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センバツニュース

智弁和歌山・中谷監督の1度は切れた甲子園との縁

センバツ出場が決定し、握手をする高嶋名誉監督(左)と中谷監督(撮影・白石智彦)

第91回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の選考委員会が25日に行われ、出場32校が決定した。

2年連続13度目の出場となる智弁和歌山の中谷仁監督(39)は「初陣優勝」を目標に掲げた。昨年8月に全国最多勝の高嶋仁監督(72、現名誉監督)からチームを引き継いだ新監督は、97年夏以来となる母校のユニホームでのベンチ入り。プロでは97年ドラフト1位の虎戦士として甲子園を本拠地にした中谷監督は「昨年取れなかった旗を取りにいく」と、主将時代の夏の大優勝旗に続く春の大旗を目指す。

初陣監督は、大志を抱く。高校2年の春、あと1勝で逃した大旗を、昨年あと1勝でつかめなかった教え子たちと取りにいく。

中谷監督 昨年取れなかった旗をしっかり取りにいくというのをチーム全体の目標として、僕も持ってやってます。

練習中のグラウンドに吉報は届いた。「甲子園というのは独特の雰囲気があって、あそこで起こる歓声は、本当に武者震いというか、プレーヤーが身震いするような、心に響くような球場。そこでまた、こういう形で戻ることができるとは」と喜びをかみしめた。

1度は切れた縁だった。高校時代から恩師の後継筆頭候補と言われ、教職を取って母校に戻る将来像を自身も描いていた。だが女手一つで育ててくれた母が病に倒れた。母と姉は「母ちゃんは最近、夜も働いてるんや」と、手術を隠した。事実を伝えられたとしても何もできない子どもの自分が、情けなかった。家族を守れる男でありたい、とプロに進路を切り替えた。

阪神で左目負傷の不運に見舞われ、選手としての実績では球団の期待に応えられなかった。だが移籍した楽天で野村克也、星野仙一、巨人原辰徳らに人間力を重用され、名将の野球を学んだ。母校の専任コーチを経て、昨夏の甲子園後に監督に着任。近畿4強で2年連続甲子園をつかんだ。

監督時代にベンチ中央で仁王立ちしていた恩師、高嶋名誉監督とは対照的に「僕は緊張しいの、マイナス思考の人間なもので。細かく細かく動き回ると思います」と中谷スタイルを貫く。名誉監督は「狙うたら、ええ。明徳義塾も大阪桐蔭もおらん」と好敵手の不在を惜しみながら、新監督の背中を押す。試合に出れば史上8、9人目となる5季連続に王手をかける黒川史陽(ふみや=2年)西川晋太郎(2年)の二遊間コンビら昨春準優勝チームから5人が残る。「どういう試合展開になったとしても、粘り強さで最後には勝つ」。中谷仁の野球で、再び聖地に臨む。【堀まどか】

春のセンバツ出場が決定し、帽子を高々く投げて喜ぶ智弁和歌山ナイン(撮影・白石智彦)

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札幌第一のセンバツ対策 エースも三塁守備を習得へ

実戦形式の練習で三塁に入る札幌第一の野島(撮影・永野高輔)

第91回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)に出場する札幌第一が17日、札幌市内の日本ハム室内練習場で6時間の練習を行った。実戦形式ではエース野島丈(2年)が三塁に入り、動きをテスト。昨秋は札幌地区予選から全道大会まで全て投手で出場してきたが、新ミッションに「内野は人生初。センバツまでに動きをしっかり覚えて、複数の役割を果たせるようになりたい」と意気込んだ。

菊池雄人監督(46)が、冬場の打撃練習で野島のスイングスピードの進化を感じ、降板後も打線に残す策として“二刀流”を打ち出した。春1勝に向け、強肩とフィールディングのうまさを、新ポジションでも生かす構え。菊池監督は「野島が内野もできれば、継投した際のプランに幅が出来る」とチームへの波及効果を説明した。

昨秋の全道4試合で先発投手の完投は1試合だけ。5投手の継投で決勝まで勝ち進んだ。秋全道で50安打、36得点した強力打線を、甲子園でも維持できるかが躍進のカギになる。野島は「今日の動きは課題だらけだったが、しっかり修正して、実戦でも出来るようにしていきたい」と気を引き締めた。【永野高輔】

実戦形式の練習で登板した札幌第一エース野島(撮影・永野高輔)

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札幌大谷・太田流星 センバツへ新球シンカー磨く

鹿児島合宿出発前に新千歳空港でチームメートと話をする札幌大谷の太田投手(右)(撮影・永野高輔)

第91回センバツ高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)に初出場する札幌大谷が15日、鹿児島1次合宿に出発した。

昨秋、札幌地区予選から明治神宮大会までチーム最多47回1/3を投げ自責5、防御率0・95とチーム一の安定感を誇る太田流星投手(2年)は、1月から新球シンカーに挑戦中。合宿でのテーマについて「まだ完成形ではないので、打者相手にたくさん投げて、センバツで使えるよう精度を上げたい」と意気込んだ。

明治神宮大会準決勝、筑陽学園戦ではカーブ、スライダーにシュートを織り交ぜ、9回無死まで無安打無失点と好投した。センバツに向け「研究されると思うので、もっと変化球に幅をつけたかった」と年明けから新球に着手。潮崎哲也氏(元西武)、高津臣吾氏(元ヤクルト)ら“達人”の動画を見て「握り方もまねしたが曲がらなかったので、独自で曲がりやすい握りを考えた。変化には、ある程度手応えが出てきた」と口にした。

元ヤクルト捕手で、高津氏をリードして4度日本一に導いた古田敦也氏の配球理論も研究。シンカーを右打者の外角低めに落とし、ボールからストライクゾーンに入れる。当てられても内野ゴロに打ち取るイメージで、室内練習場で打者を立たせて試投したが精度はまだ甘い。「狙って決められるようになるまで制球力を上げたい」。約3カ月ぶりとなる土のグラウンドでしっかり投げ込み、魔球に磨きを掛ける。【永野高輔】

鹿児島合宿出発前に新千歳空港で搭乗前の説明を受ける太田投手(中央左)ら札幌大谷の選手たち(撮影・永野高輔)

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札幌大谷センバツへ15日からサバイバル鹿児島合宿

札幌市長特別表彰を受け、あいさつする札幌大谷の飯田主将(撮影・永野高輔)

しゃべれて動ける新戦力出てこい。第91回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)に初出場する札幌大谷が14日、札幌市内で札幌市民スポーツ賞の市長特別表彰を受けた。

15日には鹿児島1次合宿に向け出発する。船尾隆広監督(47)は、新戦力のアピールを期待。プレーに加え、コーチングや声だしといった、ムードや流れ変えられる戦力の登場を期待した。

厳しい基準で絞り込む。明治時神宮大会優勝メンバー18人の信頼度は高く、現時点で土台は固まっている。そのため、56人全員参加の鹿児島では、メンバー候補と、それ以外の2グループに分け、競争意欲を喚起。船尾監督は「控えの選手がメンバーに入るには、それだけのことをしないと。厳しいことだが、そういう選手に出てきて欲しい」と“下克上”を期待した。

新たに抜てきされる戦力は体力や瞬発力に加え、頭脳も試される。同合宿では主に守備走塁など基本的な動きの確認から、天候次第で紅白戦も検討している。「声を出し盛り上げるだけでは足りない。ベースコーチでの取り組み、代打ひと振りで仕事ができるか。複数の役割をきちんとこなせるかを見たい」。ただのムードメーカーはいらない。状況を素早く察知し、声が出せ、勝負どころで結果を残せる人材を見定め、合宿後に、まず30人に絞る。

3月15日の最終登録に向け「入れ替えるなら、18人の中の貴重な1人になる。確実にチーム力がアップするメンバーを選びたい」。厳正な船尾チェックで精鋭を選考し、最強のメンバー構成につなげる。【永野高輔】

○…札幌大谷が“吉兆”となる賞を受賞した。札幌市民スポーツ賞の市長特別表彰は、団体では、16年夏の甲子園で準優勝した北海野球部以来5例目。過去、06年にパリーグ優勝、日本一を飾った日本ハムが同表彰を受け、翌07年にリーグ連覇を遂げている。センバツでは秋春連覇がかかっており、飯田主将は「大きな賞を励みに、僕らは1つ1つ目の前の試合を勝ち上がるだけ」と謙虚に話した。

秋元札幌市長から市長特別表彰を受ける札幌大谷の飯田主将(左)(撮影・永野高輔)
札幌市長特別表彰を受け記念撮影する船尾監督(前列左から5人目)ら札幌大谷の選手たち(撮影・永野高輔)

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センバツの春日部共栄監督に植竹氏、前監督謹慎で

今春の選抜高校野球大会(3月23日開幕・甲子園)に出場する春日部共栄(埼玉)が、部員への暴力で謹慎処分を受けた本多利治監督の代わりに、野球部長の植竹幸一氏を監督として登録することが7日、分かった。

佐藤充彦コーチが部長としてベンチ入りする。

本多氏については、5月に日本学生野球協会からの処分が解けた後に監督に復帰させるかどうかを検討する。

同校は春夏合わせて甲子園出場7度の強豪。昨年4月に本多氏が練習試合で見逃し三振をした選手計3人に平手打ちするなどしたことが判明。1日に日本学生野球協会の審議室会議で4カ月の謹慎処分が決まった。

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センバツ出場の春日部共栄、監督謹慎中で部長が指揮

植竹幸一部長(2019年1月25日撮影)

今春センバツに出場する春日部共栄(埼玉)が6日、植竹幸一野球部長(49)の指揮で甲子園に臨むことを決めた。

学校側はこの日の放課後、野球部員に報告した。本多利治監督(61)が部内暴力および報告義務違反で5月11日まで謹慎中。当面の監督職を植竹氏が務める。体育科教諭でもある同氏は、春日部共栄OB。これまで26年間、野球部長として本多監督を支えてきた。植竹氏の代わりとして、佐藤充彦コーチ(35)が部長登録で甲子園のベンチに入る。

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春日部共栄監督らに謹慎処分、センバツでベンチ不可

日本学生野球協会は1日、都内で審査室会議を開いた。春日部共栄(埼玉)の本多利治監督(61)は「監督の暴力(部内)および報告義務違反」で1月12日から5月11日までの4カ月間、松山聖陵(愛媛)の荷川取秀明監督(37)も同理由で1月26日から3月25日までの2カ月間、それぞれ謹慎処分となった。

また、龍谷大平安(京都)の野球部顧問も部内暴力で昨年12月14日から今年3月13日までの3カ月間の謹慎処分に。2月18日の登録締め切り時が謹慎期間にあたるため、3人とも選抜高校野球(3月23日開幕、甲子園)でベンチに入ることはできない。

また、帝京五(愛媛)の監督(51)は暴力やハラスメント行為が上申され、昨年12月19日から今年4月18日まで4カ月の謹慎に。高校では部員の盗撮行為も2件、処分対象となった(校名は非公表)。大学では、岐阜経済大で未成年部員44人の飲酒が発覚し、昨年12月12日から今年3月11日まで3カ月の対外試合禁止処分となった。

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神宮Vの札幌大谷、センバツメンバーは3段階で絞る

後援会設立総会であいさつをする札幌大谷の船尾監督(中央)。左は五十嵐部長(撮影・永野高輔)

3ステップ選考で秋春連覇を目指す。第91回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)に初出場する札幌大谷が15日から鹿児島1次合宿に出発する。全56選手が参加し、船尾隆広監督(47)は主力、控え選手関係なく動きをチェックする方針。和歌山2次合宿は30人程度に絞り込み、実戦主体で仕上げに入る。1次合宿までの道内での筋力アップと2度の合宿の3段階で戦力を見極め、最終登録18人を決める。1月31日には、同校で後援会設立総会が行われた。

   ◇   ◇   ◇

日本一メンバーも含め、一から競わせ、進化を図る。鹿児島1次合宿に向け船尾監督は「予想以上に体をつくってきている。そこを土台に土の上でどう動けるか。鹿児島は全員参加。56人でよーいドン、という感じで考えている」と話した。2月中旬までは道内での体作りが中心。この間鍛えた筋力を生かし、土のグラウンドでしっかり動けるか見定めるのが“鹿児島テスト”だ。明治神宮大会優勝メンバー18人も、同じスタートラインに並べ、5泊6日で、動きの質を判断する。

「鹿児島は守備や走塁など、神宮大会で出た課題をどこまで克服できているかを見極めたい」。2月18日がセンバツの1次登録のため、鹿児島合宿出発前に、暫定的に18人を定める。「この時点でのベースは神宮大会のメンバーに近いが、合宿でのプレー次第で、入れ替えが必要かを考える」。神宮でベンチ外の選手も、仕上がりの良さを示した選手は積極的に抜てきされ、3月10日からの和歌山合宿では、30人程度に絞られる。

最終テストの和歌山合宿は、3月15日の最終登録まで、紅白戦や練習試合を中心に実戦形式で競い合う。ここで、2月に暫定的に決めた18人を再調整。最終メンバーが決まる。神宮大会決勝で逆転打を放つも、大会後に左あばら骨骨折が判明し8日に復帰したばかりの北本壮一朗遊撃手(2年)は「出遅れた分、しっかり調子を上げないと」と気を引き締めた。

道内での土台作りに、基本動作と課題修正を見る鹿児島、実戦的な和歌山と2回の合宿。残り約50日での動きを総体的に見て、平等に判断していく。秋の日本一にあぐらをかくことなくチーム内競争を続け、甲子園でも勝ち上がれる集団へステップアップさせる。【永野高輔】

◆札幌大谷の後援会設立総会が行われ、目標額を3250万円に設定し、保護者、卒業生、関連学園などから寄付金を募っていくことが発表された。この日から学園の公式サイトに後援会のページが設けられ、口座番号や寄付方法など詳細がアップされ、活動が開始された。船尾監督は「しっかり調整をして期待にこたえられるようにしたい。お力をいただき、センバツを盛り上げたい」とあいさつした。

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松山聖陵監督の処分案 2・1審査室会議に上申へ

第90回選抜高校野球大会の開会式(2018年3月23日撮影)

日本高野連は30日、大阪市内で審議委員会を開き、松山聖陵(愛媛)の男性監督(37)が1年生部員の頭を小突くような行為をしていた件について、同監督に対する処分案を2月1日に開かれる日本学生野球協会審査室会議に上申することを決めた。処分案の内容は明らかにしなかった。

松山聖陵は第91回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)への出場が決まっているが、出場には支障はない見通し。

センバツ出場校が発表された25日の夜に、映像が動画投稿サイトで公開され、同校は県高野連に報告していた。渡部正治校長は「暴力ではなく、指導の一環。ルール違反を繰り返す生徒への最も厳しい指導と捉えている」と話していた。

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横浜・及川「全力で」センバツ決定翌日も練習本気

右翼からのレーザービームを決めて満足そうな横浜・及川(撮影・金子真仁)

「高校四天王」の一角、横浜(神奈川)の最速153キロ左腕・及川雅貴投手(2年)が、守備と走塁の練習で本気を見せた。センバツ出場決定翌日の26日も、同校グラウンドで精力的に取り組んだ。

ケース打撃では右翼守備に入り、本塁突入を試みた二塁走者をレーザービームでアウトに。一方、走者として三盗を決めたり、本塁に回り込んでスライディングしたりと、ユニホームを泥だらけにした。故障のリスクを過度には気にしない。「自分、やるべきことは全力でやりたい人なんです」と白い歯を見せた。

本業の投球はブルペンに入り始め、エンジンを徐々に温めていく。3月9日、10日に沖縄市招待試合があり、9日の美里工戦(コザしんきんスタジアム)が今季初登板になる予定。「暖かい場所で投げられるのはうれしい。寒いの、ちょっと苦手なので」と及川。この日午後、横浜にほんの一瞬だけちらついた雪にも「雪だ!」と敏感に反応。センバツ注目の左腕は、春を心待ちにした。

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大阪桐蔭より市和歌山評価が上だったワケ/選考事情

3年ぶりのセンバツ出場を決め、喜ぶ市和歌山の選手たち(撮影・松本航)

第91回センバツ高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の選考委員会が25日、大阪市内の毎日新聞大阪本社・オーバルホールで行われ、21世紀枠3校を含む出場32校が発表された。

注目されていた近畿は、近畿大会4強の4校に続いて5校目に福知山成美(京都)、6校目に市和歌山が選出された。近畿大会8強に残った福知山成美、市和歌山、大阪桐蔭の3校の中でどの2校を選ぶか、議論は白熱したが、5校目の決め手になったのは京都のレベルだった。

京都3位の龍谷大平安が近畿大会で優勝、同2位の京都国際も同1回戦敗退ながら明石商に4-6と接戦。昨秋レベルの高かった京都府大会で1位となったことが、福知山成美の評価材料になった。6校目の市和歌山の決め手は、近畿大会優勝の龍谷大平安に4-5でサヨナラ負けした準々決勝の試合内容。一丸で好投手を攻略した総合的なチーム力が評価された。

補欠1位となった大阪桐蔭について、近畿の前田正治選考委員長は「個々の能力は高いが、なかなかチームとして出来上がっていなかった」と説明。選考会の中では、史上初の春夏春の3季連続優勝や春3連覇の偉業に王手をかけていることも話題に上がったが、前田選考委員長は「評価は去年の秋の大会。近畿大会が大きな選考材料で、戦いぶりを評価した」と語り、あくまでも昨秋の戦いを考慮した結果となった。

また東京・関東の6校目は、東海大菅生(東京)と議論の末に横浜(神奈川)が選出された。1つ目の理由は神奈川県大会優勝。関東大会優勝の桐蔭学園もいる激戦区を制したことが評価された。2つ目に高校トップクラスの最速153キロ左腕・及川雅貴投手(2年)の存在が挙げられた。関東・東京の磯部史雄選考委員長は「期待感の持てるピッチャー。全国大会に出ても及川君が投げれば勝てると思いますし、うまくいけば優勝できる逸材」。3つ目には、関東と比べて東京のレベルが低かったことが挙げられ、これら3点から総合的に判断された。

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石岡一21世紀枠でセンバツ「新しい形の文武両道」

21世紀枠で春夏通じて初の甲子園出場が決まり栽培した野菜を手に笑顔を見せる石岡一ナイン(撮影・足立雅史)

地元のために戦う。第91回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の選考委員会が25日、大阪市内で開かれ、石岡一(茨城)が21世紀枠で選出された。昨秋県大会は準決勝で敗れ関東大会出場は逃したが、園芸科などを有する同校は、農業を通じた「新しい形の文武両道を示す可能性がある」などと評価された。部員49人全員が茨城出身。春夏通じ初の甲子園出場は、支えてくれる地域への恩返しだ。

石岡一のグラウンドに、どんどん人が現れた。その数50人ほど。OBや地元のファンだ。「おめでとう!」。「よかったぁ~」。喜びの声が飛んだ。野球部OB会最高顧問の狩野勇次さん(77)は「うれしくて、うれしくて。(卒業から)60年、夢見てきた。精いっぱい、頑張って欲しい」と感無量の様子だった。

地域に愛されている。練習を見守る温かい目がある。コロッケ、唐揚げ、バナナなどの差し入れが届くことも多い。酒井淳志主将(2年)は「21世紀枠で選ばれた責任を感じます。地域、OBの方々に恩返しできるよう、励んでいきたい」と口元を引き締めた。川井政平監督(44)は「選んでいただいた甲子園。サポートしていただいた方々の応援のエネルギーが…」とまで言って、詰まった。涙が込み上げていた。

人口流出が続く石岡市にとって、明るい話題だ。昨年10月で7万3883人だったが、10年前(8万105人)から約7・8%も減った。同校から500メートルほど離れたところに住む80歳の女性は「練習の声が、ここまで聞こえるのよ。頑張って欲しいわ」と笑顔で話した。向かいの店は、駅前の一等地にもかかわらず休業中。テナント募集のままの建物もある。

酒井は「茨城から全国に名をとどろかせたい。(エースの)岩本は全国レベルだと思う。野手の力が加われば、甲子園で勝つのも夢じゃない」と意気込んだ。同市から初の甲子園。石岡に、元気を与える。【古川真弥】

<石岡一選手ひと言>

松野稜投手(2年) うれしい半面(ベンチ入りできる)18人に入れるか不安もあります。頑張らないと。

小松崎駿投手(1年) しっかり準備して、岩本さんが調子を崩した時、悔いがない投球をしたい。

田口和麿捕手(2年) 生活面、登下校からしっかり意識することを全員でやっていく。

飯塚大翔捕手(1年) 生活面から、もっとしっかりやらないと。一丸で戦います。

中嶋祥允一塁手(2年) 貴重な体験。喜びいっぱいです。徐々にプレッシャーも出てくるだろうけど、支えてくれた方々への感謝を表現したい。

堀川舜太二塁手(2年) 甲子園では、持ち味の守備を発揮できるようにしたい。

干場聖斗一塁手(1年) 夢の舞台で、皆さんの目標になれるようなプレーをしたい。

塚本圭一郎二塁手(1年) 秋の大会は、チャンスで打てず岩本さんの足を引っ張った。甲子園ではチームを救うプレーをしたい。

友部陸三塁手(2年) 21世紀枠に選ばれたのは、先輩方のいろんな応援のおかげです。恩返ししたい。

武田翼左翼手(2年) 相手は格上。胸を借りるつもりで、21世紀枠らしく戦いたい。

飯岡大政三塁手(1年) 昨秋の藤代戦は9回に自分のエラーで追い付かれ、タイブレークで負けた。岩本さんに責任を感じてました。取り返したい。

藤井蛍中堅手(2年) 練習で当たり前にできていることをやって、勝利に貢献したい。

黒沢清純右翼手(1年) 持ち味の元気を出して、ベンチワークをしっかりやりたい。

21世紀枠で春夏通じて初の甲子園出場が決まり、感極まり涙する石岡一の川井監督(撮影・足立雅史)

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山梨学院5年ぶりセンバツ 地元生え抜き相沢に期待

センバツ出場が決まり歓喜の声を上げる相沢キャプテン(手前左から4人目)らナイン(撮影・滝沢徹郎)

「平成最後の甲子園」となる第91回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の選考委員会が25日に行われ、出場32校が決定した。昨秋の関東大会でベスト4に入った山梨学院は、5年ぶり3度目の大舞台に挑む。吉田洸二監督(49)は地元山梨の甲府南シニア出身で、投手兼一塁手の主将相沢利俊投手(2年)に大きな期待を寄せた。

出場決定の報告に、グラウンドで練習中だった生徒たちが一斉にベンチ前に群がった。ソワソワするチームメートと喜びを分かち合いたい衝動を抑え、相沢主将は周囲に目を配った。「今まで自分のことはもちろん、他の選手のことを考えながらやってきました。それが大変でしたし、そこから学べるものが大きかったです」。

晴れ舞台でも、周囲への配慮を忘れない。写真撮影では投球フォームをリクエストされた。土にまみれた手のひらに目をやり「洗ってきましょうか?」。まだ練習中。普段からの気配りが、ちょっとした言動ににじみ出た。

甲府南シニアで野球に没頭していた中学3年(甲斐市玉幡中)、山梨学院の練習を見た。「チームの雰囲気に活気がありました。僕も山梨県民なんで」。関東近県だけでなく、関西、東北からも有力選手が集まる有力校に、地元の生え抜きとして挑む決意を固めた。

吉田監督は「文武両道のキャプテン相沢が先頭に立ってチームを引っ張ってきた」と評する。2年までの評定平均は4・7。練習態度と同じく、授業態度や校内での振る舞いも主将としての自覚にあふれている。チーム全体が相沢の指示に瞬時に反応し、以心伝心で動く集団に成長した。

相沢は「社会に出ても、周りの人を考えて行動できるようになれたらいいと思っています」。根っからの優等生というよりも、野球を通じ、鍛えられながらリーダーに育ってきた。そんな魅力にあふれる地元のホープが、甲子園に挑む。【井上真】

シャドーピッチングを披露する山梨学院・相沢キャプテン(撮影・滝沢徹郎)

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行くぜ山梨学院ラッパー球児♪超キケン♪コウシエン

センバツ出場が決まり気合の入る山梨学院ナイン(撮影・滝沢徹郎)

5年ぶり3度目のセンバツ出場を決めた山梨学院(山梨)。吉報が届いた記念すべき日に、同校の砂田野球場で最も輝いたのは吉田洸二監督(49)でも、相沢利俊主将(2年)でもなかった。ラッパー球児の椙浦(すぎうら)元貴内野手(2年)がハツラツと、瞬発力を爆発させた。

椙浦と、山梨のデスパイネこと主砲の野村健太外野手(2年)がラップでチームを盛り上げた。それは、野球部ではみんなが知っている。野村は「他のやつらもやってるし、ブームになってます」と言い、チームのリラックス方法のひとつとして、ロッカーでのラップは日常になりつつある。

しかし、センバツへの出場が決まった直後では、さすがに球児にとっては緊張の場面かと思っていた。それでも椙浦は数秒で甲子園をテーマに、野村と歌詞を確認し、円陣の中央に立った。報道陣、山梨学院の先生方、保護者、40~50人は見ている中で、まるで動じない。

♪イエ~イ

♪行くぜ選抜コウシエン(甲子園)

♪だけどそこは超キケン(危険)

♪だけど俺たちはドウジネエ(動じねえ)

♪イエ~イ

本当に楽しそうだった。中央で歌う2人を囲んで、チームメートも笑顔、笑顔だ。椙浦は「いつも、歌詞は考えてますから。頭韻(とういん)、脚韻(きゃくいん)を考えて、すぐに歌詞はできました。問題ないです」と言った。ニコニコッと笑う。ラップにもそんな専門用語があることに驚くと「やっぱり基本はありますよ。でも、慣れれば自然と言葉は出てきます」。言い方にもとげがなく、ラッパー球児は、底抜けに感じがいい。

「ところで、お兄さんがラップをしてるんでしょ?」と、野球とはまったくもって無縁のボール球を投げたが、またしても神対応で答えてくれた。

椙浦 20歳で、今は埼玉にいます。高校時代は山梨学院で、ここですね、野球やってました。光と言います。

「お兄さんは、甲子園は出たの?」と、もう完全に椙浦の術中にはまったかのように、ド直球の質問をしてしまった。

椙浦 はい、代打で1打席立ってます。見逃しの三振でした。1回戦の長崎商戦(2016年8月9日)の終盤だったと思います。試合は5対3で勝ちました。初球、いいボールが来たんですけど、兄は『見逃したんだ』って言ってました。

もはや、この流れになると、ラッパー椙浦への質問を止めることはできない。ラップのようなリズムで見え見えの質問が続く。「どういうこと?」

椙浦 兄は『初球を見逃したのは、甲子園を感じたかったからだ』って言ってました。打ったら1球で終わっちゃう。見逃して、甲子園の打席を胸に刻んだんだと思います。

なんだか、すっかりいい話になってきた。「それを聞いてどう思った?」

椙浦 僕もこれから必死に練習して、センバツで試合に出たいですね。そして、打席に立てたら僕も甲子園を感じたいです。

ってことは、初球は見逃すのか。「初球見逃してストライク先行されたら、追い込まれるまでにチャンスはあと1球だね?」。今度は野球の話に急展開。

椙浦 そうですね。どうしよう(笑い)。(2ストライクで)追い込まれたら、甲子園を感じてる場合じゃなくなりますね。でも、まずは打席に立てるように、一生懸命やらないと。ちゃんとベンチ入りして、しっかりチームのために貢献できるようにやりたいです。

センバツ出場の朗報に沸き立つグラウンド。喜々とする選手の話を聞いた。同時に、ベンチ入り18人の競争は並行して続いている現実もある。ラッパー椙浦のセンバツはどうなるのか。ラップならではのノリの良さなのか、椙浦君の人柄なのか、幾度か経験した球児の取材とはまったく異質の、独特のさわやかな空気に浸っていた。【井上真】

センバツ決定の連絡を受け報道陣にあいさつする山梨学院・吉田監督(手前)。手前から2人目から山内校長、松崎部長(撮影・滝沢徹郎)
センバツ決定の連絡を受ける山梨学院・山内校長(撮影・滝沢徹郎)

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広陵が春の聖地へ 昨秋の神宮大会での負けを忘れず

グラウンドのスコアボードには神宮大会で星稜に敗れた時のスコアが掲げられていた(撮影・上山淳一)

第91回センバツ高校野球の選考委員会が25日に行われ、昨年の秋季中国大会を制した広陵(広島)が6年ぶり24度目のセンバツ出場を決めた。中井哲之監督(56)は「すごくうれしいです」と喜びを口にしながら、グラウンド後方のスコアボードを向き、表情を引き締めた。

「昨年の神宮大会であまりにもみじめな負け方をした。ああやって目に焼き付けてきつい練習をしてきた」

昨秋の神宮大会1回戦。今秋ドラフト注目の奥川恭伸投手(2年)擁する星稜(石川)に0-9の7回コールドで力負け。新チーム初黒星は、完敗だった。あの日から広陵グラウンドのスコアボードは、その試合のスコアが表示されている。

4番の中村楓大内野手(2年)は中国大会で14打点(13試合)を挙げたが、神宮大会の星稜戦では3打数無安打。「1スイングで決められなかった。ミスショットせずに一発で仕留めないといけない。奥川は他の投手とは違った」。チームとして体重3キロ増、太もも3センチ増を目標に掲げ、中村も打撃の土台となる下半身強化に努める。星稜との再戦に「打つ自信はあります」と闘志をみなぎらせる。鍛錬の冬を越えて、春の聖地でたくましくなった姿を見せつける。【前原淳】

広陵ナインはセンバツ出場を決め中井哲之監督を胴上げして喜ぶ(撮影・上山淳一)

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大器の予感!履正社4番井上が聖地で特大弾もくろむ

センバツ出場を決め岡田監督を胴上げして笑顔を見せる履正社ナイン(撮影・加藤哉)

大器に覚醒の予感! 履正社は2年ぶり8度目のセンバツで悲願の初Vを狙う。14年春決勝は龍谷大平安、17年春決勝は大阪桐蔭に打力の差で敗れ、「三度目の正直」を期す大会。岡田龍生監督(57)が「振れるチームとして臨みたい」と腕ぶす打線の軸は高校通算23発の188センチ、97キロ、プロ注目の4番井上広大(こうた)外野手(2年)だ。

昨秋は公式戦3発で近畿大会4強まで導いた後、右膝を手術した。実は1年冬に右膝蓋腱炎(みぎしつがいけんえん)を発症し、1年間痛みをこらえ続けていた。満を持して手術後は「今までは踏ん張りがきかない部分もあったけど、押し込みで打球が飛ぶ感覚がある」。体重もウエートトレや食事で秋から5キロ増やし、聖地バックスクリーンへの特大弾をもくろむ。

昨年甲子園春夏連覇を達成した大阪桐蔭が選ばれず、大阪勢1校で臨む大会。打線は昨秋公式戦10戦で計11発を誇り、プロ注目の最速145キロ左腕エース清水大成投手(2年)を擁する。2年前のセンバツ決勝を生観戦した井上は「なんとしても日本一に」と気合十分だ。甲子園を本拠地とする阪神では、指揮官が桜宮(大阪)コーチ時代に指導した矢野新監督が昨秋就任。教え子からもエネルギーをもらい、悲願達成へまい進する。【佐井陽介】

センバツ出場を決めインタビューに答える履正社の岡田監督(撮影・加藤哉)

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高知商は落選 ダンス出演問題は選考に影響なしも

高知商・上田監督(2018年7月26日撮影)

第91回センバツ高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の選考委員会が25日、大阪市内の毎日新聞大阪本社・オーバルホールで行われ、出場32校が決定した。

ダンス同好会の有料発表会に野球部員が出演して、野球部長の処分が検討されている高知商は選出されなかった。昨秋四国大会ではベスト4で、選ばれるかは微妙な状況だった。上田修身監督(56)は「かなり厳しいと思っていたので順当な結果」と話し、日本高野連の竹中雅彦事務局長は「指導者の不祥事なので、チームの選考には一切影響していない」。処分対象は指導者で、野球部そのものにはペナルティーを科されていない。純粋な戦力が選考の基準になった。

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“農業系エース”石岡一・岩本、吉田輝星に続く

学校で栽培した野菜を手にポーズを決める石岡一の岩本(撮影・足立雅史)

金足農に続くぞ! 石岡一(茨城)が21世紀枠で選ばれ、春夏通じ初の甲子園出場を決めた。今年で創立110年目の伝統校は、普通科に加え、園芸科と造園科を有する。今秋ドラフト候補にも挙がるエース岩本大地投手(2年)は造園科で学び、造園技能検定3級の腕前。昨夏甲子園を沸かせた日本ハム吉田輝星投手(18)に憧れる最速147キロ右腕は、甲子園1勝を目指す。

   ◇   ◇   ◇

吉報が届き、岩本は自然と笑みをこぼした。「今日1日、ドキドキでした。大舞台で持っている力を発揮して1勝したい」。午後3時過ぎ、21世紀枠選出を大和田校長から知らされると、仲間と拳を突き上げた。

過去の自分を上回る。この冬は黙々と走り込む。5キロ走から10メートルダッシュまで、バラエティーに富むメニュー。「吉田投手みたいに、低めのストレートの伸びが欲しい」からだ。昨秋県大会は準決勝で藤代に敗れた。延長13回まで1人で投げたが、タイブレークの末、サヨナラ負け。疲れから球が浮いてしまった。「そういうのをなくしたい」と下半身強化に取り組む。同じ“農業系エース”として、吉田や金足農の躍進が励みになった。吉田の投球は動画サイトなどで繰り返し見ている。「似たタイプと言われます。真っすぐでファウル、空振りが取れるように。同じ結果は無理でも、大舞台で自分の投球をしたい」と思い描いた。

剪定(せんてい)など造園科の授業は「集中しないと危ない。黙々と取り組むのが野球に生きる」と捉えている。球界のエース候補に憧れるが、もう1人、尊敬するという人物が俳優の佐藤二朗(49)。昨秋のテレビドラマ「今日から俺は!!」でファンになった。名脇役の演技に「アドリブで笑いを取るのがすごい。感性というか。投球でも、相手が何を狙っているか見抜かないといけない」と、意外な人物からも学んだ。

そんなエースに、川井政平監督(44)は「コントロールも磨いている。それなりに投げてくれると思う」と期待する。部員49人全員が地元・茨城出身。出場が決まると、OBや地元ファン約50人がグラウンドへお祝いに駆け付けた。「真っすぐの感覚は良くなっているけど、もう少し求めたい」と岩本。本番まで、鍛錬を緩めない。【古川真弥】

21世紀枠で春夏通じて初の甲子園出場が決まり意気込みを語った石岡一の岩本(撮影・足立雅史)

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桐蔭学園&横浜の冨田ツインズ ともにセンバツ切符

桐蔭学園・冨田健悟(左)と横浜・冨田進悟

第91回センバツ高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の選考委員会が25日に行われ、昨秋の関東大会で優勝した桐蔭学園(神奈川)が16年ぶり6度目、横浜(神奈川)は5年ぶり16度目の出場を決めた。

違う高校に進んだ双子が、そろって甲子園行きを決めた。昨秋の関東大会優勝で出場が確実視されていた桐蔭学園の冨田健悟外野手(1年)は、二卵性双生児の弟が横浜・進悟外野手。兄弟で吉報が届き「とてもうれしい。なかなかできる経験じゃない。可能性があったと知っていたので、できれば一緒に行きたかった」と同時出場を喜んだ。

東京北砂リトル-新宿シニアと同じ球歴だが、兄の健悟は小学校から立教小-立教新座中、弟の進悟は地元の公立小中と学校は別れていた。右打ちの兄は174センチ、65キロで50メートル5秒9の1、2番で、左打ちの弟は182センチ、76キロで50メートル6秒4の中軸。「僕は足を使って、低い打球を打つ。向こうは大きいのが打てる」と打撃スタイルは異なるが、甲子園、プロ野球選手を目指す夢は一緒だった。「できれば決勝でやりたい。両方とも活躍できれば」。漫画「タッチ」でいえば弟和也に似ているという真面目な性格で、弟にも配慮していた。【斎藤直樹】

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龍谷大平安41度目センバツ 華麗な一族奥村に注目

センバツ出場が決まり、喜ぶ龍谷大平安ナイン(撮影・前田充)

第91回選抜高校野球大会の選考委員会が25日、行われ、龍谷大平安(京都)の3年ぶり41度目の出場が決まった。出場数は全国最多を更新した。注目は「生まれ変わった」甲子園一族の男・奥村真大内野手(1年)だ。

ヤクルト奥村展征を兄に持つだけでなく祖父・展三さん(元衆院議員)、父・伸一さん(滋賀・甲西高監督)も甲子園出場を経験している。しかし真大が家族と違うのは心臓手術をしたばかりでの甲子園出場という点だ。この9日に不整脈を改善するカテーテル手術を受け、14日から練習に復帰したばかり。

「走るのも何も全然、問題ないです。これまでの不調がなくなって、なんだか生まれ変わったような感じです」。中学時代から不整脈を持っていた。「急に息が詰まるような感じになったりしていた」。呼吸が乱れるなどの不調があった。我慢して生活、練習していたがこの冬、症状を改めて医師に相談したところ、手術を勧められ、決断した。

「今は甲子園で本塁打を記録した兄を抜くのが目標。もちろん狙って打てるわけはないけど安打の延長で打てればいいですね」。「兄弟アーチ」が実現すれば兄に洋服を買ってもらう約束をしており、新たな気分で春に臨む。【編集委員・高原寿夫】

センバツ出場が決まり、ガッツポーズする龍谷大平安・奥村(撮影・前田充)

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古川エース千坂悔し涙「次は甲子園を自力でつかむ」

21世紀選出ならず、夏のリベンジを誓い悔し涙する古川の千坂優斗(撮影・鎌田直秀)

第91回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の出場32校を決定する選考会が25日、大阪市内で行われ、「21世紀枠東北推薦校」の古川(宮城)は、選出されなかった。

古川のエース右腕・千坂優斗(2年)が悔し涙を流し、夏の甲子園出場に目標を切り替えた。昇降口前に整列し、金和宏校長(60)から落選を伝えられた時は気丈に振る舞ったが、報道陣を前に「やっぱり悔しいです…」。思いを切り出すと、こらえきれなかった。

昨年12月に「21世紀枠東北推薦校」に選出されて以降、センバツ出場への準備を着々と進めてきた。食事量を増やすだけでなく、フォームの安定感を求めて下半身の筋力強化。体重は昨秋から7キロ増の85キロにパワーアップした。北部地区大会から全11戦中10戦で完投。宮城大会準々決勝では東北に4-3と競り勝ち、57年ぶり出場となった東北大会でも4強入り。理系クラス120人中10番台をキープする「IQ鉄腕」は「1つの目標は失いましたけれど、今よりレベルアップしないといけない。東北の推薦校に選んでいただいたことが自信になっているし、やってきたことは無駄ではない」と前を向いた。

01年に新設された21世紀枠。古川は文武両道の中での短時間集中練習や、東日本大震災や地域災害でのボランティア活動が評価された。東北からは01年の安積(福島)に始まり、過去18年で直近の3年連続を含む11校が選出。宮城も05年一迫商、09年利府、12年石巻工と、全国最多タイの3校。四国4強の富岡西(徳島)に実績では劣っていなかったが、石岡一(茨城)、熊本西は県として初選出でもあり、地域の偏りも考慮された可能性もある。

OBや地域の方々の期待を背負い、積雪の中でも夏に向けて練習を重ねる。仙台育英など強豪集う宮城。千坂は「堂々と渡り合えるように1つ1つ積み重ねなくてはいけない。夏に恩返しできるチャンスはある。次は甲子園を自力でつかむことが自分たちの道。1年夏から負けて泣いてばかりなので、最後はマウンド上で全員でうれし涙を流したい」。投打の軸として、創立122年目の初出場を導く。【鎌田直秀】

21世紀選出ならず、夏のリベンジを誓い悔し涙する古川の千坂(撮影・鎌田直秀)

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明石商3年ぶりセンバツ出場、新2年生コンビに注目

2度目のセンバツ出場を喜び合う明石商ナイン(撮影・渦原淳)

明石商(兵庫)が、第91回選抜高等学校野球大会に選出された。センバツは16年以来3年ぶり2度目、昨夏から2季連続の甲子園出場となった。

狭間善徳監督(54)は「2カ月必死になって戦えるチームにしたい」と話した。昨秋エースナンバーを背負った中森俊介投手(1年)は、最速145キロを誇る右の本格派。左のスラッガーとして期待される来田涼斗外野手(1年)とともに新2年生コンビにも注目が集まりそうだ。

2人には苦い思い出がある。昨年夏の甲子園初戦、八戸学院光星(青森)に、延長10回の激闘の末に敗れた。8回途中から登板した中森は、10回に決勝点を奪われた。左翼手の来田は、決勝点につながる失策を犯した。その悔しさをこの冬の練習にぶつけた。チームでキャッチボールやゴロ捕球など基本を徹底的に練習。来田は「手応えはあります」と守備力アップに自信を見せる。

中森は右の宮口大輝投手(2年)らとともに、西武のドラフト1位の松本航投手(22=日体大)が昨秋、教育実習で母校を訪れた際に貴重な助言をもらった。「カットボールやツーシームを教わりました。フォームも見てもらいました」。体幹を鍛え、春は最速150キロ超えを狙う。八戸学院光星は今センバツにも出場。2人は「今度対戦したら絶対にリベンジしたい」と口をそろえる。

主将の重宮涼内野手(2年)は「目標は日本一なので、しっかり準備したい」と燃える。夏の借りを返し、全国制覇を目指す。【高垣誠】

2度目のセンバツ出場を喜び合う明石商ナイン(撮影・渦原淳)
昨夏のリベンジを誓う明石商・来田涼斗(左)と中森俊介(撮影・渦原淳)

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広陵がセンバツ切符 4番中村は星稜・奥川撃ち宣言

広陵ナインはセンバツ出場を決め笑顔でガッツポーズ(撮影・上山淳一)

第91回センバツ高校野球の選考委員会が25日に行われ、昨年の秋季中国大会を制した広陵(広島)が6年ぶり24回目の出場を決めた。

待ちわびた吉報に中井哲之監督(56)は「すごくうれしいです」と喜びを口にした。グラウンド後方のスコアボードを向き、表情を引き締めた。「ただ、昨年の神宮大会であまりにもみじめな負け方をした。ああやって目に焼き付けてきつい練習をしてきた」。新チームとなって無敗のまま臨んだ昨秋の神宮大会1回戦で、今秋ドラフト注目の奥川恭伸投手(2年)擁する星稜(石川)に0-9の7回コールドで力負け。完敗だった。あの日から広陵グラウンドのスコアボードは、あの試合のスコアが表示されている。

4番の中村楓大内野手(2年)もあの敗戦を胸に汗を流している。中国大会で14打点(13試合)を挙げながら、神宮大会星稜戦では3打数無安打。「ワンスイングで決められなかった。ミスショットせずに1発で仕留めないといけない。奥川は他の投手とは違った」。衝撃と悔しさが糧となっている。チームとして体重3キロ増、太もも3センチ増を目標に掲げ、松本も打撃の土台となる下半身強化に努める。今春、星稜との再戦の可能性もあるが「打つ自信はあります」と奥川撃ちを力強く宣言。鍛錬の冬を越えて、春の聖地でたくましくなった姿を見せつける。

広陵ナインはセンバツ出場を決め帽子を高々飛ばして大喜び(撮影・上山淳一)
広陵ナインはセンバツ出場を決め中井哲之監督を胴上げして喜ぶ(撮影・上山淳一)
広陵のグランドのスコアボードには神宮大会で星稜に敗れた時のスコアが掲げられていた(撮影・上山淳一)

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石岡一校長、初の甲子園に決意「人間性の向上を」

21世紀枠での初の甲子園出場決定を告げる電話を受ける石岡一の大和田校長(撮影・足立雅史)

今年で創立110年目を迎えた茨城の石岡一が、21世紀枠により、春夏通じて初めての甲子園出場を決めた。

午後3時過ぎ、主催者側から茨城・石岡市の同校校長室に電話がかかってきた。呼び出し音がなると、大和田俊一校長(59)は2コール目で受話器を取った。緊張の面持ちだったが、朗報が届き「生徒たちは秋の大会も一生懸命、練習した。夢の舞台で戦える。さらなる人間性の向上を目指して、準備させたい」と喜びと決意を語った。

21世紀枠で春夏通じて初の甲子園出場が決まり笑顔の石岡一ナイン(撮影・足立雅史)

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石岡一センバツ朗報もインフル学級閉鎖で部員揃わず

21世紀枠で春夏通じて初の甲子園出場が決まり笑顔の石岡一ナイン(撮影・足立雅史)

今年で創立110年目の石岡一(茨城)が21世紀枠で、春夏通じて初めての甲子園出場を決めた。

午後3時15分、6時間目が終わると「野球部員は練習着に着替えてグラウンドに集合して下さい」と、構内放送がかかった。OBや地域のファン約50人も見守る中、大和田校長が登場。「夢舞台で力を出し切れるよう、さらに準備を進めていきなさい」と朗報を届けた。ワッと湧いたが、部員は23人だけ。残り26人は、インフルエンザによる学級閉鎖で登校できなかった。

川井政平監督(44)は「一緒に喜べなかった生徒や親御さんは複雑かも知れませんが、全員一丸でつかんだものです。月曜に仕切り直します」と、学級閉鎖が解ける週明けを心待ちにしていた。

川井監督は竜ケ崎一でプレー。2年夏(91年)の甲子園では2番遊撃で出場した。「甲子園で戦うことを前提に練習してきましたが、何勝したいなど言うのは、おこがましいです。緊張の中、思い切って、地に足をつけて全力でプレーして欲しい。普段どおりやれると思っています」と、期待していた。

石岡一の21世紀枠で春夏通じて初の甲子園出場に喜びに沸く地域の人たち(撮影・足立雅史)

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桐蔭学園が16年ぶりにセンバツ「身が引き締まる」

センバツ出場が決まり喜びを爆発させる桐蔭学園の選手たち(撮影・垰建太)

第91回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の選考委員会が25日に行われ、昨秋の関東大会で優勝した桐蔭学園(神奈川)が、16年ぶり6度目の出場を決めた。初めて甲子園で指揮を執る片桐健一監督(45)は「身が引き締まる思い。力があるチームではないと認識している。関東大会では勝ったが、神宮大会では負けた。タイプの違う投手で勝っていくチーム。(打線は)速さ、スピード、機敏な野球を目指す」と意気込んだ。

森敬斗主将(2年)は「自分たちの気持ちは甲子園に向かっている。先輩とかプロで活躍している選手を胸に刻んでいる、感謝の気持ちを持ってプレーしたい」と話した。

センバツ出場が決まり喜びを爆発させる桐蔭学園の選手たち(撮影・垰建太)

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横浜・内海主将「仲間を信じて」春にも強い姿見せる

センバツ切符を手に入れて気合が入る及川(中央左)ら横浜の選手たち(撮影・山崎安昭)

第91回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の選考委員会が25日に大阪市内で開かれ、横浜(神奈川)が5年ぶり16度目の出場を決めた。

横浜は春にも強い姿を見せる。夏は16年から3年連続出場中も、春は5年ぶり。昨秋のスタメンの半数以上が1年生だが、元ヤクルト度会博文氏の次男・隆輝内野手(1年)らが名を連ねる。若いチームをまとめる内海貴斗主将(2年)は「横浜らしいプレーをしたい。信は力なり。仲間を信じていく」と06年以来の頂点を目指す。

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桐蔭学園・森がOB由伸流打撃でセンバツ大暴れだ

桐蔭学園・森敬斗内野手(2018年11月25日撮影)

第91回センバツ高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の選考委員会が25日に行われ、昨秋の関東大会で優勝した桐蔭学園(神奈川)が、16年ぶり6度目の出場を決めた。

桐蔭学園・森敬斗主将(2年)はOBの高橋由伸前巨人監督同様、右足を高く上げる左の強打者だ。昨秋関東大会では初戦で逆転サヨナラ満塁弾、決勝で2本塁打と大暴れ。「先輩とかプロで活躍している選手を胸に刻んでいる。感謝の気持ちを持ってプレーしたい」と由伸流の逆方向への打撃を参考にする。冬は1300グラムのバットで1日1000本以上を振り込み、力をつけている。

センバツ出場が決まり喜びを爆発させる桐蔭学園の選手たち(撮影・垰建太)

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春日部共栄センバツ出場 体罰問題も満場一致で選出

センバツ出場を決め、円陣を組んで雄たけびを上げる春日部共栄の選手たち(撮影・林敏行)

第91回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の出場校選考委員会が25日行われ、春日部共栄(埼玉)が22年ぶり3度目の出場を決めた。

3時10分過ぎに、宇野禎弘校長(63)が吉報の電話を受けた。約1分間の通話を終えると「満場一致で選んでいただいたとのことでした」とホッとした表情。その後の会見では「涙が出そうになりました」と少し目を潤ませながら話した。

同校は昨秋関東大会で準優勝し、センバツ出場は確実視されていた。そんな中での今月20日、本多利治監督(61)が昨春に体罰をしていたことが発覚。石崎聖太郎主将(2年)も「不安はありました。でも、あまり考えないようにしていました。自分たちの出した結果を信じて」と前を向き続けた。この日もケース打撃などに取り組み、笑顔と活気にあふれる練習を繰り広げた。

本多監督には1月中に校内での処分、そして2月1日には日本学生野球協会審査室からの処分が出る可能性が高い。宇野校長は「もし(センバツで采配を)とれる処分であったとしても、学校としてそういうことはしない。他の人間で指揮をとることを考えている」と、監督代行を立てて甲子園に臨む意向を示した。

センバツ出場を決め、歓喜の雄たけびを上げる春日部共栄高校の選手たち(撮影・林敏行)

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大阪桐蔭落選!関東6枠に横浜/センバツ32校一覧

第91回センバツ高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の選考委員会が25日、大阪市内の毎日新聞大阪本社・オーバルホールで行われ、出場32校が決定した。21世紀枠には、石岡一(関東・茨城)、富岡西(四国・徳島)、熊本西(九州・熊本)の3校。

最速153キロ左腕の及川雅貴投手(2年)を擁する横浜は、昨秋の神奈川大会で優勝。関東大会では2回戦で春日部共栄(埼玉)に7回コールド負けを喫したが、激戦の「関東・東京」6枠目に入った。史上初のセンバツ3連覇と春、夏、春の甲子園3連覇を目指した大阪桐蔭は無念の落選。昨秋の近畿大会はベスト8どまり。近畿6枠をめぐる争いで、条件的にはボーダーライン上だった。甲子園出場を逃すのは16年夏以来、5季ぶり。

21世紀枠=3校

◆石岡一(茨城=初)

東京から特急で約1時間、茨城・石岡市にある県立高校。1910年(明43)に「新治郡立農学校」として創立し、野球部も4年後に創部した。全日制3科に加えて、定時制も備え、全校で1000人近い生徒が学ぶ。野球部は49人(うち女子マネジャー3人)

21世紀枠で春夏通じて初の甲子園出場が決まり喜びを爆発させる石岡一ナイン(撮影・足立雅史)

◆富岡西(徳島=初)

1896年 徳島県尋常中学校第二分校として開校した県立校。校訓は「質実剛健」。校風は「文武両道」。野球部は1900年創部。今年で創部120年目を迎え徳島県内では2番目に古い野球部。部員数41人(うちマネジャー8人)。剣道部、新体操部も強豪。主なOBに内閣官房長官などを歴任した後藤田正晴氏(故人)ら。所在地は徳島県阿南市富岡町小山18の3

春夏通じて初の甲子園出場に喜びを爆発させる富岡西ナイン

◆熊本西(熊本=初)

1974年創立の県立校。普通科、普通科体育コース、理数科があり全校生徒1038人(女子467人)。なぎなた部、ラグビー部も強豪。野球部は76年創部。甲子園は85年夏に1度出場し1勝を挙げた。部員数40人。所在地は熊本市西区城山大塘5の5の15

センバツ出場を決め、ガッツポーズで喜ぶ熊本西の選手たち(撮影・菊川光一)

北海道=2校(神宮大会1枠含む)※補欠校=駒大苫小牧、釧路湖陵

◆札幌大谷(初)

1906年(明39)4月、私立北海女学校として創立。48年に中学校を開設し、現校名となった。野球部は女子校から男女共学になった09年に創部。ほかの運動部では男子サッカー、女子バレーボール、卓球、フェンシングなどが全国レベル。主な卒業生は里田まい(タレント)藤本那菜(女子アイスホッケー日本代表)ら。所在地は札幌市東区北16東9。種市政己校長

選抜出場を決め、笑顔で帽子を投げる札幌大谷ナイン(撮影・佐藤翔太)

◆札幌第一(2年ぶり3度目)

1958年(昭33)創立。男女共学の私立校。創立と同時に創部された野球部は甲子園に春3度目、夏3度出場。進学率99%を誇り、バドミントンなどスポーツも盛ん。主な卒業生に16年リオ五輪で日本選手団旗手を務めた陸上男子10種競技代表の右代啓祐らがいる。所在地は札幌市豊平区月寒西1の9の10の15。浜館宏樹校長

神宮大会枠でのセンバツ出場が決まり、雪の中で雄たけびを上げる札幌第一の選手たち(撮影・永野高輔)

東北=2校 ※補欠校=花巻東、仙台育英

◆八戸学院光星(3年ぶり10度目)

1956年(昭31)創立の私立校。野球部は学校創立と同時に創部された。甲子園出場は春10度目、夏9度。11年夏から甲子園3季連続準優勝。主なOBは巨人坂本勇人、ロッテ田村龍弘、阪神北條史也ら。所在地は青森県八戸市湊高台6の14の5。小野崎龍一校長

3年ぶり10度目の選抜大会出場が決まり帽子を投げて喜ぶ八戸学院光星の選手たち(撮影・野上伸悟)

◆盛岡大付(2年ぶり5度目)

1958年(昭33)生活学園高校として創立の私立校。63年に女子校から共学。90年から現校名。野球部は80年創部。甲子園出場は春5度目、夏は10度目。OBにソフトバンク松本裕樹ら。岩手県盛岡市厨川5の4の1。赤坂昌吉校長

ガッツポーズでセンバツ出場を喜ぶ盛岡大付ナイン

関東・東京=6校 ※補欠校=関東:佐野日大、前橋育英、東京:東海大菅生

◆桐蔭学園(神奈川=16年ぶり6度目)

1964年(昭39)に男子校として創立し、81年女子部設立。甲子園出場は春6度目、夏6度。初出場の71年夏に全国制覇した。主なOBに元巨人高橋由伸氏、ロッテ鈴木大地、俳優織田裕二、タレント西川史子、デーモン小暮閣下ら。所在地は横浜市青葉区鉄町1614。岡田直哉校長

センバツ出場が決まり喜びを爆発させる桐蔭学園の選手たち(撮影・垰建太)

◆春日部共栄(埼玉=22年ぶり3度目)

1980年(昭55)に創立された男女共学の私立校。野球部も同年創部。甲子園出場は春3度目、夏5度。主なOBは元ロッテ小林宏之氏、日本ハム中村勝ら。所在地は春日部市上大増新田213。宇野禎弘校長

センバツ出場を決め、円陣を組んで雄たけびを上げる春日部共栄の選手たち(撮影・林敏行)

◆山梨学院(山梨=5年ぶり3度目)

1956年(昭31)創立の私立校。野球部は57年創部。甲子園出場は春3度目、夏8度。主なOBは巨人松本哲也コーチ、ソフトバンク明石健志ら。所在地は甲府市酒折3の3の1

センバツ出場が決まり気合の入る山梨学院ナイン(撮影・滝沢徹郎)

◆習志野(千葉=10年ぶり4度目)

1957年(昭32)創立の市立校。野球部も同年創部した。甲子園出場は春4度目、夏8度。67年、75年に全国制覇している。OBは元阪神掛布雅之氏、ヤクルト小川淳司監督、ロッテ福浦和也ら。所在地は習志野市東習志野1の2の1

10年ぶり4回目のセンバツを決め、OBのロッテ福浦和也のポーズを決める習志野の選手たち(撮影・狩俣裕三)

◆横浜(神奈川=5年ぶり16度目)

1942年(昭17)創立の私立男子校。野球部は45年創部。甲子園は春16度目、夏は18度の出場。98年に史上5校目の春夏連覇を達成。所在地は横浜市金沢区能見台通46の1。葛蔵造校長

センバツ切符を手に入れて気合が入る及川(中央左)ら横浜の選手たち(撮影・山崎安昭)

◆国士舘(東京=10年ぶり9度目)

1917年(大6)創立の私立校。野球部は46年創部。甲子園出場は春9度目、夏1度。他に柔道、剣道、サッカー部などが有名。主なOBに巨人笠井駿、アテネ五輪柔道金メダリストの鈴木桂治ら。所在地は世田谷区若林4の32の1

センバツ出場が決まり国士舘ナインから胴上げされる永田監督(撮影・江口和貴)

東海=2校 ※補欠校=中京学院大中京、中京大中京

◆東邦(愛知=2年連続30度目)

1923年(大12)東邦商業学校として創立した私立校。48年、現校名に。野球部は30年創部。甲子園は春が30度目。夏は17度出場。34、39、41、89年春に優勝。主なOBに中日藤嶋健人、DeNA関根大気ら。名古屋市名東区平和が丘3の11

選抜高校野球の出場が決まり石川主将(中央)を中心に喜ぶ東邦ナイン(撮影・前岡正明)

◆津田学園(三重=17年ぶり3度目)

1987年(昭62)に創立の私立校。野球部は91年創部。甲子園は春3度目、夏1度出場。主なOBは阪神桑原謙太朗、楽天出口匠。所在地は桑名市野田5の3の12。山川政美校長

北信越=2校 ※補欠校=上田西、東海大諏訪

◆星稜(石川=2年連続13度目)

1962年(昭37)「実践第二高等学校」として創立された私立校。63年から現校名。甲子園は春が13度目、夏は19度出場。79年夏の3回戦で箕島と延長18回の死闘を演じた。95年夏に準優勝。主なOBは元ヤンキースで野球殿堂入りを果たした松井秀喜、サッカー本田圭佑ら。所在地は石川県金沢市小坂町南206

センバツ出場を決め喜ぶ星稜ナイン(撮影・奥田泰也)

◆啓新(福井=初)

1937年(昭2)創立の福井精華女子学園が母体。62年に福井女子高等学校として開校の私立校。98年に現校名となり、男女共学となった。普通科、情報商業科、調理科などを置く。野球部は12年創部。主なOBは牧丈一郎(阪神)。所在地は福井県福井市文京4の15の1。荻原昭人校長

近畿=6校 ※補欠校=大阪桐蔭、報徳学園

◆龍谷大平安(京都=3年ぶり41度目)

1876年(明9)に「金亀教校」として創立された私立校。08年から現校名。野球部は1908年(明41)創部。甲子園は春は41度目、夏は34度出場。夏は3度、春は1度優勝。主なOBは元広島衣笠祥雄氏、元阪神桧山進次郎氏ら。所在地は京都市下京区御器屋町30。関目六左衛門校長

センバツ出場が決まり、ガッツポーズで喜ぶ龍谷大平安ナイン(撮影・前田充)

◆明石商(兵庫=3年ぶり2度目)

1953年(昭28)に市立校として創立。野球部も創立と同時に創部された。甲子園出場は夏1度、春は2度目の出場。主な卒業生は車いすテニスの上地結衣。所在地は明石市魚住町長坂寺1250。楠田俊夫校長

2度目のセンバツ出場を喜び合う明石商ナイン(撮影・渦原淳)

◆履正社(大阪=2年ぶり8度目)

1922年(大11)に大阪福島商業学校として創立した私立校。83年から現校名。野球部は開校と同じ22年創部。甲子園出場は春8度目、夏3度。主なOBはオリックスT-岡田、ヤクルト山田哲人ら。所在地は大阪府豊中市長興寺南4の3の19。小森重喜校長。野球以外のOBに漫才師のおぼん・こぼんら

センバツ出場を決め岡田監督を胴上げして笑顔を見せる履正社ナイン(撮影・加藤哉)

◆智弁和歌山(和歌山=2年連続13度目)

1978年(昭53)創立の私立校。野球部は79年創部。甲子園出場は春が13度目、夏は23度出場。優勝は春1回、夏2回。主なOBに元ヤクルト武内晋一氏、日本ハム西川遥輝ら。所在地は和歌山市冬野2066の1

春のセンバツ出場が決定し、中谷仁監督(前列左から6人目)を中心に歓喜のガッツポーズする智弁和歌山ナイン(撮影・白石智彦)

◆福知山成美(京都=5年ぶり3度目)

1871年(明4)創立の私立校。00年に福知山商から現校名に変更。普通科の3コースと商業科の1コースがある。野球部は23年創部。甲子園は春3度目、夏4度。主なOBは元オリックス横山徹也氏、元ヤクルト大原秉秀氏。所在地は福知山市字堀3471の1。足立透校長

センバツ出場の吉報を受け大喜びの福知山成美の選手たち

◆市和歌山(和歌山=3年ぶり6度目)

1951年(昭26)市立和歌山商として創立。09年普通科設置で現校名。総合ビジネス科、デザイン表現科、普通科の3学科。野球部は57年創部。甲子園は春6度目、夏5度。主なOBに阪神藤田平元監督ら。和歌山市六十谷45。勝本泰弘校長

3年ぶりのセンバツ出場を決め、持ち上げられる市和歌山の米田航輝主将(撮影・松本航)

中国=3校 ※補欠校=創志学園、関西

◆広陵(広島=6年ぶり24度目)

1896年(明29)設立。野球部は1911年創部。甲子園出場は春は24度目、夏23度。夏は準優勝4度、春は優勝3度、準優勝3度。主なOBは阪神金本知憲元監督、広島野村祐輔ら。所在地は広島市安佐南区伴東3の14の1。国貞和彦校長

広陵ナインはセンバツ出場を決め帽子を高々飛ばして大喜び(撮影・上山淳一)

◆米子東(鳥取=23年ぶり9度目)

1899年(明32)に鳥取県第二中学校として創立した県立校。1949年(昭24)に現校名に変更。硬式野球部は1900年(明33)に誕生し、甲子園出場は春9度目、夏13度。60年春に準優勝している。主なOBは元西武野口裕美氏、元日テレアナの上田まりえら。所在地は米子市勝田町1番地。田中宏校長

◆呉(広島=2年ぶり2度目)

前身は1959年(昭34)に家庭科専門高等学校として呉市が設立した広島県呉豊栄高等学校。98年に共学化され現校名となった。野球部は07年創部。甲子園出場は春2度目、夏はなし。所在地は広島県呉市阿賀中央5の13の56。西山光人校長

四国=2校 ※補欠校=高知商、明徳義塾

◆高松商(香川=3年ぶり27度目)

1900年(明33)創立の市立校。野球部は1909年創部。甲子園出場は春27度目、夏19度。春夏合わせて4度の優勝を誇る古豪。前回出場の16年春は準優勝。主なOBは巨人水原茂元監督、元阪急島谷金二氏、ロッテ松永昂大ら。所在地は高松市松島町1の18の54

◆松山聖陵(愛媛=2年連続2度目)

1961年(昭36)に男子校として創立した私立校。08年から共学。野球部は70年創部。甲子園は16年夏に初出場(初戦敗退)。主なOBに広島アドゥワ誠、俳優藤岡弘、、お笑いコンビのデンジャラスのノッチら。所在地は愛媛県松山市久万ノ台1112

九州=4校 ※補欠校=興南、小林西

◆筑陽学園(福岡=初)

1923年(大12)創立の私立校。甲子園出場は夏1度。主なOBは広島長野久義、阪神谷川昌希ら。福岡県太宰府市朱雀5の6の1。新田光之助校長

春のセンバツ初出場の連絡を受け、喜びを爆発させる筑陽学園ナイン(撮影・今浪浩三)

◆明豊(大分=10年ぶり3度目)

1999年(平11)に別府大付と明星の学校法人合併で発足した男女共学の私立校。野球部創部は別府大付時の52年。甲子園は春は3度目、夏6度の出場。主なOBに元阪神城島健司、ソフトバンク今宮健太ら。所在地は大分県別府市野口原3088。小野二生(つぎお)校長

出場が決まり、ガッツポーズの明豊ナイン

◆大分(大分=初)

1952年(昭27)創立の私立校。普通科、自動車工業科、商業科がある。野球部も同年創部。甲子園出場は夏2度。主なOBはオリックス佐野皓大、女優財前直見ら。所在地は大分市明野高尾1の6の1。小山康直校長

吉報に駆けだした大分ナイン(撮影・梅根麻紀)

◆日章学園(宮崎=初)

1950年(昭25)に創立された男女共学の私立校。甲子園出場は夏1度、春は初。主なOBはボクシング元世界王者戸高秀樹、プロゴルファー香妻琴乃ら。所在地は宮崎県宮崎市広原836

出場を決め、喜ぶ日章学園ナイン(撮影・栗木一考)

★センバツ特別枠

◆21世紀枠 01年導入。推薦校は原則、秋季都道府県大会のベスト16以上(加盟129校以上はベスト32以上)から選出。練習環境のハンディ克服、地域への貢献など野球の実力以外の要素も選考条件に加える。07年まで2校、08年から3校を選出(85回大会の13年は4校)。東日本、西日本から1校ずつ、残り1校は地域を限定せずに選ぶ。

◆神宮大会枠 03年導入。明治神宮大会優勝校が所属する地区に出場枠1を割り当てる。今回は札幌大谷が優勝し、北海道地区に1枠をもたらした。

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