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日本ハム上原「内容のない投球」無傷の4勝目も猛省

日本ハム対ロッテ 日本ハム先発の上原(撮影・黒川智章)

<日本ハム5-4ロッテ>◇11日◇札幌ドーム

日本ハム上原健太投手(24)が今季6度目の先発で、無傷の4勝目。ロッテ井上に2発を浴びるなど6回6安打も、1度もリードを許さず4失点(自責3)と踏ん張った。

辛うじて手にした白星に、本人は納得がいかない様子。「軸になるボールがなかった。野手の方が5点取ってくれたので、こういう展開になってますけど、もっと打ち込まれていてもおかしくない流れだった。内容のない投球でした」と猛反省だった。

日本ハム対ロッテ 4回表ロッテ2死、細谷の打球を好捕する日本ハム上原(撮影・佐藤翔太)

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吉田輝星「充実した日々」プロ初キャンプは80点

沖縄・国頭での日本ハム2軍キャンプを終え手締めする吉田輝(後方中央)ら。同左から田中瑛、清水、1人おいて柿木、野村(撮影・江口和貴)

日本ハムのドラフト1位、吉田輝星投手(18=金足農)が23日、プロ初のキャンプを打ちあげた。

2軍キャンプ地の沖縄・国頭で2軍キャンプ最終日に参加。22日には、右前腕の軽い張りの影響で、予定されていたシート打撃での登板を回避。しかし気にするそぶりも見せず、キャッチボールや守備練習など、軽めのメニューをこなした。

練習後には手締めに加わり、約1カ月間のキャンプを充実した表情で終えた。「すごい充実した1カ月間だった。充実した日々を過ごせたなと思います」。

報道陣からキャンプでの自己採点はと問われ「初めてだったので、80点とかそのくらいですかね」と自己評価。今後に向け「出来るだけ早く1軍にあがれるように、時間をフルに使って野球をやっていきたい」と意気込んだ。

日本ハム福田(左)とのじゃんけんで勝つ吉田輝(撮影・江口和貴)
青空の下、移動する日本ハム吉田輝(撮影・江口和貴)

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楽天ブラッシュ「サダハルオー」似打法でエグい1発

個性的な構えの楽天ブラッシュ(撮影・山崎安昭)

<オープン戦:巨人3-6楽天>◇23日◇沖縄セルラー那覇

エ…エグッ! 楽天ジャバリ・ブラッシュ外野手(29=エンゼルス)が、巨人菅野から、バックスクリーン左へ飛び込む推定125メートルの先制ソロ本塁打をたたき込んだ。196センチ、106キロの新助っ人が、いきなり存在感を見せつけた。

日本球界最高峰右腕の剛球を、豪快にはじき返した。2回の第1打席。バットのヘッドを投手側に傾け、両足をピタリそろえて構える独特のフォームから、真ん中高めの151キロ直球を捉えると、スタンドのどよめきとともに、中堅左の芝生席に高々と放り込んだ。

ブラッシュ いい直球にいい変化球。すごい投手なのは知っていたよ。シンプルに、ベースの上にくるストライクを力強く振ることを考えていたんだ。

変化球への対応力も示した。3回の第2打席、巨人2番手野上のカーブを左前へ運んだ。「1打席目で真っすぐを打ったので緩い球を狙っていた。どんな球でも自分のスイングをすることが大事だと思うんだ」。

元ロッテのフリオ・フランコにも似た独特のフォームは、17年の終盤から独自に身に付けたもの。「頭のブレを抑えてバランスがよくなったんだ。フランコと同じようなフォームだとは知ってるし、サダハル・オーにも似ていると思うよ」とニヤリ。バスで球場を引き揚げる際には、早くも「JB!」と愛称で呼ぶファンの姿も。オープン戦初戦からパワーの片りんを示した楽天の新4番。今後も「JB弾」量産が見られるか。【鈴木正章】

◆ジャバリ・ブラッシュ 1989年7月4日生まれ。米領バージン諸島出身。10年ドラフト8巡目でマリナーズ入りし、15年オフにパドレスに移籍。大リーグ通算3年で123試合、打率1割8分6厘、8本塁打、22打点。196センチ、106キロ。推定年俸1億2000万円。右投げ右打ち

2回表楽天無死、左中間にソロ本塁打を放つブラッシュ(撮影・垰建太)
楽天先発森(左)とタッチを交わすブラッシュ(撮影・足立雅史)

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サファテ前進10カ月ぶり打者に投球「一番の収穫」

打撃投手を務めたデニス・サファテ(撮影・栗木一考)

ソフトバンクのデニス・サファテ投手(37)が完全復活へ前進した。23日に今キャンプで初めて打撃投手を務め、32球で安打性は3本。最速は144キロだった。打者を相手に投げるのは、昨年4月15日ロッテ戦以来。右股関節の手術からリハビリをへて、ここまでたどりついた。

「10カ月ぶりにバッターに投げられた。それが一番の収穫。気持ちよかったし、次のステップに進むことができる」と笑顔を見せた。

サファテは防球ネットを置かずに実戦に近い形で投げた。「ネットを気にして腕を振れないよりは、強い打球が体に当たった方がいい」と冗談まじりに気持ちの高ぶりを明かした。相手打者はB組で、実力者の長谷川勇也もいたが、主に若手だった。「若い選手もぼくを打って自信にしようと思っていただろう。簡単には打たせられないと、気持ちが入ったよ」。ルーキー野村大樹内野手に対しては、低め直球でバットをへし折り貫禄を見せた。

投球の中盤からは「フォークを投げると自分のフォーム、タイミングをチェックできる」と変化球も交えた。予定の30球を投げた後には、2球おかわり。「最後に納得のいく球を投げたかった」。打者に感謝の意を示し、満足した表情で練習を終えた。

ネット裏で見守った工藤監督は「投げたという事実が大事。これから徐々に上げていってもらえれば」とうなずいた。サファテは宮崎でもう1度打撃投手を務め、実戦に入っていく予定だ。残り「16」に迫る通算250セーブへ向けて、しっかりと歩みを進めた。【山本大地】

◆名球会が近い選手

日米通算2000安打、200勝、250セーブの会員資格に最も近いのが234セーブのサファテ(ソフトバンク)で、藤川(阪神)が227セーブで続く。200勝の基準では岩隈(巨人)松坂(中日)が170勝、石川(ヤクルト)田中(ヤンキース)が163勝も、30勝以上が必要。打者では中島(巨人)が1759安打で、残り241本。1722安打の栗山(西武)1711安打の坂本勇(巨人)が続いている。

デニス・サファテは30球を投げ、受けた市川友也捕手と握手(撮影・梅根麻紀)

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開幕争うソフトバンク千賀と東浜が24日OP戦登板

練習前、笑顔を見せる千賀滉大(撮影・梅根麻紀)

ソフトバンクの開幕投手を争う東浜と千賀が24日のオリックス戦にそろって登板する。

ともに宮崎滞在中では最後の登板になる見込み。初の大役を狙う東浜はブルペンで65球を投げ「内容を求める。1年間できるだけのものを作ることが大事」と話した。2年連続を目指す千賀はトレーニングで体を追い込み「自分のやりたいことをしっかりやれれば」と意気込んだ。

ブルペンに入った東浜巨は力強く投げ込む(撮影・梅根麻紀)

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広島鈴木誠也「動けていた」初盗塁で全快アピール

広島対日本ハム 4回裏広島2死一塁、盗塁を決める鈴木(撮影・黒川智章)

<練習試合:広島5-9日本ハム>◇23日◇沖縄・コザしんきんスタジアム

広島の鈴木誠也外野手が日本ハムとの練習試合で盗塁を決めた。先制打を放った直後の4回無死一、三塁。続く西川の初球に二盗を成功させた。

昨年11月に右足首のボルトを抜く抜釘手術を受けた影響で1次キャンプから一部別メニューを続けてきたが、対外試合3試合目で“今年初盗塁”。「自分でもびっくりするくらい動けていたので」と全快に近いことをアピールした。

広島対日本ハム 4回裏広島無死一、三塁、中前適時打を放つ鈴木(撮影・黒川智章)

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広島助っ人右腕ローレンス7失点も「ひとつの段階」

広島対日本ハム 6回から広島4番手で登板するローレンス(撮影・前田充)

<練習試合:広島5-9日本ハム>◇23日◇沖縄・コザしんきんスタジアム

広島のケーシー・ローレンス投手(31=マリナーズ)が来日初の対外試合登板は3回9安打7失点だった。

6回から登板し、いきなり先頭打者に三塁打を浴びると、横尾に左翼席へ運ばれた。その後も8回まで毎回安打毎回失点でデビュー登板を終えた。それでも助っ人右腕は「あまり切れがなかった。ただ、これも春先のひとつの段階」と冷静に振り返り、前を向いた。

広島対日本ハム 6回表日本ハム1死三塁、ローレンスは横尾に2点本塁打を浴びる(撮影・前田充)

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栗山監督「できていない部分が」逆転○も4失策不満

広島対日本ハム 6回に二塁打を放った清宮(右)は生還しベンチに戻るも渋い表情。左は栗山監督(撮影・黒川智章)

<練習試合:広島5-9日本ハム>◇23日◇沖縄・コザしんきんスタジアム

日本ハム栗山監督は逆転勝利にも反省の弁を残した。広島との練習試合は、4回に4点を先行されながら、終盤にひっくり返して9-5で勝利も、チームは4失策。「やるべきことができていない部分がたくさんある」。

詳細には触れなかったが、攻守で記録に表れないミスも含めて厳しく指摘。結果的に大勝も、開幕までにつぶすべき修正点を脳内で挙げていた。

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広島坂倉「ポスト丸」名乗り3番左翼で攻守に存在感

広島対日本ハム 4回裏広島無死二塁、右前打を放つ坂倉(撮影・黒川智章)

<練習試合:広島5-9日本ハム>◇23日◇沖縄・コザしんきんスタジアム

「ポスト丸」に名乗り! 広島坂倉将吾捕手(20)が23日、日本ハムとの練習試合で鈴木の先制打につながる右前打を放った。新打線で3番は空席状態。首脳陣が若き左打者たちで競わせる意向を示す中、サバイバル初戦で結果を残した。開幕まで続く3番争いに、坂倉がまずはアピールだ。

  ◇  ◇  ◇

初の大役で、坂倉はやるべきことを遂行した。4回無死二塁、ネクストサークルには主砲鈴木。「引っ張れる球を待っていた」との狙い、内角球を思い切り引っ張った。打球は一、二塁間を破り、一、三塁とチャンス拡大。4番の先制打につなげた。

「与えられたところでアピールするしかない。自分の中ではいい感じで打席に入れているし、強く振れている。とにかくアピールするしかない」

必死だった。一昨年に高卒新人野手で1軍出場も、飛躍が期待された昨年はケガもあり、つまずいた。オフにソフトバンク内川に弟子入りするなど持ち前の打力に磨きをかけた。そして今キャンプでは、東出コーチから西川、野間、安部とともに3番候補に挙げられる。

バットだけではない。本職ではない左翼の守備では4回、近藤の左翼線への打球に一直線で追い付き、強肩生かした二塁送球で打者走者を一塁に止めた。9回は左中間へのライナーをはじいたが、広瀬外野守備走塁コーチは「捕れる打球だけど、秋までの坂倉だったら届いていないかもしれない。まだ求められるものはあるけど、ある程度(外野手として)形になってきた」と目を細めた。

東出打撃コーチは今後も坂倉を3番でのテストを示唆している。チャンス拡大にも、坂倉は表情を引き締める。「試合に出たい。今はそれしかないので、アピールできたらいい。ただ、捕手としても出たい」。捕手としてのプライドをのぞかせながらも、バットで3番争いに名を刻んだ。【前原淳】

広島対日本ハム 4回裏広島無死二塁、右前打を放つ坂倉(撮影・黒川智章)
広島対日本ハム 7回表日本ハム1死一、三塁、坂倉は清宮の左飛を捕球する(撮影・前田充)

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日本ハム・ハンコック3者連続K「攻める気持ちを」

広島対日本ハム 7回から登板する日本ハム・ハンコック(撮影・前田充)

<練習試合:広島5-9日本ハム>◇23日◇沖縄・コザしんきんスタジアム

日本ハム新戦力のハンコックが、広島の野間、石原、小園を3者連続三振。

来日初登板となった17日阪神戦では、2連続長短打とボークで失点したが「気持ちの整理が出来た。今日は攻める気持ちを込めた。直球がすごく良かったので、スライダーとチェンジアップが生きた」と満足そう。「前回の試合と比べて向上出来た」と、手応えを口にした。

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日本ハム横尾3安打3打点 定位置取りへ「もっと」

広島対日本ハム 6回表日本ハム1死三塁、左越え2点本塁打を放つ横尾(撮影・黒川智章)

<練習試合:広島5-9日本ハム>◇23日◇沖縄・コザしんきんスタジアム

レギュラー取りの道は、打ちまくって切り開く。日本ハム横尾俊建内野手(25)が23日、広島との練習試合(コザしんきんスタジアム)に「5番一塁」でフル出場。

今季の実戦1号を含む5打数3安打3打点と大暴れした。「与えられたチャンスで1球1球、集中して仕留められた」と、最大の売りである打撃で首脳陣へアピールした。

待望のアーチを描いたのは、6回1死三塁の好機だった。広島ローレンスの初球、139キロのシュートをとらえて左翼席へ運んだ。「チャンスだったので打てるボールが来たら打とうと思っていた」。狙い通りの結果にも表情は引き締まったまま。7回に左前適時打、9回にも左前打を放っても浮かれない。「レギュラーをつかむには、もっとやらないといけない」。お決まりの「おにぎりポーズ」も封印した。

20日の楽天との練習試合(金武)から、3試合で11打数6安打4打点。キャンプ終盤に入り、実戦で結果も伴ってきた。「自分は自分の打撃をするだけ。周りと競争はしない」。オフは長打力アップへ取り組んでいた仲のいい石井に、惜しみなくアドバイスする姿もあった。そこに損得勘定は一切ない。ピュアな勝負師は、正々堂々と実力でポジションを勝ち取る構えだ。

横尾の本職である三塁には、層の厚い外野陣から近藤、大田、浅間が挑戦中。一塁、二塁もこなすが、最大の魅力は打撃だと自負する。「とりあえずチームで一番打ってレギュラーになる。使わざるを得ないような選手にならないと」。ここからも打ちまくって、シーズンでおにぎりを握りまくる。【木下大輔】

広島対日本ハム 6回表日本ハム1死三塁、本塁打を放ち川名コーチとタッチする横尾(撮影・黒川智章)

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日本ハム郡拓也が昇格御礼適時打&3回無失点リード

日本ハム郡拓也(2018年12月17日撮影)

<練習試合:広島5-9日本ハム>◇23日◇沖縄・コザしんきんスタジアム

日本ハムの3年目捕手の郡拓也が“昇格御礼打”を放った。

7回の守備から途中出場。9回2死三塁では左中間を破る適時三塁打。マスクをかぶった終盤3イニングも無失点に抑えた。帰京した2軍を離れ、このまま1軍キャンプに最後まで同行予定で「捕手としてしっかり守れて、自分の積極性も出せれば。このチャンスをつかみたい」と話した。

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巨人菅野“超速球”の片りん 浅村がすごみを証言

巨人対楽天 1回表楽天2死、菅野は浅村を遊飛に打ち取る(撮影・足立雅史)

<オープン戦:巨人3-6楽天>◇23日◇沖縄セルラー那覇

巨人菅野智之投手(29)が「19年版速球」の片りんを披露した。オープン戦開幕の23日、楽天戦(沖縄セルラースタジアム那覇)に先発。2回2安打2失点も、最速151キロをマークした。全41球のうち、20球を投げ込んだ直球の平均球速は148キロ。昨季の最終登板でノーヒットノーランを達成したクライマックスシリーズ(CS)ヤクルト戦より格段にスピードアップした“超速球”が武器に加わる。

  ◇  ◇  ◇

ちゅうちょはなかった。1回2死、楽天浅村への初球。菅野は初コンビの炭谷のサインにうなずくと、膝元の内角いっぱいに150キロの速球を差し込んだ。「あの打席は、ある程度狙ったところに投げられた」と昨季3割30本100打点を記録した強打者を圧倒した。最後は内角のスライダーで体勢を崩させて遊飛。打席に立った浅村の「速さも感じましたが、制球がすごかったです」という証言がすごみを物語っていた。

「直球」ではない「速球」に独特の思考を持っている。「僕の感覚としては、ストレートは『一番球速が速い変化球』だと思っている。フォーシームも、全く同じ軌道のボールはない。意図しなくても、微妙に変化はしている」。球界屈指の変化球と制球力を武器に相手打者をなぎ倒してきた。さらなるスケールアップの過程の中で、最強の球種として、頭の中には同じ軌道が2度とない「速球」がある。

今季初実戦は「ストレートを中心にこのキャンプは磨いてきたつもりなので、どこまで通用するか」とテーマを設定。2回の楽天ブラッシュには、151キロが、やや中へ高く入り、左中間席に運ばれた。「少し、意気込みすぎた。自分をコントロールできなかった」と今季初実戦マウンドで気持ちの力みが出た。それでも150キロ超えを4球も計測した。「ノーノー」を達成した、昨季CSヤクルト戦の速球の平均球速は144キロ。開幕前の現時点で、昨季からの上積みを明確な数字で示した。

あぶり出た課題は大勢に影響ない。「ちょっと体が軽すぎる部分がある。投げ込んで、もう1回体を張らして、自分の感覚を呼び戻したい」と今後の道筋を明確にした。次回登板は3月2日からのオープン戦ヤクルト2連戦(東京ドーム)が有力。「後ろ向きなことは一切ない。ただ、もう1回これを繰り返すようでは話にならない。しっかり修正します」。目線を上げて、自信と責任を入り交じらせた。【桑原幹久】

◆菅野の昨季CSヤクルト戦・速球VTR 序盤は140キロ台前半の遅い球で組み立てた。勝負どころの山田哲、バレンティンにも最速149キロだった。2戦連続で中4日での登板ということもあったが、150キロを超える直球はなかった。主に変化球をコーナーに制球。ヤクルト打線に的を絞らせず、CSでは史上初のノーヒットノーランを達成した。

巨人対楽天 2回表楽天無死、ブラッシュ(右)にソロ本塁打を浴びた菅野はうつむきボールを見つめる(撮影・垰建太)

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珍事!西武6イニング連続併殺は2リーグ制後3度

西武対ロッテ 1回表ロッテ1死一、二塁、併殺打に倒れる清田。一塁手山川(撮影・河野匠)

<練習試合:西武2-4ロッテ>◇23日◇高知春野総合運動公園野球場

少し気の早い春の珍事だった。西武が23日、高知・春野での練習試合ロッテ戦で6併殺を奪った。

立ち上がりに2失点した先発本田が、ロッテ清田を二ゴロで併殺打に仕留めて始まった。佐野、田村と続く3人で、それぞれ2個ずつ併殺を奪って6イニング連続。辻発彦監督(60)も「6回? すごいな。投手がゴロを打たせたことはいいこと」と評価した。

強風が吹く上空の影響を受けることなく、黒土の上を打球が転がった。2番手佐野はコースで打ち取る。「ゴロになるゾーンを意識して投げた。低めやインコース」。5回から登板した田村は、新球シュートがさえ「秋から取り組んできたボールでゲッツーをとれた。うまく芯をずらせたことは自信になる」。中村奨を遊ゴロ、田村を三ゴロに引っかけさせた。

ピンチを背負い奮闘する投手陣を、鉄壁内野陣が後方支援した。先発は二塁外崎、三塁中村、遊撃源田。6回から二塁に新人の山野辺翔(24=三菱自動車岡崎)三塁に佐藤龍世(22=富士大)遊撃に山田が入っても崩れない。公式戦で6イニング連続併殺は、2リーグ制後3度しかない珍事。同監督は「打たれるのは仕方がない。大量失点にならないように、低めに投げてゴロを打たせれば、あれだけの併殺が生まれる」と振り返った。【栗田成芳】

西武対ロッテ 試合後のミーティングで険しい表情を見せる西武辻監督(後方)(撮影・河野匠)

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ロッテ藤原スーパー補殺!緩慢動きで山川走らせ刺す

西武対ロッテ 3回裏西武2死一、二塁、森の中前適時打で三塁に向かった一塁走者の山川を刺す藤原(撮影・河野匠)

<練習試合:西武2-4ロッテ>◇23日◇高知春野総合運動公園野球場

狩人のように刺した。ロッテのドラフト1位藤原恭大外野手(18=大阪桐蔭)が23日、高知・春野で行われた西武との練習試合に「2番中堅」で先発出場。

2点リードの3回2死一、二塁の守備で、中堅から三塁へレーザービームを繰り出した。制球力の備わった強肩に、一塁走者の山川を三塁まで走らせる頭脳プレーをミックスし反撃の芽を摘んだ。打撃でも1打数1安打2四球と3打席全出塁。本格化する外野手争いで強烈な印象を残した。

  ◇  ◇  ◇

したたかにワナを仕掛けた。中堅を守る藤原は、一塁走者山川の呼吸を探った。3回2死一、二塁。打者森の打球は投手の足元を抜けて二遊間を破ると、中途半端な勢いで中前へと転がってきた。「走ってくれるといいなぁ」。回り込むように打球への走路を取ると猛チャージをかけず、あえて速度を緩めた。山川は巨体を揺らし、二塁を蹴ろうとしていた。「ゆっくり走れば、いけるかな」。標的に緩慢な動きを見せ、三塁へと向かわせた。

誘い出すと、あとは仕留めるだけだった。ボールを握るや、ステップを踏んで思い切り左腕を振り抜いた。鋭い送球はワンバウンドで三塁手のミットに収まり、タッチアウト。悔しさをにじませて立ちつくす山川を、射抜いた。「(走者を)見ながら追いかけて、いけるかなと思ったんです」。エサをまき、走らせ、刺す。狩りのような守備で、反撃を1点に抑えこんだ。

サバイバルで生き残る武器を示した。新人離れした守備に「中学時代からああいうことはやっていたんで」と野球偏差値の高さをにじませた。今回の高知遠征では清田、鈴木が合流。25日からの宮崎遠征では角中や荻野も合流する見込みで、外野手争いは厳しくなる。「より一層、層が厚くなってきた。しっかりやらないといけない」と受け止め「打てない時に、守備や走塁をしっかりやれば生き残れるかなと思います」とストロングポイントをかみしめた。

たくましい姿に井口監督の言葉もはずんだ。守備だけでなく、第1、2打席と連続で四球を選び、第3打席では西武田村の代わりばなの初球を逃さず右前打。1回にはスタートよくランエンドヒットを完成させ、先制ホームを踏んだ。思い切りのいいプレーに「いい刺激を受けて、日に日に成長している。積極的に走ろうという姿もあるし、どこまで食い込んできてくれるか」と期待を込めた。

証明した走攻守のポテンシャル。熱を帯びていく定位置争いで、3球団競合のドラ1が開幕1軍の座を仕留める。【島根純】

◆ロッテの定位置争い

外野は角中、荻野はほぼ当確ランプがともる。残り1枠を岡、菅野、加藤、清田、そして藤原が争う激戦。内野も各ポジションで競争がある。三塁は日本ハムから移籍のレアードが有力。昨季、同ポジションで全試合に出場した鈴木も定位置を譲る気はない。安田は、課題の確実性を上げることが不可欠になりそう。遊撃は、昨年全試合出場した藤岡が右膝を痛めて2軍調整中。平沢は打撃と守備の両面での成長が望まれる。

西武対ロッテ 3回裏西武2死一、二塁、森の中前適時打で三塁に向かった一塁走者の山川を刺した藤原(左)は鈴木(手前)らナインに迎えられる(撮影・河野匠)

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日本ハム有原3回無安打手応え 開幕へ細部の詰めへ

広島対日本ハム 広島戦に先発する日本ハム有原(撮影・前田充)

<練習試合:広島5-9日本ハム>◇23日◇沖縄・コザしんきんスタジアム

日本ハム有原航平投手(26)が先発し、主力を並べた広島打線を相手に3回無安打無失点と盤石な調整ぶりを示した。「前回より確実にいい状態になっている」。1回1安打(1本塁打)1失点だった17日阪神戦に続く2度目の実戦マウンドは、開幕へ向けて手応えを深めるものだった。

初回は先頭打者の田中を失策で出塁させたが、2番菊地は見逃し三振、3番坂倉は遊ゴロ、4番鈴木は左飛に抑えた。

2回は5番西川を二ゴロ、6番長野には、ボール球となったがこの日の最速151キロもマークして最後は二ゴロ。7番メヒアは三ゴロで3者凡退。

3回は8番野間を二飛、9番会沢を二ゴロ、1番田中を空振り三振に仕留めた。

3回で投げた球数は29。直球の力強さは、カットボールやツーシーム、フォークなどの変化球も、より効果的にさせていた。「投げたいボールが投げられた。まだ低めに投げられていない部分もあるけど、コースはある程度投げられた」。ストライクゾーンの中で勝負しても打ち損じを誘発できる。カウントが整えば三振も奪える。14年ドラフトで4球団が競合したポテンシャルの高さは、やはり別格だ。

反省点として挙げたのは、初回1死一塁で3番坂倉を迎えた場面だった。カウント2-1からの4球目、144キロのツーシームを引っかけさせて二ゴロに抑えたが、一塁走者の田中がスタートを切っていたため併殺打にはならなかった。「あのボールを、もっと早く投げられていたら」。初球から2球連続でボール球となり、カウントを悪くした。ストライクゾーンで勝負せざるを得ない=ランエンドヒットを仕掛けやすい状況を作ったことが反省点だ。

投げているボールが申し分ないからこそ、ここからは細かい部分を詰めていく作業に入る。昨季は右肩痛で出遅れたが、今季は順調に調整が進んでいる。【木下大輔】

広島対日本ハム 1回裏広島2死一塁、鈴木を左飛に抑える有原(撮影・黒川智章)

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広島メヒア弾「いいアピールに」安部、堂林と三塁争い

広島対日本ハム 4回裏広島2死二塁、左越え2点本塁打を放つメヒア(撮影・黒川智章)

<練習試合:広島-日本ハム>◇23日◇沖縄・コザしんきんスタジアム

「7番三塁」で先発出場の広島メヒア内野手が左中間に豪快弾をたたき込み、三塁争いに参戦だ。

三塁守備に不安を残し、昨季1軍での守備は一塁のみだった。久しぶりの三塁での先発で、対外試合2本目の本塁打。三塁最有力の安部はインフルエンザから復帰したばかりで、堂林は実戦で結果を残せていない。

「いいアピールになった。三塁で勝負したい」。ライバルが出遅れる中、好印象を残した。

広島対日本ハム 4回裏広島2死二塁、左越え2点本塁打を放ちナインに出迎えられるメヒア(中央)(撮影・黒川智章)

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ソフトバンク上林が全体練習復帰「体のキレがない」

1軍練習に合流しフリー打撃で快音を響かせる上林誠知(撮影・栗木一考)

右臀部(でんぶ)付近の張りで別メニュー調整が続いていたソフトバンク上林誠知外野手が全体練習に復帰した。

守備練習やフリー打撃などフルメニューをこなし、「外でできたので良かった。怖さはありましたが、大丈夫。体のキレがないですね」と話した。24日のオリックス戦にも出場し、1~2打席に立つ予定だ。

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巨人炭谷、菅野と初バッテリーで実戦から収穫も

巨人対楽天 2回表楽天2死一、二塁、菅野(左)はマウンドに駆け寄った炭谷に声をかけられる(撮影・山崎安昭)

<オープン戦:巨人3-6楽天>◇23日◇沖縄セルラー那覇

西武からFA加入した巨人炭谷銀仁朗捕手が、菅野との初バッテリーで手応えを示した。

2回までだったが「少ないイニングの中でやりたいことはできました。智之でも、シュート回転すればつかまることが確認できた。抑えてばかりじゃ、ピンチの時にどうやっていいか分からない。いいことばかりじゃいけない」と実戦から得た収穫を口にした。

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新顔通信、広島・中日・阪神キャンプ企画特集まとめ

プロ野球12球団は、宮崎や沖縄などでキャンプインした。中日根尾や日本ハム吉田輝星ら昨夏甲子園を沸かせたルーキーに、巨人丸や楽天浅村ら移籍選手の新しい船出など話題満載の春。各クールごとに目立った新加入選手をピックアップする「新顔通信」、球団別では広島の強さを数値化した「カープ観測」、中日の注目ルーキー根尾を毎日をお届けする「根尾日記」、阪神注目選手の熱き思いに迫る「オレがヤル」、選手や監督のある1日に焦点を絞った「密着」のキャンプ企画を特集します。

キャンプ初日に松坂(手前)にあいさつする根尾(奥)(2019年2月1日)

新顔通信

広島 カープ観測

中日 根尾日記

中日 おっさん記者伊東が聞く

阪神 オレがヤル

阪神 密着

キャンプ初日、笑顔で練習を見る矢野監督(2019年2月1日)

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日本ハム王柏融が7連続安打「練習試合に過ぎない」

広島対日本ハム 6回表日本ハム無死、右中間に三塁打を放つ王柏融(撮影・黒川智章)

<練習試合:広島5-9日本ハム>◇23日◇沖縄・コザしんきんスタジアム

日本ハム王柏融外野手がキャンプ中の実戦での連続安打を「7」に伸ばした。広島戦では、初回に二塁への内野安打、6回に右翼線への三塁打と2安打。

出場7試合で16打数10安打、打率6割2分5厘も「1つの練習試合に過ぎない。開幕に合わせて調子を持っていければ」と冷静だった。

広島対日本ハム 6回表日本ハム無死、右中間へ三塁打を放ち三塁へ滑り込む王(撮影・前田充)

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中日伊東ヘッド 先発加藤のリード面に辛口コメント

中日対DeNA 4回表DeNA無死一塁、加藤は大和の二盗を阻止する(撮影・前岡正明)

<オープン戦:中日4-8DeNA>◇23日◇沖縄・北谷

中日5年目の加藤匠馬捕手がオープン戦初戦でスタメンマスクを被った。

初回、4回に自慢の強肩で二盗を阻止。5回には中前タイムリーを放ち、攻守でアピールした。「いいところもあったけど、チームが勝てなかった。悔しい」とリード面で貢献できなかったことを反省。

伊東ヘッドコーチは「点の取られ方が悪い。今のうちにミスして、次戦で修正力を見ていきたい」と辛口コメントを残した。

中日対DeNA 4回、ベンチで加藤(左)と話す与田監督(撮影・前岡正明)

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阪神マルテ応援歌お披露目にニッコリ「好きです」

ヤクルト対阪神 1回表阪神2死、中飛に打ち取られ、筒井コーチ(右)に向けて苦笑いするマルテ(撮影・狩俣裕三)

<オープン戦:ヤクルト8-3阪神>◇23日◇ANA BALLPARK浦添

新外国人マルテ、ナバーロ、糸原健斗、陽川尚将の阪神4選手の応援歌が新しく作られた。

23日にお披露目となり、浦添では新曲のラッパ音が響いた。マルテは安打こそ出なかったが「(応援歌は)良かったです。好きです」とニッコリ。音楽に気分を乗せて打席で結果を残していく。

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矢野監督が褒めた新人木浪、近本の9回の粘りとは

ヤクルト対阪神 試合終了直後、木浪聖也(手前)に声をかける近本光司(撮影・上山淳一)

<オープン戦:ヤクルト8-3阪神>◇23日◇ANA BALLPARK浦添

阪神ドラフト3位の木浪聖也内野手(24=ホンダ)と、同1位の近本光司外野手(24=大阪ガス)が“ネバーギブアップの虎”を体現した。

ともにオープン戦初出場のヤクルト戦。途中出場で巡ってきた5点を追う9回の第2打席でヒット競演し、開幕戦で戦うツバメ軍団に爪痕を残した。

まずは先頭糸原が倒れた1死から木浪が、左中間突破の二塁打。カウント1-2と追い込まれたが、渾身(こんしん)の一撃で大下のカーブをとらえた。「(大差なので)走者をためようと。1打席目がダメだったので2打席目に集中しました」。

続く大山が倒れて2死となったが、近本も試合を終わらせなかった。「何点差がつこうと最後の打者にならないことが大事なので」。2-2から大下のフォークに食らいつき、泥臭いゴロで一、二塁間を破った。さらに続く板山の打席で二塁も陥れるなど(大差のため盗塁は記録されず)、自慢の快足も見せつけた。

結果的に無得点に終わったが、矢野監督は自ら9回の攻撃の話題を持ち出して絶賛した。「木浪と近本が追い込まれてから何とか対応して打った。最後あの点差の展開の中で、ああいうふうに粘っていけるのはすごく大事なこと」。初回以外は完全な相手ペース。だが簡単に終わらず、2人の実戦派新人が2人がいることを印象づけた意義は大きい。もちろん同僚野手には最高の刺激をプレゼントだ。

木浪は縦じまデビューから実戦全6試合で安打を放ち、打率を4割6分7厘に上げた。近本も6試合中4試合でヒットを放ち、打率3割1分3厘と好調だ。ともに開幕1軍へまたまた大前進。一気にレギュラーを奪う勢いだ。【松井清員】

ヤクルト対阪神 9回表阪神1死、木浪聖也は左に二塁打を放ち笑顔を見せる(撮影・上山淳一)
9回表阪神2死二塁、近本は右前打を放つ(撮影・加藤哉)

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吉田輝星「充実した日々過ごせた」春季キャンプ総括

沖縄・国頭での日本ハム2軍キャンプを終え手締めする吉田輝(後方中央)ら。同左から田中瑛、清水、1人おいて柿木、野村(撮影・江口和貴)

日本ハムのドラフト1位、吉田輝星投手(18=金足農)が23日、プロ初の春季キャンプを打ち上げた。

22日に右前腕の軽い張りを訴え、シート打撃での登板を回避。しかし気にするそぶりも見せず、キャッチボールや守備練習を行い「充実した日々を過ごせたなと思います」と総括した。1カ月を振り返る。

◇   ◇   ◇

南国の地で迷っていた。「プロに入って(投球の)全体をしっかりまとめないといけないなと思った。周りの先輩たちがいろんな変化球を持っていたりして、自分もこれがあればいいなとか」。昨夏の甲子園を沸かせた最速152キロの直球。自信をもってきた武器だけではプロでは通用しないと、薄々感じていた。

首脳陣やキャンプ地を訪れた解説者から直球の重要性を説かれ、迷いは消えた。「自分の大事なもの、直球を磨いていかないといけないなと、あらためて思った。気持ちがしっかり決まった」。

秋田出身の青年は、人生で初めて訪れた沖縄の澄んだ空気を吸って、力としていた。「休日とか、練習終わりとか、暖かい日は海に行ったりしてました。楽しかったです。海でぼーっとしたり、いいリフレッシュになったなと思う」。常に周囲の目の中にあって、変わらなかったスケールの大きさと純朴さ。この先も、自分の大きな助けになるはずだ。

キャンプを通しての自己採点を問われ「初めてだったので、80点とかそのくらいですかね」とすこし照れくさそうに言った。「しっかり実戦形式で結果を出して、1軍にできるだけ早く上がって、チームの優勝に貢献できるようにしたいと思う」。シーズンがますます楽しみになる助走を終えた。【山崎純一】

キャッチボールする日本ハム吉田輝(撮影・江口和貴)

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矢野監督「結局は決め球もう1個」6失点才木に助言

ヤクルト対阪神 4回裏に3失点した才木浩人は汗をふきながら引き揚げる(撮影・上山淳一)

<オープン戦:ヤクルト8-3阪神>◇23日◇ANA BALLPARK浦添

開幕ローテーションを狙う阪神才木浩人投手がオープン戦の開幕投手を務めたが、精彩を欠いた。

2回に2点、3回に1点を失い、トドメは4回無死一塁だ。代打広岡に3-1からの5球目速球を狙い打ちされ、2ランを被弾。この日は4回9安打6失点だった。「フォークの精度がすごく悪かった」と反省。矢野監督は「結局は決め球。もう1個、何か、変化球の決め球というか、打者に何か意識させられる精度、キレが必要ちゃうかな」と指摘した。

ヤクルト対阪神 4回裏を終え、ベンチで渋い表情を見せる才木(右)。左は坂本(撮影・狩俣裕三)

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柳田全快19発「空気がいい」柵越え率4割3分2厘

1軍練習に合流しフリー打撃で快音を響かせる柳田(撮影・栗木一考)

心配ご無用だ! 右太もも裏を痛めていたソフトバンク柳田悠岐外野手(30)が23日に全快のフリー打撃を披露した。9日ぶりに全体練習に合流し、44スイングで柵越え打を19本放った。オープン戦初戦となる24日のオリックス戦(宮崎アイビー)に出場予定。リーグV奪回と3年連続日本一を目指し、初陣に臨む。

   ◇   ◇   ◇   

宮崎の晴れた空に、次々と放物線が描かれた。柳田は快気祝いとばかりにアーチを連発した。右太もも裏を痛めた14日以来、チーム本隊に合流。フリー打撃では、44スイングで3連発を含む19発。柵越え率は実に4割3分2厘という驚異的な打棒で万全ぶりをアピールした。「(外は)空気がいい。体は結構、元気やなと思いました。今日はボールが飛びましたね。飛ぶボール」と柳田節も絶好調。周囲の不安をかき消した。

全体練習に復帰したばかりだが、オープン戦初戦となる24日のオリックス戦にも出場する。チームにとって今季初の対外試合。柳田は「体は大丈夫。スターティングラインアップの発表を待つだけです」と自らにゴーサインを出した。守備に就くかは当日の判断になるが、1~2打席に立つ予定だ。紅白戦は出場がなく、柳田にとっては初実戦となる。この日の打撃は好調だったが「試合になったら別のもの。試合に入っていく中で、どうしたらいいか考えたい」と気持ちも実戦モードに切り替えた。

離脱期間中も無駄にしなかった。通常の打撃マシンとは違い、山なりのスローボールを投じるマシンを打ち込んだ。「自分の形を意識しながら打っている。ティーだとボールが横から来るけど、前から来るボールではなかなかこういう練習はできない」。体の動く範囲で工夫しながら打ち、バットを鈍らせることをしなかった。柳田の前向きな気持ちが、復帰後即の快音を呼んだのだろう。

主砲の元気な姿に工藤監督も「打つのが楽しそうで良かった」と安心した。「せっかく宮崎で過ごさせてもらっている。みなさんに見ていただいて、今年のホークスは大丈夫と思ってもらえるように」と柳田を含め、主力を総動員して初陣に臨む構えだ。リーグV奪回と3年連続日本一へ。チームとともに、柳田も19年の第1歩を歩み出す。【山本大地】

通常メニューに参加し、外野を走る柳田(右端)(撮影・梅根麻紀)

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「柿木だと思う…いびきうるさくて」/吉田輝星語録

宿舎出発前、荷物の積み込みのため先輩選手を待つ、右から日本ハム吉田輝、野村、柿木(撮影・江口和貴)

日本ハム吉田輝星投手(18=金足農)が23日、沖縄・国頭での春季2軍キャンプを終えた。コメントで初体験したキャンプを振り返る。

「暖かいです。(海も)きれいですね。野球に集中できるように早めに寝て、生活リズムを崩さないように。23時には寝るようにしたい」(1月31日、キャンプインを前に)

「多分、柿木だと思うんですけど、いびきがうるさくて1度、起きました」(2月1日、同部屋の同期右腕のエピソードを披露してキャンプイン)

「お客さんが見ていることで、調子が良ければ『どんどん見てくれ』となるけど、そういう気持ちになれていない」(2日、初ブルペンの自己採点は50点)

「部屋が一緒で勢いついて、三線も一緒。また勢いづけられればと思います」(4日、キャンプ初の休日で三線に挑戦。勇翔寮でも部屋を引き継いだダルビッシュ、大谷も行った出世イベントに笑顔)

「10日にピッチングがあるので、走って、晴れていれば海を見たり、ゆっくりしたいなと思います」(8日、第2クール最終日に休日の過ごし方を思案)

「心を折れればいいなと思います」(10日、翌日に控えたフリー打撃登板で対戦するドラフト2位野村に対して気合十分)

「ボール球が多かったので負けですね。(自分の心が)折れそうになりました」(11日、野村相手に25球中14球がボール球。“返り討ち”となったフリー打撃登板を振り返って)

「Tシャツ姿が、かっこよくなったと思います。アスリートじゃなかったら日焼けサロンに行って、ムキムキになったりしたいなと思っていた」(12日、ウエートトレーニング終わりに成果と思わぬ願望を披露)

「あの時はボロボロだったので、今回はしっかり抑えたいと思う」(14日、国頭での紅白戦でドラフト5位柿木と先発対決が決定。甲子園決勝の再現に意気込む)

「あの球は指にかかって低めにいったので良かったなと思います。キャンプで一番いい球だったと思います」(16日、紅白戦で先発し、1回1安打1失点。大田に1発を浴びるも鶴岡を外角低め145キロの直球で空振り三振に取った1球に手応え)

「変化球がダメであればどんどん直球をという考えだったんですけど、プロに入って全体をしっかりまとめないといけないなという考えになった」(18日、キャンプ終盤、プロの投手として意識の変化を吐露)

「ポジティブにとらえて、何日間か休める機会をもらったので、次に投げる時はバンバンいけるようにしていきたい」(22日、右前腕の軽い張りでシート打撃登板を回避も前向き)

「初めてだったので、80点とかそのくらいですかね」(23日、大きな故障はなく打ち上げたプロ初のキャンプを自己採点)

日本ハム福田(左)とのじゃんけんで勝つ吉田輝(撮影・江口和貴)

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バンデンハーク捕手座らせ22球「開幕に間に合う」

ソフトバンク・バンデンハーク投手が第1クール以来のブルペン投球を行った。

腰の張りで調整が遅れていたが、捕手を座らせて22球を投じた。「うれしいですね。(力は)30%くらい。軽く投げたけど、徐々に良くなってきているね。開幕には間に合うと思います」と笑顔で話した。

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DeNA神里が1発含む2安打 ラミレス監督ご満悦

9回表DeNA1死二塁、神里はバックスクリーンに2点本塁打を放つ(撮影・前岡正明)

<オープン戦:中日4-8DeNA>◇23日◇沖縄・北谷

沖縄出身のDeNA神里和毅外野手が、豪快な1発を放った。2点リードの9回1死二塁からバックスクリーン左へ1号2ラン。4打数2安打2打点と存在感を示した。

「シーズンでも戦う相手から打てたことは良かった」と振り返った。ラミレス監督は「状態がいい」と目を細めた。

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阪神メッセンジャー、フリー打撃34振り柵越え2発

打撃練習で柵越えをするランディ・メッセンジャー(撮影・奥田泰也)

阪神のランディ・メッセンジャー投手は“19年虎投1号”に納得顔だ。宜野座残留組練習に参加し、先発陣用のフリー打撃では34スイングで柵越え2発。

最初にオーバーフェンスを決め「みんな疲れている中で楽しめたよ。打つことも仕事の1つ。ちょっとでも打って自分を助けられるようにしたい」と満足げだった。

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