた報徳学園は戦後初の2年連続準優勝...