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ノムさんは空撮用のヘリも/阪神新監督キャンプ初日

引き揚げる前にサインをサービスし、さらにカードを手渡して球場から引き揚げる矢野監督(撮影・清水貴仁)

阪神は1日、沖縄・宜野座でキャンプイン。矢野燿大監督(50)が初日から「イズム」を全開させた。注目の新外国人マルテらの打撃練習は見ず、投手陣のブルペン投球を1時間20分チェックした。

<近年の阪神新監督キャンプ初日>

◆99年野村克也(安芸、1000人)報道陣が260人殺到し、巨人168人を圧倒。空撮用のヘリコプターも舞った。捕手陣に自ら指導のほか、投手挑戦の新庄にも熱視線を送った。

◆02年星野仙一(安芸、3000人)選手に直接は声を掛けず黙って見守る姿勢。圧倒的な存在感で「明るく厳しく」という方針を行き渡らせた。

◆04年岡田彰布(宜野座、3500人)雨のため約20キロ離れた石川室内練習場と行ったり来たりする、慌ただしい船出。「まさか雨が降るとは」。

◆09年真弓明信(宜野座、2500人)ファンを前に「最強のチームを作りたい」とあいさつ。金本らに話し掛け、ブルペンで目を光らせた。

◆12年和田豊(宜野座、2500人)第一声は「今年こそ関西から全国を元気に」。特守では自ら二塁で捕球し、上本に付き合った。

◆16年金本知憲(宜野座、800人)ウエートトレのノルマが達成できていなかった選手を見て、トレーナー陣に雷を落とした。「遠慮しながらやってたんで。いきなり追い込みなさい、やらせなさいとビシッと言いました」。

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阪神矢野監督「切磋琢磨はいらん」バチバチ争い扇動

全体ミーティングの会場に入る矢野監督(左)と清水ヘッドコーチ(撮影・清水貴仁)

虎のキャンプは仁義なき戦いだ!! 阪神は31日、沖縄・読谷村のチーム宿舎で2月1日から始まる宜野座キャンプを前に全体ミーティングを実施し、矢野燿大監督(50)が「猛ゲキ」を飛ばした。

ナインに求めたのは「バチバチのライバル関係」で、「コイツに負けるもんか」という気迫だ。一切のなれ合いを排除した身内バトルを扇動。自主性の中に厳しさを打ち出す矢野イズムで、さあ球春到来だ。

  ◇    ◇    ◇

ナイン、球団首脳、スタッフらが一堂に会する前で矢野監督の熱があふれた。宜野座キャンプイン前日の全体ミーティング。ほとばしる思いが次々と口を突いた。「まずは自分を信じること。あとは、自分がどうありたいか。だいたい、みんなやり方ばかり気にするけど、自分はどんな選手になりたいか。『やり方よりあり方』を決めていくということ」。グラウンドで戦う者が持つべき、もっとも大切な「心」を説いた。

17年ぶり最下位の屈辱にまみれた昨季の悪夢と決別する。新指揮官は前しか向いていない。「誰が出てくるんやろって。楽しくない? ショートも誰が出てくる?」。今春キャンプのテーマは、ズバリ競争だ。しかも、甘えを一切排除した仁義なき身内バトルを仕掛けた。「切磋琢磨とか、そういういうのは、僕は、あまりいらない。バチバチのライバル関係で。コイツに負けるもんかっていう。自分が出てなくて優勝してもうれしくない」。実力で仲間を蹴落としてレギュラーをつかむのがプロの世界。同僚はライバルで、なれ合いが入り込むスキはない。

矢野体制は自主性を尊重する。今春キャンプで宿舎の出発時間を3つに設定。どの時間帯に球場に向かうか、決めるのは選手自身だという。球団関係者は「去年はなかったですね。これが自主性ということです」と明かす。一見、温和に映る矢野イズムは非情さも見え隠れする。「言葉的に自主性とか楽しむって、すごく表現的には軽いように思われがちやけど俺のなかでプロやからこそ、やっていくのがプロ。ある意味、すごく厳しいこと」。自分でやらなければ、淘汰(とうた)される。ナインに強烈なプロ意識を求めた。

この日は那覇空港に着くと宜野座に直行した。新設の屋内ブルペンをチェック。投球板の間隔が約30センチ広がり、ワイドになった。「これくらい間を取ってもらったら、自分のペースで投げられる」と感謝し、投手陣へのプラス効果を強調した。充実した施設も後押しする。「俺は競争からチームが強くなると思っている」。熱い火花が逆襲のノロシになる。【酒井俊作】

<阪神新監督のキャンプイン前日のゲキ>

▼99年野村克也=弱者のが勝つために 当たり前のことを当たり前にやっていく。弱いチームが強いチームと同じことをやっていちゃ、永久に勝てないんだ。

▼02年星野仙一=野球に恋しろ オレは勝つために来たんだ。4年連続最下位というのも今日を最後に言うな。野球に恋し、愛したんだから中途半端はダメ。もっとタイガースを愛せ、野球に恋しろ。

▼04年岡田彰布=みんな競争 ポジション当てはめるとかの問題やない。自分で勝ち取らなアカンのや。でもその分、みんなにチャンスがあるんや。

▼09年真弓明信=基本こそ大事 キャンプの前半には特に単純なメニューが多い。野球の動きからするとつまらない練習になるかもしれないが、それが一番大事なこと。

▼12年和田豊=熱さこそ大事 チームスローガン(「熱くなれ!!」)を胸にたたき込んで、1年間やっていこう。時間がたつと忘れることが多い。今、一番必要なことだから。

▼16年金本知憲=日本一を狙える 戦力的にはマイナス要素が多いけど、冷静に考えたら優勝を狙える。日本一を目指せる!

沖縄入り後、その足で宜野座を訪れブルペンを視察する矢野監督(撮影・清水貴仁)

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阪神矢野監督「自分信じろ」全体ミーティングで訓示

キャンプイン前日、宿舎で全体ミーティングを行う矢野監督(左から2人目)と阪神の選手たち(撮影・前田充)

阪神矢野燿大監督が31日、沖縄・読谷村にあるチーム宿舎で開かれた全体ミーティングで選手たちに訓示した。2月1日のキャンプインに「すごく楽しみです。どれだけ成長するか。能力のある選手が多いので」と胸を躍らせた。

全体ミーティングでは選手たちに伝えたい思いを語った。「まずは自分を信じること。あとは、どうありたいか。みんなやり方ばかり気にするけど、自分はどんな選手になりたいのか。どうやって試合に出て行くとか。例えば3割打つと決めたら、そこに向けての練習が出てくる」と内容を明かした。

新助っ人のジェフリー・マルテ内野手(27=エンゼルス)やピアース・ジョンソン投手(27=ジャイアンツ)らは初対面。「そんなに僕も英語をペラペラしゃべれないんで。あいさつ程度ですけど。すごく笑顔で、みんなすごくいい表情で来てくれたので。頼もしい」と第一印象を語った。

<阪神新監督のキャンプイン前日のゲキ>

▼99年野村克也=弱者のが勝つために 当たり前のことを当たり前にやっていく。弱いチームが強いチームと同じことをやっていちゃ、永久に勝てないんだ。

▼02年星野仙一=野球に恋しろ オレは勝つために来たんだ。4年連続最下位というのも今日を最後に言うな。野球に恋し、愛したんだから中途半端はダメ。もっとタイガースを愛せ、野球に恋しろ。

▼04年岡田彰布=みんな競争 ポジション当てはめるとかの問題やない。自分で勝ち取らなアカンのや。でもその分、みんなにチャンスがあるんや。

▼09年真弓明信=基本こそ大事 キャンプの前半には特に単純なメニューが多い。野球の動きからするとつまらない練習になるかもしれないが、それが一番大事なこと。

▼12年和田豊=熱さこそ大事 チームスローガン(「熱くなれ!!」)を胸にたたき込んで、1年間やっていこう。時間がたつと忘れることが多い。今、一番必要なことだから。

▼16年金本知憲=日本一を狙える 戦力的にはマイナス要素が多いけど、冷静に考えたら優勝を狙える。日本一を目指せる!

キャンプ前日ミーティングを終え会見する矢野監督(撮影・加藤哉)

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阪神OB吉田義男氏がゲキ「殻をやぶらなあかん」

天地会が行われ乾杯する、左から阪神和田TA、平田2軍監督、南顧問、吉田氏、岡田氏、福間氏、八木氏、中山氏ら(撮影・加藤哉)

個々人が殻を破れ! 阪神唯一の日本一監督・吉田義男氏が(85=日刊スポーツ客員評論家)が15日、キャンプ入りを控えた阪神ナインに「キャッチフレーズ通り、個々人が殻を破れ」とゲキを飛ばした。今季のキャッチフレーズ「ぶち破れ! オレがヤル」について「いいですな。阪神は個人がそれぞれの殻をやぶらなあかんのと違いますか」と気合を入れた。

この日は兵庫・有馬温泉の料理旅館「旅篭(はたご)」で行われた親睦会「天地会」に出席。同会は85年の阪神日本一と87年の最下位の「天国と地獄」を経験したメンバーを中心に発足。30年以上の歴史を持つ。吉田氏や阪神球団の南信男顧問(64)、当時の選手からは平田勝男氏(59=2軍監督)や岡田彰布氏(61)和田豊氏(56)八木裕氏(53)らが参加した。

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「一発屋」では困る大山には勝負の年/阪神データ3

阪神大山(2018年9月27日撮影)

<出た出たデータマン>

「出た出たデータマン」と題し、18年の阪神をデータで読み解き、19年シーズンを展望します。

     ◇   ◇   ◇

大山は次代の主砲候補として、アピールに成功した。1年目の17年7本塁打に続き、18年は11本。入団2年目までに2桁本塁打に到達した阪神の選手は、新人だった80年に18本塁打を記録した岡田彰布以来、38年ぶりだ。

18年の大山は、3月30日の開幕戦巨人戦に6番・三塁で先発出場を果たした。球界のエース菅野から第2打席に2ランを放ち、快勝発進に貢献。最大のハイライトは9月16日DeNA戦だった。プロ野球史上初の「1試合6安打&3本塁打」という離れ業をやってのけた。シーズン終盤の9月29日中日戦から最終戦まで12試合で4番を務めた。

とはいえ、喜ぶには少し早い。無走者の状況で打率3割1分5厘の大山だが、走者を置くと2割2分9厘へ急落。得点圏では2割1分2厘、満塁では1割5分8厘と、好機になればなるほど悪化の一途をたどる。主砲の座を固めるには、勝負強さを身につけたい。

さらに気になる事実もある。近年の阪神では、2桁本塁打を達成した途端に、成長が止まる生え抜き選手が相次いでいる。林威助は07年に15本塁打と結果を残したが、翌年からは出場が減り、既に引退。09年に12本塁打を放った桜井は、故障のため実働わずか4年で球界を去った。16年原口は18年代打で結果を出したものの、レギュラー定着には至っていない。17年20本塁打の中谷は、18年5本塁打と失速した。大砲候補から真の主砲へ。一発長打の魅力を持ちながら、活躍期間が短い「一発屋」で終わってもらっては困るのだ。大山には勝負の年がやってくる。【記録室・高野勲】

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阪神大山、2桁弾翌年大苦戦のジンクス吹き飛ばせ

阪神大山(18年9月27日撮影)

<出た出たデータマン>

阪神大山は次代の主砲候補として、アピールに成功した。1年目の昨季7本塁打に続き、今季は11本。入団2年目までに2桁本塁打に到達した阪神の選手は、新人だった80年に18本塁打を記録した岡田彰布以来、38年ぶりだ。

今季の大山は、3月30日の開幕戦巨人戦に6番・三塁で先発出場を果たした。球界のエース菅野から第2打席に2ランを放ち、快勝発進に貢献。最大のハイライトは9月16日DeNA戦だった。プロ野球史上初の「1試合6安打&3本塁打」という離れ業をやってのけた。シーズン終盤の9月29日中日戦から最終戦まで12試合で4番を務めた。

とはいえ、喜ぶには少し早い。無走者の状況で打率3割1分5厘の大山だが、走者を置くと2割2分9厘へ急落。得点圏では2割1分2厘、満塁では1割5分8厘と、好機になればなるほど悪化の一途をたどる。主砲の座を固めるには、勝負強さを身につけたい。

さらに気になる事実もある。近年の阪神では、2桁本塁打を達成した途端に、成長が止まる生え抜き選手が相次いでいる。林威助は07年に15本塁打と結果を残したが、翌年からは出場が減り、既に引退。09年に12本塁打を放った桜井は、故障のため実働わずか4年で球界を去った。16年原口は今季代打で結果を出したものの、レギュラー定着には至っていない。昨年20本塁打の中谷は、今季5本塁打と失速した。大砲候補から真の主砲へ。一発長打の魅力を持ちながら、活躍期間が短い「一発屋」で終わってもらっては困るのだ。大山には勝負の年がやってくる。【記録室・高野勲】

阪神80年岡田以降の生え抜き選手による初の2桁本塁打
阪神大山の今季全本塁打

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石井一久氏、宮本慎也氏ら 野球殿堂入り候補者発表

楽天石井GM(撮影・横山健太)

野球殿堂博物館は5日、来年の野球殿堂入りの候補者を発表し、選手としての貢献を表彰するプレーヤー表彰では日米通算182勝を挙げた元西武石井一久氏(45=現楽天GM)ら新たに6人の候補者が加わった。遊撃手、三塁手で計10度のゴールデングラブ賞を獲得し、通算2133安打の元ヤクルト宮本慎也氏(48=現ヤクルトヘッドコーチ)、外国人選手初の通算2000安打をマークしたアレックス・ラミレス氏(44=現DeNA監督)、中日、楽天で両リーグ本塁打王に輝いた元中日山崎武司氏(50)、通算2119安打の元広島前田智徳氏(47)、「代打の神様」と称され代打安打数(158)、打点(111)がともに歴代2位の元阪神桧山進次郎氏(49)。

昨年までの候補者12人と合わせて計18人が候補になった。

指導者の実績も加味するエキスパート表彰では前楽天監督の梨田昌孝氏(65)、昨季まで阪神2軍監督を務めた掛布雅之氏(63)、昨年まで巨人投手コーチを務めた元横浜監督の尾花高夫氏(61)の3人が新たに候補入り。昨年までの候補者12人と合わせて計15人が候補になった。

プレーヤー表彰は現役引退から5年以上経過した人が対象で、候補でいられるのは15年間。エキスパート表彰はユニホームを脱いで6カ月以上経過した監督やコーチの他、引退から21年以上経過した人が対象となる。選考は報道関係者や球界関係者による投票で行われ、来年1月15日に発表される。

候補者の昨年得票数順位は以下の通り(殿堂入りは得票率75%以上)

【プレーヤー表彰】

立浪和義 65・8%

高津臣吾 45・9%

川相昌弘 35・9%

野村謙二郎 28・5%

T・ローズ 22・8%

小久保裕紀 21・7%

桑田真澄 21・2%

石井琢朗 19・3%

城島健司 14・1%

佐々岡真司 9・5%

田口壮 7・9%

赤星憲広 5・4%

【エキスパート表彰】

権藤博 65・6%

R・バース 46・7%

田淵幸一 41・0%

柴田勲 24・6%

大沢啓二 23・8%

足立光宏 23・0%

加藤秀司 23・0%

土橋正幸 22・1%

長池徳士 19・7%

松岡弘 13・1%

岡田彰布 9・8%

中畑清 9・0%

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阪神矢野新監督10・23出陣式「イズム」伝える場

阪神矢野新監督

10・23に第一声!! 阪神矢野燿大新監督(49)が23日に新体制の“出陣式”を行うことが17日、分かった。今季は17年ぶりの最下位。ナインは激戦の疲れを癒やすべく休日を過ごすが、23日から秋季練習が始まる。若手、ベテランの1軍全選手を招集し、初めての全体ミーティングで新指揮官自ら、方針などを伝える考えだ。逆襲を期すべく、矢野体制が本格的に動きだす。

船出の日が10月23日に決まった。新しい船長に決まった矢野監督が乗組員のナインに大方針を伝える。15日に監督要請を受諾してから、初めて仲間と顔を合わせる。新指揮官は「練習日の時に集まってもらうのは要望を出している」と明かした。

今季は貧打&投手低迷で01年以来、17年ぶりの最下位に沈んだ。11日には来季続投が既定路線だった金本前監督が突然の辞任表明。チームは揺れに揺れた。それでも、来季に向かわなければいけない。新しいコーチ陣の陣容も固まりつつあり、戦う選手たちにも直接「矢野の考え」を伝える機会を設ける。現役時に名コンビを組んだベテラン藤川も「チーム全体としては集合日が来てからということ。とにかく来年に向けてやり返すということ。それが選手の務め」と言う。

今季終了後の14日から22日まで9日間は休暇だ。始動日となる23日は若手からベテランまで、1軍の全選手が一堂に会して、ミーティングを行う予定。「矢野イズム」を伝える、激アツの第一声になりそうだ。前任の金本監督も15年10月、就任後の初顔合わせで「厳しく明るく」の方針を伝達。鳥谷らと個別面談するなど5時間、選手と向き合った。新指揮官にとっても、矢野カラーを披露する機会になる。

今日18日に大阪市内で就任会見が行われ、チームのグランドデザインを指し示す所信表明になる。前日16日には次期オーナーに内定した阪神電鉄・藤原崇起会長(66=球団オーナー代行)が内定会見。「矢野さんも、自分がどういうふうにしたいと考えておられると思います」と船出に備える新指揮官の胸中を推し量った。

青天のへきれきの監督就任を受諾した新指揮官は早くも精力的だ。16日は鳴尾浜に足を運び、国内フリーエージェント権を取得見込みの上本に残留要請を行った。「先の予定は本当にバタバタで。今日終わったら明日どうするねん、みたいなスケジュールになっている」。初体験の1軍監督業。四方八方にアンテナを張り巡らせ、大海原への大航海に備える。

<近年の阪神新監督とナインの初顔合わせ>

◆岡田彰布 03年11月2日、甲子園球場内で全員ミーティング。「星野野球を継続したうえで、若さを出して個々にレベルアップしよう」と語り掛けた。4日には鳴尾浜での秋季練習で「打ってほしい場面で打ってくれる選手が欲しい」と勝負強い打者の登場を待望した。

◆真弓明信 秋季練習中の08年10月29日、鳴尾浜に現れ視察した。スーツ姿のまま、選手にはほぼ話し掛けずじっくり観察することに時間を割いた。秋季キャンプ地の高知入りした11月2日に「弱点をさらけ出せ。見たくないところを徹底的にやってもらう」と方向性を明確に示した。

◆和田豊 秋季キャンプのため高知入りした11年11月2日、初ミーティングで「大変」をテーマに設定。「キャンプから帰るころには『大きく変わった』と言われる覚悟を持ってくれ。『大変』という言葉は、大きく変わると書く」と、選手たちに変化と進歩を強く促した。

◆金本知憲 就任後初の全体ミーティングを、15年10月20日に開いた。「厳しくする、でも明るくもする」と所信表明。長らくともに戦った鳥谷を名指しし「お前が変わらないとチームが変わらない。数字も、実績、年齢、年数にしても、もの足りなさすぎる」と厳しく言い渡した。個別とグループでの面談を織り交ぜ、約5時間精力的に動いた。

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阪神、矢野監督決裂も 揚塩球団社長直接要請も難航

フェニックスリーグ 巨人対阪神 選手交代を告げベンチに戻る阪神矢野2軍監督(撮影・野上伸悟)

阪神は13日、次期監督候補として一本化している矢野燿大2軍監督(49)に宮崎市内のホテルで監督就任を要請した。揚塩健治球団社長(58)がこの日、大阪から宮崎入り。フェニックス・リーグ巨人戦で指揮を執った後の同監督と、約1時間半の会談に臨んだ。11日に金本知憲監督(50)が電撃辞任を表明。球団は、わずか2日後にアタックし事情説明なども行ったとみられるが、交渉は難航している模様で、決裂する可能性が出てきた。

次期監督問題でスピード決着を図りたい阪神だが、事態は混迷が続きそうだ。11日に金本監督が電撃辞任を表明。球団は急ピッチで後任監督候補を選定し、矢野2軍監督に一本化していた。この日は午後、交渉役の揚塩球団社長が空路で宮崎入り。宮崎市内のチーム宿舎に入って、初交渉に備えた。

フェニックス・リーグの巨人戦で指揮を執った矢野2軍監督は、宿舎に戻ると午後5時以降に揚塩社長と向き合った。虎の命運を託す初交渉は、約1時間半。金本監督が急転直下でユニホームを脱いだ経緯なども説明があっただろう。だが、暗雲が漂ってきた。宮脇ファームディレクターが「社長、監督ともに『今日は何も伝えることはできない』とのことです」と代弁。矢野2軍監督は態度を保留したとみられる。今後の交渉次第だが、決裂する可能性も出てきた。

指揮官の辞任が決まってから、わずか2日後のスピード交渉だったが、思惑通りに事は運ばない。次期オーナー就任が決まった阪神電鉄の藤原崇起会長(66=球団オーナー代行)は、交渉終了後の午後9時ごろに兵庫県内で応対。「向こうに私の方も任せると言った以上、これは待っていると」と険しい表情を浮かべ、2度目の交渉機会の可能性を問われると「いや、それも何も。どういう話かというのも、何も聞いていませんので…」と話すにとどめた。合意とは程遠く、難航している模様だ。

金本監督が今季最下位の責任を取って退任。矢野2軍監督も「大学も現役時代も一緒にやってきた。俺も悔しい」と話したように、複雑な心境であることは間違いない。25日のドラフト会議が迫るなか、チーム方針に大きな影響を及ぼす監督ポストが空位のまま。来季の補強戦略を描けず作業は停滞する。

交渉が長期化し、先行き不透明のままなら、前2軍監督の掛布雅之オーナー付シニアエグゼクティブアドバイザー(SEA、63)が有力候補として浮上する。昨季まで2軍監督を務め、金本体制が築いてきた方針を大きく変えずにチーム作りできる利点がある。また、05年優勝監督の岡田彰布氏(60)も候補だ。いずれにせよ、後任監督の選定が長引けば、悪影響は計り知れない。

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阪神次期オーナーも矢野体制発足へ早期決着求める

矢野2軍監督(18年7月10日撮影)

阪神が、今季限りで辞任する金本知憲監督(50)の後任候補として一本化している矢野燿大2軍監督(49)に、今日13日にも宮崎県内で就任要請を行うことが12日、分かった。揚塩健治球団社長(58)が交渉役を務める。25日にドラフト会議を控え、外国人やFAなどの補強方針を決めるためにも新体制作りは急務。次期オーナー就任が決まった阪神電鉄の藤原崇起会長(66=球団オーナー代行)も、矢野体制発足へ「スピード決着」を求めた。

風雲急を告げる阪神の監督人事が、南国の宮崎で動きだす。今日13日にも、揚塩球団社長が現地入りし、就任要請を行うことが判明した。前日11日に金本監督が今季最下位の責任を取って電撃辞任。球団も迅速に動き後任候補として今季、就任1年目でファームを日本一に導いた矢野2軍監督に絞り込んだ。同監督がフェニックス・リーグの指揮を執る宮崎に足を運び、誠意を伝える。

チーム再建の歩みを停滞させるわけにいかない。11日に次期オーナー就任が判明した阪神電鉄の藤原会長も、一夜明けの第一声で危機感をにじませた。大阪市内の電鉄本社で後任監督人事について「早く決めてもらわないといけないですね」と球団に要望。「やっぱり、早くやったことに越したことはないのは私らもよく分かる」。スピード決着を望み、切迫感が現れた。

コーチ陣の組閣も急務だが、新監督の意向なしには決められない。チーム方針の大枠を定める必要もあり、各方面で支障が出る。25日のドラフト会議を控え、この日は西宮市内の球団事務所でスカウト会議を開催。候補選手を86人に絞り込んだ。だが、肝心の監督が空位では、1位指名の方向性が定まらない。谷本球団副社長兼球団本部長も「ドラフトまで2週間を切っていますし、喫緊の課題です」と危機感あらわ。佐野統括スカウトも「まだ現場の話を聞いていないので分かりません」と話すにとどめた。藤原次期オーナーの懸念は現場が直面する問題だ。

金本監督はシーズン中からドラフト戦略、外国人補強の腹案を温めてきた。FA補強はどう進めていくのか。指揮官の辞任で、すべてが白紙になり、仕切り直しを強いられる。また、秋季キャンプの方針も早々に決めないといけない。課題は山積している状態だ。

藤原次期オーナーからは注目発言も出た。新監督に求める像を問われると「やっぱりファンあってのタイガースですから。一番、ファンの方に喜んでいただけるようなことにせんとあきませんわな。そうは思います」と言い切った。ファンファーストの姿勢は矢野2軍監督がファンサービスを大切にする思いと合致する。

同監督は休日を過ごし、宮崎市内で応対。「話せることは何もない。それしか言いようがない」と話すにとどめた。球団は交渉が難航した場合に備え、前2軍監督の掛布雅之オーナー付シニアエグゼクティブアドバイザー(63、SEA)や経験豊富な05年優勝監督の岡田彰布氏(60)らも候補に挙げる。まずは10・13から始まる。16日にはオーナー交代内定会見も行われる。早期決着がつかなければ、来季に悪影響を及ぼす。

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矢野氏監督就任要請も難航なら掛布氏、岡田氏も候補

掛布雅之氏(右)と岡田彰布氏

阪神は今後、矢野2軍監督への新監督就任要請に向かうが、交渉が難航した場合に備えて前2軍監督の掛布雅之オーナー付シニアエグゼクティブアドバイザー(63)、経験豊富な05年優勝監督の岡田彰布氏(60)らも候補に挙げる。

掛布氏と岡田氏の略歴は、以下の通り。

◆掛布雅之(かけふ・まさゆき)1955年(昭30)5月9日生まれ、千葉県出身。習志野から73年ドラフト6位で阪神入団。本塁打王3度、打点王1度、ベストナイン7度、ダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデングラブ賞)6度。88年引退後は解説者を務め、13年オフに阪神GM付育成&打撃コーディネーター就任。16、17年阪神2軍監督。現役時代は175センチ、77キロ。右投げ左打ち。

◆岡田彰布(おかだ・あきのぶ)1957年(昭32)11月25日、大阪府生まれ。北陽-早大を経て79年ドラフト1位で阪神入団。80年新人王。85年ベストナイン、ダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデングラブ賞)。94年オリックスへ移り、95年引退。98年阪神復帰し、2軍監督などを歴任。04年から1軍を率い、05年リーグV。10~12年オリックス監督。現役時代は175センチ、77キロ。右投げ右打ち。

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阪神大山、バース超えだ!月間本塁打球団新も狙える

大山悠輔

絶好調の阪神大山悠輔内野手(24)が、虎のレジェンドたちに挑む。9月は打率4割5分5厘、8本塁打で19打点と大爆発。月間11本となれば田淵幸一、真弓明信両氏に並び球団日本人選手最多、13本ならランディ・バース氏の球団記録に並ぶ。9月は残り11試合。記録更新に大きな期待がかかる。チームは今日19日ヤクルト戦(神宮)に敗れれば優勝の可能性が消滅するが、クライマックスシリーズ(CS)進出に向けた戦いは続く。最下位からの逆襲へ、背番号3のアーチは欠かせない。

17日にDeNAにサヨナラ負けを喫し、最下位に再転落。今日19日のヤクルト戦に敗れれば13年連続でのV逸が決まるが、3~6位まで1・5ゲーム差にひしめく激しいCS進出争いは続く。チームのピンチ、最後の勝負どころに、大山は強い決意をにじませた。

「1球1球、集中していかないといけない。チームの勝利に貢献していきたいです」

阪神打線で今、もっとも期待を抱かせる男だ。9月は打率4割5分5厘、8本塁打で19打点と大爆発している。特に16日DeNA戦(横浜)では1試合3本塁打を含む6打数6安打の固め打ち。翌17日にも初回に先制10号ソロを放つなど7打席連続安打とエンジン全開。2戦で4発を含む8安打をマークし、敵地で猛威をふるった。プロ2年目以内での2桁本塁打到達は80年に新人だった岡田彰布以来、38年ぶり。待ちに待った生え抜き大砲の誕生に、大きな期待がかかる。

月間2桁本塁打を記録すれば、球団日本人選手では浜中治(現2軍打撃コーチ)以来12年ぶり。11本をマークすれば田淵幸一、真弓明信両氏の持つ、球団日本人選手最多記録に並ぶ。その先にあるのはランディ・バース氏の13本。9月は現時点で残り11試合ある。簡単ではないとはいえ、この爆発ぶりなら…と可能性は十分感じさせる。

12日の中日戦(甲子園)で2戦連続弾を放った大山に、金本監督は「覚醒? まだ早すぎるでしょう」と苦笑いしながら、「でも本人はそう思っていいんじゃない? いい意味で勘違いしてほしい」と背中を押していた。その後は、指揮官の期待通りの大爆発だ。和製大砲候補が9月記録的アーチ量産を成し遂げれば、CS進出はぐっと近づく。【真柴健】

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みんな大好き新井さん 虎戦士、恩師らがお疲れさま

12年、本塁打を放つ阪神新井

広島新井貴浩内野手(41)が5日、マツダスタジアムで会見し、今季限りでの現役引退を発表した。16年にはリーグMVPを獲得した球界を代表するスラッガー。誰からも愛された男が、プロ20年目の区切りを迎え、惜しまれながらバットを置くことを決断した。

   ◇   ◇

阪神福留 1つ上の先輩ですけど、同じ年代で、年も近い。新井さんの一生懸命やる姿を見て来たので寂しい。あれだけの選手なので、下の者として、負けたくないと思ってやってきました。どんなときも、常に前を向いてやっている姿というのは、勉強になるし、やらないといけないことだと思います。カープの若い選手だけじゃなくてね、うちの若い選手のなかにも、一緒にプレーさせてもらった選手もいる。感じてほしいというのはある。

阪神鳥谷 一緒にやっていた方が辞めるのは寂しいですね。優しい人ですし、残念としか言いようがないです。

阪神藤川 新井さんが決めたことですし、ある程度のキャリア、年齢になったらいつでも隣り合わせでやっていると思うので。十分カープは強いし、新井さんのDNAは次の選手たちにつながっていると思う。

阪神江越(駒大野球部の後輩で背番号25を引き継ぐ)勝負強い打撃で、外野を守るのが嫌でした。少しでも近づけるように頑張ります。

元阪神監督・真弓明信氏(日刊スポーツ評論家)私が阪神監督のときは、最初から新井を4番で使いたいと考えていた。プレッシャーもかけただろうし、少し申し訳なかったという思いもあるよ。とにかく体が強い選手だし、長く現役をやれるとは思っていたけど、広島に戻ってからの活躍はうれしかった。残り試合も頑張ってほしい。しかし、柄にもなくカッコよく辞めるなあ(笑い)。

元阪神監督・岡田彰布氏 移籍1年目の08年は、3番として4番の金本につなぐ打撃を期待した。しっかり貢献してくれた。ただ、北京五輪での無理がたたって腰を骨折してしまって…。それがなかったら、阪神も優勝していたと思う。とにかく、お疲れさまと声を掛けたい。

桧山進次郎氏(阪神時代のチームメート、日刊スポーツ評論家)タイガース時代で思い出すのは、4番で苦しんでいたことですね。併殺打ったときとかのファンの叱咤(しった)激励のヤジに「桧山さんの4番のときはどうでしたか?」と聞かれたことがありました。「暗黒時代はもっと厳しかったで」と言いましたね(笑い)。タイガースではあまりいい思いはできなかったと思うけど、広島に戻ってからもこれだけ長くやれたのは、人一倍の努力と、タイガースでの苦労があったからじゃないですかね。

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球界初の球団公認居酒屋 元阪神中西氏ら鏡開き登場

阪神タイガース酒場プレオープンで鏡開きをする岡田氏(左から2人目)と中西氏(右)(撮影・上山淳一)

 元阪神投手コーチの中西清起氏(56=日刊スポーツ評論家)と元阪神監督の岡田彰布氏(60)が20日、大阪・難波にオープンする「阪神球団公式個室居酒屋 阪神タイガース酒場」の鏡開きに登場。満員の100人の阪神ファンとともに、プレオープンを盛り上げた。

 中西氏が「月1回イベント行う予定です。今後とも阪神酒場よろしくお願いします」とあいさつすると、集まった阪神ファンから大きな拍手がわき起こった。プロ野球界初となる球団公認の居酒屋「阪神タイガース酒場」は、23日午後5時、なんばHIPS8階にグランドオープンする。

プレオープンで鏡開きが行われた阪神タイガース酒場(撮影・上山淳一)

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ドラフト候補の法大・中山“きんに君”サイクル

法大対東大 7回表法大2死二塁、左中間へ2点本塁打を放つ中山(撮影・横山健太)

<東京6大学野球:法大17-1東大>◇第5週第1日◇12日◇神宮

 ドラフト候補の法大・中山翔太内野手(4年=履正社)が、リーグ史上8人目となるサイクル安打を達成した。持ち前のパワーを存分に発揮し、4安打6打点。大活躍の「4番」に導かれ、チームは東大に17-1で大勝し、今季初勝利を挙げた。立大はエース田中誠也投手(3年=大阪桐蔭)が5勝目を挙げ、明大を4-3で退けた。

 ベンチプレス140キロを誇る中山らしい決め方だった。サイクル安打達成へ、残るは本塁打だけだった。7回2死二塁でその時がきた。131キロ直球を引っ張り左翼スタンドへ運んだ。推定130メートル弾は昨秋10月以来の本塁打となる、現役トップの通算8号。「期待されているのは分かっていたから早く1本打ちたかった。でも、記録のことは何も知らなかった」と照れくさそうにした。

 チームの今季初勝利に向けて無我夢中だった。初回、2死二塁でチェンジアップを捉えて右翼線にポトリと落とした。「ラッキーだった」と振り返る先制の適時三塁打が記録の始まり。今季初打点を挙げると、4安打すべてに打点がつき6打点を稼いだ。リーグ戦が1週空いた間に、打席で反る癖を修正。強くたたくことを意識し「これが本来の形」と内容に満足した。

 サイクル安打達成で岡田彰布(早大)らの仲間入りをしても「よく分からないです」とマイペースに答える中山は、超ストイックな一面を持つ。暇さえあれば筋トレを欠かさない“きんに君”のモットーは「筋肉は1日にしてならず」。タンパク質摂取のため、毎日生卵を飲み、ササミを食べる。空腹をつくらないよう、自らおにぎりを握り練習の合間に頬張る。たゆまぬ努力が大記録達成のたまものだった。

 そんな野球少年は入学時から丸刈りを貫く。「楽だから。髪のことを気にするより練習がしたい。本塁打を狙って、あとの試合を全部勝ちたい」。ホームランアーチストのスイッチが入った。【和田美保】

 ◆中山翔太(なかやま・しょうた)1996年(平8)9月22日生まれ、大阪府出身。小学1年で野球を始め、本庄中では東成シニアに所属。履正社では2年秋からベンチ入りし、14年春のセンバツは4番で準優勝。夏はレギュラーを外れ、大阪府大会準決勝で、大阪桐蔭に敗れた。法大では2年春からベンチ入り。今季は26打数11安打、4割2分3厘(リーグ2位)。バットは34インチ、約900グラムを使用。185センチ、95キロ。右投げ右打ち。

法大対東大 サイクル安打を達成し笑顔でガッツポーズをする法大・中山(撮影・横山健太)

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吉田義男氏「同じ京都生まれ京都育ち」衣笠さん悼む

76年7月、「前半戦をトップで折り返した阪神は強いですね」と広島衣笠氏(右)に声をかけられる阪神吉田監督

 元阪神監督・吉田義男氏(日刊スポーツ客員評論家)が24日、衣笠祥雄氏の逝去を悼んだ。

   ◇   ◇

 私は衣笠と同じ京都生まれ、京都育ちで、古い付き合いでした。彼も同郷の先輩ということで慕ってくれて、結婚式にも出席しているし、よく野球談議に花を咲かせたものです。

 私は旧制市立第二商業から戦後に山城高に進学し、2年夏に甲子園に出場します。二中、一商、京都商など強豪ぞろいで、打倒平安は最大の目標。衣笠がその厳しさに定評のある平安卒だったことも親近感を覚えた理由でしょう。

 阪神監督1年目だった75年、広島は初優勝を遂げます。この年は、監督のルーツが大コンバートをやって衣笠が三塁に転向するんです。もともとが捕手、一塁もやったが、肩も強かったし慣れないポジションで奮闘しました。

 その春先に審判のジャッジに食ってかかって退場処分を受けたルーツの辞任で帰国後、古葉(竹識)がチームを率いるのです。衣笠は4番(44試合)と5番(86試合)に座って勝負強さを発揮しました。

 今だから打ち明けますが、衣笠は関西に遠征してくると、しょっちゅう私の自宅を訪れて夕食をともにしました。(元広島監督の)三村(敏之)らもそうでしたが、内野のフィールディングの話題などで熱くなった。

 85年はうち(阪神)が優勝しますが、5月22日の広島戦(甲子園)で衣笠に2本のホームランを打たれます。0-7の劣勢も、真弓(明信)、掛布(雅之)が2打席連発、岡田(彰布)、バースも満塁含む2本塁打で大逆転ですわ。

 衣笠に打たれて負ければ、首位の座から滑り落ちていたので、思い出深い一戦です。小さい頃から苦労してきたのを知ってるし、「いつか指導者になれよ」と願望を込めましたが、それもかなわなかった。鉄人と称され、100歳まで生きると思っていたのに…。無念でなりません。(敬称略)

10年3月、対談した衣笠氏(左)と吉田氏

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甲子園歴史館が「タイガース歴代監督特集」を開催

 阪神の本拠地甲子園球場に併設する甲子園歴史館が9日、4月10日から7月29日まで、企画展「タイガース歴代監督特集~虎の名将たち~」を開催すると発表した。

 若林忠志氏、藤村富美男氏、藤本定義氏、吉田義男氏、星野仙一氏、岡田彰布氏ら総勢24人のエピソード、写真のほか、ゆかりの品などを展示する。また、月刊タイガース創刊40周年記念として、監督が表紙になっている当時の月刊タイガースを特別展示する。問い合わせは同館電話0798・49・4509まで。

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阪神虎風荘が野球殿堂化 若虎よレジェンドを目指せ

虎風荘

 若虎よ、レジェンドを目指せ!! 阪神が兵庫・西宮市内の合宿所の虎風荘に、歴代の一流OBの写真を常設したことが5日、分かった。これまで、ロビーに歴代タイトルホルダーのパネルなどが飾ってあったが、2月末までに新たにスター選手の説明文付きの写真も掲示。藤村富美男、村山実、吉田義男、江夏豊、掛布雅之、金本知憲らそうそうたる顔ぶれで、一時代を築いた輝かしい歩みがひと目で分かる。いつかは僕もと、スターを目指す若手の発奮材料になりそうだ。

 球団創設から83年目の重みが、若虎の発奮材料になる。大舞台を目指して汗を流す2軍の鳴尾浜球場に隣接する若手寮の虎風荘で、新たに「レジェンド写真」が常設された。野球殿堂入りした超一流や歴代監督らがズラリと並ぶ。チームの草創期を支えた藤村富美男らのほか、吉田義男、村山実、江夏豊、掛布雅之、金本知憲ら豪華な顔ぶれ。星野仙一、岡田彰布の03、05年優勝当時の将も顔を並べている。

 虎風荘は、野球を志す若手が寝食を共にする寮だ。球団幹部は「(2月の)キャンプから帰ってきたら、選手が見られるようになっています。日頃から目に触れることで、少しでも、このようになりたいと思ってくれればいい」と願う。2階のロビーには、これまでも球団のタイトルホルダーのパネルが掲示されていた。今回は新たに1、3、4階の廊下に写真を飾った。

 猛虎の歴史を知るのは、チームの重みを背負うことにつながる。躍動感あるプレー写真に説明文も加えることで、同時代に生きてなくても息づかいに触れられる。

 虎風荘で暮らす、有望株のドラフト2位ルーキー高橋遥人投手(22=亜大)も「博物館みたいになっていましたね。見たら、気が引き締まります」と背筋を伸ばした。金本体制3年目に入り、新たな時代の息吹もある。球団の一工夫も若手の向上心をかき立てる。

 鳴尾浜ではオフからウエートトレーニングルームの改修工事を行い、すでに完成。120平方メートルから220平方メートルに拡大するなど、常勝軍団を築くための設備を着々と整える。肉体強化のハード面だけでなく、ナインの野心を刺激すべくソフト面でも粋な仕掛けだ。「金の卵」をいかに温めて育てていくか。13年ぶりの優勝へと向かう。伝統の力も後押しにして、シーズンへと突き進んでいく。

藤村富美男
村山実
江夏豊
掛布雅之
金本知憲

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吉田義男氏ら阪神OB「天地会」開催、星野氏に黙祷

年に一度の会合で談笑する天地会メンバー。左から南阪神球団顧問、真弓氏、吉田氏、岡田氏、野村氏。右は和田氏(撮影・宮崎幸一)

 1985年の日本一と87年最下位で、天国と地獄を経験した阪神OB、球団関係者が集う「天地会」が15日、兵庫・有馬温泉の「四季の彩 旅篭」で開催された。

 当時の監督だった吉田義男氏(84=日刊スポーツ客員評論家)や阪神南信男顧問(63)をはじめ、真弓明信氏(64=日刊スポーツ評論家)岡田彰布氏(60)和田豊氏(55)ら歴代の監督、平田勝男チーフ兼守備走塁コーチ(58)前投手コーチの中西清起氏(55=日刊スポーツ評論家)ら大勢が参加した。

 まず会の冒頭で、4日急逝した星野仙一氏(享年70)に哀悼の意を表して黙とうが捧げられた。その後で吉田氏が「1年に1度になりますが、苦楽をともにした仲間と語り合えることができるのはうれしいことです。タイガースとともに楽しい1年になってほしいものです」と挨拶した。

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85年勝利球捕った男が阪神園芸で土と戦う/コラム

鳴尾浜球場で野球への思いを語る渡真利さん(2017年12月16日撮影)

<酒井俊作記者の旬なハナシ!>

 今秋、クライマックスシリーズの阪神対DeNA戦では、泥だらけの甲子園で球場整備に奔走する阪神園芸が注目を集めました。グラウンドキーパーもまた、プロ野球に欠かせないプロフェッショナルです。年末スペシャル版として、整備課主任の渡真利克則さん(55)に密着。かつて阪神の野手で、85年リーグ優勝の瞬間に神宮でウイニングボールを捕りました。ダイエーで現役引退後は審判員に転身し、病気のためにセ・リーグ連盟事務所の職員になりましたが、10年から阪神園芸へ。野球に限りなき情熱を注ぐ「もう1つの物語」に迫りました。

   ◆   ◆   ◆

 阪神園芸のグラウンドキーパーにオフはない。12月中旬の鳴尾浜球場。内野の黒土はボコボコに盛り上がり、白い小石も目立つ。地表から約5センチ、掘り返したという。「23年少々たちますから。水はけをよくしないといけない。新人の合同自主トレまでに仕上げます」。誰もいない野球場を見渡し、渡真利さんは言う。

 かつての甲子園球児でタテジマでもプレーした。細やかな「選手目線」はいまも息づく。「硬さはどう?」。若い選手に声を掛け土の状態を確認する。練習で打球の動きに目を凝らす。

 「打撃のとき、ノックのときに跳ね具合をチェックしながら、硬いからほぐそうとか。硬くするのに日にちがかかる場合があるし、天候にも左右されます。現役の時は裏方がこんなに大変だと思わなかったです」

 92年に現役引退後、93年からセ・リーグの審判員として活躍したが06年の巨人対阪神戦中に倒れるなど、病に悩まされた。不整脈の手術を受け、復帰を目指したが断念。セ・リーグ連盟関西事務所の職員をへて、10年から阪神園芸の職員としてグラウンドに立つ。

 「現場が性格的に合います」と笑う。丹精込めて整備し、注意するのは「土の水加減」だという。早朝、足で土を踏み、軟らかさから土がどれだけ水を含むか判断する。「天気を予想して昼から雨なら水まきの量をやや少なくして、ほこりが立たない程度で終わる。水がいらない場合なら、昼からまこうとか」。鳴尾浜8年目。ある時、掛布雅之2軍監督(当時)が声を掛けてきた。「水はけ、いいよね」。かつての同僚だ。

 実は、渡真利さんは阪神の球団史に残る名場面を彩っている。85年10月16日ヤクルト戦で、投ゴロを捕った中西清起からの送球を一塁手として捕球。左腕を突き上げる。21年ぶりの優勝が決まった瞬間だった。

 「あの日はバースの代走から出て、守備に入ったんですね。あの年、社長が飛行機事故で亡くなられて、マネジャーには『最後のウイニングボールは、絶対に確保しておけよ』と言われていた。霊前に供えるボールでした。なくすわけにいかない。ポケットに入れる間、ちょっと遅れました」

 神宮で吉田義男監督の胴上げが始まる。背番号62も歓喜の輪に消える。「沖縄の宮古島から出てきて、気候にも慣れず、まさか自分が、こういうメンバーのなかで、ベンチに入るなんて普通では考えられない。本当に必死でした。あまり試合に出られなかったけど、あの年だけ日本一になって輪の中にいられたのは誇りに思います」。細身の右打ちでパンチ力を買われた。バースもいたし、真弓明信もいた。岡田彰布は安芸春季キャンプの宿舎で同部屋だった。「物事をシンプルに考えられる方です。1カ月間、いろいろ教えていただきましたね」。32年前の青春に目尻が下がる。

 まだ、グラウンドキーパー駆けだしの頃、選手の時と違う感覚に気づいた。トンボを用いた土ならしだ。「土をならす角度が違う。阪神園芸はトンボの両側で土の筋ができにくい。普段のノックの時も、できるだけなくしておきます。ちょっとでもイレギュラーするかもしれない。ちょっとした『手加減』です。感覚なので説明するのは難しい。感覚っていうのは、野球選手も一緒でしょう。その感覚を探すために、みんな一生懸命、練習する」。黒土で戦う選手への気遣いだ。

 沖縄・興南で甲子園に出場した当時の比屋根吉信監督の言葉を心に刻む。「積小致大」。渡真利さんは言う。「ちりも積もれば山となる。毎日努力して積み重ねれば、ゆくゆくは大きくなるぞと。いまも、それを思いながら、ずっとやっています。野球が大好きで、小さい時から野球しか知らない。いまだに携われているのは幸せです」。トンボで黒土をならすと、美しくなだらかだ。土守としての生きざまがにじみ出ていた。

オフも鳴尾浜のグラウンド整備を行う渡真利さん(右から2人目)(2017年12月16日撮影)

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デスパイネ、柳田&松田と30発100打点トリオだ

ハワイの優勝旅行に参加したソフトバンク・デスパイネ(中央)は青木レオナルド通訳(左)とトレーナーを務めるいとこ(右)と笑顔でくつろぐ

 【ホノルル(米ハワイ州)13日(日本時間14日)=石橋隆雄】ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手(31)が、優勝旅行先のハワイで、来季は柳田、松田と30本塁打100打点トリオを結成する意欲を見せた。実現すれば85年阪神のバース、掛布、岡田以来33年ぶりの快挙となる。

      ◇       ◇

 初めて訪れたハワイで、デスパイネはゆっくりとした時間を楽しんでいた。「ハワイは初めてだよ。キューバと気候も似ているし、最高の気分」。いとこのトレーナーとともに、海をのんびり眺めたり、プールで泳いでいる。残りの日程も観光やナイトクラブにでかけるなど満喫する。「休みなしでずっとやってきたから、リラックスする貴重な時間だよ」と、笑った。これまでは、日本でオフシーズンの期間でもキューバでプレーするなど年中無休で野球をしていた。この優勝旅行がまた来季への活力となりそうだ。

 今季は35本塁打、103打点の2冠。チームを日本一へけん引した。松田が4日の契約更改時に「来季はギータ(柳田)とデスパに本塁打と打点で勝ちたい」と宣戦布告したことを伝え聞くとデスパイネは声を上げて笑いながら「ギータと同じことを言ってるね。もちろん、そうなればいい。みんなで30本以上、100打点以上なら余裕で優勝できるよ」と30発100打点トリオ結成を歓迎した。さらに勝負強い4番内川も打点を稼げば、03年ダイエー以来の100打点カルテット結成となる。

 連覇すれば来季のV旅行は「キューバにみんなを招待したいな」と、豪快なプランを明かした。なかなか訪れる機会が少ないキューバへの招待プランは魅力的に映るかもしれない。工藤監督が「(チャーター機などで)直行便ができればいいけどね」と話すように実現は難しいが、ホークスナインへ愛情を持っているからこその発言だった。

 「旅行が終わったら、また野球に戻りたい。工藤監督からも来季は100%以上の力で頑張ってくれると信じていると言われたよ」。来季も主軸で猛打をふるってくれそうだ。

 ▼同一球団の3選手が、そろってシーズン「30本塁打&100打点」をクリアしたのは過去2度。50年松竹の小鶴誠(51本、161打点)岩本義行(39本、127打点)大岡虎雄(34本、109打点)、85年阪神のバース(54本、134打点)掛布雅之(40本、108打点)岡田彰布(35本、101打点)。両球団ともリーグ優勝を果たし、85年阪神は日本一となっている。

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初代は松竹大島信雄、毎日荒巻淳/歴代新人王

松竹ロビンス・大島信雄投手

 プロ野球の最優秀新人が20日、発表され、セ・リーグは中日京田陽太内野手(23)、パ・リーグは西武源田壮亮内野手(24)が選ばれた。

 過去の受賞者は以下の通り。

50年大島信雄投手(松竹)、荒巻淳投手(毎日)

51年松田清投手(巨人)、蔭山和夫内野手(南海)

52年佐藤孝夫内野手(国鉄)、中西太内野手(西鉄)

53年権藤正利投手(洋松)、豊田泰光内野手(西鉄)

54年広岡達朗内野手(巨人)、宅和本司投手(南海)

55年西村一孔投手(阪神)、榎本喜八内野手(毎日)

56年秋山登投手(大洋)、稲尾和久投手(西鉄)

57年藤田元司投手(巨人)、木村保投手(南海)

58年長嶋茂雄内野手(巨人)、杉浦忠投手(南海)

59年桑田武内野手(大洋)、張本勲外野手(東映)

60年堀本律雄投手(巨人)、該当者なし 

61年権藤博投手(中日)、徳久利明投手(近鉄)

62年城之内邦雄投手(巨人)、尾崎行雄投手(東映)

63年該当者なし、該当者なし 

64年高橋重行投手(大洋)、該当者なし 

65年該当者なし、池永正明投手(西鉄)

66年堀内恒夫投手(巨人)、該当者なし 

67年武上四郎内野手(産経)、高橋善正投手(東映)

68年高田繁捕手(巨人)、該当者なし

69年田渕幸一捕手(阪神)、有藤通世内野手(ロッテ)

70年谷沢健一外野手(中日)、佐藤道郎投手(南海)

71年関本四十四投手(巨人)、皆川康夫投手(東映)

72年安田猛投手(ヤクルト)、加藤初投手(西鉄)

73年該当者なし、新美敏投手(日拓)

74年藤波行雄外野手(中日)、三井雅晴投手(ロッテ)

75年該当者なし、山口高志投手(阪急)

76年田尾安志外野手(中日)、藤田学投手投手(南海)

77年斎藤明夫投手(大洋)、佐藤義則投手(阪急)

78年角三男投手(巨人)、村上之宏投手(南海)

79年藤沢公也投手(中日)、松沼博久投手(西武)

80年岡田彰布内野手(阪神)、木田勇投手(日本ハム)

81年原辰徳(巨人)、石毛宏典内野手(西武)

82年津田恒美投手(広島)、大石大二郎内野手(近鉄)

83年槇原寛己投手(巨人)、二村忠美外野手(日本ハム)

84年小早川毅彦内野手(広島)、藤田浩雅捕手(阪急)

85年川端順投手(広島)、熊野輝光外野手(阪急)

86年長冨浩志投手(広島)、清原和博内野手(西武)

87年荒井幸雄外野手(ヤクルト)、阿波野秀幸投手(近鉄)

88年立浪和義内野手(中日)、森山良二投手(西武)

89年苫篠賢治内野手(ヤクルト)、酒井勉投手(オリックス)

90年与田剛投手(中日)、野茂英雄投手(近鉄)

91年森田幸一投手(中日)、長谷川滋利投手(オリックス)

92年久慈照嘉内野手(阪神)、高村祐投手(近鉄)

93年伊藤智仁投手(ヤクルト)、杉山賢人投手(西武)

94年藪恵市投手(阪神)、渡辺秀一投手(ダイエー)

95年山内泰幸投手(広島)、平井正史投手(オリックス)

96年仁志敏久内野手(巨人)、金子誠内野手(日本ハム)

97年沢崎俊和投手(広島)、小坂誠内野手(ロッテ)

98年川上憲伸投手(中日)、小関竜也内野手(西武)

99年上原浩治投手(巨人)、松坂大輔投手(西武)

00年金城龍彦外野手(横浜)、該当者なし

01年赤星憲広外野手(阪神)、大久保勝信投手(オリックス)

02年石川雅規投手(ヤクルト)、正田樹投手(日本ハム)

03年木佐貫洋投手(巨人)、和田毅投手(ダイエー)

04年川島亮投手(ヤクルト)、三瀬幸司投手(ダイエー)

05年青木宣親外野手(ヤクルト)、久保康友投手(ロッテ)

06年梵英心内野手(広島)、八木智哉投手(日本ハム)

07年上園啓史投手(阪神)、田中将大投手(楽天)

08年山口鉄也投手(巨人)、小松聖投手(オリックス)

09年松本哲也外野手(巨人)、摂津正投手(ソフトバンク)

10年長野久義外野手(巨人)、榊原諒投手(日本ハム)

11年沢村拓一投手(巨人)、牧田和久投手(西武)

12年野村祐輔投手(広島)、益田直也投手(ロッテ)

13年小川泰弘投手(ヤクルト)、則本昂大投手(楽天)

14年大瀬良大地投手(広島)、石川歩投手(ロッテ)

15年山崎康晃投手(DeNA)、有原航平投手(日本ハム)

16年高山俊外野手(阪神)、高梨裕稔投手(日本ハム)

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清宮は7球団競合!野茂、小池最多8球団/入札メモ

89年11月26日、ドラフト会議で1位指名の野茂英雄を引き当てる近鉄・仰木監督(右端)

<プロ野球ドラフト会議>◇26日

 今ドラフト最大の目玉、早実(東京)清宮幸太郎内野手は巨人、阪神、ヤクルト、ソフトバンク、楽天、日本ハム、ロッテの7球団から1位指名され、抽選の結果、日本ハムが交渉権を得た。高校生では95年福留孝介(PL学園)の最多7球団と並んだ。

 過去、最多1位競合は89年野茂英雄(新日鉄堺)と90年小池秀郎(亜大)の8球団。4球団以上の競合は以下の通り。◎が交渉権獲得球団。

【8球団】

89 野茂英雄(新日鉄堺)◎近オ日ロ洋神ヤダ

90 小池秀郎(亜大)◎ロ神ヤ中日近広西※入団拒否

【7球団】

95 福留孝介(PL学園)◎近中日巨ロヤオ※入団拒否

17 清宮幸太郎(早実)◎日巨神ヤソ楽日ロ

【6球団】

79 岡田彰布(早大)◎神西ヤ南急近

85 清原和博(PL学園)◎西南日中近神

07 大場翔太(東洋大)◎ソオ横神日巨

09 菊池雄星(花巻東)◎西日神ヤ中楽

10 大石達也(早大)◎西神広オ横楽

16 田中正義(創価大)◎ソロ日巨広

【5球団】

86 近藤真一(享栄)◎中ヤ日神広

07 佐藤由規(仙台育英)◎ヤ楽横中巨

07 長谷部康平(愛工大)◎楽西広ロ中

13 松井裕樹(桐光学園)◎楽Dソ中日

16 田中正義(創価大)◎ソロ日巨広

【4球団】

66 江夏豊(大阪学院高)◎神急東巨

78 江川卓(作新学院職員)◎神南ロ近

78 森繁和(住友金属)◎西中日ヤ

80 原辰徳(東海大)◎巨洋日広

83 高野光(東海大)◎ヤ洋急西

91 若田部健一(駒大)◎ダ巨広西

92 松井秀喜(星稜)◎巨中ダ神

97 川口知哉(平安)◎オ近横ヤ

01 寺原隼人(日南学園)◎ダ中横巨

06 田中将大(駒大苫小牧)◎楽横オ日

07 中田翔(大阪桐蔭)◎日オ神ソ

10 斎藤佑樹(早大)◎日ヤロソ

12 藤浪晋太郎(大阪桐蔭)◎神オロヤ

14 有原航平(早大)◎日D広神

95年11月、ドラフト会議で7球団が競合したPL学園・福留を引き当て「ヨッシャー ! 」と声を上げる近鉄佐々木監督(左端)
79年11月 ドラフト会議で6球団競合の末に早大・岡田彰布を引き当てた阪神河崎雄介球団取締役(右から3人)

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金本監督、中谷改造プラン 育て!生え抜き右大砲

フリー打撃を行う中谷将大、奥は金本知憲監督(5月11日撮影・清水貴仁)

 阪神金本知憲監督(49)が中谷将大外野手(24)の打撃大改造プランを明かした。今季は生え抜きの右打者として、06年浜中以来となる20本塁打を記録。指揮官はさらなる飛躍の余地を感じている。「伸びしろはあるよ。彼次第です」。ラッキーゾーンを撤去した92年以降は、同条件で30発に到達した選手はいない。前人未到の記録に挑戦すべく、今秋から本格的に取り組んでいく。

 中谷よ、本気でアーチストを目指せ! 金本監督が今季20本塁打を放った若虎の打撃大改造プランをぶち上げた。「彼は技術面。テークバック、ステップの間を取る。自分が突っ込んでいくところにボールが来たら、ホームランにできる。ちゃんと1回止まって打ちなさい、というね」。振る力は備わっているだけに、秋季キャンプでは技術の向上に時間を割くことになる。

 生え抜きの右打者では06年浜中以来となる20本塁打を記録したが、指揮官はまだまだ成長できると感じている。今季描いたアーチの多くは変化球を打ってのもの。その一方で、速球への対応に苦慮した。この課題を克服できなければ、相手投手の攻め方が厳しくなる来季は打てなくなる。金本監督はシーズン中から、そんな危惧を抱いていた。意識付けはすでに開始している。フェニックス・リーグ参加中の中谷は「そこを考えながら、やっていました。シーズン中も言われていたので。意識して継続してやっていきたい」と言う。

 技術面だけでなく、精神面でも、金本監督は「カツ」を入れていた。シーズン中の裏話を明かした。「伸びしろはあるよ。彼次第です。どこまで真剣に取り組むか。1回、説教したからね。『こっちが本気になっているのに、お前が本気にならんとどうするんや!』と」。自分の能力を開花させようとしない姿に怒った。そこから本人も本気に取り組み始めたという。

 守備位置に関しては、三塁コンバート案も過去には浮上したが、来季は外野を中心に起用する方向だ。金本監督は今後の見通しを語った。「(三塁は)もうないね。外野であれだけのプレーを見せてくれたし、誰かいない時に一塁。後は打撃に専念した方がいい」。中谷や大山が主軸で飛躍を見せれば、打線の厚みが増す。和製大砲としての素材は指揮官も認めるところ。ラッキーゾーンを撤去した92年以降は、生え抜きの右打者で30本塁打に到達した選手はいない。真のアーチストへ、中谷の改造計画が本格化する。【田口真一郎】

 ▼阪神打者の年間30本塁打以上は、10年ブラゼル(左打ち)の47本塁打が最後。近年の日本人では、金本知憲(前広島、左打ち)が04年34本、05年40本、07年31本。生え抜き右打者のシーズン30本塁打以上となると、85年岡田彰布35本までさかのぼる。

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慶大のエルド岩見 リーグタイ7号、由伸にあと2本

立大対慶大 1回裏慶大2死三塁、岩見は中越え21号本塁打を放つ(撮影・山崎哲司)

<東京6大学野球:慶大-立大>◇第6週第2日◇17日◇神宮

 慶大のエルドレッドことプロ注目の大砲、岩見雅紀外野手(4年=比叡山)がまたまた豪快な本塁打を放った。立大戦の1回、2死三塁から中越えに2ランをかっ飛ばした。

 カウント1-2からの6球目、127キロの変化球をすくい上げ、バックスクリーンまで運んだ。

 今季7号で、春の5本塁打を加えて年間12本とし丸山泰令(慶大=11本)を上回る新記録となった。また1シーズンでは田中彰(法大)の持つ7本と並ぶ最多タイとした。

 通算本塁打では21本となり、並んでいた岡田彰布(早大)を抜いて単独3位に。1位の高橋由伸(慶大=23本)にあと2本、2位の田淵幸一(法大=22本)にあと1本とした。

立大対慶大 1回裏慶大2死三塁、岩見は中越え21号本塁打を放ちガッツポーズで三塁を回る(撮影・山崎哲司)

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慶大・岩見弾「アマダーみたい」アストロズ部長驚く

明大対慶大 5回裏慶大無死、岩見は左翼に5試合連続となるソロ本塁打を放つ(撮影・浅見桂子)

<東京6大学野球:慶大2-1明大>◇第5週第2日◇8日◇神宮

 26日のドラフト会議を目前に、慶大の岩見雅紀外野手(4年=比叡山)がリーグ記録を更新した。0-0の5回、先頭で打席に入ると左翼中段に通算20号(今季6号)をたたき込み、5試合連続本塁打とした。1925年(大14)に始まったリーグで連続本塁打は過去4試合が3人。岩見がそれを超えた。年間11本(春5、秋6)はリーグタイとし、通算本塁打は歴代3位の岡田彰布(早大)に並んだ。残り2カードで先輩・高橋由伸(現巨人監督=23本)の記録に挑む。

 ◆アストロズ大慈弥環太平洋担当部長のコメント 楽天のアマダーみたい。類いまれなパワーだ。

 ◆広島苑田スカウト統括部長のコメント 大したもの。あれだけ内を攻められたのに逃げなかった。対応力が上がった。

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慶大岩見「僕とろいんで」史上初5戦連発は2死球後

明大対慶大 5試合連続本塁打の慶大・岩見は、インタビュー後、戻って来たボールを手に「5」のポーズ(撮影・浅見桂子)

<東京6大学野球:慶大2-1明大>◇第5週第2日◇8日◇神宮

 26日のドラフト会議を目前に、慶大の岩見雅紀外野手(4年=比叡山)がリーグ記録を更新した。0-0の5回、先頭で打席に入ると左翼中段に通算20号(今季6号)をたたき込み、5試合連続本塁打とした。1925年(大14)に始まったリーグで連続本塁打は過去4試合が3人。岩見がそれを超えた。年間11本(春5、秋6)はリーグタイとし、通算本塁打は歴代3位の岡田彰布(早大)に並んだ。残り2カードで先輩・高橋由伸(現巨人監督=23本)の記録に挑む。

 打った球種をまず覚えていない岩見が、この日は違った。「フォークです。今日は分かりました」。こういってニッコリ笑った。3度目の打席になった5回、先頭だった。代わったばかりの明大・高橋裕也投手(3年=向上)の130キロを逃さなかった。打球は左翼ポールを巻くようにして、中段まで飛んだ。

 0-0の均衡を破る価値ある先制アーチになった。「うまくバットに乗せられました」と振り返った。常に意識しているのは「強く当てる、振り切る」だ。相手投手のマークは日に日に厳しくなる。この日は1、3回と死球を受けた。「痛い、怖いですよ。でも僕、とろいんで」。本塁打したフォークも内角に来たが、逃げることはなかった。「足もとを動かさないことは意識しています。ここ1年前ぐらいからです」。ボールを最後まで見て、振り切る。この考えが、ここ1年の急成長、本塁打量産と重なる。

 試合後、報道陣の取材を受け、引き揚げようとしたときだ。岩見に20号の記念ボールが届いた。「これ、実家に送るだけですから。小学校から1個も飾ってないです」。滋賀県大津市に住む父長司(たけし)さん(59)にすべて送ることにしている。そのボールは段ボールに入れられ、倉庫に収まるという。「そんなものは現役を終わってから見ればいい」(長司さん)という教えで、高校時代に放った47本塁打のボールも倉庫で眠っているはずだ。「次を見ろ、ということじゃないですか」。

 5試合連続としたことで記録保持者の1人だった2年先輩の横尾俊建(現日本ハム)を超えた。一緒にプレーした仲だ。「こっちから連絡しません。あと3本打て、とか言われるだけですから」。その3本打てば高橋由伸と並ぶ。「OB総会であいさつしたことはあります」。高橋先輩が記録を達成してから20年、岩見はその先輩を超えようとしている。【米谷輝昭】

 ◆他大学連盟では 主なリーグの連続試合本塁打は、東都が4試合で85年秋の古川慎一(亜大)と94年秋の井口忠仁(青学大)が記録。首都も4試合で72年秋の森山正義(明学大)と96年春の里崎智也(帝京大)が記録。

慶大・岩見の今秋リーグ戦成績
東京6大学野球での4戦以上連続本塁打

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慶大のエルドレッド岩見 リーグ新5戦連続本塁打

明大対慶大 5回裏慶大無死、岩見は左翼に5試合連続となるソロ本塁打を放つ(撮影・浅見桂子)

<東京6大学野球:慶大2-1明大>◇第5週第2日◇8日◇神宮

 プロ注目の慶大・岩見雅紀外野手(4年=比叡山)がリーグ記録を更新する5試合連続本塁打を放った。

 0-0で迎えた5回無走者だった。カウント2-1の4球目、明大・高橋裕也投手(3年=向上)の130キロをすくい上げた打球は左翼中段に飛び込んだ。

 先月24日の法大2回戦からこれで5試合連続。過去の記録は、広沢克己(明大)、田中彰(法大)、横尾俊建(慶大)3人の4試合連続だった。

 岩見は年間本塁打も11本(春5、秋6)としてリーグタイとし、通算本塁打を20本の大台に乗せた。歴代3位の岡田彰布(早大)に並び、1位の高橋由伸(慶大=23本)にあと3本とした。

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清宮ドラフトに波乱!慶大・岩見リーグ記録4戦連発

慶大対明大 7回表慶大2死、岩見は右越え本塁打を放ち雄たけびを上げながらベースランニングをする(撮影・鈴木正人)

<東京6大学野球:慶大5-4明大>◇第5週第1日◇7日◇神宮

 ドラフト上位候補に挙がる慶大・岩見雅紀外野手(4年=比叡山)がリーグ史上4人目となる4試合連続本塁打を放った。同じプロ候補の明大・斉藤大将投手(4年=桐蔭学園)から7回、右へ流し打ち、通算を19号(今季5号)とした。年間最多11本にあと1、シーズン最多にあと2、先輩高橋由伸(現巨人監督)の持つ通算最多23本まであと4とした。この1発が効いてチームも先勝。26日のドラフト会議に向け、岩見の記録ずくめのアピールが続く。

 3番柳町達外野手(2年=慶応)に同点ソロが飛び出した直後だった。岩見が3球目、135キロスクリューボールを捉えると、打球は直後に右翼席で弾んだ。4試合連続弾。先月24日の法大2回戦から始まった勢いはドラフト1位候補の左腕斉藤でも止められない。明大戦では自身初の1発だった。「柳町が打ったんで、僕も打ってやろうかと思いました。常に打ちたいと思っていますが」と話した。

 それまでは三振、右飛、三振。完璧に抑え込まれていた。「ボールを追いかけてやられていた。でも終わったことは関係ない。今は割り切りがうまくなったかなと思います」。関係ないといいながら、凡打の中で手ごたえをつかみ、第4打席にしっかり生かした。「右飛になったとき、右なら伸びるなと思った。腕がうまく伸びました」と振り返った。

 今季の安打数はこの日で7本。うち5本までが本塁打だ。打者を評価する指標の1つに長打率(塁打÷打数)がある。岩見の大学通算塁打数は109で、長打率は6割5分7厘になる。23本塁打した先輩高橋由伸の長打率は、5割9分8厘だった。今季限りで現役を引退した東都大学の歴代最多(24本)の井口資仁(青学大)を見ると、こちらは5割4分6厘。岩見は記録保持者2人を上回る。

 明大を含めて立大、早大とまだ3カードを残す。年間最多へあと1、シーズン最多へあと2。通算最多へあと4と、記録への期待は高まるばかりだ。すでにプロ志望届は提出した。この日は提出後初の本塁打でもあった。「20本、すごいですね。(最多まで)あと4本ですか」。自分の上にいるのは、1位高橋由伸、2位田淵幸一、3位岡田彰布と目指すプロで活躍した大物ばかりだ。

 「でも勝たないと喜べないです。打って勝ちたい。5連勝したいです」。6大学の大砲は、何より勝利を第一に記録更新を求める。【米谷輝昭】

<岩見雅紀(いわみ・まさき)メモ>

 ◆出身 1994年(平6)7月10日生まれ。滋賀県大津市。

 ◆サイズ 187センチ、107キロ。右投げ右打ち。

 ◆出身校 比叡山では甲子園出場なし。高校通算47本塁打。

 ◆浪人 1浪して慶大の総合政策学部に入学。

 ◆ニックネーム 「慶大のエルドレッド」。広島の苑田スカウト統括部長が命名。

 ◆日本代表 侍ジャパン大学代表で今夏のユニバーシアード競技大会金メダルを獲得。

 ◆憧れ 背番号「13」は憧れのアレックス・ロドリゲス(元ヤンキース)から。

 ◆岩見ネット 今春、練習場の左中間方向に保育園が開園した。打球が越えないように、春季リーグ戦後にネットを高くした。右翼の「由伸ネット」に対し、「岩見ネット」と命名。

 ◆過去の4試合連続本塁打=83年広沢克己(明大)、04年田中彰(法大)、15年横尾俊建(慶大)。

慶大対明大 7回表慶大2死、岩見は右越え本塁打を放つ(撮影・鈴木正人)
慶大・岩見の本塁打

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胴上げ拒み…阪神掛布監督お別れへ最多16得点飾る

2軍最終戦を終え、ファンの声援に手を振って応える掛布2軍監督(撮影・清水貴仁)

<ウエスタン・リーグ:阪神16-4広島>◇28日◇甲子園

 さようなら背番号31、ありがとう背番号31。阪神掛布雅之2軍監督(62)が、今季最終戦のウエスタン・リーグ広島戦(甲子園)でラスト采配を振るい、就任後最多の16得点の猛攻で有終を飾った。テスト生同然で入団した男は、不断の努力で4番に上り詰め、85年に球団初の日本一を導いた。多くのドラマ、感動を生んだ希代の主砲は、還暦で2軍監督として若虎育成に心血を注ぎ、2年間の重責をまっとうした。みんなに愛されたミスタータイガースは今後、フロントマンとして、常勝軍団作りに力を尽くす。

 掛布コールが鳴りやまない。大歓声を浴びる背番号31は、最後のユニホーム姿を甲子園に焼き付けた。16年に2軍監督に就任し、「KAKEFU 31」を27年ぶりに復活させた。この日で2年間の任期が満了。陽川が3打点を挙げるなど、チルドレンは就任後最多の16得点で送り出してくれた。「意外とすっきりしている。やりきった感の方が強い」と充実感を漂わせた。

 ファンの存在が選手を、掛布2軍監督の背中を押した。「ファンの目が選手を育てると僕は思っている。鳴尾浜にしても甲子園にしても、大勢のファンが足を運んでくれて、2軍の野球を見てくれる。素晴らしい舞台を作ってくれた」。この日も雨が降りしきる平日の昼間に7131人が集結。ベンチから出て投手交代を告げるたびに、観客は立ち上がって手をたたいた。タオルで涙をぬぐうファンもおり、「現役時代を思い出した。ちょっと背中がぞくぞくっとするようなですね。左バッターボックスに入ったような感じ」と懐かしい記憶をたどった。

 現役時代はテスト生同然で入団し、猛練習で85年日本一の4番に上り詰めた。そんなスターが偉ぶらず、選手目線で指導してきた。「上から選手を見て野球を指導することは絶対してはいけないと。選手に目線を合わせて同じ気持ちになって、同じ汗をかいて、野球をやらなければという気持ちがあった」。ただ、心残りもある。「優しい監督だったのかもしれません」。もっと鬼になった方が良かったのか…。1軍に送り出しても定着できなかった選手たちの顔を思い浮かべると、少し悔いも残った。

 若虎たちに贈る言葉。それは「1人に強くなってほしい」だ。「打席の中では誰も助けてくれない。24時間の中で、1人で(練習を)やる時間を10分でも20分でも持ってほしい。そうなると1軍で通用する野球ができる」と力を込めた。

 試合後はマイクを手に、ファンとの別れを惜しんだ。甲子園を涙に包むかと思いきや「(昇格させた)ほとんどの選手が(2軍に)落ちてきましたのでね。ちょっと寂しいかな」と自虐ネタで笑いを取るのも忘れなかった。藤浪らナインが準備していたセレモニー後の胴上げは、両手で何度もバツ印を作ってかたくなに辞退した。「勝者がするもの。優勝監督がされるのが美学。僕がされる立場でない」。野球人掛布として最後まで男の美学を貫いた。

 今後はオーナー付アドバイザー的な立場でフロント入りすることが確実。ユニホームを脱いだ“優しいおじいちゃん”は何歳になっても、温かく選手たちを見守る。もう1度、日本一を味わうために。【真柴健】

 ◆掛布雅之(かけふ・まさゆき)1955年(昭30)5月9日、千葉県生まれ。習志野から73年ドラフト6位で阪神入り。2年目の75年に三塁の定位置を獲得。当初は中距離打者だったが、田淵幸一が西武に去った翌年79年からは、長距離砲に成長。85年はバース、岡田彰布と強力クリーンアップを形成して、球団初の日本一へと導く。その後は死球などによるたび重なる故障に苦しみ、88年引退。通算349本塁打は阪神最多、1019打点は同2位。三塁手のベストナイン7度。現役時代は175センチ、77キロ。右投げ左打ち。

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