チームが求めた「控えの主将」の笑顔 国学院大・古江空知の明るさ・元気が運引き寄せ、準V導く
<明治神宮大会:明大1-0国学院大>◇大学の部決勝◇24日◇神宮24日の明治神宮大会、大学の部決勝。国学院大(東都大学)は明大(東京6大学)に0-1で惜敗し、あと1歩で悲願の初優勝を逃した。試合後、鳥山泰孝監督(47)が「古江が作って引っ張ってくれたチームなので、何とか日本一にさせてあげたかったですが…」と話すと、隣に座る古江空知主将(4年=大分商)の目から...
<明治神宮大会:明大1-0国学院大>◇大学の部決勝◇24日◇神宮24日の明治神宮大会、大学の部決勝。国学院大(東都大学)は明大(東京6大学)に0-1で惜敗し、あと1歩で悲願の初優勝を逃した。試合後、鳥山泰孝監督(47)が「古江が作って引っ張ってくれたチームなので、何とか日本一にさせてあげたかったですが…」と話すと、隣に座る古江空知主将(4年=大分商)の目から...
8月6日、開幕戦の始球式--マウンドに立つ斎藤佑樹さんを見て、胸が熱くなった。「あぁ、あの時の斎藤君だ!」。06年の春、夏の甲子園。きゃしゃな野球少年が、1試合ごとにたくましく勝ち進み、夏全国制覇する姿が頭をよぎった。そして--しなやかなフォームに、足を上げた時のための作り方。大学、プロを経てもなお、甲子園での姿をほうふつとさせた。 斎藤君を初めて取材したの...
トントントントン…午前10時。日体大のクラブハウスから、野菜を刻む音がこぼれてきた。キッチンに立っていたのは、日体大の古城隆利監督(53)。大根、ニンジン、ゴボウ、蓮根、里芋、ネギ、こんにゃく、豚肉。手際良く食材を切っていった。 スタッフ、マネージャーのために、手料理を振る舞う日体大・古城監督(撮影・保坂淑子) スタッフ、マネージャーのために、豚汁を調理する...
2年目の大学野球シーズンへ-。1月30日、日大のグラウンドで行われていた紅白戦には、懐かしい選手がマウンドに立っていた。山内翔太投手(1年=習志野)。19年春、夏の甲子園に出場し、エースの飯塚脩人投手(現早大・2年)とともに2枚看板として、センバツでは初戦、準決勝、決勝に先発し、準優勝に貢献。夏も2試合に先発した選手だ。 この日の紅白戦では、1イニング、打者...
<明治神宮大会:慶大6-4神奈川大>◇大学の部準決勝◇24日◇神宮11年ぶりに明治神宮大会に出場した神奈川大は、4強で大会を終えた。その強さの原動力は、主将・渡辺諒内野手(4年=大分商)の涙と、1つになった4年生の力だった。 慶大戦は4-4で迎えた9回裏、この回から登板した最速152キロ右腕・神野竜速(りゅうどう)投手(3年=西武台千葉)が、1死三塁からサヨ...
常総学院・大川慈英(2021年3月27日撮影) スポーツ万能のDNAは半端ではなかった。元総合格闘家の父・政則さん(53)、アトランタ五輪のバレーボール日本代表・千穂さん(50=旧姓・鳥居)を両親にもつ常総学院(茨城)の大川慈英(じぇい)投手(3年)は、2回戦の中京大中京(愛知)戦の5回から2番手で登板した。 「自分の持ち味は直球で三振を取ること。腕を振り切...
沖縄・名護から車で県道84号を北へ、約25分。本部町へ近づくと、沿道のガードレールに「祝 本部町出身初のプロ野球選手誕生! 東北楽天イーグルス 内間拓馬さん おめでとうございます」という垂れ幕を何度も目にした。昨秋、内間の楽天ドラフト4位指名と同時に結成された「内間拓馬後援会」の池宮城政章会長は「町民に夢を与えてくれました」と感慨深く言った。 本部町のガード...
昨年11月7日、日体大硬式野球部の公式YouTubeチャンネル「NITTAI BASEBALL CHANNEL」から軽妙な掛け合いが流れてきた。 「巨人から1位指名を受けた平内龍太投手、初球はスライダーでカウントをとってきました! 武藤さん、このスライダー非常にキレがありますね」 「はい、三振を奪うときのスプリットが武器ですが、スライダーでカウントをとって真...
3月-。新型コロナウイルス感染拡大の影響で卒業式を中止する大学が相次いだ。そんな中、1人の球児が兄に向けてメッセージを送った。 『お兄ちゃん、卒業おめでとう。そして、14年間お疲れ様でした!小さいころから、何をするにも一緒で、昔はよく2人で練習めっちゃしたな(笑)。大学は厳しい亜細亜大学で4年間やり通した。試合出場の機会にはあまり恵まれなかったかもしれないけ...
2019年、大学野球を取材する中で印象的なシーンがあった。 10月30日--立大対明大戦。立大1点リードの1-0で迎えた9回裏、明大の攻撃。立大のマウンドにはエース田中誠也投手(4年=大阪桐蔭)が上がった。 この1点を守りきれば、立大は勝ち点3を挙げる大事な試合。田中は、1戦目で先発完投しこの日は出番がない予定だったが、チームメートから「最後はエースの誠也さ...
第100回全国高校野球選手権大会で、うれしい再会がありました。 「メンバーに入れました!」 8月3日、甲子園見学会で声をかけてくれたのは、創志学園の背番号18、赤塚拓海選手(投手・3年)でした。 それは2年前-。同サイト内・アスレシピで、創志学園の登録外選手による補食のうどん作りを取材した時のことでした。右腕にギプスをつけて、うどん作りに参加してい...
今年も残すところあと少し。やり残したことはないだろうか…と振り返ったところ、ふと果たしていなかった約束を思い出した。 その約束とは…。 この夏、成田高(千葉)へ取材に行った時のこと。昨年12月から取り入れたという「砂場トレーニング」を見ながら、「私もやってみたいです!」と、ついついノリで口にしてしまった言葉。尾島治信監督(48)に連絡したところ、「トレーニ...
11月4日、東都大学野球秋季リーグ第8週最終週の第3回戦が神宮球場で行われ、東洋大が亜大を4-3で破り、2季連続18度目の優勝を果たした。 優勝で沸く東洋大の選手たちを、亜大選手たちは一塁側ベンチからじっと見つめていた。涙を流しながら…。 ベンチから東洋大優勝を見つめる選手たち(写真・新井賢一) 試合後、生田勉監督(51)は、「いいゲームでした。でき...
東海大菅生のグラウンドには、ひときわ大きな声でチームメートに声をかける田中幹也内野手(2年)の姿があった。素早い動きでノックを受ける。小柄ながら、その声、そのプレーは、大きなグラウンドで誰よりも大きく見えた。 今年、夏の甲子園でベスト4進出を果たした東海大菅生は、1番遊撃手で活躍した田中を主将に、新チームがスタートしていた。「準決勝で負けた翌日帰京して、...
準決勝の広陵-天理戦が終わった後、とびっきりの笑顔で引き上げてくる選手がいました。 広陵の丸山壮史君(内野手・3年)です。 9-6で迎えた9回表。1死から「天理がしつこくチャンスを作ってきた。流れを断ち切るためにも、アウトになってもいいから思い切り振り切ろうと思いました」と振り返るひと振りは、ライトスタンドへ吸い込まれていきました。 なんと、これが...
19日の第4試合、仙台育英対大阪桐蔭は、仙台育英が春夏連覇を狙う王者・大阪桐蔭を9回逆転サヨナラで下しました。 この試合を、仙台育英のOBが観戦に訪れていました。 ちょうど10年前、89回大会に出場した、仙台育英の主将・武子仁大君、鹿間哲平君、一丸翔巨君です。 「最後まであきらめない姿は、仙台育英の野球! 後輩たちが引き継いでいる姿を見て、感動...
昨年2月、八重山高校の取材に伺ったとき、歌の上手な選手と出会いました。 チームメートに促され、私の前でアカペラで歌ってくれたその選手。ワンフレーズずつで2曲。あまりの上手さにすっかり聞き惚れてしまいました。 その選手が、沖縄出身のアーティスト、BEGINのボーカル、比嘉栄昇さんの息子、舜太朗君だと知ったのは、取材が終わった後のことでした。 その後...