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ヤクルト午後1時すぎに練習終了 選手から驚きの声

ヤクルト小川監督(18年11月23日撮影)

ヤクルトの浦添キャンプ全体練習が15日、今シーズン最短の午後1時10分に終了した。

14日に降った雨の影響でグラウンドがぬかるんでおり、さらに午後から雨予報だったため急きょスケジュールを変更。ゲームノックやシートノックは行わず、室内練習場でのフリー打撃のみで終了した。何も知らされていなかった選手たちは「練習、終了です!」の声が響くと、驚きの声を上げた。

普段は午前8時半の早出練習から始まり、夜間練習が終わって若手選手が帰るのは午後7時ごろと真っ暗になってから。16、17日に連続して練習試合が組まれていることもあり、小川淳司監督は「たまには、いいじゃないかなと。ちょうどキャンプも真ん中だし、総合的に判断しました。これを、明日以降の活力にしてほしい」と話した。

巨人沢村9K奪三振ショー!カットでバットへし折る

シート打撃に登板する巨人沢村(撮影・山崎安昭)

巨人の「シーサー」をつかみ取る。沖縄2次キャンプ3日目の15日、守護神候補の沢村拓一投手(30)がシート打撃に登板し、春季キャンプで初めて打者と対戦した。打者18人に1安打2四球9奪三振にも、走者二塁、カウント2-2の投手有利な設定に「感覚は悪くないですけど、1回しか投げてないので、何とも言えない」と控えめ。それでも、沖縄で家庭の守り神として家の屋根などに飾られるシーサーのごとく、力強く35球を投じ順調な調整ぶりをアピールした。

鋭い牙をといだ。先頭小林への2球目。外角低めのカットボールで、芯を外したバットを折った。150キロ超えの直球、スプリットへの依存脱却へ、昨季は使用頻度の少ないスライダー、カットボールの精度向上に努める。この日も2球種合わせて12球を投じ、反応を確認。「意図して投げきれない球もありますし、実戦の中で増やしていけたら」と発展途上ながら、進歩も実感した。

17年は右肩痛などで1軍登板なしも、昨季はチーム最多の49試合に登板。一方で1勝6敗、防御率4・64と絶対的な信頼はつかめなかった。原監督から先発転向も打診されたが、リリーフ専念を直訴。リーグワーストのチーム28セーブと課題の救援陣の立て直しへ、思いは人一倍強い。

16年セーブ王の投球に原監督は「非常によく映りましたね」と納得顔。新加入のライアン・クック(31=マリナーズ)も有力候補だが「ペナントレースは長い。仮に最初は違った形でも、いいコンディションでいてくれるというのは大事なこと」と備えあれば憂いなしだ。沖縄の地で進化する沢村が、9回を守りきる。【桑原幹久】

シート打撃で沢村(中央)にバットを折られ苦笑いの小林(左)。捕手阿部(撮影・垰建太)

新顔通信、広島・中日・阪神キャンプ企画特集まとめ

プロ野球12球団は、宮崎や沖縄などでキャンプインした。中日根尾や日本ハム吉田輝星ら昨夏甲子園を沸かせたルーキーに、巨人丸や楽天浅村ら移籍選手の新しい船出など話題満載の春。各クールごとに目立った新加入選手をピックアップする「新顔通信」、球団別では広島の強さを数値化した「カープ観測」、中日の注目ルーキー根尾を毎日をお届けする「根尾日記」、阪神注目選手の熱き思いに迫る「オレがヤル」、選手や監督のある1日に焦点を絞った「密着」のキャンプ企画を特集します。

キャンプ初日に松坂(手前)にあいさつする根尾(奥)(2019年2月1日)

新顔通信

広島 カープ観測

中日 根尾日記

中日 おっさん記者伊東が聞く

阪神 オレがヤル

阪神 密着

キャンプ初日、笑顔で練習を見る矢野監督(2019年2月1日)

原監督が1球の集中力求め2-2から実戦形式

シート打撃に登板した巨人吉川光(撮影・山崎安昭)

巨人吉川光夫投手、沢村拓一投手らが登板した1カ所バッティングは、カウント2-2で走者を背負った場面から開始した。

原監督は「ピッチャーは決め球の部分もある」と、投手、打者ともに1球への集中力を求めた。

宮崎での紅白戦3試合は投手がサインを出す形だったが、この日は捕手がサインを出してリード。16日の初の対外試合(韓国・サムスン戦)に向け「今現状の中での力試し」と期待した。

フリー打撃の合間に大城(左)を指導する原監督(撮影・垰建太)

昂也の分まで!広島床田が18日のKIA戦で先発へ

ブルペンで投げ込む広島床田(撮影・前田充)

広島3年目の左腕床田寛樹が“開幕投手”に指名された。初の対外試合となる18日韓国・KIAとの練習試合に先発し、3イニング程度投げる。

17年の左肘手術から復帰途上で、先発ローテ入りをアピールする。同期入団で同じ左腕・高橋昂也の左肘手術が発表され、ライバルの分まで奮闘したい思いは強い。「あいつにはLINEを入れました。分かっていても(リハビリは)長いんで」と話した。

ブルペンで投げ込む広島床田(撮影・前田充)
投球練習中、言葉を交わす広島床田(右)と佐々岡コーチ(撮影・前田充)

松坂復帰は5月以降か キャッチボール再開3月以降

中日松坂(2019年2月11日撮影)

「平成の怪物」のシーズン登板が、平成ではなく新元号下になりそうだ。中日与田剛監督(53)が15日、ファンとの接触で右肩の炎症を起こしている中日松坂大輔投手(38)のキャッチボール再開が3月以降になることを明言した。

「(2月中の再開は)まあ、ないでしょう。炎症が引くまで、自分の経験で言っても1週間や10日でさっと引くことはない」。キャッチボール再開が3月にずれ込めば、開幕どころか4月中の1軍復帰は極めて難しい状況だ。

松坂は右肩を痛め、セカンドオピニオンでの検査、治療のため13日に沖縄を離れ、14、15日と県外で再検査を受けた。しかし、この日は沖縄に戻れず、沖縄入りは16日夕。再度の沖縄入り後に与田監督ら球団首脳に症状を報告するという。

西山球団代表は「明日(16日)、松坂君と話をして一番いい方法が何か考える。どちらにせよ、復帰しても同じメニューはこなせない」。キャンプに同行しながらリハビリを続けるか、沖縄県外に場所を移して治療を並行させるかは16日以降の判断となる。

昨年は1月末の入団テストに合わせ、肩を作った松坂。キャンプイン2日目にブルペンに入るなど、精力的に動き、開幕直後の4月5日の巨人戦で先発した。今年はスロー調整を掲げ、キャンプインしたが、まさかのつまずき。平成の球界をリードしたレジェンドのシーズン初登板は、平成の元号が幕を下ろした後になるとみられる。【伊東大介】

巨人高橋あふれる向上心 先輩の助言吸収/新顔通信

シート打撃に登板する巨人高橋(撮影・山崎安昭)

<巨人新顔通信>

ドラフト1位の高橋優貴投手(22=八戸学院大)が、あふれる向上心で着実に成長を続ける。

沖縄2次キャンプ3日目の15日、2度目のシート打撃に登板。ランナー一塁、全球ヒットエンドランの想定で打者20人と対戦。課題のクイックモーションで31球を投じ「違和感はなかったですが、実戦ではけん制をしたり、間をとったりしなきゃいけない」と試合との違いを明確にした。

先輩たちからの助言も吸収し、シート打撃後に球場内のブルペンで約20球の投げ込みを敢行。「クイックをもう少し早くした方がいいよとか、アドバイスももらいました。いろんなことが勉強。試合になるといろんな状況が出てくると思うので、勉強していい方向に持っていけたらなと思います」と、より高みを目指す。

シート打撃で巨人高橋(中央)は丸(後方)から空振り三振を奪い笑顔を見せる(撮影・垰建太)

ヤクルト広岡2発7打点 先輩岡本の成長曲線たどる

練習試合ヤクルト対KIA 5回裏ヤクルト2死満塁、場外満塁本塁打を放つ広岡(撮影・狩俣裕三)

これ以上ないアピールだ。ヤクルト広岡大志内野手(21)が14日、韓国・KIAとの練習試合(浦添)で満塁本塁打と3ランを並べ7打点を荒稼ぎした。守備では本職の遊撃手ではなく、2試合連続で一塁手でスタメン。飛躍の4年目へ、なりふり構わずポジションをつかみにいく。

   ◇   ◇   ◇

降り始めた雨粒を切り裂いて、広岡の打球は芝生が広がる外野席を越えていった。4-2で迎えた5回2死満塁。カウント2ー1、右投手の137キロ直球を左翼の場外まで飛ばした。推定130メートルの行方は確認せず「コースが甘かったので、結果としてホームランになってよかった」。4回1死一、三塁でも初球を左翼ポール際へ運ぶ逆転3ランを放ち、2発7打点の荒稼ぎ。勢いのまま「打たなければ試合に出られない。どんどん打ってアピールしていきたい」と言った。

身長183センチ、体重81キロの大型遊撃手。ヤクルトの将来を担う中軸候補だ。リーチが長い分、バットが遠回りする課題を克服するべく、マウンドから3分の2ほどの近い距離から速い球を投げてもらい、無駄を極力そいだスイング軌道を意識。昨季は2軍落ちも経験し出場45試合にとどまっており「去年の悔しさをずっと持ってやってきた」と愚直に振り込んで浦添に入り、まずは結果を出した。

身近な先輩の成長曲線をたどる。智弁学園の1学年上に巨人岡本がいる。プロ4年目で台頭し、巨人軍第89代4番打者に駆け上がった。「ずっと身近な存在。目標というか、負けたくない。自分も4年目に活躍できるようにしたい」。内外野をこなしながら試合数を重ねていった先輩のように、守備位置にこだわるつもりも余裕もない。キャンプ実戦は2試合続けて一塁手で先発。ファーストミットは持っていないため、用具担当の私物を借りて無難にこなした。

外野は左翼からバレンティン、青木、雄平で盤石。ベテラン、若手と陣容豊富な内野の一角が生き残りとブレークの道。小川監督は「見事。これを大きな自信にしてつなげてほしい。ファーストは意外といない。守備はどこも不安なく守れるし、あれだけ打てれば出場機会も増えていく」。手放しの評価を受け続けるだけだ。【保坂恭子】

▽ヤクルト石井琢打撃コーチ(広岡に)「取り組んだ成果が出ている。今季に覚悟を持って臨んでいることが分かる」

練習試合ヤクルト対KIA 5回裏ヤクルト2死満塁、場外満塁本塁打を放ち、ベンチに迎えられる広岡(撮影・狩俣裕三)

全部秘密!ヤクルト「新バレンティン」お披露目へ

室内練習場でフリー打撃を行うバレンティン(撮影・狩俣裕三)

ヤクルトの「新バレンティン」がお披露目される!? 来日9年目の主砲は16日の練習試合DeNA戦(浦添)に、指名打者で出場する。

15日は練習の合間にブルペンへ赴き、スアレスらの投球で打席に入り目慣らしも万全。例年より早い仕上がりで「新しい取り組みをしているから」とにんまり。詳細については、何を聞いても「トップシークレット。ゲームを見たら分かるよ」とはぐらかした。

かつては審判員に暴言を吐くなどの行動があったが、メンタルトレーニングにも着手。「打席ごとに、集中力を高めている。野球は頭のスポーツ。メンタルも鍛えないと」と明かした。

今年の目標に「3割、40本、100打点」を掲げていたが、なぜか本塁打数を「47本」に上方修正。順調なら今季、国内フリーエージェント(FA)権を獲得し、外国人枠を外れる見通しで「誇りに思う。ヤクルトで長くできて、感謝している」。チームへの貢献度で気持ちを表現する。

ヤクルト・スアレスが27球、ステーキで体調も万全

ブルペンでの投球を終え、笑顔のヤクルト・スアレス(撮影・保坂恭子)

ヤクルト新外国人アルバート・スアレス投手(29=ダイヤモンドバックス傘下3A)が4度目のブルペンに入り、捕手西田のサインでコースに投げ分けた。

27球を投じ「とても感触はいい。試合の中で使う細かなところを試した」と話した。バレンティンと2人で訪れた那覇市内のステーキ店では、500グラムをぺろりと平らげたという。「イージーな量だよ。肉でパワーを養っているからね」と体調も万全。今クール中に打撃投手デビューする。