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法大・三浦が新球フォーク解禁 対外試合で3回0封

オープン戦で好投した法大・三浦(撮影・金子真仁)

東京6大学リーグ・法大が22日、川崎市の同大グラウンドで社会人・明治安田生命と今季初の対外試合を行った。

ダブルヘッダーの1戦目は1-7で敗れたが、2戦目は4-3でサヨナラ勝ちした。

2試合目には、最速150キロ右腕・三浦銀二投手(新2年=福岡大大濠)が先発。3回44球を投げ、1安打無失点に抑えた。三浦は昨秋、1年生ながらリーグ戦で2完投を含む3勝を挙げ、防御率も1・99をマーク。チームの優勝に大きく貢献した。大学2年目の今季は、青木久典監督(46)が「(リーグ戦)1戦目で投げてもらわないといけない投手」と話すなど、エース格として期待される。

直球は最速141キロ止まりだったものの、制球は安定しており、危なげない投球だった。新球のフォークボールも解禁。左打者をフォークで二ゴロに打ち取るなど、効果を発揮していた。「チェンジアップっぽい球って言われるんですけど、フォークっぽいって言われるように練習します」と笑顔をみせた。

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東海大・海野「負けたくない」甲斐キャノンばり強肩

東海大・海野(右)と立大・藤野はともに今秋ドラフト候補捕手(撮影・金子真仁)

「東海キャノン」が今季初戦でさく裂した。立大(東京6大学リーグ)と東海大(首都大学リーグ)のオープン戦が17日、埼玉・新座市の立大グラウンドで行われた。

立大・藤野隼大捕手(3年=川越東)と東海大・海野(うみの)隆司捕手(3年=関西)はともに、今秋ドラフト候補に挙げられる大学球界屈指の好捕手だ。2人の対決とあって、100人を超える大学野球ファンが押し寄せた。

この日、ライバル対決を制したのは海野だった。初回2死一塁、立大・江藤勇治三塁手(3年=東海大菅生)が盗塁を仕掛けるも、悠々と刺した。「スタート、別に悪くなかったよな?」「(捕球後のボールの)握りかえ、まじで速い…」と立大ベンチがどよめいた。この時の二塁送球タイムは1・85秒(本紙計測)。捕手が投球を捕ってから送球し、二塁に到達するまでのタイムは1・90秒~95秒でも速いとされる。海野は「2回、3回と徐々に肩が暖まってくるので」と言いながら、初回から見せつけた。

これまでの実戦の盗塁阻止でマークした最速は、1・78秒だという。「甲斐キャノン」で知られるソフトバンク甲斐は、最速1・71秒とされる。海野の強肩は甲斐をも視野に入れる。圧巻は5回裏、イニング間の二塁送球だった。捕球直前に左足に重心を寄せると、捕球後一気に二塁へ投げた。ストップウオッチの数字は1・74秒を示していた。昨年末には「肩だけは誰にも負けたくない。得意分野をめちゃくちゃ伸ばしていきたい」と話していたが、年明けの対外試合初戦で、最大の長所を存分に披露した。

一方の立大・藤野は、パスボール2つとやや精彩を欠いた。盗塁阻止機会はなかったものの、イニング間の二塁送球は1・96~2・05秒の間にまとめ、制球も安定していた。「海野のセカンドスローは参考になる。ベンチでもずっと見ていました」と話した。

試合は東海大が2-1で立大に勝利した。立大は2点を追う9回裏2死二、三塁、中嶋瞭内野手(2年=佼成学園)が右前打を放ち、三塁走者が生還し1点差に迫った。しかし、同点を狙った二塁走者は本塁タッチアウト。遠投125メートルを誇る東海大・藤井健平右翼手(3年=大阪桐蔭)が矢のような返球を見せた。鉄砲肩の海野も驚くレーザービームで、試合は終わった。【金子真仁】

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法大キャンプ開始 連覇へ毎日2試合の紅白戦実施へ

ブルペンで投手に声をかける法大・青木監督(右)(撮影・古川真弥)

リーグ連覇へ、実戦だらけのキャンプとする。東京6大学リーグ昨秋覇者の法大が14日、千葉・鴨川キャンプを開始した。

初日は午前中に移動し、午後のみ練習したが、青木久典監督(45)は「毎日午前、午後で計2試合、紅白戦をします。アピールして欲しい」と、2日目からは紅白戦を重ねる考えを明かした。

これまでも、キャンプ中に紅白戦は採り入れていたが、連日行うのは初めての試みだという。前提として「チーム全体の仕上がりが早い。うまくいっています」と、既に実戦に臨める状態にある。さらに、新戦力発掘の狙いもある。昨秋の優勝メンバーは、野手は4年生が大半だった。「連覇」のためにも、実戦で指揮官の目に留まる選手の出現が待たれる。

青木監督は「あえて『連覇』と言葉に出しています。ただ、安易にできるとは思って欲しくない。大変なことだということを、同時に伝えないといけない」と、チームを引き締めるように話した。

監督の意図は選手にも伝わっている。新4年生で、今秋ドラフト候補に挙がる宇草孔基外野手は「連覇、日本一は当たり前の目標です。チーム全員でやっていく。やるべきことをやらないと。気持ちだけ先行してもいけない」と話した。

昨秋は、左翼の定位置を確保した。4年生が多かったレギュラー陣で、数少ない優勝時の主力。今年は副キャプテンの重責も担う。「みんなのモチベーションを、1つの方向に向けないといけない。リーグ戦の経験を還元していくのが、自分の仕事だと思っています。優勝するためには、打つ、打たないだけでなく、見えないところにも声をかけていきたい」と、意気込みを口にした。【古川真弥】

今春リーグ戦への意気込みを語る法大・宇草(撮影・古川真弥)

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明大に“お伊勢さま”ドラ1候補森下に続く期待の男

ブルペン投球後も精力的にノックを受けた明大・森下(撮影・金子真仁)

5季ぶりのリーグ優勝を目指す明大(東京6大学リーグ)が11日、静岡・沼津市内で春季キャンプをスタートした。

今秋のドラフト1位候補に挙げられる最速151キロ右腕・森下暢仁投手(3年=大分商)は遊撃でノックを受けた後、ブルペンで58球を投げた。さらにブルペン後も「来い、ノッカー!」と叫びながら、ノックで左右に振られた。善波達也監督(56)も「マサト(暢仁)は主将になって本当に変わったね」と積極的な取り組みを喜んだ。

そこにもう1人のドラフト候補右腕・伊勢大夢投手(3年=九州学院)が姿を見せた。同監督は「大きいこと言って、責任感持てよ」と笑い、報道陣との輪を離れた。

伊勢は切り出す。「日によってムラはあるんですけど、監督には今までよりいい感じだなと言われています」。事実、この日のブルペンで投じた75球にも勢いがあった。スリークオーターとサイドスローの中間から投じる直球は、最速150キロに及ぶ。

力はありながら、昨秋の登板はわずか1試合。「85%の男なんです」(善波監督)と、練習も投球も結果も何かが足りないもどかしさを周囲に与えていたという。変化球にも課題がある。「もう少しアピールしてくれればな」と監督も常日頃口にしていた。

最後の1年、もう猶予はない。主将番号「10」を背負う森下に続く投手の出現が待たれる。善波監督はこの日、背番号11を伊勢に渡すことを明言した。明大の11番は、歴代の名投手が背負ってきた明大のエース番号だ。「11番つけさせろ、くらいの気持ちでいきます」という伊勢の願いが、さっそく現実になった。

「練習でどれだけアピールしても、やはり試合で結果がついてこないと」と期待への答えは、マウンドで出すつもり。森下の好投は絶対条件。さらに“お伊勢さま”が鎮座すれば、明大に、さらに流れが向いてくる。【金子真仁】

森下と並ぶ明大のドラフト候補右腕・伊勢(撮影・金子真仁)

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早大がランニング講習会 元五輪代表土江氏から伝授

走る際は尻から上のあたりの筋肉を使うよう指導する土江氏(撮影・古川真弥)

東京6大学リーグの早大が“ランニング改革”に乗り出した。アトランタオリンピック(五輪)、アテネ五輪で400メートルリレー代表などを務め、現在は東洋大陸上競技部コーチや五輪強化コーチで、100メートル日本記録保持者の桐生祥秀を指導する土江寛裕氏(44)を招き、選手に「ランニング講習会」を開いてもらった。早大大学院時代に小宮山悟監督(53)が同じ研究室だった縁で実現。室内で約1時間半、「どうすれば速く走れるか」のコツを伝授した。

(1)膝、足首はロック 土江氏は「地面からの力を、どうもらうか。それしかありません。そのための姿勢作りが大事」と切り出した。速く走るためには、膝と足首はがっちり固める方がいいという。「“天然のバネ”を意識して。筋肉を使って走ろうとすると疲れます。それよりも、筋肉の弾力や腱(けん)を使って。膝と足首をロックして、バネを使うんです」。バネを意識させるため、その場でぴょんぴょん跳びはねさせた。

(2)お尻で走る 「走る時、どこを使いますか?」と問いかけた。正解は、お尻の上あたりから腰にかけての部分だ。「足首や膝で地面を押すのではなく、お尻の高い位置で押すんです」。野球にたとえた。「ホームランを打とうとして、手だけで振っても飛ばないでしょう? 野球が体の中心が大事なのと同じです」。バネである足を生かすのも、しっかりした幹があってこそだ。

(3)入足を速く 当然だが、走ることも、歩くことも両足を交互に動かすことで成り立つ。土江氏は、まず歩くことから始めた。「前の足のかかとが地面についたら、すぐに後ろの足、“入足”が前に追い付くようにしてください」。パ、パ、パと交互にくり返すことで、速く歩けるようになる。そこからスピードを上げ、走りだす。「靴の裏を後ろの人に見えないように」「後ろ足は進行方向に動かして」等々、アドバイスを加えた。

(4)インパクトで力を 再び野球にたとえた。「バッティングは、どこで力を入れますか?」。選手の答えは「インパクトの瞬間」。土江氏は、うなずいて続けた。「走るのも同じです。地面に足が当たる瞬間に、パンと力を入れる」。力んだスイングでは打球は飛ばない。走るのも、力の入れどころが大事だ。さらに、片方の足が地面を蹴った瞬間、逆の足は既に蹴った足よりも前に出しておく。そうすることで、地面を力強く蹴れる。

(5)前傾 「棒、ありますか?」。そうリクエストして、50センチほどの棒きれを持ってきてもらった。手のひらに垂直に立て、棒が倒れないよう、バランスを取りながら歩いた。スピードを上げても、棒は倒れない。なぜか? 棒の先端を進行方向に傾けたからだ。走る時の前傾姿勢になぞらえた。「前傾は加速とちょうどいい角度に」と伝えた。

講習を終えると「日々の練習で思い出して下さい。必ず足は速くなります。野球にプラスにして欲しい」と呼び掛けた。この日の内容は「いまだに桐生も意識しているポイント」で、「速く走る」ための基本的なポイントだった。

もちろん、野球と陸上競技の違いは理解している。「今日のトレーニングが、そのまま野球に使えるかというと、野球の走塁は曲がったり、止まったりがある。陸上には、ありません。ただ、速く走ることができた上で曲がる、止まるができれば。まずは速く走るための正しいパフォーマンスが大事ではないでしょうか」と訴えた。

小宮山監督の狙いもそこにある。「陸上と野球は全然違う。だが、まず基本の部分で、より速くなれば。そこからの応用です。『走る』ということが、どういうことか、それぞれが考えてくれれば」と話した。盗塁数を増やしたい、という安直な狙いではなかった。成果を確認するため、4月にも再び土江氏を招くつもりだ。

講習会を終えた加藤主将は「目からうろこでした。意識していたことが全然、違いました。足首と膝を固定する。足の裏を見せない。逆に考えてました」。現在、50メートルは6秒3。「6秒1、6秒0ぐらいになればいいですね」と、自らに期待していた。【古川真弥】

選手の走りをチェックする土江氏(撮影・古川真弥)

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楽天の渡辺佳明が久米島MVP 左キラー高梨も評価

守備練習を行う楽天渡辺佳(撮影・足立雅史)

楽天ドラフト6位の渡辺佳明内野手(22=明大)が、平石洋介監督(38)から久米島キャンプ最優秀選手と評価された。

9日、沖縄・久米島キャンプを打ち上げ、11日からの拠点となる金武(きん)町に移動。渡辺佳は「MVPと認められてうれしい。打撃は自分の中で自信がついています」と笑顔を見せた。

大学日本代表では左の巧打を武器に正二塁手。東京6大学リーグ通算95安打は現役最多だ。この日のフリー打撃では左キラー高梨雄平投手(26)と“対戦”。19球中、安打性の当たりは右翼フェンス直撃を含む2本だったが、変化球にも対応して空振りは1度だけだった。「高梨さんからも『コンタクトがうまい』と褒めていただいた。『逆方向にいつでも打てるんだから狙ったほうが良い』とも助言をいただいた」と大きな収穫も得た。

平石監督からは「練習でも考えてやっている印象。打つほうはこちらが想像していたより実戦向き。対応力は高そう。守備はまだまだ向上することがある」と課題も指摘された。

大学4年から遊撃手に転向。渡辺佳は「藤田(一也)さんはすべてバウンドが合っている。自分は捕っているだけ。まだまだ差があるので、もっと努力していかないと」と自覚している。打撃評価を胸に、開幕1軍に向けてアピールを続ける。【鎌田直秀】

ウオーミングアップする楽天渡辺佳(撮影・足立雅史)

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東大・小林 35戦未勝利返上へ 鹿取氏からヒント

ブルペンで投球練習を行う東大・小林大(撮影・古川真弥)

<東大野球部 100年の挑戦>

再び、赤門旋風を! 東京6大学リーグの東大。今年で創部100周年となった野球部はリーグで唯一、優勝したことがない。今年のスローガン「旋風」の下、まずは最下位脱出へ向けて動きだした。

  ◇   ◇   ◇  

“未勝利エース”返上へ、ラストイヤーに挑む。東京6大学リーグの東大・小林大雅投手(3年)が7日、ジャイアンツ球場で「冬季特別トレーニング」に参加した。元プロ野球選手が大学野球選手を指導するもので、小林大は鹿取義隆氏(61)から学んだ。同じ左腕の宮台(現日本ハム)の後を受け昨春から主戦投手となるも、公式戦35試合未勝利。初勝利へ向けて、貴重なヒントを得た。

ストップウオッチ代わりにスマホを握る鹿取氏が声を弾ませた。「1秒19。いいね!」。小林大はブルペンでクイック投球を繰り返していた。セットポジションから動きだす際、右のかかとを打者に向けるという助言でスムーズな始動が可能となり「上半身の力みが減りました。制球力が上がれば」と感謝。グラブを持つ右手の使い方や左腕の振りなど、具体的に学んだ濃密な20分間だった。

クイックの速さなどトータルで勝負する。最速137キロだが、コンスタントには120キロ台。身長も167センチ。「僕は絶対的な武器がない。あらゆる手を尽くさないと」。得意のツーシームは微妙に握りを変えて3種類を投げ分け、スライダーも3種類。明大から楽天に進んだ渡辺佳は「球速以上に伸びを感じた。ボールによって肘を下げたり、テンポを変えたり。投球術が巧み」という。対戦成績は12打数3安打。創意工夫で、昨秋リーグ首位打者とも渡り合った。

創部100年の節目。最下位脱出へシーズン4勝を掲げる浜田監督からは「小林が3勝」と指令を受ける。「これだけ投げて1回も勝っていない。援護してもらった時に大量失点。投打がかみ合うようにしないと」と期待の分、悔しさも募るが、己と向き合う“強さ”がある。「初めての方の指導は新鮮。チーム全体で活用したい」。引き出しを増やした。【古川真弥】

◆東大の歴代エース 最多勝利は17勝(57~60年)の岡村甫。後に東大野球部の部長、監督、助監督を歴任。プロ入りした6選手は、新治伸治8勝、井手峻4勝、小林至0勝、遠藤良平8勝、松家卓弘3勝、宮台康平6勝。NHKキャスターの大越健介は8勝。

◆小林大雅(こばやし・ひろまさ)1998年(平10)3月5日生まれ。神奈川県横浜市出身。元石川サンダーボルト、山内中と軟式で、県内屈指の進学校・横浜翠嵐に進む。エースだった3年夏、県大会初戦に逆転負けして野球を続けることを決意し、東大現役合格。経済学部経営学科に学ぶ。好きな選手は、ヤクルト石川、ソフトバンク大竹。167センチ、70キロ。左投げ左打ち。

◆鹿取義隆氏のコメント(小林大への指導を終え)「スケールは違うが、宮台君と同じ投げ方。吸収が速い。教えたことを、すぐ再現できる」

鹿取氏(右)から助言を受ける東大・小林大(撮影・古川真弥)

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東大野球部100年の挑戦最下位脱出へ/連載まとめ

再び、赤門旋風を!東京6大学リーグの東大が12日、東京・文京区の東大球場で始動した。今年で創部100周年となった野球部はリーグで唯一、優勝したことがない。今年のスローガン「旋風」の下、まずは最下位脱出へ向けて動きだした。「東大野球部 100年の挑戦」と題し、不定期掲載で追いかけていく。

 

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小宮山監督が感謝、慶大・大久保監督の打倒早大宣言

小宮山悟氏(2018年12月24日撮影)

慶大には負けない! 東京6大学リーグの早大は5日、東京・東伏見のグラウンドで新1年生4人を加え、練習を行った。

前日に始動した慶大の大久保監督が「早稲田に連勝して優勝!」と今年の目標を掲げた。これを知った早大・小宮山悟監督(53)は「ありがたい話」と感謝した。

小宮山監督 我々としては(慶応義)塾に胸を借りるつもり。(17年秋、18年春と)連覇しているチーム。たまたま(昨年の)秋は我々が勝ったが、選手の能力を見ると、3年生以下で勝ってきたチーム。大久保監督が「早稲田をやっつける」と言われた。こっちとしても、負けないよう頑張りたい。6大、さらに大学野球を盛り上げる思いで、神宮球場を満員にしたい。

さらに、「早慶戦」の意味を力説した。

小宮山監督 うぬぼれるわけではないが、過去の歴史をひもといても、早慶戦の位置づけはこういうものだと、今の学生は真剣に考えないといけない。みっともない試合はできない。

互いに負けられない。

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田中浩康氏が母校早大コーチ就任、小宮山氏とタッグ

田中浩康氏

早大は5日、同大OBで、昨季までDeNAでプレーした田中浩康氏(36)が野球部のコーチに就任すると発表した。この日、学生野球の資格回復が認められた。6日から指導にあたる。今年から指揮を執る小宮山悟監督(53)と二人三脚で、15年秋以来7季ぶりの優勝を目指す。

田中氏は尽誠学園から早大進学。1年春から二塁のレギュラーをつかみ、1学年上の鳥谷(現阪神)と二遊間を組んだ。東京6大学リーグ通算102安打を重ね、04年ドラフト自由枠でヤクルト入団。自己犠牲をいとわない打撃と堅実な守備に磨きをかけ、3年目の07年には二塁でベストナイン。12年には、ベストナインとゴールデングラブ賞に輝いた。

山田の台頭もあり出場機会を減らす中、球団から16年限りで戦力構想外を伝えられた。指導者の打診を受けたが、現役続行を望み退団した。17年からは、DeNA。同年、通算1000安打を達成した。18年限りで現役引退。プロ通算14年間で1292試合、1018安打、打率2割6分6厘、31本塁打、351打点、33盗塁を残した。

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早大進学の田中星流が初練習、甲子園の経験を糧に

早大での初練習を終えた仙台育英・田中(右)と日大豊山・名倉(撮影・古川真弥)

高校での苦い経験を糧に大きくなる。仙台育英から東京6大学リーグの早大に進む田中星流投手が5日、他のスポーツ推薦による新1年生3人とともに初めて同大の練習に参加した。東京・東伏見のグラウンドで、午前8時から4年生とともに動いた。午前中で初日を終えると「まずは個人のレベルアップですね」と誓いを新たにした。

「悔しかった」と話すのが、昨夏甲子園での投球だ。初戦の浦和学院戦は、3回途中4失点KO。0-9と大敗した。宮城県大会前の練習試合で頑張りが過ぎ、背中を痛めた。万全ではない状態での投球を続けた結果だった。「教訓になりました。大学ではケガをせずにいきたい」と、コンディションの重要性を学んだ。痛打された浦和学院からは、蛭間拓哉外野手も早大入り。「チームメートになる。楽しみです」と、これからは、ともにリーグ戦優勝&日本一を目指す。

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早大に「タクヤ・コンビ」中川と蛭間は根尾ら刺激

早大での初練習を終えた大阪桐蔭・中川(右)と浦和学院・蛭間(撮影・古川真弥)

東京6大学リーグの早大に将来が楽しみな“タクヤ・コンビ”が誕生した。

スポーツ推薦で入部する新1年生4人が5日、東京・東伏見のグラウンドで初めて練習参加。新4年生たちに混じり、大阪桐蔭・中川卓也内野手、浦和学院・蛭間拓哉外野手の姿もあった。まだ真っ白な練習着に名字を大書。午前8時から3時間、きびきび動いた。昨秋のU18日本代表で主将を務めた中川と、副将の蛭間。気心知れるタクヤ2人は、いずれもプロを目指している。

中川 4年間、小宮山監督に付いていって、日本一、プロを目指したい。

蛭間 4年間、早稲田で勉強を含めしっかりやって、一流のプロ野球選手になれるよう頑張りたい。

高校からプロ入りした同期が刺激だ。浦和学院からは渡辺が西武入り。蛭間が「正直うらやましい。渡辺を超えられるように」と言えば、根尾、藤原、柿木、横川と4人がプロに入った大阪桐蔭の中川も「自分も超えられるように」と声をそろえた。高校では一塁、三塁が主だったが、「一番難しいポジション。守備の幅が広がる」と、大学では二塁に挑む。小宮山監督は「4年後を見据えての4年間。彼らの想像を超えるところまで引き揚げたい」と後押しする。【古川真弥】

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慶大・大久保監督、打倒早稲田へ「5FW」掲げる

慶大・大久保監督(左)と新任の竹内助監督(撮影・古川真弥)

永遠のライバルへの対抗心を隠さなかった。東京6大学リーグの慶大が4日、横浜の下田グラウンドで始動した。練習開始前、大久保秀昭監督(49)はチームミーティングを開き、今年の目標を示した。

「早稲田に連勝して優勝!」

「早慶戦」の呼び名があるとおり、慶大にとって、早大が宿敵の相手であるのは言うまでもない。特に、昨秋は最終カードの早大戦を1勝2敗で落とし、リーグ戦3連覇を逃した。1勝1敗で迎えた第3戦は、1点リードの9回1死から逆転負け。勝ち点を逃し、勝率の差で法大に優勝を奪われた。

翌日、選手たちで話し合い、右中間後方のネットやブルペンに敗れた試合のスコアを掲出。悔しさを忘れず、この冬も各自が鍛錬を重ねた。そういう選手の思いを、大久保監督は痛いほど感じている。「早稲田に連勝して優勝」の目標を達成するためのキーワードとして、

「5FW」

と示した。さまざまな意味を込めた。

大久保監督 「5F」は、Family(家族)、Fair Play(フェアプレー)、Fundamental(基本の)、Face(顔)、Fighter(ファイター)。「5W」は、What、When、Why、Where、Who。何をやる? いつやる? なぜやる? どこでやる? 誰がやる? と選手にも、私自身にも問いかけるためです。Win5でもある。勝ち点5ってこと。競馬ではありませんよ(笑い)。さらに、Wasedaに5連勝。春秋の4連勝に、夏のオール早慶戦も含めてです。「W」は「V」「V」(=春秋2連覇)だし、Wayという意味もある。Keio Way、My Wayです。

指揮官の右腕として、OBの竹内大助氏(28)が助監督に就任した。昨年までトヨタ自動車でプレーした新助監督は「意識すれば誰でもできることを徹底したい。プレーだけでなく、人としても。あいさつだったり、カバリングだったり、全力で練習することだったり。誰でもできることの積み重ねが、最後はつながると思います」と意気込みを語った。大久保監督も「経験を還元して欲しい」と期待していた。【古川真弥】

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慶大新1年の増居、対戦経験ある生井と切磋琢磨誓う

彦根東から慶大に進む増居(撮影・古川真弥)

東京6大学リーグの慶大が4日、横浜のグラウンドで始動した。新1年生の彦根東・増居翔太投手は昨春甲子園の3回戦、花巻東を9回まで無安打無得点に抑えるも、10回にサヨナラ負け。

悲運のエースと話題になったが「実力以上に騒がれただけです。課題は体づくり。大舞台で先発を任せてもらえるように」と、まずは体重65キロからの10キロアップを目指す。昨春甲子園では初戦で慶応・生井惇己投手と投げ合い完投勝ち。その生井も慶大へ。増居は「同じ左。頑張っていこうと思います」と、左腕同士で高めあうことを誓った。

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大阪桐蔭・山田健太と宮崎仁斗が立大「智徳寮」入寮

大阪桐蔭で春夏連覇を達成メンバーで左翼の宮崎仁斗(左)と、二塁を守っていた山田健太は、緊張した面持ちで立教大野球部・智徳寮の前に立つ(撮影・井上真)

さわやかな笑みを絶やさない183センチ84キロ、大型二塁手山田健太の傍らに、左翼手の宮崎仁斗は立った。170センチ、71キロ。フィジカルでは小柄な印象だが、質問を重ねていくうちに、体は小さくともどこまでも可能性を秘めるその頭脳と精神力に、話に吸い込まれて行った。

東京6大学リーグの立大野球部・智徳寮に、新1年生の2人が2日、入寮した。大阪桐蔭で昨夏、史上初となる2度目の春夏連覇を達成した二塁手山田と、左翼の宮崎だった。2人に印象に残る高校時代の試合を尋ねると、山田は昨夏の北大阪大会準決勝の履正社との試合を挙げた。この試合で山田は逆転の2点タイムリーを放っていた。

この試合、高校野球ファンならずとも、野球ファンならば大きなインパクトを抱いた試合だった。驚くべき結末は9回にあった。1点を追う先攻の大阪桐蔭は無死から走者を出し、ここから土壇場の反撃という勢いが出かけた直後。次打者の送りバントは併殺となる。

1点を追う最終回無死一塁が、2死走者なし。試合の流れは明確に履正社に流れた。ここで打席に入ったのが2番宮崎だった。宮崎は当時を思い出して振り返ってくれた。

宮崎 相手の投手も疲れていましたし、目いっぱいだったのは分かっていました。ここで自分が塁に出ることで、状況は変わると。打席に入るまではとても緊張していましたが、打席に入ったら冷静に考えることができました。

ストレート・ボール、ストレート・ボール。カウントはノーストライク2ボール。

宮崎 ここで次はカウントを取りに変化球が来ると感じ、変化球に狙いを絞っていました。でも、変化球はきたんですが、ワンバウンドするボール。それを振ってしまって…

宮崎がアウトになれば夏は終わる。それはどの球児にも同じ運命だが、大阪桐蔭は春夏連覇が懸かっていた。何より、3年の宮崎にとって、高校野球の終わりを意味する。最後までスイングして挑むのか、状況に応じて対処するのか。

宮崎 ワンバウンドを振ってしまってちょっと慌てましたが、すぐに冷静になれました。ここでしっかりボールを見て出塁できれば、後ろがいると。だから、もう1度気持ちを落ち着かせることができました。僕たちはいつも、シート打撃では2ストライクと追い込まれた状況をつくって、絶対に三振しないという想定でやってきました。だから、2ストライクを取られても簡単に終わらない、その気持ちでいました。

履正社の投手浜内も必死だった。その浜内の様子を見ながら、宮崎は続くボールに全神経を集中させて見る。ストレート・ボール(カウント3-1)。そして5球目もストレートがボールとなり、宮崎は出塁する。この四球を機に、浜内は4連続四球で押し出しを与えて同点。さらに山田が2点タイムリーを放ち、まさに九死に一生の3点を奪い、6-4として9回裏の履正社の攻撃を抑えた。

根尾(中日)藤原(ロッテ)はチームメートだ。彼らの能力の高さと、ひたむきに努力してきたことが、プロ入りを実現させた。彼らは野球ファンの注目を浴びる。同時に、プロではないが、ある種の修羅場で、冷静に試合を読めた170センチのキーマンは、大学4年間で何を学び、どこまで成長するのか非常に興味をそそられる。

野球においては、投手の球速や、打者の打率、本塁打数など、瞬発力と技術、才能に裏打ちされた「数字」がものを言う世界だ。その中で、宮崎が味わった極限の中での打席と、ギリギリの精神状態の中でつかんだ四球にこそ、勝負の分岐点が見える。

投手浜内の苦しむ姿と、自分が置かれている状況を頭の中で整理した宮崎の状況判断の力は見事といえる。誰しもが平常心を失うであろう状況で、確実に選球して、バットを止めた宮崎の野球センスは類いまれなものがある。

宮崎はそんな経験は、過ぎたこと、というスタンスで「今はまだ力が足りません。大学野球でどこまで力をつけられるか、必死にやりたい。出塁率と盗塁でアピールしたいです」と足元を見つめたコメントで入寮の日を締めた。

ちなみに「初めての東京での生活ではどこに行ってみたいか」と、稚拙な質問をしてみた。「スクランブル交差点に行ってみたいです」と言って笑った。野球と無縁の取るに足らない質問にも、こちらの思惑を見透かすように「字になる」答えをしてくれた。周りが見えている、そう感じるのは、記者だけではないと思う。【井上真】

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日大三・日置が明大・島岡寮に入寮「強くなる」

明大の「島岡寮」へ入寮した日大三・日置(左)と中村(撮影・金子真仁)

東京6大学リーグ・明大の19年度スポーツ特別入学試験の合格者が2日、東京・府中市の「島岡寮」に入寮した。

昨年のU18日本代表、日大三(東京)日置航内野手(3年)が「強くなる」と誓った。この日、同大野球部「島岡寮」に入寮。U18では目立つ活躍を残せなかったが、学びもあったという。「打てなくても堂々と打席に入る仲間の姿が印象的です。切り替えの早さがすごい。自分も明治で精神力を強くしたい」と意気込んだ。

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U18代表の日大三・日置ら明大「島岡寮」に入寮

日大三・日置(18年8月18日撮影)

東京6大学リーグ・明大の19年度スポーツ特別入学試験の合格者が2日、東京・府中市の「島岡寮」に入寮した。

昨年のU18日本代表でもプレーした日大三(東京)日置航内野手(3年)も入寮。「日本代表では技術面はもちろん、精神面でライバルとの差を感じた。みんな、打てなくても堂々と打席に入っていた。切り替えがすごかった。明治でも一生懸命練習し、精神力を強くして、4年後にプロになりたい」と話した。

この日の入寮者は以下の通り。校名の後の○は甲子園出場選手。

◆投手 下江秀弥(盈進)高山陽成(作新学院○)中村奎太(日大三○)渡部翔太郎(千葉黎明)

◆捕手 小池悠平(前橋育英○)蓑尾海斗(日南学園○)

◆内野手 岡本伊織(創志学園○)西山虎太郎(履正社○)日置航(日大三○)村松開人(静岡○)山田陸人(桐光学園)

◆外野手 長南佳洋(八戸学院光星○)冨田泰生(智弁和歌山○)

また、昨春センバツで活躍した日本航空石川(石川)の上田優弥外野手、原田竜聖外野手も後日、入寮する予定。

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告発受けた法大が監督も参加し練習、近日中に報告書

法大・青木監督(18年10月撮影)

告発文書問題に揺れる法大(東京6大学リーグ)が30日午後、川崎市の同大グラウンドで通常通りの練習を行った。文書内で部員へ暴力を振るったとされている青木久典監督(45)も練習に参加。取材対応はなかった。

文書は今月20日過ぎ、法大と日本学生野球協会にそれぞれファクスで届いた。協会は即日、法大に対し、事実確認と報告書提出を求めている。

文書内で「暴力を受けた側」とされている中には、OB選手の名前もあることが明らかになった。この日、同大広報課は「(OBは)仕事との兼ね合いで、電話での聞き取りになってしまう可能性もあります」とコメント。関係者の話を総合すると、同監督ら該当者への大学による聞き取り調査は進んでおり、近日中にも報告書が協会に提出されそうだ。

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法大OB会長に侍ジャパン山中強化本部長が再選

山中正竹氏(2018年4月26日撮影)

東京6大学リーグ、法大のOB総会が19日、都内で行われた。役員改選が行われ、元法大監督で侍ジャパン強化委員会強化本部長の山中正竹氏(71)が満場一致でOB会長に再選された。

山中氏は「法政大学と、東京6大学野球のさらなる発展に寄与していければ」と話した。昨年は全日本野球協会会長に就任。同職の就任祝いも行われた。副会長には江本孟紀氏、金光興二氏、苑田邦夫氏の3氏が選ばれた。任期はいずれも2年。

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立大・藤野主将「キャリアハイ狙う」新年始動で決意

立大・藤野隼大捕手(2018年12月23日撮影)

東京6大学リーグの立大は17日、新座市で新年の練習をスタートした。

主将藤野隼大(はやた)捕手(3年=川越東)は「守り勝つ野球で臨みたい。個人としては打率3割台後半でキャリアハイを狙います」と、年頭の抱負を語った。創部110周年を迎え、藤野は110代の主将。「節目のキャプテンをできるのは運もあると思います。しっかり務めたい」と言った。

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妻はアナウンサーの上田まりえ/竹内大助氏略歴

東大対慶大 ノーヒットノーランを達成した竹内大助氏(10年04月17日撮影)

東京6大学リーグの慶大は14日、OBの竹内大助氏(28)が2月1日付で助監督に就任すると発表した。

◆竹内大助(たけうち・だいすけ)1990年(平2)6月3日生まれ。愛知県出身。中京大中京(愛知)では甲子園出場。慶大では2年春に開幕戦の東大戦でノーヒットノーラン達成するなど通算22勝。卒業後は社会人野球のトヨタ自動車に進み、都市対抗で初優勝に貢献した。17年2月にはタレントで元日本テレビアナウンサーの上田まりえと結婚した。現役時代は176センチ、74キロ。左投げ左打ち。

上田まりえ(2016年8月29日撮影)

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慶大助監督に竹内大助氏 無安打無得点試合も達成

東大対慶大 ノーヒットノーランを達成した竹内大助氏(10年04月17日撮影)

東京6大学リーグの慶大は14日、OBの竹内大助氏(28)が2月1日付で助監督に就任すると発表した。

竹内氏は中京大中京(愛知)から慶大に進学。投手として、リーグ戦通算56試合で22勝、196奪三振、防御率2・62を記録した。2年春には東大戦でノーヒットノーランを達成。2度のリーグ戦優勝も経験した。卒業後は社会人野球のトヨタ自動車でプレー。第87回都市対抗野球大会でチーム初優勝に貢献した。

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東大が最下位脱出へ始動“2トン打線”で旋風起こす

今年のスローガン「旋風」をしたためた東大・辻居主将(撮影・古川真弥)

東京6大学リーグの東大が12日、東京・文京区の東大球場で始動した。日本の最高学府トップを行くが、今年で創部100周年となった野球部はリーグで唯一、優勝したことがない。今年のスローガン「旋風」の下、まずは最下位脱出へ向けて動きだした。

小雪が舞う寒さに負けなかった。練習開始前、辻居新平主将(3年=栄光学園)は勢いよく、今年のスローガン「旋風」をしたためた。「“赤門旋風”から取りました。去年1勝もできなかった。なかなか勝つことは難しい。予想を、いい意味で裏切りたい。東大が勝つことで6大が盛り上がる」と意図を明かした。

100年の歴史を誇るが、いまだ優勝はない。ただ、81年春は早大、慶大から勝ち点を挙げ優勝争いに加わった。「赤門旋風」と呼ばれた38年前の再現を狙う。

一足飛びに行かないことは分かっている。私学である他5大学と違い、国立で、しかも超難関。入学するだけでも難しい“ハンディ”を抱える。浜田一志監督(54)は「夢は優勝です。100周年ですから大きく語るべき!」と朗らかに言ったが、現実も見ている。「目標は最下位脱出。そのためには、4勝を目指さないと」と冷静だ。昨年は計21試合で0勝20敗1分け。まずは1つ勝つことから始めないといけない。

仕込みは課している。13年の就任時から体づくりを推進。「食事」を最優先に掲げてきた。年末年始のオフ期間も個々に体重アップを指令。「ベンチ入りメンバーが平均80キロなら、25人で2トン。体づくりは努力で到達可能」と“2トン打線”をもくろむ。具体的な目標値を示し、意識を明確にさせる。昨秋は計3本塁打と長打力はついてきた。「シーズン100安打」(昨秋62安打)「東大史上初の部員100人超え」(現在85人)も目指す。100周年と合わせた“トリプル100”が最下位脱出のカギだ。

ノックでは、今春開幕カードで対戦有力な法大のワッペンをつけた革手袋を着用。「法政の球を捕れ」。鍛錬から意識を植え付ける。今年こそ。東大の挑戦が始まった。

◆東大野球部 1919年(大8)創部。25年に早大、慶大、明大、法大、立大の東京5大学野球連盟に加盟し、東京6大学野球連盟が発足した。終戦後最初のリーグ戦となった46年春は2位。「赤門旋風」の81年春は4位だったが、シーズン6勝は東大史上最高記録。10年秋から15年春にかけて、連盟記録の94連敗。エース宮台(現日本ハム)を擁した17年秋は、15年ぶりに勝ち点を挙げた。

今年のスローガン「旋風」をしたためる東大・辻居主将(撮影・古川真弥)

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法大が始動、主軸候補の毛利がドラ2中山の後に続く

法大・毛利は今季の主軸候補(撮影・金子真仁)

東京6大学リーグで昨秋優勝した法大が6日、連覇と日本一へ向けて始動した。

目標達成へのカギの1つが、ヤクルトのドラフト2位、中山翔太外野手(4年=履正社)の後釜になる新主砲。青木久典監督(45)は村田雄大外野手(2年=横浜)とともに「4番候補の1人です」として、毛利元哉外野手(3年=愛工大名電)の名を挙げた。

「もうりもとや、です」という毛利は「よく先祖じゃないかって言われますけど、全く関係ないです」と戦国大名・毛利元就との関わりを笑って否定した。ただ、その打棒は豪快で、高校時代も通算39本塁打の左スラッガーとして注目されていた。

大学でもここまで約20発を積み重ねてきたが、昨秋は不調に。11打数2安打、5三振と苦しんだ。「自分の中でちゃんとタイミングが取れていなかった。もともとチャンスには強いほうだったのに」と振り返る。

青木監督からは「必ずクリーンアップを打ってほしい」と期待をかけられている。リーグ戦の目標は打率3割、5本塁打、10打点。「絶対的な4番。あこがれの存在でした」という中山の後に続くべく、19年の練習初日から強く振り込んでいた。

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慶大・田中プロ入りよりもパイロット 母CAで憧れ

意気込む慶大・田中(撮影・久保賢吾)

東京6大学リーグ各校の4年生進路が28日、ほぼ出そろった。プロからも注目された最速147キロ左腕の慶大・田中裕貴投手(4年=芝)は、全日本空輸(ANA)に運航乗務職(自社養成パイロット)採用で入社予定。数年間、パイロットの訓練を受けた後、飛行機に乗務する。

マウンドから空へと飛び立つ田中は、希望に満ちあふれた表情で夢を語った。「これまでは野球に懸けた人生でしたが、これからは空を飛ぶことに人生を懸けたいです」とパイロットへの挑戦に気持ちを高揚させた。

プロも注目する大型左腕だった。今春のリーグ戦(対立大)、田中の1球に神宮が沸いた。189センチの長身から投じた直球は、自己最速の147キロをマーク。プロでもレアな「長身、左腕、剛速球」でスカウトを驚かせた。

ドラフトの「隠し玉」に浮上するかに思われたが、スカウトの間で田中の夢は周知の話だった。「3年秋の開幕前に結果を残せなかったら、やめると決めたんです」。大久保秀昭監督(49)から「本当にいいのか?」と言われたが、1試合の登板に終わったシーズン後、新たな道に進むと決断した。

母順子さんがキャビンアテンダントで、幼少期からパイロットと触れ合う機会に恵まれた。「かっこいいなと思いました」。当時、抱いた憧れは試験が進むにつれ、目標へと変化。「飛行機を飛ばす上で大事なのはチームワークだと。野球で学んだことを生かしたいと思いました」。

芝高時代、最速140キロ左腕でプロからも注目されたが、東京6大学リーグでのプレーに憧れ、慶大に一般入試で入学した。腰痛、肩痛とケガに苦しみながら、2度のリーグ優勝を経験。「本当に幸せでした。野球はやめますが、行きたい会社に入れるので今はワクワクしています」と目を輝かせた。【久保賢吾】

◆田中裕貴(たなか・ゆうき)1996年(平8)4月30日、東京・品川区生まれ。小3で野球を始め、中学は芝シニアでプレー。芝高では1年夏からベンチ入り。慶大では3年秋にリーグ戦初登板。4年時は投手キャプテンとなり、春は5試合に登板。優勝に貢献した。今夏は大学日本代表(東京6大学選抜)として世界大学野球選手権で優勝。家族は両親と兄。189センチ、86キロ。左投げ左打ち。

慶大選手の進路

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明大練習納めはシャトルラン 森下主将が仲間を鼓舞

早朝練習に汗を流す明大・森下(撮影・金子真仁)

東京6大学リーグの明大が25日、年内の練習を終了した。最終日は早朝5時半に練習がスタート…のはずだったが、5時20分過ぎには室内練習場に選手たちの大声が響いた。その後、6時にまだ真っ暗なグラウンドへ駆け足で移動すると、全員が森下暢仁主将(3年=大分商)を囲んだ。

森下「ここまで来たら、やるだけなんで。苦しい時こそ、周りを見て。1人じゃないから」

そう呼びかけて始まったのは、総決算のシャトルラン。25メートルの往復(10秒以内のタイム制限あり)を、10秒のインターバルで10往復。5分ずつ休憩を挟んで、9セット行う。「9セットもやるのは初めてです」と太田主務。走って脈拍を高め、それが落ちないうちに、また走る。7セットが終わった6時50分、ようやく日の出を迎えた。

最後の1セットは森下が周囲に「負けるな、負けるなよ!」と叫び、ナインも呼応。森下は最後、両手を高く上げてフィニッシュした。善波達也監督(56)は、来秋ドラフト上位候補でもあるエース森下を「マサト(暢仁)は主将になって、大きく変わったんじゃないかな。今も疲れているのに、歩き回ってみんなに声をかけていた。周りが見えるようになったね」と頼もしそうに見つめていた。

2019年の練習始めは1月7日。5季ぶりの優勝に向けて、同じく早朝5時半から始動する。

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立大・藤野「トータルで勝負」正捕手で全日本V貢献

来季に向け、気合の入った表情で拳を握る立大・藤野(撮影・久保賢吾)

来秋ドラフト候補の大学生は、捕手豊作の年になりそうだ。23日、東都大学リーグの東洋大・佐藤都志也捕手(聖光学院)、東京6大学リーグの立大・藤野隼大捕手(川越東)、首都大学リーグの東海大・海野隆司捕手(いずれも3年=関西)が年内の練習を打ち上げた。3捕手ともに今夏に大学日本代表に選出され、対抗心をむき出しにする関係。慶大・郡司裕也捕手(3年=仙台育英)を含め「捕手戦国時代」が到来する。

立大・藤野は総合力で勝負する。大学2年から正捕手を任され、春季リーグ、全日本大学選手権では優勝に貢献した。打撃では通算6発のパンチ力と通算打率3割超えのミート力を兼ね備え、守備では二塁への送球1・8秒台の強肩が光る。大学日本代表では海野とレギュラー争いを繰り広げ「ライバル意識はあります。佐藤は足と打撃、海野は肩が強いですが、僕はトータルで勝負したいです」と話した。

◆藤野隼大(ふじの・はやた)1998年(平10)1月7日生まれ、埼玉県出身。小2で野球を始め、中学時代は上福岡シニアでプレー。川越東では3年春の関東大会で準優勝。立大では2年春からベンチ入りし、大学通算6本塁打。181センチ、83キロ。右投げ右打ち。

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東洋大・佐藤は打てる捕手 憧れノムさん著書熟読

来季に向け、意気込む東洋大・佐藤(撮影・久保賢吾)

来秋ドラフト候補の大学生は、捕手豊作の年になりそうだ。23日、東都大学リーグの東洋大・佐藤都志也捕手(聖光学院)、東京6大学リーグの立大・藤野隼大捕手(川越東)、首都大学リーグの東海大・海野隆司捕手(いずれも3年=関西)が年内の練習を打ち上げた。3捕手ともに今夏に大学日本代表に選出され、対抗心をむき出しにする関係。慶大・郡司裕也捕手(3年=仙台育英)を含め「捕手戦国時代」が到来する。

東洋大・佐藤は、「打てる捕手」で注目を集める。通算65安打、通算6発の打撃力、50メートル走5秒9の俊足は捕手では群を抜く。今夏の大学日本代表では打撃を評価され、主に外野で出場。「藤野、郡司、海野の3人はライバルになりますが、来年は正捕手を取りたいです」と誓った。ヤクルトなどで監督を務めた野村克也氏に憧れ、著書も熟読。「打てる捕手の代名詞のような方」と目を輝かせた。

◆佐藤都志也(さとう・としや)1998年(平10)1月27日生まれ、福島・いわき市出身。小3でソフトボールを始め、中学時代は軟式野球部。聖光学院では2度甲子園に出場した。東洋大では2年春に首位打者、2年春、秋に一塁手でベストナイン。181センチ、82キロ。右投げ左打ち。

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甲斐憧れ東海大・海野「得意分野伸ばす」強肩に自信

強肩が売りの来秋ドラフト候補、東海大・海野捕手(撮影・金子真仁)

来秋ドラフト候補の大学生は、捕手豊作の年になりそうだ。23日、東都大学リーグの東洋大・佐藤都志也捕手(聖光学院)、東京6大学リーグの立大・藤野隼大捕手(川越東)、首都大学リーグの東海大・海野隆司捕手(いずれも3年=関西)が年内の練習を打ち上げた。3捕手ともに今夏に大学日本代表に選出され、対抗心をむき出しにする関係。慶大・郡司裕也捕手(3年=仙台育英)を含め「捕手戦国時代」が到来する。

東海大・海野は肩に絶対の自信を持つ。実戦での二塁送球最速は1・78秒。プロでも最上位クラスの数値ながら「打撃は(佐藤らが)上なんで、そこは気にしません。肩は他の大学生に負けたくない。得意分野をめちゃくちゃ伸ばしたい」とさらなる成長に貪欲だ。「簡単そうに盗塁を刺すのがすごい」とソフトバンク甲斐にあこがれる。“海(かい)キャノン”で大学球界を席巻する。

◆海野隆司(うみの・たかし)1997年(平9)7月15日生まれ、岡山市出身。中学時代はファイターズ岡山でプレー。関西(岡山)では2年夏に甲子園に出場した。東海大では2年春から正捕手を務め、今秋は5番を打った。172センチ、77キロ。右投げ右打ち。

甲斐拓也(2018年11月14日撮影)

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ドラフト候補の立大・藤野新主将「後輩に優勝を」

来季に向け、気合の入った表情で拳を握る立大・藤野(撮影・久保賢吾)

東京6大学リーグの立大が23日、埼玉・新座市内の同大グラウンドで年内の練習を打ち上げた。

17年春にリーグ戦、全日本大学選手権を制したが、17年秋からは3季連続でV逸。来秋ドラフト候補で主将に就任した藤野隼大捕手(3年=川越東)は「学生野球最後の1年。チームの勝利を最優先に、野球に向き合っていきたいです。自分は先輩たちに優勝を経験させてもらったので、来年は僕らが後輩たちに経験させてあげたいです」と話した。

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