中大・東恩納蒼「将来プロに行ったら同級生より活躍を」運命変えたU18W杯ライバルとの出会い
<ドラフト漏れした男たち(5)>今年もプロ野球の開幕が近づく。昨秋のドラフト会議で惜しくも名前を呼ばれなかった“指名漏れ”の男たちは、それぞれの新天地から再びはい上がる。 ◇ ◇ ◇ 4年後のドラフトを目指す中大・東恩納(撮影・保坂淑子) 「あぁ…やっぱりダメだったか」。沖縄尚学の東恩納蒼投手(3年)は、昨秋ドラフト当日、指名漏れに小...
<ドラフト漏れした男たち(5)>今年もプロ野球の開幕が近づく。昨秋のドラフト会議で惜しくも名前を呼ばれなかった“指名漏れ”の男たちは、それぞれの新天地から再びはい上がる。 ◇ ◇ ◇ 4年後のドラフトを目指す中大・東恩納(撮影・保坂淑子) 「あぁ…やっぱりダメだったか」。沖縄尚学の東恩納蒼投手(3年)は、昨秋ドラフト当日、指名漏れに小...
<ドラフト漏れした男たち(4)>今年もプロ野球の開幕が近づく。昨秋のドラフト会議で惜しくも名前を呼ばれなかった“指名漏れ”の男たちは、それぞれの新天地から再びはい上がる。 ◇ ◇ ◇ 都内で今冬初の積雪を観測し、まだ雪が残る2月中旬。「RISSHO」のロゴ入りパーカを着た、東都大学野球リーグ2部の立正大に入学予定の仁田陽翔投手(仙台育...
<ドラフト漏れした男たち(3)>同大の真野凜風(りんか)投手(22)は、この春から社会人野球の強豪、日本生命(大阪市)でプレーをする。昨秋はプロ志望届を提出したが、ドラフト会議で指名されなかった。右腕は新天地で再びプロの夢を追いかける。 高校時代は天理(奈良)で強豪の軟式野球部に所属。全国大会も経験し、大学では準硬式で野球を続ける予定だった。しかし高校の監督...
<ドラフト漏れした男たち(2)>「ビシッ!」。2月中旬、JFE東日本のブルペンには心地よい音が響いた。最速150キロ右腕・蒔田稔投手(22=明大)は、直球にスライダー、カーブを交え、約40球を投げ込んだ。「まだ本調子じゃない。もう少し投げれば大学時代のいい時に戻せそう」。気持ち良さそうに汗を拭った。 東京6大学では通算32試合に登板し11勝4敗、防御率2・4...
<ドラフト漏れした男たち(1)>今年もプロ野球の開幕が近づく。昨秋のドラフト会議で惜しくも名前を呼ばれなかった“指名漏れ”の男たちは、それぞれの新天地から再びはい上がる。国内独立リーグ、BC・神奈川に入団した重吉翼投手(22=国士舘大)は元日の能登半島地震でその思いを深めた。18日に甲子園で開幕するセンバツに出場する日本航空石川のOBで、当時も指名漏れを経験...
<シン時代高校野球(4)>第96回選抜高校野球大会(18日~、甲子園)の組み合わせ抽選会が8日、大阪市内で行われた。 メジャーリーグ、プロ野球に負けじと、高校野球の話題も増えていく。そんな球春を前に、私たち報道陣に対して“シン時代”の提唱をする人物がいた。昨夏の甲子園優勝監督、慶応(神奈川)の森林貴彦監督(50)だ。 ◆ ◆ 1月30日、渋谷...
<シン時代高校野球(3)>「科学」が「シン時代高校野球」を盛り上げるかもしれない。21年夏の甲子園をかけた広島大会。公立校・祇園北がノーシードから創部初となる決勝進出の快進撃を見せた。その野球部を全面的にバックアップしているのが「科学研究部」だ。 祗園北の野球部員(中央)と科学研究部に所属する生徒たち(撮影・古財稜明) 一般的には野球部とあまり交わることのな...
<シン時代高校野球(2)>第96回選抜高校野球大会(甲子園)が、18日に開幕する。8日に実施される組み合わせ抽選会を前に、「シン時代高校野球」と題し、高校野球の「今」を4つのテーマでお届けする。 ◇ ◇ ◇ 多様性の時代、高校野球に新たな風を吹き込む高校がある。今春センバツ出場の中央学院(千葉)は「恋愛オーケー」「シーズンオフは週休2日」...
<シン時代高校野球(1)>第96回選抜高校野球大会(甲子園)が、18日に開幕する。8日に実施される組み合わせ抽選会を前に、「シン時代高校野球」と題し、高校野球の「今」を4つのテーマでお届けする。第1回は「シン金属バットがもたらすもの」。今大会から完全移行される新基準の「低反発バット」の実情に迫った。 新基準金属バット(左)の材料、形状と旧基準バットの材料、形...
<大谷と由伸の相棒たち>野手組が合流した2月14日の全体キャンプ初日。練習開始前、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(51)はクラブハウスの中央に立ち、全スタッフの前で熱いスピーチを行った。「準備をする上で、みんなそれぞれ異なるし、アイデアも違う。だが、よりグレートになろう。自分のバー(ハードルの意)を上げろ」と、熱量のこもった説得力のある言葉でチーム全体の士...
<大谷と由伸の相棒たち>クレイトン・カーショー投手(35)は、ドジャースひと筋で17年目を迎えたレジェンド左腕だ。通算210勝は球団ではドン・サットンに次いで2位で、左腕では最多。大きなカーブと鋭いスライダーで積み上げた2944奪三振は1位だ。サイ・ヤング賞3度は歴代5位タイ。将来の米野球殿堂入りは確実だ。 23年6月、エンゼルス戦で大谷(後方)を左飛に仕留...
<大谷と由伸の相棒たち>大谷、ベッツ、フリーマンといったスター選手ほど知名度はない。だが昨季はベッツに次ぐチーム2位の36本塁打を放つなどドジャース屈指のパワーを誇るのがマックス・マンシー内野手(33)だ。大事な場面で貴重な一打を放ち、打線に欠かせない存在だ。 打席に立つマンシー(USA TODAY) だがそんな強打者も、かつては戦力外となり現役として正念場...
<大谷と由伸の相棒たち>大谷翔平投手(29)と山本由伸投手(25)が今季から名門ドジャースに加わった。世界一を目指し、共闘する仲間たちを紹介する。 19年4月、打席で構えるドジャースのテーラー クリス・テーラー内野手(33)は、内野も外野も守れるユーティリティー選手だ。昨季は左翼の57試合を筆頭に、遊撃31試合、三塁28試合、中堅5試合、二塁3試合、DHを合...
<大谷と由伸の相棒たち>いい時も、悪い時も、これもまた人生。浮き沈み、アップダウン…と紆余(うよ)曲折が続く流れは、米国では時折、「ジェットコースター」に例えられる。ドジャースのベテラン救援右腕、ライアン・ブレージャー投手(36)の野球人生は、まさに遊園地のジェットコースターのように目まぐるしく、スリリングだった。 広島時代のブレージャー(登録名ブレイシア)...
<大谷と由伸の相棒たち>大谷翔平投手(29)と山本由伸投手(25)が今季から名門ドジャースに加わった。世界一を目指し、共闘する仲間たちを紹介する。 23年7月、送球するドジャースのロハス ミゲル・ロハス内野手(35)は、打撃は主力級とはいかないが安定感のある守備と前向きな性格で、昨季はトレード移籍1年目でチームのリーダー的存在となった。 ドジャースにはメジャ...
<大谷と由伸の相棒たち>大谷翔平投手(29)と山本由伸投手(25)が今季から名門ドジャースに加わった。世界一を目指し、共闘する仲間たちを紹介する。 19年10月、ナショナルズとの地区シリーズ第5戦で先発するドジャース・ビューラー 「もう大丈夫。いい感じだよ」。キャンプ初日。ドジャースのウォーカー・ビューラー投手(29)は、屈託のない笑顔で再出発となる区切りの...
<大谷と由伸の相棒たち>ドジャースは今オフ、山本、グラスノーらに続いてジェームズ・パクストン投手(35)を獲得した。「ビッグメープル」の愛称で知られるベテラン左腕で、マリナーズ時代の18年にノーヒットノーランを達成。故障続きで1度も規定到達はないが、左肘手術から復帰した昨季は速球の球威を取り戻し、今季の活躍を予感させる投球を見せた。 23年5月、エンゼルス戦...
<大谷と由伸の相棒たち>ドジャースは今オフ、他球団がうらやむ大補強を行った。二刀流は大谷翔平、投手は山本由伸が目玉なら、野手はテオスカー・ヘルナンデス外野手(31)だ。マリナーズからFAとなり、1年2350万ドル(約35億3000万円)で契約。大谷が自身の年俸の97%を後払いとし、チーム年俸総額に余裕が出たからこそ、獲得に至ったといえる選手だ。 ドジャース大...
<大谷と由伸の相棒たち>大谷翔平投手(29)と山本由伸投手(25)が今季から名門ドジャースに加わった。世界一を目指し、共闘する仲間たちを紹介する。 19年6月、エンゼルス戦に先発したレイズ時代のヤーブロー 技巧派の左腕ライアン・ヤーブロー投手(32)は、大谷翔平とともに戦えることに胸を躍らせている。昨年のトレード期限直前にロイヤルズからドジャースに移籍。一足...
<大谷と由伸の相棒たち>今オフ新たに右腕タイラー・グラスノー(30)がドジャースの先発ローテに加わった。203センチの長身から繰り出す最速101・4マイル(約163・2キロ)のフォーシームとスライダー、カーブを武器に空振りを奪う支配的な投球が持ち味。近年は故障が多かったが、昨年5月に復帰して以降は本来の姿を取り戻し、自身初の2桁勝利を挙げた。今季は山本由伸ら...
<大谷と由伸の相棒たち>ドジャースのギャビン・ラックス内野手(26)は陽気なキャラで、地元ファンからも人気が高い。 FA市場の目玉だった大谷翔平がドジャースとの契約を発表した日は、X(旧ツイッター)で「昼寝から目が覚めたらドッカーン! よっしゃ、やったるぜ!」と高まる気分を投稿。大谷が正式に入団してから数日後、ドジャースタジアムのクラブハウスで人気ポッドキャ...
<大谷と由伸の相棒たち>ドジャースの豪華ナインの中で中堅を任されるのが、生え抜き外野手のジェームズ・アウトマン(26)だ。ドラフト当時はあまり注目されていなかったものの、マイナーで成長を重ね、22年に初昇格。デビュー戦でセンセーショナルな打撃を披露し、昨季の活躍で一気に常勝軍団のスタメンに定着した。端正な顔立ちと身長190センチのスタイルで日米のファンを魅了...
<大谷と由伸の相棒たち>大谷翔平投手(29)と山本由伸投手(25)が今季から名門ドジャースに加わった。世界一を目指し、共闘する仲間たちを紹介する。 22年7月、適時打を放ちポーズを決めるドジャースのスミス 昨年の9月末、ウィル・スミス捕手(28)は、大谷翔平のドジャース移籍を熱望していた。「世界一の選手なんだから当然、僕らは欲しい。もちろん投球も受けてみたい...
<大谷と由伸の相棒たち>大谷翔平投手(29)と山本由伸投手(25)が今季から名門ドジャースに加わった。世界一を目指し、共闘する仲間たちを紹介する。 ◇ ◇ ◇ ドジャースのロバート(通称ボビー)・ミラー投手(24)は昨年メジャーデビューし、いきなり11勝を挙げた。将来を嘱望されている若手先発右腕だ。 23年9月、タイガース戦に登板する...
<大谷と由伸の相棒たち>大谷翔平投手(29)と山本由伸投手(25)が今季から名門ドジャースに加わった。世界一を目指し、共闘する仲間たちを紹介する。 ◇ ◇ ◇ メジャー15年目を迎えても、大ベテランのチームに対する献身的な姿勢は変わっていない。昨季終了後、ドジャースがジェーソン・ヘイワード外野手(34)と再契約したのも、純粋な戦力とし...
<大谷と由伸の相棒たち>昨季は自己最多の24セーブを挙げ、今や守護神としてチームの厚い信頼を得ているのがドジャースのエバン・フィリップス投手(29)。だがここまでの道のりは、決して平たんなものではなかった。 23年10月、ナ・リーグ地区シリーズのダイヤモンドバックス戦で登板するドジャースのフィリップス(USA TODAY=ロイター) 15年ドラフト17巡目と...
<大谷と由伸の相棒たち>今オフ、ドジャースに新たに加わった山本、グラスノー、パクストンら先発陣を支えるのが、控え捕手のオースティン・バーンズ(34)だ。かつてドジャースに所属した前田健太(タイガース)やダルビッシュ有(パドレス)の球を受けた経験を持ち、フレーミング技術は選手だけでなく日米のファンからも注目されている。 ドジャースのバーンズ バーンズはデビュー...
<大谷と由伸の相棒たち>ジョー・ケリー投手(35)は、大谷翔平投手のドジャース加入にともない、背番号17を譲った。妻アシュリーさんの「大谷背番号17をつけて(#Ohtake17)」キャンペーンもあり、夫婦で一気に日本での知名度が上がった。 最初はアシュリーさんがインスタグラムに投稿した、ノリノリ動画が話題となった。ワムの「Wake Me Up Before ...
<大谷と由伸の相棒たち>ドジャース打線のMVP経験者トリオ「ムータニマン」は、ベッツと大谷のコンビに、フレディ・フリーマン内野手(34)が加わって完成する。 23年7月、先制ソロ本塁打を放ちダイヤモンドを回るドジャースのフリーマン 21年オフにブレーブスから移籍し、今季がドジャース3年目となる左の好打者。コロナ禍で短縮60試合となった20年シーズンは、新型コ...
<大谷と由伸の相棒たち>大谷翔平投手(29)と山本由伸投手(25)が今季から名門ドジャースに加わった。世界一を目指し、共闘する仲間たちを紹介する。 23年7月、エンゼルス戦で本塁打を放つドジャース・ベッツ 打者大谷とドジャース最強打線の中核を担うキーマンが、ムーキー・ベッツ外野手(31)だ。昨季は77試合、右翼手として先発出場したが、二塁手や遊撃手としても...