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中日松坂「甲子園という球場が力を」言葉の力・セ編

中日松坂大輔

<言葉の力:セ・リーグ> 

今年の野球界もいろいろなドラマがあった。日刊スポーツの野球担当記者の印象に残った「言葉」を紹介する、年末恒例企画の「言葉の力」。喜び、悲しみ、怒り…、勝負師たちの本音が凝縮した数々の言葉から、2018年を振り返る。今回は「セ・リーグ編」です。

◇     ◇

巨人菅野「みんなで勝ち取った勝利だと思うので、一生忘れることのできない1勝になりました」(4月13日、広島戦でシーズン初勝利を挙げ、自身開幕2連敗を止めた。シンカー習得の影響など不調への臆測の声を結果ではねのけ、苦しみも糧にした=桑原幹久)

中日松坂「勝った瞬間、みんなの笑顔が見られて、僕も自然と笑顔になった」(4月30日、西武時代の06年以来、12年ぶりに日本で勝利。クールなマウンドと対照的な笑顔が印象的だった=伊東大介)

DeNA筒香「純粋に勝負が楽しかった。いけると思った球はいつも通り思い切り振ろうと思っていた。この機会に巡り会えたことに感謝の気持ちです。機会があれば、また勝負してみたい。結果は関係ないですね」(4月30日、中日6回戦であこがれだった横浜高の先輩・中日松坂と初対戦を終えて。いつもは勝負に徹する主砲が、少しだけ童心に帰って楽しんだ打席は格別の味だった=栗田成芳)

阪神才木「自分のボールが通用するのか、まだ分からない。だから受け身よりも攻めていく。真っすぐで押して、押して。インコースを使いながら決め球も腕を振って」(5月27日、甲子園での巨人戦。高卒2年目でプロ初勝利を挙げた。不安と緊張のマウンドで初々しさを感じた=真柴健)

阪神鳥谷「開幕2試合目でスタメンを外れた時、もう自分の中で連続試合出場は終わっていた。ケガとか疲れが理由じゃなく出られなくなったんだから。これが現実。受け止めて頑張るしかない」(5月下旬、歴代2位の連続出場記録が1939で止まる数日前の甲子園。Xデーを前に覚悟を決めていた=佐井陽介)

ヤクルト小川監督「『辛抱強くすれば人の心は開くんだ、出会いの失敗者になるなよ』って言ってたんだ。なるほどなと思ってね。それから、おれもジッと待つようになっちゃったよ」(交流戦の最高勝率達成前の6月上旬、保護司だった父・誠治さんの教えを回想。父譲りの我慢強さで再建し、昨季96敗のチームを2位に導いた=浜本卓也)

巨人岡本「苦しいっちゃ、苦しい。でも、本当にぜいたくな悩みですよね」(7月5日の試合前。4番で32打席連続無安打と不調に陥ったが、若き主砲は前を向いた。昨年は2軍暮らしが続き、1軍で戦う喜びを感じ続けた。不振すら“ぜいたく”と言える心の強さを見た=島根純)

広島下水流「みんなの思いが乗ったホームランだった」(7月20日、西日本豪雨後初の本拠地試合。1点を追うの10回2死一塁から逆転サヨナラ2ラン本塁打。言葉通り、球場全体が後押ししたような劇的弾だった=前原淳)

広島新井「3年後、5年後のカープを考えたときに、今年がいいんじゃないかと考えた」(9月5日に引退表明。自身の体力や技術の限界ではなく、チームの未来を思っての決断。広島愛の深さを感じさせた=前原淳)

中日松坂「甲子園という球場が力をくれたのかな」(9月13日、自身の誕生日に西武時代以来、12年ぶりの甲子園登板で今季6勝目、日米通算170勝。力投で現役継続をアピールした=伊東大介)

阪神矢野2軍監督「心技体の中で、俺の1番は絶対に『心』。ハート、メンタルがなんとかなれば、技術もついてくると思っている。そこをすごく意識した1年やった」(9月下旬、2軍監督1年目でウエスタン・リーグを制覇した直後に1年を振り返った。指導者としての手応えを感じたひと言だった。=古財稜明)

広島鈴木「ここまでプレーできていることは、奇跡」(9月26日、完全復活で3連覇に貢献。ただシーズン中は「(野球人生が)終わった」とすら思った昨年8月22日DeNA戦でのケガの影響を隠しながらプレーしていた=前原淳)

巨人岡本「1口目は今までにないぐらい、おいしかった。でも最後は苦かった」(22打席ぶりに安打を放った9月23日の阪神戦後、ビールを1杯だけ飲んだ。祝杯の味を不振に陥ったシーズン終盤と重ねた若き主砲。甘くないプロの世界で、苦しんだ先に至福があると知った=島根純)

中日岩瀬「長い道のりでした」(9月28日、ナゴヤドームでの阪神戦で通算1000試合登板。ポーカーフェースが、お立ち台でおえつとともに涙。鉄人とは違う人間・岩瀬が垣間見えた=伊東大介)

阪神金本前監督「一緒にやった選手、若手が一人前になってほしい。教えたことを肝に銘じて。何か、寂しいじゃないですか、僕が教えた選手が誰もレギュラーにならなかったというのは」(10月11日の退任会見で。3年、若手を育てた愛情と辞任する無念さが入り交じっていた=酒井俊作)

DeNAラミレス監督「コーチと私の間にギャップがあった。コミュニケーション不足はあったと思う。私自身が変わらないといけない」(10月10日、阪神25回戦全日程終了後に南場オーナーから続投オファーを受け、今季敗因を潔く認める。コーチ陣の助言に聞く耳を持たなかったことへの反省の弁に4年目への覚悟をにじませた=栗田成芳)

DeNA高田GM「会見で言い忘れたけど、ホントお前ら(担当記者)のおかげだよ。(試合前)お前らにベンチで悪態ばっかついていること書かれたら一発で終わりだからな!」(10月12日、7年間務めたGM職の退任会見後、担当記者に向けて。舌鋒(ぜっぽう)鋭い名伯楽が最後の高田節。もう毒づいてもらえないことが少し寂しいです=栗田成芳)

巨人原監督「野球に対する情熱、知識はずぬけている。(レギュラーの日本テレビの番組)ズムサタにはもう出られないけどね(笑い)」(10月23日、就任会見で新任の宮本投手総合コーチへの期待を聞かれて爆笑回答。日刊コムの今季野球部門のPV数でトップ10入りした=広重竜太郎)

ヤクルト由規「やると決めたからにはしがみついてでも野球をやりたいという気持ちを(ヤクルト球団に)伝えさせていただきました。現状では厳しいですけれどボロボロになるまで野球をやりたい」(11月2日、ヤクルト退団を表明。涙の決意表明に、野球への情熱が伝わってきた=浜本卓也)

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阪神ドラ1近本を藤本コーチ指名、新F1セブンだ

阪神ドラフト1位の大阪ガス・近本(18年11月1日撮影)

01年に野村監督のもとで「元祖F1セブン」の一員として活躍した藤本敦士内野守備走塁コーチ(41)が6日、「NEW F1セブン」を指名した。藤本コーチは「新たなF1セブンを選ぶとすれば」の問いに、7人の名を挙げた。この日、二塁から本塁へのタイム走でチーム最速の5秒89だった江越は文句なし。そして今季1軍19盗塁の植田が挙がり、島田、熊谷、荒木、板山の俊足自慢が続いた。何よりサプライズは、新加入するドラフト1位新人の大阪ガスの近本だ。「2軍で対戦した時に速いなと思った」。50メートル5秒8の韋駄天(いだてん)が入団前に、その座をゲットした。

元祖「F1セブン」は01年、当時の野村監督が、5年連続盗塁王の赤星憲広氏を筆頭に、快足自慢の7選手を総称して名付けた。その一員だった藤本コーチが「NEW F1セブン」の理想型を明かした。「広島の1、2、3番が出たら厄介だったように、相手が警戒してくれればいい。戦うのが面倒くさいチームだと思われたい」。目標はリーグ3連覇の原動力となったタナキクマル。打って走っての機動力で揺さぶり、得点機を生み出す。

赤星氏の背番号53を受け継ぐ島田は「思い切りと準備をした上で1歩目のスタートを切る勇気を持つこと」を藤本コーチから学び、今季は2軍でチーム最多の26盗塁。「目標は1軍で30盗塁。1個ずつ決めていけるように」と意気込む。来季5年目の江越も「ベースのターンを意識したら速くなった」と日々磨いている走塁技術に手応え十分だ。

矢野2軍監督をサポートしてきた藤本コーチは今季、「超積極的」を旗印に163盗塁のウエスタン・リーグ新記録を打ち立て、日本一まで上り詰めた。「走塁の意識は高くなっている。(相手に)プレッシャーをかけられる選手を育てていきたい」。18年ぶりに復活する「F1セブン」が暴れ回る。【吉見元太】

◆F1セブン 01年の阪神春季キャンプで、当時の野村監督が俊足選手にユニット結成を命じた。上坂太一郎、高波文一、平下晃司、松田匡司、沖原佳典、赤星憲広、藤本敦士の7人。キャンプ中には50メートル走「タイムトライアル」を行うなど、ライバル心はヒートアップ。若手にスポットを当てることで競争意識が高まり、ポジション争いが一気に活性化した。

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阪神藤原次期オーナー 手負いの虎よ野武士になれ

オーナー交代内定会見であいさつする阪神藤原次期オーナー。左は坂井オーナー(撮影・上田博志)

手負いの虎よ「野武士軍団」になれ!! 阪神は16日、大阪市内の電鉄本社でオーナー交代内定会見を行い、12月1日付での新オーナー就任が内定した阪神電鉄・藤原崇起会長(66)がチーム再建の理想像を語った。今季は01年以来、17年ぶりの最下位。ビジョンの1つに「野武士」を挙げた。金本知憲前監督(50)が掲げた若手育成&勝利を追い求める路線を継続。矢野燿大新監督(49)の全面バックアップを誓った。

阪神が歩む前途多難な道のりに新たな「道しるべ」が示された。11日に金本監督が電撃的に辞任表明。前日15日に矢野2軍監督が就任要請を受諾したばかり。この日は球団トップも交代会見へ。10年ぶりのオーナー交代。12月1日付で就く藤原次期オーナーが自ら理想の組織像を明かした。

「私が好きなのは『野武士』という言葉です。野武士の集団は、1人1人に個性があるけれど、やるときには一体となって、何も合図しなくても、その方向に進んでいく。これがいい」

今季は01年以来、17年ぶりの最下位に沈んだ。戦況が悪化するにつれ、淡々と戦っているように映ってしまった。荒々しく、覇気あふれる集団は戦いの場で当然あるべき姿だろう。藤原氏は「1人1人個性を持ちながら、だけど、チーム一丸となって目標にスムーズに何の指示もなく。ただ、その方針は監督が持つ。それが理想」と続けた。

球界では50年代に黄金期を築いた西鉄が「野武士軍団」と称された。中西、豊田、稲尾…。若々しさあふれた集団を矢野阪神が来季再現できるか。新体制も「金本イズム」を継承する。藤原次期オーナーは「今まで本当に継続してやってきた体制、特に金本さんが築かれた体力強化、そして練習。新しいチームを作る思いも含めて進化させるようみんなと一緒に力を合わせていきたい」と話し、方針継続の姿勢を打ち出した。

育てながら勝つ。腰を据えたチームを作るために矢野新監督と3年の複数年契約を結ぶ見通しであることも判明。藤原次期オーナーは「阪神を根本から変えないといけない、これはみんなの共通認識。非常に継続的に新しい阪神を作る上では一番の適任者」と抜てき理由を明かし、続けた。

「この世界は勝つのが仕事。そして勝つことによって、ファンに喜んでいただけるチーム作りをする。優勝。それに越したことはない。若手育成の方針は変わりません。(矢野監督は)若手育成については、十分な見識をお持ちだと思う」

新指揮官に全幅の信頼を寄せた。基本的に対話路線で臨むという。「方針を聞けば、あとは本当に現場に任せていく、こういう格好にしたい。私もそれを必死でバックアップする」。32分近い所信表明に、思いが表れていた。【酒井俊作】

◆野武士野球 西武の前身球団、西鉄ライオンズは福岡に本拠地を置き、豪快な野球を展開。巨人を追われた名将三原脩監督のもと、鉄腕・稲尾和久のほか、攻撃陣には大下弘、中西太、豊田泰光ら個性あふれる強打者を擁した。いずれも巨人と対戦した、56~58年の日本シリーズで3連覇。豪快なチームカラーで全国のファンに強烈な印象を残し「野武士野球」と愛された。

◆藤原崇起(ふじわら・たかおき)1952年(昭27)2月23日生まれ。大阪府大から75年に阪神電鉄入社。05年に取締役、07年に常務取締役、11年4月に代表取締役社長、阪神タイガース取締役、同年6月に阪急阪神ホールディングス取締役に就任した。17年4月から阪神電鉄の代表取締役会長、同6月から阪急阪神ホールディングス代表取締役を務め、同12月からは阪神タイガースのオーナー代行者となっていた。

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阪神、現場に丸投げはマイナスからの船出/記者の目

オーナー交代内定会見で握手を交わす阪神藤原次期オーナー(右)と坂井オーナー(撮影・上田博志)

阪神藤原次期オーナーは会見の席上で「現場主導」といったフレーズを繰り返したが、現場に丸投げでは、ろくなチームはできないだろう。

今回、球団は金本監督の続投を明言しておきながら一転、解任も同然の辞任に追い込んだ。水面下で本社が主導して続投方針が撤回され、矢野2軍監督の昇格にかじが切られたのだ。

そもそも昨オフ、球団は2軍の掛布監督から矢野監督へのバトンタッチを「世代交代」と説明。それが1年でほごになっては、方針がぶれたと言われても仕方がない。

藤原次期オーナーは、矢野監督にチーム戦略の方向性を託すことを示唆した。しかし、チームは、現場任せでなく、「フロント主導」でなければ、常勝チームなど絵空事になりかねない。

去り際の金本監督は「(阪神は)だいぶ育成も終わったので、そろそろ補強で勝たれたほうがよろしいと思います」と語った。それは急展開の辞任勧告に対する、精いっぱいの皮肉とも受けとれた。

一連の騒動で、阪神が一体感を欠いていることが表面化した。藤原次期オーナーは「ファン、関係者には随分ご心配をかけた」と語った。今後は、「本社-フロント-現場」が三位一体になれるか否かだろう。

いうまでもないが、オーナーとは、フロントの最高責任者である。確固たるビジョンを示し、その方向性を現場に託すのが、チーム作りの根本。そこを明確にしないと、ゼロどころか、マイナスからの船出になりかねない。【編集委員・寺尾博和】

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阪神揚塩球団社長 矢野監督に感謝と謝罪/一問一答

矢野2軍監督の来季監督就任の経緯を説明する阪神揚塩球団社長(撮影・前田充)

阪神揚塩健治球団社長(58)は15日、矢野2軍監督の次期監督就任要請受諾を受け、感謝と謝罪の言葉を繰り返した。金本監督の解任に近い形での電撃辞任から、組閣プランが白紙に戻るという危機的状況。矢野2軍監督が受諾しなければ事態はさらに混迷を極めるところだっただけに「ホッとしているというのが正直なところです」と本音も吐露した。

 ◇   ◇   ◇

-交渉では何を一番伝えたのか

今回このような状況の中ですけれども、多くのタイガースファンの中でぜひお願いしたい、というふうにお伝えしました。

-どのようなことを新監督、チームに求めたい

ファンが喜んでいただけるような試合を、これからもできるチームになっていきたいと思っています。

-短い期間で決断を迫る形に。そこに対する心苦しさはあった

はい。それは宮崎に行って初めてお会いした時にも、それは謝罪の1つとして申し上げました。このような先行報道が続く中で、矢野さんを追い込むような形での就任要請になったことをおわびします、というふうに宮崎の時の最初に申し上げました。

-今季はファームを日本一に導いた。手腕をどう評価しているのか

2月のキャンプの時から安芸に行きまして、矢野さんと話をしました。安芸で矢野さんにお願いしたのは、育成が第一だということと併せて、勝ちながら育成してほしい、と。ファームですから勝つだけが目的ではないんですけれども、勝っていく試合の中で勝負勘であったりハートであったり、そういうところが選手も成長できる。ファームが日本一になって選手が育ってきたのは、非常にうれしく思っています。

-中長期的なビジョンを持って腰をすえて指揮してもらうのか

はい。もちろんそうです。

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阪神平田コーチが2軍監督 矢野体制、組閣急ピッチ

9月26日、大山(左)を指導する平田チーフコーチ

阪神平田勝男チーフ兼守備走塁コーチ(59)が次期2軍監督に内定したことが15日、明らかになった。矢野新監督誕生を受け、球団は重要ポストを検討していた同コーチに絞った。また、福原忍2軍投手コーチ(41)、藤井彰人2軍バッテリーコーチ(42)、藤本敦士2軍守備走塁コーチ(41)の1軍コーチ昇格も内定。1軍ヘッドコーチ格には楽天の清水雅治1軍外野守備走塁コーチ(54)を招へいするプランが浮上した。

平田2軍監督が5年ぶりに鳴尾浜へ帰ってくる。矢野2軍監督が次期1軍監督就任要請を受諾したことを受け、平田チーフ兼守備走塁コーチの次期2軍監督就任が内定した。球団フロントは平田コーチの指導力を高く評価し、すでに重要ポストを検討していたが、最終的に2軍監督の座を用意することに決めた。

平田コーチは過去6シーズンにわたって2軍監督を務めた実績があり、今回は14年以来、5年ぶりの同職復帰となる。特に、10年には4年ぶり5度目のウエスタン・リーグ優勝に導いている。若手育成についても、厳しい指導で定評があった。05年にはセ・リーグ優勝した岡田監督をヘッドコーチで支えるなど、1軍コーチとしても経験豊富で、1、2軍間のパイプ役にはうってつけの人材といえる。若手を育て上げて、1軍に供給しながら、矢野監督を支えることになった。

一方で、福原2軍投手コーチ、藤井2軍バッテリーコーチ、藤本2軍守備走塁コーチの1軍コーチへの昇格も内定した。福原コーチは、来季こそ完全復活を期待される藤浪の指導役としても打ってつけの存在。今季は制球難に苦しむ藤浪の指導を鳴尾浜で根気強く続け、シーズン終盤の復調をアシストした。3人は今季矢野2軍監督とともにファームを日本一に導いたメンバー。1軍でも勝者のエキスを若虎に注入する。

また、1軍ヘッドコーチ格には楽天清水1軍外野守備走塁コーチが急浮上した。清水コーチは今季限りでの楽天退団が決定的となっている。現役時代は中日在籍時、矢野新監督が信頼する先輩の1人だった。引退後は西武、日本ハム、ロッテ、楽天でコーチを歴任。日本代表の稲葉ジャパンでは外野守備走塁コーチも務めている。

矢野新監督誕生を受け、球団は急ピッチで組閣を進めていく。

◆平田勝男(ひらた・かつお)1959年(昭34)7月31日、長崎県生まれ。長崎海星-明大を経て81年ドラフト2位で阪神入団。遊撃手でゴールデングラブ賞4度。通算979試合、打率2割5分8厘、23本塁打、220打点。97年に阪神内野守備コーチに就任。02年から星野監督の監督付広報を務め、04年から1軍ヘッドコーチ。07年2軍監督、10年に退団し13年から再度2軍監督。15年は1軍ヘッドコーチ。16年から1軍チーフ兼守備走塁コーチを務めた。

10年9月、ウエスタン・リーグを制覇し乾杯する平田2軍監督(中央)

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阪神1軍ヘッド格に楽天清水雅治コーチを招へいへ

阪神福原忍2軍投手コーチ(2016年10月24日撮影)

阪神福原忍2軍投手コーチ(41)、藤井彰人2軍バッテリーコーチ(42)、藤本敦士2軍守備走塁コーチ(41)の1軍コーチ昇格が15日、内定した。

3人は今季ファームで矢野2軍監督とともにチームを日本一に導いたメンバー。1軍でも勝者のエキスを若虎たちに注入し、猛虎復活をサポートする。

福原コーチは、来季こそ完全復活を期待される藤浪の指導役としても打ってつけの存在。今季は制球難に苦しむ藤浪の指導を2軍の鳴尾浜球場で根気強く続け、シーズン終盤の復調をアシストした。

また、1軍ヘッドコーチ格には楽天の清水雅治1軍外野守備走塁コーチ(54)を招へいするプランが急浮上した。清水コーチは今季限りでの楽天退団が決定的となっている。現役時代は中日在籍時、矢野新監督が信頼する先輩の1人だった。引退後は西武、日本ハム、ロッテ、楽天でコーチを歴任。日本代表の稲葉ジャパンでは外野守備走塁コーチも務めている。

矢野新監督誕生を受け、球団は急ピッチで組閣を進めていく。

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阪神矢野新監督、難局受諾「悩んだ」虎再生へ男気

来季の監督就任要請を受諾し、会見する阪神矢野2軍監督(撮影・前田充)

虎の第34代監督が誕生した。阪神矢野燿大2軍監督(49)が15日、要請されていた次期監督就任を受諾した。兵庫・西宮市内の球団事務所で揚塩健治球団社長(58)と会談し、伝えた。チームは今季17年ぶりの最下位に沈み、金本知憲監督(50)が辞任。苦境からの船出となるが、縦じまを愛するがゆえのチャレンジ精神で受諾した。近日中に就任会見が行われる。

終始厳しいままの表情が苦難の船出を物語っていた。矢野2軍監督は揚塩球団社長との会談後、次期監督就任要請の受諾を表明した。「いろいろ考える時間をいただきましたけど、タイガースの監督をやらせてもらうことになりました」。最後は今季2軍で徹底した「超積極的」で「諦めない」チャレンジャー精神が背中を押した。

「本当に悩んだんですけど、逃げてやらない後悔よりも、やってみるべきだなと思いました」

いばらの道にあえて足を踏み入れる。金本監督の辞任が表明されたのは11日。その2日後、フェニックスリーグ開催地の宮崎で監督就任を要請された。金本阪神誕生から2年間は1軍コーチを務め、今季はファームを日本一に導いた。来季は1軍ヘッドコーチを任される予定だった。内定していたプランが白紙に戻った危機的状況で、縦じまへの責任感から受諾した。

揚塩球団社長は就任要請の決め手を「金本路線を引き継げるのは矢野監督だと思います」と説明。今年2月に2軍の安芸キャンプを訪問した際、矢野2軍監督が掲げた3カ条、<1>超積極的<2>諦めない<3>誰かを喜ばせる、に深く共感したという。

新監督として育成と勝利の両立を期待されるが、決して楽観できない。

「今年の金本監督の大変な姿も見ていた。このタイミングで、というのはすごく悩む材料になりました。タイガースの監督は責任も重いですし、悩みました」

今季は17年ぶりの最下位に沈んだ。中谷、高山ら伸び悩む若手の再生も重要な課題だ。苦境からの再スタートだというのに組閣や補強戦略に時間をかける余裕もない。それでも苦悩の末、虎を救うため立ち上がった。その覚悟にタイガースの未来が託される。【佐井陽介】

◆矢野燿大(やの・あきひろ)1968年(昭43)12月6日、大阪府生まれ。桜宮-東北福祉大を経て90年ドラフト2位で中日入団。97年オフにトレードで阪神移籍。正捕手として2度のリーグVに貢献。10年引退。通算1669試合、打率2割7分4厘、112本塁打、570打点。ベストナイン3度、ゴールデングラブ賞2度。16年に1軍作戦兼バッテリーコーチで阪神復帰。今年は2軍監督を務め、ウエスタン・リーグV、ファーム日本一。右投げ右打ち。

来季の監督就任要請を受諾し、大勢のカメラマンの前で会見する阪神矢野2軍監督(撮影・宮崎幸一)

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阪神平田勝男チーフコーチ、5年ぶり2軍監督復帰へ

阪神平田勝男チーフ兼守備走塁コーチ(2010年10月2日撮影)

阪神平田勝男チーフ兼守備走塁コーチ(59)が、来季の2軍監督に内定したことが15日、分かった。

矢野2軍監督の1軍監督受諾を受け、球団フロントは重要ポストを検討しており、同コーチに絞った。過去6シーズンにわたって2軍監督を務めた実績があり、今回は14年以来、5年ぶりの同職復帰となる。

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「タイガースの監督をやらせてもらう」矢野新監督

来季の監督就任要請を受諾した矢野2軍監督(撮影・前田充)

阪神の監督就任要請を受けていた矢野燿大2軍監督(49)が15日、監督就任を受諾した。午後から西宮市内の球団事務所で揚塩球団社長と会談。正式に受諾の意向を伝えた。11日に金本知憲監督が辞任を表明してから4日後に「阪神矢野監督」が誕生した。

矢野監督は「いろいろ考える時間をいただきましたけど、タイガースの監督をやらせてもらうことになりました」とあいさつした。

金本監督が辞任を表明したのが11日。球団は早くから矢野2軍監督に候補を一本化して動きだした。13日には揚塩球団社長が宮崎に出向き、同市内のホテルで監督就任を要請した。矢野監督は翌14日に帰阪。球団事務所で2度目の要請を受け「話をさせてもらったよ。最終決定はちょっと、明日まで待っていただくということで」と保留。15日に結論を出すことを明かしていた。

矢野監督は15年オフに作戦兼バッテリーコーチに就任。今季から2軍監督になり、「超積極的」をスローガンにウエスタン・リーグでリーグ最多記録を更新する盗塁数を記録。ファームを日本一に導いた。若手からベテランまで虎の現状を誰よりも把握しており、誰もが後任候補の適任者と認める存在だ。

◆矢野燿大(やの・あきひろ)1968年(昭43)12月6日生まれ。大阪府出身。桜宮から東北福祉大を経て90年ドラフト2位で中日入団。97年オフに阪神移籍。捕手として03、05、06年ベストナイン。03、05年ゴールデングラブ賞獲得。08年北京五輪出場。10年に引退。プロ20年で通算1669試合、打率2割7分4厘、112本塁打、570打点。右投げ右打ち。

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阪神矢野監督が誕生!正式に受諾の意向伝える

来季の監督就任要請を受諾した矢野2軍監督(撮影・前田充)

阪神矢野燿大2軍監督(49)が15日、来季の監督就任要請を受諾した。午後から西宮市内の球団事務所で揚塩球団社長と会談。正式に受諾の意向を伝えた。11日に金本知憲監督が辞任を表明してから4日後に「阪神矢野監督」が誕生した。

金本監督の辞任表明は11日。球団は早くから矢野2軍監督に候補を一本化して動きだした。13日には揚塩球団社長が宮崎に出向き、同市内のホテルで監督就任を要請した。矢野監督は翌14日に帰阪。球団事務所で2度目の要請を受け「話をさせてもらったよ。最終決定はちょっと、明日まで待っていただくということで」と保留。15日に結論を出すことを明かしていた。

矢野監督は15年オフに作戦兼バッテリーコーチに就任。今季から2軍監督になり、「超積極的」をスローガンにウエスタン・リーグでリーグ最多記録を更新する盗塁数を記録。ファームを日本一に導いた。若手からベテランまで虎の現状を誰よりも把握しており、誰もが後任候補の適任者と認める存在だ。

◆矢野燿大(やの・あきひろ)1968年(昭43)12月6日生まれ。大阪府出身。桜宮から東北福祉大を経て90年ドラフト2位で中日入団。97年オフに阪神移籍。捕手として03、05、06年ベストナイン。03、05年ゴールデングラブ賞獲得。08年北京五輪出場。10年に引退。プロ20年で通算1669試合、打率2割7分4厘、112本塁打、570打点。右投げ右打ち。

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阪神矢野監督きょう受諾か ギリギリ熟考して決める

朝一番の飛行機で宮崎から帰阪した矢野2軍監督(撮影・加藤哉)

阪神の次期監督候補として就任要請を受けている矢野燿大2軍監督(49)が14日、今日15日に諾否の結論を出すことを表明した。この日はフェニックス・リーグの指揮を執っていた宮崎から緊急帰阪し、兵庫・西宮市内の球団事務所で2度目の交渉に臨んだ。終了後に「考えれば考えるほど難しい」と苦悩の胸中を明かしたが、前向きに検討しているとみられる。11日の金本知憲監督(50)の辞任表明から3日後。編成作業も滞っており、チームのために早々に決断する覚悟だ。

阪神にとって、今日15日が運命の分かれ道になる。11日に金本監督が辞任表明して3日。次期監督として前日13日に就任要請を受けていた矢野2軍監督は早朝からめまぐるしく動いた。午前7時台の飛行機で宮崎空港から伊丹空港へ。進路について家族らに相談するため、緊急帰阪した。

その後、球団事務所で揚塩球団社長と2日連続となる2度目の交渉へ。約1時間、会談した後、スーツ姿で現れた同監督は「考えることが俺も多くて。(家族に相談して)いろんな意見はあるし、いいも悪いも両方ある。大変な立場、仕事になるので、どっちもあるのが正直なところ」と話した。まさに苦悩。胸中は揺れ動くが、言外にはチームへの思いの強さもにじむ。

矢野2軍監督は「考える時間も欲しい。あと、もう1つは球団やチームのことを考えたら、時間もないから明日まで待ってほしいということ」と続けた。自ら返答期限を設定し、踏ん切りをつける。球団には今日15日に結論の返事をすると伝えた。11日に金本監督が電撃辞任。25日にドラフト会議が迫るなど、来季への戦力編成が滞っている現状を痛感するからだろう。

「社長としては、もちろん早く返事をもらいたいのは俺にも分かっているけど、俺のなかでどうしても最終決定というところまで…。どっちにしても、期限を決めないと、決められない。経験がないことやから、考えれば考えるほど難しい部分も出てきたりする」

超人気球団を背負う監督業の重圧は計り知れない。重責を担うからこそ慎重に返答する考えだ。受諾を最終決断すべく、覚悟を固める時間を設けたい思惑も見え隠れしている。

今季から2軍を率いて、いきなりファーム日本一に導いた。手腕は実証済み。金本監督が3年間取り組んだ若手強化の方針を引き継げる最適の候補だろう。矢野2軍監督も「そこの思いもすごくあるのよ。きれい事になったりするから自分の胸の内にとめておきたいけど、それはまた」と前向きな思いも明かす。金本体制が継続なら来季はヘッドコーチに就く予定だった。要請するポストは大きく変わったが、球団は複数年契約を提示したとみられ、金本イズムを継ぐ矢野新監督に長期的な強化を託したい考えだ。

前日13日、宮崎での監督要請は難航ムードが漂った。まだ予断は許さないが、阪神を愛するハートは人一倍強い。「金本監督とやってきたときも、その気持ちで俺も戻ってきている」。監督空位の緊急事態だ。矢野2軍監督にとっても、人生を左右する決断になる。

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矢野2軍監督「こんな形ないやん、普通」/一問一答

朝一番の飛行機で宮崎から帰阪した矢野2軍監督(撮影・加藤哉)

阪神の次期監督候補として就任要請を受けている矢野燿大2軍監督(49)が14日、今日15日に諾否の結論を出すことを表明した。この日はフェニックス・リーグの指揮を執っていた宮崎から緊急帰阪し、兵庫・西宮市内の球団事務所で2度目の交渉に臨んだ。終了後に「考えれば考えるほど難しい」と苦悩の胸中を明かしたが、前向きに検討しているとみられる。

-球団で揚塩社長と話をした

矢野2軍監督 話をさせてもらったよ。最終決定はちょっと、明日まで待っていただくということで。正式な要請をもらったのは、裏で何かあったんじゃないかという報道も一部出ているけれど、そんなことは全くなくて。考える時間も欲しい。もう1つは球団やチームのことを考えたら、時間もないから、明日まで待ってほしいということ。明日には結論をちゃんと出しますということで話をしてきた。

-基本的にはやってほしいという話か

矢野2軍監督 社長からは、そういうお願いをしたいという気持ちはすごく伝わってはいる。いかんせん考えることが俺も多くて。

-今日が返答期限か

矢野2軍監督 いやいや、それはちょっと。いや、こんな形、ないやん、普通(苦笑い)。普通はちゃんとタイミング的に考える時間があって、いろいろあって。あまりにも時間がなさすぎて。

-2軍監督をしたい思いは今もあるのか

矢野2軍監督 (金本体制なら)ヘッドコーチをやるということになっていたんだから、その時は悩んだけど、今はそこの気持ちはない。(1軍監督は)本当に大きな責任があるところ。責任の重さと、このタイミングでどうするのかなと。

-決断するポイントは

矢野2軍監督 考える時間がないということじゃない? やっぱり。メチャクチャ考えることがある。大変なことが、ある意味、思い通りにいかないなかでやる形に、絶対になるし。

-前日13日の要請から進展は

矢野2軍監督 昨日、持ち帰ったなかで、どうなのかなというのもあるし。冷静にしゃべっているつもりやけど、ちょっと時間をおいたら、アレ、どうなんかなとか。そういうのが出てくる。また、今日も、その時間があったりするはず。期限を決めて明日決める。最終で。明日、決めます。

-金本監督が辞めた経緯も社長から説明はあった

矢野2軍監督 もちろん、もちろん。

-納得した部分も

矢野2軍監督 納得はまあね。全部、納得というわけにいかんし。お互いの事情があるだろう。俺らがどうこう言える部分じゃないところもある。社長のやってほしいという誠意はそういう説明でも感じてはいる。

-明日報道陣に話すか

矢野2軍監督 もちろん、もちろん。ちゃんとしたことを伝えるために明日の時間を決めて明日の昼まで考えて。そういう設定をしている。

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阪神平田コーチ重要ポスト検討 片岡コーチ退団発表

阪神平田勝男コーチ

阪神平田勝男チーフ兼守備走塁コーチ(59)が来季首脳陣の要職で起用を検討されていることが14日、分かった。11日に金本監督が辞任表明。来季の監督に就任要請されている矢野2軍監督が受諾した場合、ヘッドコーチまたは2軍監督の有力候補に挙がる。

指導者として百戦錬磨の経験は貴重。過去にヘッドコーチを4シーズン務めた。岡田監督時代の05年はリーグ優勝を支えた。若手育成にも定評があり、これまで6シーズン2軍監督として率い、10年にはリーグ制覇。情熱的に若手を鍛えるスタンスを持つ一方、1軍では首脳陣と選手のクッション役として欠かせない存在だ。

この日、球団は片岡篤史ヘッド兼打撃コーチ(49)から、辞任の申し入れがあり、受理したことを発表した。最下位の象徴といえる貧打の責任をとった形だ。金本監督が来季も続投していれば、片岡コーチは来季、2軍監督に配置転換される案が固まっていたが、退団により、白紙になった。指導体制の根幹となるヘッドコーチ、2軍監督が空白。コーチ歴18年のベテランが扇の要になりそうだ。

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阪神が浜地、長坂ら若虎4選手をアジアWL派遣へ

阪神浜地(17年7月15日撮影)

若虎4戦士が異国の地で武者修行に励む。阪神浜地真澄投手(20)、石井将希投手(23)、長坂拳弥捕手(24)、藤谷洸介外野手(22)が、今オフに開催される台湾でのアジア・ウインターリーグに派遣されることが14日、分かった。

浜地は16年ドラフト4位で入団。高卒2年目の今季はウエスタン・リーグで9試合に登板して防御率1・00と好成績を残していた。1軍戦登板の経験はないものの、金本監督が鳴尾浜で何度も視察を行うなど、高い素質を持っている。同じく投手の石井は育成選手ではあるが、貴重な左腕として成長が期待されている。

捕手の長坂は昨季も参加。2年連続の派遣で、さらなるレベルアップをうかがう。また、藤谷は矢野2軍監督の薦めもあり、今秋に投手から野手に転向したばかり。来季は育成契約となる方向だが、194センチ92キロの体格から繰り出す長打力は、誰もが認めるところだ。台湾での修行を積み、若虎たちが来季に花を咲かせる。

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阪神2軍監督は高橋コーチが代行 さっそく初白星

浜中コーチと話す高橋2軍監督代行(撮影・菊川光一)

<フェニックス・リーグ:阪神3-2楽天>◇14日◇SOKKEN

矢野2軍監督が帰阪したことに伴い、高橋2軍投手コーチがフェニックス・リーグ期間中の監督代行を務める。この日は初めての指揮で初白星をゲット。「(選手の)全力疾走であったり、矢野(2軍)監督の形を継続してできたので、ホッとしている」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

4番左翼で出場した江越は初回1死一、二塁で初球をたたき、先制適時打。「矢野監督から、積極的にいく中での見極めも必要と教えてもらった」と頬を緩めた。高橋監督代行も「金本監督が絶対にモノにしたかった選手だった」と飛躍に期待した。

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阪神首脳陣「我々は待っている」矢野監督誕生祈る

揚塩健治阪神球団社長

阪神の次期監督候補として就任要請を受けている矢野燿大2軍監督(49)が14日、今日15日に諾否の結論を出すことを表明した。

阪神の首脳も矢野2軍監督の後任監督受諾を心待ちにする。この日の夜、次期オーナー就任が決まった阪神電鉄の藤原崇起会長(66=球団オーナー代行)は兵庫県内で応対。「悩んでとかよりも、我々は待っている。十分に消化していただいて。どんなことでもそうでしょうけども。それは、待たな仕方がない」と話した。苦悩が深ければ直接、声をかける用意もあるという。「逆に球団の方からそういう話があれば。そら、そうですわな」と続けた。

一方、西宮市内の球団事務所で交渉役を務めた揚塩球団社長は矢野2軍監督に「ファンに喜んでいただける野球を目指したい」と伝えたという。前日13日は宮崎市で1時間半話し、この日は1時間、向き合った。「いろいろ本当にたくさんのことがありますので、いろんなことを悩んでおられると思います」と、胸中を察した。手応えについて問われると「何とか、いいお答えをお待ちするとしか、いまは言いようがない」と祈る気持ちを明かした。

朝一番の飛行機で宮崎から帰阪した矢野2軍監督(撮影・加藤哉)

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矢野2軍監督きょう返答、阪神監督就任前向き検討か

阪神矢野2軍監督(2018年9月22日撮影)

阪神の次期監督候補として就任要請を受けている矢野燿大2軍監督(49)が14日、今日15日に受諾か否かの結論を出すことを表明した。この日はフェニックス・リーグの指揮を執っていた宮崎から早朝に大阪へ帰り、兵庫・西宮市内の球団事務所で2度目の交渉に臨んだ。

約1時間の会談後、同2軍監督は険しい表情で口を開いた。「明日には結論をちゃんと出しますということで話をしてきて。社長からは、そういうお願いをしたいという気持ちはすごく伝わってはいる。いかんせん考えることが俺も多くて」。苦悩の胸中を明かしたが、前向きに検討しているとみられ、自ら返答期限を設定して決断する。

金本監督が3年間取り組んだ若手強化の方針を引き継ぐには適任。矢野2軍監督も「そこの思いもすごくあるのよ。きれい事になったりするから自分の胸の内にとめておきたいけど、それはまた」とも言う。球団は複数年契約を提示したとみられ、金本イズムを継ぐ長期的な強化を託す。

交渉役の揚塩球団社長も「何とかいいお答えをお待ちするとしか、いまは言いようがない」と吉報を心待ちにした。【酒井俊作】

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阪神、矢野監督決裂も 揚塩球団社長直接要請も難航

フェニックスリーグ 巨人対阪神 選手交代を告げベンチに戻る阪神矢野2軍監督(撮影・野上伸悟)

阪神は13日、次期監督候補として一本化している矢野燿大2軍監督(49)に宮崎市内のホテルで監督就任を要請した。揚塩健治球団社長(58)がこの日、大阪から宮崎入り。フェニックス・リーグ巨人戦で指揮を執った後の同監督と、約1時間半の会談に臨んだ。11日に金本知憲監督(50)が電撃辞任を表明。球団は、わずか2日後にアタックし事情説明なども行ったとみられるが、交渉は難航している模様で、決裂する可能性が出てきた。

次期監督問題でスピード決着を図りたい阪神だが、事態は混迷が続きそうだ。11日に金本監督が電撃辞任を表明。球団は急ピッチで後任監督候補を選定し、矢野2軍監督に一本化していた。この日は午後、交渉役の揚塩球団社長が空路で宮崎入り。宮崎市内のチーム宿舎に入って、初交渉に備えた。

フェニックス・リーグの巨人戦で指揮を執った矢野2軍監督は、宿舎に戻ると午後5時以降に揚塩社長と向き合った。虎の命運を託す初交渉は、約1時間半。金本監督が急転直下でユニホームを脱いだ経緯なども説明があっただろう。だが、暗雲が漂ってきた。宮脇ファームディレクターが「社長、監督ともに『今日は何も伝えることはできない』とのことです」と代弁。矢野2軍監督は態度を保留したとみられる。今後の交渉次第だが、決裂する可能性も出てきた。

指揮官の辞任が決まってから、わずか2日後のスピード交渉だったが、思惑通りに事は運ばない。次期オーナー就任が決まった阪神電鉄の藤原崇起会長(66=球団オーナー代行)は、交渉終了後の午後9時ごろに兵庫県内で応対。「向こうに私の方も任せると言った以上、これは待っていると」と険しい表情を浮かべ、2度目の交渉機会の可能性を問われると「いや、それも何も。どういう話かというのも、何も聞いていませんので…」と話すにとどめた。合意とは程遠く、難航している模様だ。

金本監督が今季最下位の責任を取って退任。矢野2軍監督も「大学も現役時代も一緒にやってきた。俺も悔しい」と話したように、複雑な心境であることは間違いない。25日のドラフト会議が迫るなか、チーム方針に大きな影響を及ぼす監督ポストが空位のまま。来季の補強戦略を描けず作業は停滞する。

交渉が長期化し、先行き不透明のままなら、前2軍監督の掛布雅之オーナー付シニアエグゼクティブアドバイザー(SEA、63)が有力候補として浮上する。昨季まで2軍監督を務め、金本体制が築いてきた方針を大きく変えずにチーム作りできる利点がある。また、05年優勝監督の岡田彰布氏(60)も候補だ。いずれにせよ、後任監督の選定が長引けば、悪影響は計り知れない。

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阪神矢野2軍監督は就任要請保留 球団社長宮崎入り

阪神矢野2軍監督

阪神揚塩球団社長が13日、矢野2軍監督に宮崎市内のホテルで来季監督就任を要請した。

フェニックスリーグ巨人戦の試合後、約1時間半、会談。宮脇ファームディレクターが「社長、監督ともに『今日は何も伝えることはできない』とのことです」と話し、保留した模様だ。兵庫県内で取材に応じた藤原次期オーナーは、矢野2軍監督が最有力か問われて「そういうふうに見ているから揚塩が行っている。そういうことでしょう」と期待を寄せた。ただ、要請した感触には「向こうに私の方も任せると言った以上、これは待っていると」と険しい表情。交渉は難航している模様だ。

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阪神次期監督に就任要請の矢野氏が緊急帰阪、結論へ

朝一番の飛行機で宮崎から帰阪した矢野2軍監督(撮影・加藤哉)

阪神から次期監督に就任要請された矢野燿大2軍監督(49)が14日、宮崎空港から緊急帰阪した。

フェニックス・リーグで指揮を執るため、宮崎県内に滞在中だった。11日に金本監督が電撃辞任。球団は後任候補として、矢野2軍監督に一本化し、わずか2日後の前日13日に宮崎市内のチーム宿舎で揚塩球団社長から正式に監督就任要請を受けていた。約1時間半の話し合いでは結論が出ていなかった。この日、到着先の伊丹空港では「じっくりといっても時間がないからね。昨日、言っているように、正式に要請を受けて、すぐにっていうわけに俺もいかんし」などと話した。受諾するか、家族らと相談した上で、早急に結論を出す方向だ。

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阪神次期オーナーも矢野体制発足へ早期決着求める

矢野2軍監督(18年7月10日撮影)

阪神が、今季限りで辞任する金本知憲監督(50)の後任候補として一本化している矢野燿大2軍監督(49)に、今日13日にも宮崎県内で就任要請を行うことが12日、分かった。揚塩健治球団社長(58)が交渉役を務める。25日にドラフト会議を控え、外国人やFAなどの補強方針を決めるためにも新体制作りは急務。次期オーナー就任が決まった阪神電鉄の藤原崇起会長(66=球団オーナー代行)も、矢野体制発足へ「スピード決着」を求めた。

風雲急を告げる阪神の監督人事が、南国の宮崎で動きだす。今日13日にも、揚塩球団社長が現地入りし、就任要請を行うことが判明した。前日11日に金本監督が今季最下位の責任を取って電撃辞任。球団も迅速に動き後任候補として今季、就任1年目でファームを日本一に導いた矢野2軍監督に絞り込んだ。同監督がフェニックス・リーグの指揮を執る宮崎に足を運び、誠意を伝える。

チーム再建の歩みを停滞させるわけにいかない。11日に次期オーナー就任が判明した阪神電鉄の藤原会長も、一夜明けの第一声で危機感をにじませた。大阪市内の電鉄本社で後任監督人事について「早く決めてもらわないといけないですね」と球団に要望。「やっぱり、早くやったことに越したことはないのは私らもよく分かる」。スピード決着を望み、切迫感が現れた。

コーチ陣の組閣も急務だが、新監督の意向なしには決められない。チーム方針の大枠を定める必要もあり、各方面で支障が出る。25日のドラフト会議を控え、この日は西宮市内の球団事務所でスカウト会議を開催。候補選手を86人に絞り込んだ。だが、肝心の監督が空位では、1位指名の方向性が定まらない。谷本球団副社長兼球団本部長も「ドラフトまで2週間を切っていますし、喫緊の課題です」と危機感あらわ。佐野統括スカウトも「まだ現場の話を聞いていないので分かりません」と話すにとどめた。藤原次期オーナーの懸念は現場が直面する問題だ。

金本監督はシーズン中からドラフト戦略、外国人補強の腹案を温めてきた。FA補強はどう進めていくのか。指揮官の辞任で、すべてが白紙になり、仕切り直しを強いられる。また、秋季キャンプの方針も早々に決めないといけない。課題は山積している状態だ。

藤原次期オーナーからは注目発言も出た。新監督に求める像を問われると「やっぱりファンあってのタイガースですから。一番、ファンの方に喜んでいただけるようなことにせんとあきませんわな。そうは思います」と言い切った。ファンファーストの姿勢は矢野2軍監督がファンサービスを大切にする思いと合致する。

同監督は休日を過ごし、宮崎市内で応対。「話せることは何もない。それしか言いようがない」と話すにとどめた。球団は交渉が難航した場合に備え、前2軍監督の掛布雅之オーナー付シニアエグゼクティブアドバイザー(63、SEA)や経験豊富な05年優勝監督の岡田彰布氏(60)らも候補に挙げる。まずは10・13から始まる。16日にはオーナー交代内定会見も行われる。早期決着がつかなければ、来季に悪影響を及ぼす。

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阪神、今日にも宮崎で矢野2軍監督に監督就任要請へ

阪神矢野2軍監督

阪神の次期オーナー就任が決まった阪神電鉄の藤原崇起会長(66=球団オーナー代行)が12日、金本監督の後任人事の「スピード決着」を要望した。

大阪市福島区の電鉄本社で応対し「早く決めてもらわないと」と球団に求めた。すでに矢野燿大2軍監督(49)に候補を一本化。13日にも、揚塩球団社長がみやざきフェニックス・リーグで指揮を執る矢野2軍監督のもとを訪れ就任要請を行う。矢野2軍監督はフェニックス・リーグの行われている宮崎市内で対応。「話せることは何もない。それしか言いようがない」と話した。

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矢野氏監督就任要請も難航なら掛布氏、岡田氏も候補

掛布雅之氏(右)と岡田彰布氏

阪神は今後、矢野2軍監督への新監督就任要請に向かうが、交渉が難航した場合に備えて前2軍監督の掛布雅之オーナー付シニアエグゼクティブアドバイザー(63)、経験豊富な05年優勝監督の岡田彰布氏(60)らも候補に挙げる。

掛布氏と岡田氏の略歴は、以下の通り。

◆掛布雅之(かけふ・まさゆき)1955年(昭30)5月9日生まれ、千葉県出身。習志野から73年ドラフト6位で阪神入団。本塁打王3度、打点王1度、ベストナイン7度、ダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデングラブ賞)6度。88年引退後は解説者を務め、13年オフに阪神GM付育成&打撃コーディネーター就任。16、17年阪神2軍監督。現役時代は175センチ、77キロ。右投げ左打ち。

◆岡田彰布(おかだ・あきのぶ)1957年(昭32)11月25日、大阪府生まれ。北陽-早大を経て79年ドラフト1位で阪神入団。80年新人王。85年ベストナイン、ダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデングラブ賞)。94年オリックスへ移り、95年引退。98年阪神復帰し、2軍監督などを歴任。04年から1軍を率い、05年リーグV。10~12年オリックス監督。現役時代は175センチ、77キロ。右投げ右打ち。

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阪神一本化!矢野2軍監督に次期監督就任要請へ

みやざきフェニックス・リーグ・ハンファ戦 勝利したナインをハイタッチで迎える阪神矢野2軍監督(左)

阪神が11日、次期監督として矢野燿大(あきひろ)2軍監督(49)に就任を要請する方針を固めた。

金本知憲監督(50)が17年ぶり最下位の責任を取って、就任3年目の今季限りで辞任すると表明。球団は急きょ後任の選定を進め、16年から2年間はコーチを務め、今季は就任1年目でファームを日本一に導いた金本監督の盟友に再建を託す方向となった。

阪神は金本監督の辞任を受けて、急ピッチで来季新監督の選定作業を行った。前日10日DeNA戦の試合後に同監督から辞意を伝えられた揚塩球団社長は、兵庫・西宮市内の球団事務所で応対。慌てたかと問われると「もちろん、そうです」と言い、「期待していただいたファンには本当につらい1年だったと思います。申し訳なく思っております」と頭を下げた。

来季に向けて揚塩社長は「なぜ勝てなかったのかしっかりと分析して課題を持って来季にあたるようにフロント、現場が一体となって取り組んでまいります。イチから出直します」と話した。後任監督の絞り込みについては「これから早急に」と話すにとどめ、理想像を問われても「それもこれから」と言葉少なだったが、速やかに候補を矢野2軍監督に一本化した模様だ。

矢野2軍監督は、金本監督が推し進めた野球をもっとも熟知する盟友だ。昨季までの2年間は1軍で作戦面を担当する参謀として指揮官を支えた。2軍監督を任された今季は失敗をとがめない「超積極的」をスローガンに掲げ、ウエスタン・リーグ新記録のチーム163盗塁を記録するなど、就任1年目から日本一に導いた。金本監督続投の場合は、来季は1軍ヘッドコーチ格を要請される方向だった。若手からベテランまで現状を把握しており、後任の適任者といえる。

この日、矢野2軍監督はフェニックスリーグ開催中の宮崎で、共に戦った金本監督の辞任を悔しがった。「大学も一緒にやったし、現役時代もタイガースで一緒にやってきた。現場でも一緒にやろうという形で、オレも力になりたいし、球団にもファンにも、恩返しがしたいと思ってやってきた。オレも悔しい」。事前に金本監督から連絡を受けていたと明かし「オレらがどうこう言えるものじゃない監督の気持ちもあるから」と思いやった。人事については「球団がやること。何とも言いようがない」と話すにとどめた。

球団側は今後、矢野2軍監督に就任要請する方向だ。課題が山積するなか、チーム再建に向けて、速やかに新体制を固めていく。

◆金本監督と矢野2軍監督 同じ昭和43年生まれだが、金本監督が1浪で入学した東北福祉大では先輩と後輩の関係。信頼関係は厚く「カネ」「ヤノ」と呼び合う。ともに他球団から阪神に移籍して03、05年には優勝を経験した。矢野2軍監督が作戦兼バッテリーコーチに就任することが決まった15年秋に、金本監督は「間違ったことは言ってくれと」と話していた。

◆矢野燿大(やの・あきひろ)1968年(昭43)12月6日、大阪府生まれ。桜宮-東北福祉大を経て90年ドラフト2位で中日入団。97年オフにトレードで阪神移籍。ベストナイン3度、ゴールデングラブ賞2度。10年に引退し、16年コーチで阪神復帰。今年は2軍監督を務め、ウエスタン・リーグV、ファーム日本一。181センチ、78キロ。右投げ右打ち。

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阪神藤谷、野手転向初マルチ 矢野2軍監督指導即効

試合前練習で藤谷(左)の打撃を見守る矢野2軍監督(撮影・吉見元太)

<みやざきフェニックス・リーグ:ヤクルト6-4阪神>◇10日◇西都

少しずつ、着実に前進している。阪神藤谷がみやざきフェニックス・リーグのヤクルト戦(西都)に9番三塁でフル出場。8月末に野手に転向してから初のマルチ安打をマークした。

4点を追う5回1死二塁、山中の内角球にバットを折られながらも左前打で好機を拡大。7回には1ボールからの2球目、ウルキデスの141キロを捉え、鋭く三遊間を破った。

覚悟の転向から1カ月。打撃開花へ懸命な22歳に、矢野2軍監督も熱血指導でサポートする。「人より遅れてるから、追いつき追い越すのは生半可なものじゃない。オレが気付いたことは伝えていく」。前日9日の試合後には指揮官がタブレットで動画を撮影しながら打撃指導を行った。藤谷は「(指導内容は)左足を開かずに打つということです。こんな感じで打てばいいというのが改めて分かった」。早速、2安打で応えた。

矢野2軍監督は「あいつはまだ基準も低い」と前置きしながらも「初球から振っていくとか、やれることをしっかりやれている」と積極姿勢に目を細める。フェニックス・リーグでのテーマは「とにかく振って覚えていくことです」と言い切る藤谷。来季は育成契約から1軍舞台を目指す。宮崎で必死に汗を流し、飛躍の土台を築く。【吉見元太】

フェニックス・リーグのヤクルト戦で2安打を放った藤谷(撮影・吉見元太)

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阪神ドラ6牧、初先発は反省と収穫の5回5失点

フェニックスリーグ西武対阪神 汗をふく阪神牧(撮影・野上伸悟)

<みやざきフェニックス・リーグ:西武9-1阪神>◇8日◇南郷

反省と収穫のマウンドだった。阪神ドラフト6位ルーキーの牧丈一郎投手(19)が8日、みやざきフェニックス・リーグ開幕戦の西武戦(南郷)でプロ相手に初先発。5回8安打5失点で負け投手となった。

1、2回は四死球が失点につながり、5回にも4長短打を浴びた。一方で14年のパ・リーグ本塁打王メヒアを直球、変化球で2三振に仕留めるなど、6奪三振。「課題を持って取り組んだけど、クリア出来たものと出来なかったものがある」と振り返った。

矢野2軍監督から「真っすぐの走りは悪くなかった。ただ、変化球でカウントが取れない。でも、逆にいいボールで空振りを取れたり、抑えたり。ポテンシャルは面白いものがある」と将来性を評価された。「宮崎で1つでも多くの課題を消化できるように」と牧。経験を成長の糧にする。

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矢野2軍監督「楽しみな選手出てきてる」/一問一答

インタビューを受ける阪神矢野2軍監督(撮影・栗木一考)

<ファーム日本選手権:阪神8-4巨人>◇6日◇KIRISHIMAサンマリン

阪神がファーム日本選手権で巨人を8-4で下し、12年ぶり5度目の優勝を飾った。矢野2軍監督が今季選手に求め続けた「超積極野球」で4回に一挙6得点を挙げるなど、会心の逆転G倒。ルーキー熊谷が最優秀選手(MVP)に選ばれるなど「矢野チルドレン」が活躍しての頂点だった。

-ファーム日本選手権で優勝を決めた今の気持ちは

本当にね、1年間戦った選手たちがいいプレー見せてくれた。本当に心の底からうれしいです。ありがとうございます!

-4回、一気に逆転

うちが勝つのであれば接戦になるかなっていうような勝手な予想をしてたんですけど、本当にみんながよくつないで、今年は超積極的にやろうということで、みんなボールに食らいついていってくれました。

-この試合でも今年の取り組みがしっかり出せた

そうですね、その試合をやりながら勝てたっていうのが本当にうれしいですし、一塁までもしっかり走ってくれましたし、盗塁も見事に決めてくれましたし、本当に今年のうちらしい野球ができました。

-ルーキーの馬場が見事なピッチング

中継ぎは、あんまりやってないので、イニングの頭から、打たれても抑えても、馬場にはいい経験になると思っていた。そこまでのピッチャーがいい形でつないでくれましたね。

-久しぶりのウエスタン・リーグ優勝、巨人を倒して日本一。今シーズンを振り返って

僕は選手たちの可能性を広げるということを意識して、1年間やってきたんですけど、本当にここにいる選手たちが、すごく可能性を持った選手たちというのをね、今日のファンの皆さんにも見ていただいたと思いますし。1軍は苦しんでますけど、本当にここ(2軍)で野球をやるためにみんな阪神に入ったわけじゃないんでね。近い将来1軍で、ここで頑張ってたやつが頑張ってる姿をね、ファンの皆さんにも見てもらって。一緒に喜び合いたいなと思います。

-ファンにメッセージ

1軍は本当に今苦しいチーム状況ですけど、僕は将来を見据えた時に、楽しみな選手は本当にたくさん出てきてると信じてます。ファンの人もこの選手たちを信じてもらって、近い将来一緒に強いチームを作っていきましょう! よろしくお願いします。

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MVP阪神熊谷「来年はずっと1軍で」/一問一答

表彰され記念写真に納まる左から巨人橋本到、阪神熊谷、馬場(撮影・栗木一考)

<ファーム日本選手権:阪神8-4巨人>◇6日◇KIRISHIMAサンマリン

阪神がファーム日本選手権で巨人を8-4で下し、12年ぶり5度目の優勝を飾った。矢野2軍監督が今季選手に求め続けた「超積極野球」で4回に一挙6得点を挙げるなど、会心の逆転G倒。ルーキー熊谷が最優秀選手(MVP)に選ばれるなど「矢野チルドレン」が活躍しての頂点だった。

-見事なバッティング

熊谷 バッティングキャラじゃないんですけど、今日は打つことができたので良かったです。

-チーム初ヒットはバットを折りながら

熊谷 なんとか塁に出ようと思っていたので、しっかり振り抜いて落ちてくれたので良かったと思います。

-2本目にタイムリー

熊谷 先輩方の勢いに乗って打つことが出来たので、本当に良かったかなと思います。

-(馬場に)マウンドに上がった時の気持ちは

馬場 すごい緊張したんですけど、1つ1つ大事に投げました。低めに変化球を集められたので良かったかなと思います。

-ファンへメッセージを

馬場 来年もしっかり成長して1軍の舞台で投げられるように頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします!

熊谷 来年は1年間ずっと1軍で活躍できるように頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします!

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阪神矢野2軍監督、若虎の「心」育てつかんだ頂点

ファーム日本一になりナインから胴上げされる矢野2軍監督(撮影・栗木一考)

<ファーム日本選手権:阪神8-4巨人>◇6日◇KIRISHIMAサンマリン

阪神がファーム日本選手権で巨人を8-4で下し、12年ぶり5度目の優勝を飾った。矢野2軍監督が今季選手に求め続けた「超積極野球」で4回に一挙6得点を挙げるなど、会心の逆転G倒。ルーキー熊谷が最優秀選手(MVP)に選ばれるなど「矢野チルドレン」が活躍しての頂点だった。1軍は今季Aクラスを逃す悔しいシーズンとなったが、若虎のたくましさが未来を明るく照らす。

「超積極野球」を貫いた先に、日本一が待っていた。勝利の瞬間、選手がマウンドに駆け寄り、矢野2軍監督も後を追うように歓喜の輪の中へ。満面の笑みを浮かべ、4度宙に舞った。「本当にめちゃくちゃうれしいですし、うちの野球がしっかりできて勝てたのが、よりうれしい。最高の胴上げになりました」。ファームの頂点をかけた今季最後の一戦は「矢野流野球」が凝縮された試合だった。

1点を追う4回だった。先頭の高山が初球打ちで右翼線二塁打。続く板山が中前打を放ち、すぐに同点に追いついた。山崎の押し出し死球で勝ち越し、なおも1死満塁の好機でルーキー熊谷が2球目を仕留めて左前適時打。積極的な攻撃が、この回一挙6得点の下地となった。熊谷は2安打1打点1盗塁で最優秀選手(MVP)に選ばれ「緊張感のある中でやれたので、いい経験になった。チームに貢献できて良かった」と振り返った。

矢野監督は選手1人1人に寄り添い、技術よりもまず「心」に重点を置いた。今季開幕2軍スタートも、6月下旬から1軍のレギュラーに定着した北條もその1人。「ダメな時でも首脳陣から見て、使いたいと思わせる選手になれ」。その言葉を受けた北條は「結果が出なくてもすぐ切り替えることができたのはそういう言葉のおかげかなと思います」と感謝を口にしていた。矢野監督自身の考えとして「俺の一番は心技体の絶対『心』。ハート、メンタルがなんとかなれば、俺は技術もついてくると思っている。そこをすごく意識した1年やった」。選手の心を前向きにする地道な取り組みの結果が日本一だった。

来季1軍ヘッド格での就任プランも判明している矢野2軍監督は、優勝インタビューで「1軍は本当に苦しいチーム状況ですけど、僕は将来を見据えた時に楽しみな選手がたくさん出てきてると思っています。近い将来一緒に強いチームを作っていきましょう」。今季Aクラスを逃した1軍の逆襲を力強い言葉で誓った。虎党が長年待ち続けている1軍の日本一へ。その序章となるに違いない。【古財稜明】

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