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仙台大が春季キャンプへ 神宮出場狙う創部50周年

仙台大の投手陣。後列左から稲毛田、宇田川、大関、小林の最速145キロ超カルテットと捕手の村井主将は創部50周年の神宮出場に闘志を燃やす

創部50周年の節目の年に4年ぶり3度目の神宮出場を狙う仙台大(仙台6大学)が10日から3月1日まで、広島・呉市で春季キャンプを行う。

20日間のキャンプには、入学前の新1年生11人を含む計43人(投手18人、野手25人)を抜てき。開幕ベンチ入りに直結する3月の遠征メンバーを27人に絞り込む。春秋を通じて昨季、5年ぶりにリーグ優勝を逃した森本吉謙監督(44)は「(創部50周年でも)特別な年はない。常に平常心で毎年100%の力を出し切る。キャンプは実力勝負」とチーム内競争に期待する。

昨秋後、野手陣は1年秋からレギュラーだった辻本勇樹捕手や打撃2冠(打点、本塁打)の鳥井凌外野手ら4年生の主力6人が引退。打順もがらりと入れ替る中、いずれも最速145キロ超の4投手が主戦の座を争う。右腕では最速149キロの稲毛田渉(3年=帝京)と同152キロの宇田川優希(2年=八潮南)、左腕では同147キロの大関友久(3年=土浦湖北)と同149キロの小林快(3年=佐野日大)だ。いずれもプロ志望で、特に3年生トリオは「実績を残してアピールしたい」と、進路を懸けて大学最後の1年に挑む。

一方、リーグ経験者不在の捕手陣も正捕手の座を争う。新主将も務める村井良彦捕手(3年=社)は「去年は個の力が強いチームでしたが、今年は根の部分を大事にして戦いたい」とチーム一丸を強調する。森本監督は「ディフェンス重視は変わらない。(背番号)18番だけは私が決める。(不動だった)4年生がいなくなった分、レギュラーは白紙。逆に誰が出てくるか楽しみ」と新戦力の台頭を待ち望んだ。【佐々木雄高】

仙台大の最速149キロ左腕・小林
仙台大の最速149キロ右腕・稲毛田

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仙台大・鈴木明努が決勝弾「勝ちに導ける打者に」

仙台大の鈴木明努

<仙台6大学野球春季リーグ:仙台大3-2東北大>◇15日◇第2節最終日◇東北福祉大野球場

 昨秋王者の仙台大は、鈴木明努(あとむ)内野手(4年=前橋工)の決勝弾で、3-2と東北大に競り勝った。勝ち点をリーグトップの2に伸ばした。

 2-2で迎えた7回裏。先頭の鈴木明がリーグ戦初となる左越え本塁打を放ち、勝ち越した。真ん中低めのスライダーを芯でとらえ「上がりすぎたかなと思ったけれど、風にも乗ってくれた。今年は主軸としてチームを勝ちに導ける打者になりたい」。昨秋に打率4割2分9厘でリーグ2位となり優勝を導いた実力は健在だ。

 投手陣もリーグ戦初登板初先発の相沢英希(2年=聖和学園)が、6回5安打1失点と好投した。2番手の佐藤栄輝(4年=高崎商)は2/3回を1失点。3番手の宇田川優希(2年=八潮南)も2回1/3で3安打を許したが、5奪三振など要所を締めて無失点に封じた。

東北大対仙台大 ホームランを放った仙台大の鈴木明(撮影・鎌田直秀)

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みちのく大学野球7日から開幕、注目投手懸ける思い

右から、東北福祉大・山野、八戸学院大・大道、東日本国際大・船迫(ふなばさま)

 みちのく大学野球が、いよいよ開幕を迎える。仙台6大学と南東北大学は7日、北東北大学が21日。各リーグの優勝チームに与えられる全日本大学野球選手権大会(6月11日から7日間、神宮球場ほか)出場権を争う。仙台6大学の東北福祉大・山野太一投手(2年=高川学園)、南東北大学の東日本国際大・船迫(ふなばさま)大雅投手(4年=聖光学院)、北東北大学の八戸学院大・大道温貴投手(2年=春日部共栄)。それぞれの懸ける思いに迫った。【取材・構成=鎌田直秀】

◆東北福祉大・山野太一投手(2年=高川学園)

 山野にエースの自覚が芽生えてきた。「『自分がいないとダメ』くらいの気持ちになってきた。自分が引っ張って、チーム目標の日本一に貢献したい。リーグ戦で最低5勝します」。1年春には先発として4勝無敗。防御率0・29で最優秀新人賞を獲得した実力を、再び披露するつもりだ。

 昨秋は左肩の炎症で、ほとんどマウンドに立てなかった。チームも優勝を逃しただけでなく、屈辱の3位。春からの違和感は、無理がたたって限界に達した。昨年10月から今年1月までは治療に専念。肩周辺の筋力向上に努めた。負担のかからない新フォームもシャドーピッチングで構築。投げられない悔しさは、仲間とのカラオケが癒やしてくれた。好きな曲はC&Kの「みかんハート」。「もう怖さや痛みはありません。150キロも出したいし、スライダー主体でなく、ストレートで押して勝負したい」。強いハートで完全復活は間近だ。

 理想の投手はDeNA今永昇太(24)。「マウンドで表情を変えずに堂々と投げ込む姿。球質も魅力的。自分はプロになるために東北福祉大にきた。誰からも信頼される投手になりたい」。2季ぶりリーグ優勝を、プロへの第1歩とする。

<仙台6大学展望>昨秋全勝優勝の仙台大は稲毛田渉(3年=帝京)大関友久(3年=土浦湖北)宇田川優希(2年=八潮南)ら投手陣が、馬場(阪神)岩佐(JR東日本東北)の抜けた穴を埋められるか。打線は昨秋3本塁打の辻本勇樹捕手(4年=北海)ら層が厚い。東北学院大も昨秋の首位打者・渡辺翔太捕手(3年=北海)ら強力な布陣。東北福祉大は山野や津森宥紀(3年=和歌山東)、昨夏全国制覇の綱脇慧(1年=花咲徳栄)ら投手陣の踏ん張りでV奪還に挑む。東北大の谷口おうぎ投手(4年=函館ラ・サール)は昨秋防御率1点台。

◆八戸学院大・大道温貴投手(2年=春日部共栄)

 大道が富士大9連覇を止める。「快速王子」と名付けられた最速148キロのイケメン右腕は、入学直後の昨春に富士大との開幕戦で先発を任された。負けはしたが、5回1失点の好デビュー。昨秋は富士大に6失点して優勝を逃しただけに「気合負けしないようにしたい」と奮起した。

 この冬は投手育成に定評のある“イクメン”正村公宏(やすひろ)監督(54)と二人三脚で体づくりから再構築した。下半身中心の筋力トレーニングと食事量を増やし、一時は昨秋から体重が8キロ増。長期のオフは作らず、極寒の中でも室内のブルペンで投げ込みを続けた。同監督が動画を撮影して、映像を共有。時には深夜まで指導が続いた。

 成果は手に表れた。中指だけでなく人さし指の先にもマメが大きくなったのは球の回転数が上がった証拠。2本の指が強く押し出せるようになり、小指や親指にも当たってマメができた。「野球人生で今が一番楽しい。何としてもこの春に150キロは出したい」。快速から“特急”昇格への手応えも得ている。

 13年秋の優勝以降、富士大の壁にはね返されてきた。「どの大学の監督よりも、僕を好んでくれたのが正村監督。神宮に連れていきたい」。直接対決の最終節は、150キロ超の直球で勝負を挑む。

<北東北大学展望>富士大の9連覇なるか。達成すれば青森大(92年秋~96年秋)に並ぶ。プロ注目左腕の鈴木翔天投手(そら、4年=向上)に加え、打者陣も昨秋の首位打者・楠研次郎外野手(4年=東海大相模)や、同2位の佐藤龍世内野手(4年=北海)ら戦力は充実している。昨秋2位の八戸学院大は最速152キロのエース左腕・高橋優貴投手(4年=東海大菅生)を中心に好投手ぞろい。青森大の北村航太捕手(4年=横浜創学館)を中心とした打線、八戸工大の工藤甲斐投手(4年=黒石商)の投球にも注目だ。

◆東日本国際大・船迫(ふなばさま)大雅投手(4年=聖光学院)

 船迫はラストイヤーにプロ入りを懸ける。宮城・蔵王町出身で、高校、大学も東北の地を選んだ。「生まれ育った東北が好きですし、東北や宮城県に、勇気や元気を与える投手になりたい。夢はプロ野球選手。もし楽天に入れたら、ファンが増えるような活躍がしたいです」。

 サイドスローから緩急をつけて打ち取る変則右腕。課題は線の細さだった。昨秋までの最速は141キロ。元韓国代表のサイド右腕イム・チャンヨンを理想としている。「体重1キロ増=球速1キロ増」と信じ、これまでは少なかったウエートトレーニングの量を増やした。体重は3キロ増加。「今は144キロくらいまで出ているので、147キロが目標」と成長著しい。

 昨秋のリーグ戦は、5勝0敗の防御率0・95。エースとして3季ぶりの優勝を導いた。だが、明治神宮大会には代表決定戦で富士大(北東北)に惜敗して出場権を逃した。「去年の悔しさは、自分たちの代で絶対に晴らさないといけない。(阪神ドラフト1位の仙台大)馬場さんのように、東北で周りを圧倒するくらいじゃないとプロにはいけないと思っている」。まずは、みちのくNO・1投手を勝ち取る。

<南東北大学展望>東日本国際大は昨秋の打率トップ3、浅賀大輔捕手(4年=鹿島学園)青木龍成外野手(4年=日大山形)津田猛智内野手(4年=聖望学園)に加え、船迫と粟津凱士(4年=山本学園)の投手2本柱など総合力は全国級。福島大はエース渡辺晃太投手(4年=安積黎明)と昨季打点王の阿部巧内野手(4年=須賀川)が投打の軸。東北公益文科大は山根幸(3年=花巻東)新山寛太(2年=横手城南)、石巻専大は菅野一樹(3年=聖和学園)松沢寛人(2年=糸魚川)ら投手陣に期待が高まる。

仙台6大学野球春季リーグ戦日程
北東北大学野球春季リーグ戦日程
南東北大学野球春季リーグ戦日程

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連投の八潮南・宇田川、8回に悪夢9失点敗退/埼玉

<高校野球埼玉大会:正智深谷11-7八潮南>◇17日◇3回戦◇熊谷運動公園野球場

 八潮南は延長再試合の8回に逆転を許し敗れた。

 前日212球投げた宇田川優希投手(3年)は5回から継投、8回には3ランを放ったが、その裏9点を失い力尽きた。

 斉藤繁監督(52)は宇田川について「酸素カプセルに入ったり電気を当てたりして疲労を取ったが、肘が張っていると言っていた。それでも良い投球だった」とたたえた。

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八潮南・宇田川15回完投、再試合も登板意欲/埼玉

延長15回を投げ抜いた八潮南・宇田川(撮影・杉山理紗)

<高校野球埼玉大会:八潮南2-2正智深谷>◇16日◇3回戦◇さいたま市営大宮球場

 八潮南は延長15回まで決着つかず、再試合となった。1回に2点を先制されたが、1点差の4回に宇田川優希投手(3年)の犠飛で同点とした。

 その後両校とも決め手を欠いて、勝負は持ち越し。15回を投げきった宇田川は「自分がアウトを取ったというより、仲間がフライを捕ってくれた。正直疲労はあるが、明日も投げたい」と話した。

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