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【桧山進次郎】森下&大山弾で快勝&4連勝も課題は三塁で止まった佐藤輝明の走塁

阪神対中日 5回裏阪神1死、大山は中越えソロ本塁打を放つ(撮影・上山淳一)

<阪神7-0中日>◇19日◇甲子園現役時代は阪神一筋22年、4番や代打の神様で活躍した日刊スポーツ評論家の桧山進次郎氏(54)が試合をチェック。4番大山にも待望の1発が出るなど低調な打線が目を覚ました快勝試合で、あえて佐藤輝明内野手(25)の走塁を課題に挙げました。【聞き手=松井清員】 投打がかみ合って、今年一番ともいえる快勝でした。特に低調だった打線は3番...

【鳥谷敬】阪神梅野隆太郎の配球がサヨナラ呼んだ 10回2死二塁、完全に打者心理の裏をかいた

阪神対巨人 10回裏阪神無死満塁、サヨナラ右適時打を放った佐藤輝(中央)はチームメートに祝福のウオーターシャワーをかけられる(撮影・加藤哉)

<阪神2-1巨人>◇18日◇甲子園日刊スポーツ評論家の鳥谷敬氏(42)が「伝統の一戦」を見届け、阪神梅野隆太郎捕手(32)、巨人小林誠司捕手(34)の好リードを絶賛した。試合は延長10回裏に虎がサヨナラ勝利。その直前、10回表2死二塁で阪神バッテリーが空振り三振を奪った場面にも着目した。【聞き手=佐井陽介】    ◇   ◇   ◇ 阪神、巨人ともに捕手の優...

【宮本慎也】プロの厳しさ痛感した巨人ドラ4泉口友汰 この日の悔しさ忘れずに

<阪神2-1巨人>◇18日◇甲子園昨年、巨人は甲子園で3勝10敗。大きく負け越していた。まだ3戦目だが、苦手意識をつけないためにも、早く1勝を挙げたい気持ちは強かっただろう。そんな中、サードのスタメンは、まだプロ入りしてヒットを打っていないルーキーの泉口友汰だった。どんなプレーをするか、注目していた。 阪神対巨人 5回裏阪神の攻撃を封じた菅野(後方)は、失策...

【梨田昌孝】チームにとって“勝ちは良薬” 阪神2死からの3連打だけで勝った不思議な展開

阪神対巨人 阪神岡田監督(左)は巨人に勝利しファンにあいさつする(撮影・上山淳一)

<阪神2-0巨人>◇17日◇甲子園圧倒的に押していたのは巨人だが、勝利を収めたのは阪神だった。これで今シーズンの「伝統の一戦」は2勝2敗1分けのタイに持ち込まれた。 梨田 なんとも言いようのない一戦だったね。阪神が打ち勝ったかといえばそうではないし、勝ちきった、ねじ伏せたという印象も薄い。ピンチをしのいで、しのいで、超ラッキーな、いいゲームだったということだ...

【里崎智也】巨人阿部監督が負け試合で示した落ち着き 新人監督とは思えないどっしりとした風格

阪神対巨人 1回裏を終えベンチで白い歯を見せる阿部監督(撮影・加藤哉)

<阪神2-0巨人>◇17日◇甲子園昨年の巨人は甲子園で3勝10敗と歯が立たなかった。今年、阿部監督は甲子園でどんなベンチワークをするのか注目していた。こういう時は勝ち試合よりも、負け試合にこそ、素の顔が出るものだ。いくつか、印象的なシーンがあった。 3回2死一、二塁。森下のセンターへの飛球を佐々木が捕れずタイムリー二塁打とされた場面。ベンチの阿部監督は表情を...

【山田久志】巨人は明らかに変わった 投手力で勝負でき昨季の阪神がやってきた野球をやっている

阪神対巨人 8回裏を前に選手交代を告げ、スコアボードを見つめながら引き揚げる阿部監督(撮影・河野匠)

<阪神1-1巨人>◇16日◇甲子園対戦2回り目に入った阪神だが、突然の雷には勝てなかった。今シーズン初の甲子園での“伝統の一戦”は降雨コールドで引き分けに終わった。   ◇  ◇  ◇ 山田久志(日刊スポーツ評論家) 正直いって、開幕からここまで、中日、巨人が上にいくなど思いも寄らなかった。だけど、巨人は明らかに変わった。チームが連勝しているからという見方も...

【緒方耕一】今季も脅威 直球で5連続見逃し三振奪った阪神村上頌樹と坂本誠志郎のバッテリー

阪神対巨人 阪神先発の村上(撮影・上山淳一)

<阪神1-1巨人>◇16日◇甲子園昨年、優勝した阪神のMVPは、今試合で先発した村上だった。それまで1勝もしていなかった右腕が、いきなり10勝を挙げたのだから、チーム救世主だといっていい。その村上が今季は1勝1敗。今季3度目の先発でどういうピッチングを見せるのかを注目していた。そこで目についたのが、村上を陰で支える坂本の存在だった。 立ち上がりから調子の良か...

【浜名千広】ソフトバンク、投手陣野手陣がお互いを「カバー」し合っている 一気に走る気配十分

ソフトバンク大津亮介(24年4月14日撮影)

ソフトバンクが、両リーグトップとなる10勝を挙げた。開幕から14試合。ほぼシーズンの1/10が終わったばかりだが、5球団との最初の対戦を終えて負け越しはなし。4連勝で北海道に乗り込むことになった。 開幕前に不安視された先発投手陣の奮闘は、すばらしい。14試合で先発陣の防御率は西武の1・71に次ぐリーグ2位の1・81。先発投手が状態を上げて開幕に入って来られた...

【大石大二郎】阪神の全打順組み替えは低調打線へ強烈なカツ 現状打開したいベンチの苦心見えた

14日の阪神スタメン(撮影・森本幸一)

<中日1-2阪神>◇14日◇バンテリンドーム現役時代は近鉄一筋17年で4度の盗塁王に輝き、オリックスで監督を務めた日刊スポーツ評論家の大石大二郎氏(65)が試合をチェック。1番から8番まで大胆に全打順を組み替えた阪神打線の意図を分析しました。【聞き手=松井清員】      ◇     ◇     ◇ 阪神が1番から8番まで全打順を組み替えたのは、低調な打線に...

【谷繁元信】大谷翔平VSパドレス・バッテリー インハイ攻めにどう対応、無安打でも内容あり

ドジャース対パドレス 4回裏ドジャース2死二塁、三飛に倒れる大谷(撮影・菅敏)

<ドジャース5-2パドレス>◇13日(日本時間14日)◇ドジャースタジアム大谷翔平VSパドレス・バッテリーは深みのある攻防だった。開幕カードでも感じたが、パドレスはどう大谷を抑えるか、相当、研究してきている。ポイントはインハイの使い方にあった。 先発はナックルボーラーのウォルドロン。初回は1、2球目にナックルを続け、3球目でインハイにカット。3回は初球から内...

【権藤博】阪神大竹耕太郎5回に見えた「守り」の気持ちが落とし穴、周囲も含め「攻め」姿勢必要

<中日5-2阪神>◇13日◇バンテリンドーム阪神は先発の大竹が6回に崩れて、痛い逆転負けを喫した。この回、先頭田中にストレートの四球を出したのが、暗転劇の幕開けとなったが、その前兆は5回にあった。 中日対阪神 1回裏、登板する阪神先発の大竹(撮影・森本幸一) 4回までは芸術的な投球だった。さすがに昨年、1人で10個の貯金を作った左腕。制球、球威、テンポとすべ...

【中西清起】阪神低調な理由は攻撃陣にあり! 4番大山悠輔の奮起は不可欠

中日対阪神 7回表阪神1死、大山は柳に中飛に打ち取られる(撮影・上田博志)

<中日2-2阪神>◇12日◇バンテリンドーム阪神85年日本一の守護神で、05年のリーグ優勝時に投手コーチを務めた中西清起氏(61=日刊スポーツ評論家)が試合をチェック。阪神は延長12回でからくも引き分けたが、開幕から低調な理由は打線にあると解説。打率1割台の中軸トリオの中でも4番大山悠輔内野手(29)の奮起が不可欠と指摘しました。【聞き手=松井清員】    ...

【里崎智也】ヤクルト高橋もったいなかった5四球目 唯一与えた悪い四球が先制点の足がかりに

ヤクルト対巨人 6回表、巨人の攻撃が終わりベンチに引き揚げるヤクルト高橋(撮影・鈴木正人)

<ヤクルト0-5巨人>◇11日◇神宮ヤクルト先発高橋は5回まで冷静に投げていた。最終的には四球が勝負を分けたが、負けた高橋のピッチングの中にいい四球と、悪い四球が、色濃く見える投球内容だった。 6回を4安打9奪三振での1失点。試合は作っている。5四球という数字を見ると、いかにも制球に苦しんだと思われがちだが、そうではなかった。 2回2死一、三塁。8番松原にフ...

【中西清起】阪神、中軸動かすもなかなかはまらず 厳しいペナントレースになりそうな気配

阪神対広島 3回裏阪神2死一、三塁、遊ゴロに倒れたノイジーに厳しい視線を送る岡田監督(撮影・上田博志)

<阪神0-1広島>◇11日◇甲子園開幕から4カードを終えた阪神は巨人、DeNAに負け越し、ヤクルトには勝ち越したが、甲子園開幕カードとなった広島3連戦は1勝2敗で乗り切れなかった。 中西 このカードを戦うまでの広島は、阪神に対して苦手意識を持っていたはずだ。特に昨シーズンの甲子園での広島戦は、阪神の9勝2敗1分けと圧倒的な強さを見せられていたからだ。それが今...

【岩田稔】阪神は伊藤将司の球質、前川右京の左翼守備に改善余地あり ただ悲観する敗戦ではない

阪神対広島 阪神先発の伊藤将(撮影・上田博志)

<阪神2-6広島>◇10日◇甲子園日刊スポーツ評論家の岩田稔氏(40)が古巣阪神の敗戦をチェック後、2つのポイントに着目した。2回で自己ワーストタイ6失点を喫した伊藤将司投手(27)、1軍公式戦で初めて甲子園の左翼を守った前川右京選手(20)の改善点とは-。【聞き手=佐井陽介】    ◇   ◇   ◇ 阪神先発の伊藤将投手はホームベース板での球の強さを感じ...

【西本聖】デビュー戦で見えたDeNA小園健太の課題点 球種の多さ生かす真っすぐの精度と球威を

DeNA対中日 DeNAプロ初先発の小園(撮影・たえ見朱実)

<DeNA1-6中日>◇10日◇横浜21年のドラフト1位・小園が、プロ入り3年目でデビュー戦を迎えた。入団当初はヒョロッとした体形で、良くなるのは時間がかかるタイプだと思っていた。そんな右腕が予想より早くデビューし、どんな投球をするのか楽しみにしていた。しかし、プロの世界はやはり甘くなかった。 まず、小園の投球を振り返ってみよう。今試合では真っすぐ、カーブ、...

【吉田義男】阪神にとって最も楽勝のゲームも、もう少しヒットでつないでの得点ほしい

阪神対広島 広島に勝利し、笑顔で安藤投手コーチ(右)らと握手する岡田監督(撮影・前田充)

<阪神1-0広島>◇9日◇甲子園阪神が広島を下した一戦は、今季セ・リーグ最短の2時間28分ゲームになった。虎は2カード連続で“頭”を取った。 吉田 はたから1-0のスコアをみれば、緊迫した、阪神がやっとのことで逃げ切った展開だったように見えるかもしれませんが、わたしにはそうは映らなかった。阪神にとっては今シーズン10戦目にして、最も楽勝のゲームでしたな。 阪...

【宮本慎也】中日首位要因は投手陣の踏ん張りと中田翔の存在 セかき回す野球を期待

DeNA対中日 スタンドの声援に応える中日立浪監督(撮影・井上学)

<DeNA1-3中日>◇9日◇横浜2年連続最下位だった中日が、ついに首位に立った。まだ始まったばかりで、順位についてとやかく言うつもりはない。それでも投手陣の踏ん張りが、首位になった一番の要因なのは間違いない。そしてもうひとつ見逃せないのが、得点力不足の解消に補強した中田の存在だろう。 嫌な流れになりそうなところで、中田が4番の役目を果たした。初回無死一、二...

【緒方耕一】ロッテ佐々木朗希、ポテンシャルの高さを見せつけるも、今後の課題も

ロッテ対オリックス スイングをアピールするロッテ先発の佐々木(撮影・滝沢徹郎)

<ロッテ5-2オリックス>◇7日◇ZOZOマリン今季2度目の先発をした佐々木が、ポテンシャルの違いを見せて勝利を挙げた。課題の球数は7イニング111球で2失点。序盤はフォークで空振りが取れず苦しんだが、4回以降はスライダーを軸にしたピッチングにモデルチェンジ。4回以降の4イニングだけで、7奪三振のパーフェクトピッチングだった。 今季にかける思いの強さなのだろ...

【真弓明信】選球眼を欠いた阪神打線、昨年のしぶとさを取り戻せばチーム状態は上がる

ヤクルト対阪神 選手交代を告げるためベンチを出る阪神岡田監督(撮影・足立雅史)

<ヤクルト3-1阪神>◇7日◇神宮阪神が初の3連勝を逃した。前日に勝率5割とし、初の貯金を狙ったが、再び負け越し1となった。上向きだった打線がヤクルト先発の新外国人ミゲル・ヤフーレ投手(25)をつかまえきれず、6回途中から逃げ切りの継投に持ち込まれた。阪神元監督の真弓明信氏(70)は1得点に終わった打線について解説した。  ◇   ◇   ◇ 打線の状態は上...

【上原浩治】巨人嫌な敗戦 グリフィン4回で降板後、中継ぎ踏ん張れず ブルペンとの連係確認を

巨人対DeNA 4回表DeNA1死満塁、先発のグリフィンに声をかける大城卓(撮影・たえ見朱実)

<巨人4-6DeNA>◇6日◇東京ドームまだ始まったばかりとはいえ、巨人にとっては今後に引きずりそうな嫌な敗戦になった。2カード連続で3連戦の初戦を落としたが、今季2度目の先発で状態がよかったグリフィン。DeNAの先発は来日初登板のケイだけに、なんとしても白星で連敗を避けたい試合だった。 期待のグリフィンは3回をパーフェクトピッチング。打線も初回に1点を先取...

【緒方孝市】広島、打順固定が「3番小園」のみでは厳しい 坂倉も軸となることを期待

<中日4-0広島>◇6日◇マツダスタジアム新外国人ハッチは黒星を喫したものの、先発の一角として十分期待できるものを見せてくれた。課題と見ていたクイックや一定になる投球テンポ、間合いが改善されていた。日本球界に適応しようとする姿勢が成果として見えた。最終イニングとみられた5回に2死から浴びた2ランは、本人にとっても、試合展開としても痛かった。 広島対中日 広島...

【鳥谷敬】阪神は代打3人の出塁が佐藤輝明決勝弾を生んだ 前川、小幡、糸原の準備をたたえたい

ヤクルト対阪神 7回表阪神1死、代打前川は右前打を放ちポーズをとる(撮影・藤尾明華)

<ヤクルト6-7阪神>◇5日◇神宮日刊スポーツ評論家の鳥谷敬氏(42)が劇的勝利を飾った古巣阪神の途中出場組をたたえた。打線は10回表、佐藤輝明選手(25)が決勝ソロ。虎の大先輩はこの一打が飛び出すまでの過程に注目した。【聞き手=佐井陽介】    ◇   ◇   ◇ 個人的には佐藤輝選手の10回決勝弾が飛び出すまでの過程に、阪神の底力を感じました。前川選手に...

【西本聖】日本ハム延長サヨナラ勝ちも反省点たくさん 伊藤大海に勝ち星つけてやれた

日本ハム対西武 12回裏、新庄監督(中央左)はサヨナラとなる中犠飛を放ったマルティネスをハイタッチで出迎える(撮影・佐藤翔太)

<日本ハム3-2西武>◇5日◇エスコンフィールド2年連続最下位だった日本ハムだが、今季は好調なスタートを切っている。 今季は補強も十分で、うまく戦えればAクラスを狙える戦力だと思う。今試合も延長12回からサヨナラ勝ち。勢いに乗っているチームらしい勝利だが、実践している野球は、まだまだ強いチームの戦い方とは言えない反省点が詰まっていた。 やらなくてもいい失点は...

【桧山進次郎】内容良くない阪神佐藤輝明、何とかしてやろうという必死さ伝わってこない

阪神対DeNA 4回裏阪神1死二塁、佐藤輝は右前打を放つ(撮影・加藤哉)

<阪神2-3DeNA>◇4日◇京セラドーム大阪阪神が対巨人、DeNAに2カード連続負け越しを喫した。開幕前から期待が大きかっただけに、ゲームセットの瞬間にスタンドからもれたため息が「大丈夫か?」という気持ちを表した。 桧山 確かに開幕からチーム全体的に調子が良いとは思えないです。でも3連敗しているわけではないし、これから粘り強く戦っていけば、すぐに勝率5割に...

【宮本慎也】「息苦しさ」消えた巨人菅野智之 優勝争いの絶対条件2ケタ勝利、十分期待できる

中日対巨人 力投する巨人先発の菅野(撮影・森本幸一)

<中日0-2巨人>◇4日◇バンテリンドーム巨人が優勝争いをするための絶対条件に「菅野の復活」は欠かせないと思っている。全盛期の投球を復活させろとは言わないが、2ケタ勝利は必須だといっていい。まさか開幕6戦目まで先発がないとは思っていなかったが、3連敗中のチームの救世主となった。 ここ数年、菅野のピッチングには歯がゆさを感じていた。完璧を求めすぎる性格なのだろ...

【梨田昌孝】逆転勝利の阪神、これで息を吹き返すか 中心打者は遅い球に狙い絞っていた

阪神対DeNA お立ち台でガッツポーズをする伊藤将(左)と森下(撮影・上田博志)

<阪神5-2DeNA>◇3日◇京セラドーム大阪阪神の今シーズン2勝目は、DeNAバッテリーにつけ込んだ逆転勝利になった。果たしてこれで虎は息を吹き返すだろうか。 梨田 阪神は明日(4日)のDeNA戦に勝ち越せば勝率を5割にすることができる。そのチャンスを得た。開幕からの出だしをみると、どのチームが突っ走るのかわからない。わたしも経験してきたが、監督にとって「...

【緒方耕一】西武武内夏暉は並の投手ではない 左打者へのチェンジアップはプロで生き抜く武器に

西武対オリックス 初勝利を挙げ、西武松井監督(右)と笑顔で記念撮影する武内(撮影・宮地輝)

<西武3-0オリックス>◇3日◇ベルーナドーム昨年のドラフトNO・1投手の呼び声が高かった武内が、評判通りのピッチングを見せた。プロのデビュー戦にもかかわらず、7イニングを投げて許したヒットは1本だけ。与えた四球も2個。完璧な内容で初勝利を飾った。 新人投手のデビュー戦とは思えないような落ち着きぶりだった。初登板の左投手で真っ先に気になるのが、「左打者に対し...

【山田久志】昨季とはほど遠い阪神村上頌樹 フォームなのか、気持ちなのかどこかがずれている

阪神対DeNA 1回表DeNA2死満塁、山本に3点適時三塁打を浴びた村上(撮影・前田充)

<DeNA5-3阪神>◇2日◇京セラドーム大阪阪神にとって、序盤の大量失点は想定外だ。それが6連戦の“頭”を任せた村上だから、なおさらだった。 山田 村上は自身の“開幕”だったことを差し引いても、昨季とはほど遠い姿だった。良い悪いのばらつきがありすぎで、佐藤輝のエラーがなければ乗っていったかもしれないが、あの1点で抑えてほしかった。ネット裏から見ていて、どこ...

【上原浩治】DeNAドラ1度会隆輝巡る攻防 初回四球与えた阪神村上頌樹は攻める気持ちが大事

阪神対DeNA 4回表DeNA無死、四球を選ぶ度会(撮影・藤尾明華)

<阪神3-5DeNA>◇2日◇京セラドーム大阪開幕3連戦で勝ち越したDeNAと、負け越した阪神の勢いの差が、そのまま勝敗に表れたような試合になった。その中でも一番分かりやすかったのが、DeNAの1番・度会を巡る攻防だった。 阪神の先発・村上は、昨年のMVP選手。プロでの活躍は、まだ昨年だけとはいえ、昨年のNO・1投手が今季、どういうピッチングをするかを注目し...